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調教、馬具、不慣れなレース出走で刺激を受け覚醒した馬を狙え

Rensai21

人間がそうであるように、馬も慣れてしまう生き物である。同じような環境で、同じようなことを繰り返していると、次第に慣れてきてしまう。慣れることには良い面もあるが、悪い面もある。競走馬が競馬に慣れてしまうと、調教に行くのを嫌がったり、すぐに厩舎に返ろうとしたり、レースに行って本気で走らずに全力を出し切らなくなってしまう。毎回、手(脚?)を抜かずに、入れ込んで燃え尽きてしまう馬もそれはそれで大変だが、慣れることによって走らなくなってしまう馬がほとんどであるから、競走馬をいかに慣れさせない、飽きさせないようにするかは関係者にとっては大きな問題のひとつである。

慣れさせないために、または慣れてしまった馬を再び走る気にさせるために、馬に刺激を与えるという方法がある。決して電気ショックを与えるとか、痛みを味あわせるということではない。具体的には、今までに体験したことのないようなレースに出走させたり、新しい調教法を試したり、馬具をつけてみたりするということだ。刺激を与えることによって、競走馬は特に気持ちの面においてリフレッシュされ、活性化することになる。これまでになかった新しい面を見せる馬もいるし、再び能力を十全に発揮できるようになる馬もいる。

宝塚記念と有馬記念という両グランプリを逃げ切ったメジロパーマーは、障害レースを2戦走ったことがあるという異色の経歴を持つG1ホースである。メジロパーマーは、古馬になって札幌記念を制したものの、巴賞、函館記念、京都大賞典と目も当てられない大敗を繰り返したことで(特に京都大賞典は3分2秒差の最下位)、陣営は思い切って障害レースへの出走を試みた。障害レースで2戦走り、1着、2着と好成績を残したあと、再び平地のレースに戻ってきたメジロパーマーは見違えるような走りを見せるようになり、あのメジロマックイーンやライスシャワーとも互角に渡り合う名馬となったのである。

障害レースに向けて調教することで、トモに筋肉がついたり、前さばきが軽くなったり、また道中で息を抜いて走ることができるようになったりと、様々な効果があったと言われるが、何よりも馬に刺激が与えられたということが大きい。そもそも陣営は本気でメジロパーマーを障害路線に転向させようと思っていたわけではなく、障害レースに出走させることでこの馬の新たな面を引き出そうと考えていたのであろう。陣営の考えが吉と出て、メジロパーマーは肉体的に成長したばかりではなく、新しい刺激を受けたことで精神的にリフレッシュされ、走る気持ちを取り戻したのである。

(続きは週刊Gallopにて)

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