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8歳でG1制覇も…キンシャサノキセキの本質は早熟馬

Rensai24

スプリンターはピークが短い、と第1回の連載で書いた。スプリンターにとって絶好調の期間を2シーズン保つことはなかなか難しく、まして1年以上となるとさらに難しい。しかし、キンシャサノキセキだけは例外中の例外、稀有な存在であった。2005年にデビューしたキンシャサノキセキは、5戦目にしてNHKマイルCに出走し、僅差の3着に好走するや、それ以降、5年以上にもわたってトップレベルのスプリント競走を走り続けたことになる。その間、何度か調子を崩したり、精神的に参ってしまったりしたこともあったが、その度に立ち直った。

2009年のスワンSから10年の高松宮記念までの4連勝には、誰もが目を見張った。堀宣行調教師の息長く馬を走らせる手腕に脱帽しつつも、キンシャサノキセキの生命力の高さにも驚かされる。これだけ長く、闘争心を維持できるスプリンターも珍しい。その軌跡だけを見ると、キンシャサノキセキは晩成のスプリンターであるように思えてしまう。なんと8歳まで走り続け、しかもラストランの高松宮記念を連覇して花道を飾ったのだから。

キンシャサノキセキが長く走り続けることができた最大の理由として、南半球生まれ(オーストラリア産馬)であったことが挙げられる。キンシャサノキセキの誕生日は9月24日。日本で誕生した同世代の馬たちと比べ、およそ半年遅れで競走馬としてのスタートを切った。いわゆる遅生まれということだ。

「天才!成功する人々の法則」(マルコム・グラッドウェル著)の中に、この早生まれ、遅生まれについての記述がある。カナダのアイスホッケーの強豪チームの年鑑を何気なく見ていた著者は、ある共通点に気づく。それは選抜選手たちの誕生日が1月~3月に集中していること。カナダでは1月~12月という学年の区切り方をしているので、1月~3月に早く生まれた子どもたちはその分、成長が早く、身体も大きくなり、身体能力も高くなり、競争に有利になる。そういった状況で選抜が進むことで、早く生まれた子どもたちはより優遇された環境やレベルの高い競争の中で訓練され、さらに高みを目指していける。一方、遅生まれの子どもたちは早々に競争から脱落し、そこから這い上がってゆくのは困難、という分かりやすい図式である。

(続きは週刊Gallopにて)

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