« 天皇賞秋を当てるために知っておくべき3つのこと | Main | 東京芝2000m »

同じカテゴリーのGⅠでも…ローテーションには相性がある

Rensai32

競馬には勝っていいレースと、勝ってはいけないレースがある。いきなりそんなことを書くと、八百長を疑われるかもしれないが、そうではない。競馬というスポーツは、たとえどれだけ強い馬であっても、同じ馬が全てのレースを勝つことができないようになっていて、時には上手に負けなければならないレースがあるということだ。勝利と敗北はいつもコインの裏表のように、今日の勝利が明日の敗北につながるのである。

たとえば、天皇賞・秋を勝つためには、宝塚記念を勝ってはいけない。なぜかというと、ローテーションの相性が悪いからである。宝塚記念は、これからすぐに夏競馬を迎えようとしている、春シーズンの最後に行なわれるレースである。宝塚記念を勝つべく仕上げられて勝った馬が、わずか4ヶ月後の秋シーズン最初のG1レースとなる天皇賞・秋を目標に万全の仕上がりで臨むことは難しい。その後にジャパンカップや有馬記念が控えていることを含め、一旦馬を緩めてそこから仕上げ直していくとすれば、どうしても中途半端な状態で出走せざるを得ないのだ。

過去10年間、宝塚記念の勝ち馬が天皇賞・秋に出走したときの成績は、以下のとおりである。

2005年 スイープトウショウ→5着
2007年 アドマイヤムーン→6着
2008年 エイシンデピュティ→9着
2009年 ドリームジャーニー→6着
2011年 アーネストリー→14着

同じ中距離で行われる春と秋のG1レースである宝塚記念と天皇賞・秋だが、恐ろしいほどに、宝塚記念の勝ち馬は天皇賞・秋で惨敗を繰り返している。違う適性を問われるレース(宝塚記念は馬場が重く、天皇賞秋は馬場が軽い)という反論もあるだろうし、それも正しくはあるのだが、適性の違いだけでG1馬がこんなにも大敗するとは思えない。適性よりもローテーションの相性の悪さが主な理由なのである。

シーズンオフに近い宝塚記念を勝つということは、春シーズンに一滴も残らず力を使い果たしてしまったということを意味する。休養を挟み、天皇賞・秋に無事に出走することはできたとしても、目に見えない疲れが残っていたり、精神的な消耗が回復していなかったりすることは案外多いのだ。同じことは宝塚記念と凱旋門賞の間にも当てはまり、実は凱旋門賞を勝つためには宝塚記念は勝ってはいけないレースなのである。

|

Comments

Post a comment