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喜怒哀楽に緊張、リラックス、馬の精神状態は耳でわかる

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「レースやパドック、返し馬で馬のどこを見ているか?」と聞かれたら、迷うことなく「耳」と答える。私が耳フェチなわけではない。たくさんあるサラブレッドの身体の部位の中で、なぜ耳を中心に観察するかというと、馬の心理状態が最も端的に表れるからである。耳には馬の感情がストレートに表れてしまうので、私たちが馬の気持ちを知る手がかりとなることが多い。調教師や厩務員、ジョッキーなど、馬に携わる人々は、馬の耳の動きや向きを観察することによって、馬が今何を考えているのか、何を気にしているのか、何を恐れているのかを察するのである。

馬は両方の耳を前後左右に、しかもそれぞれを別々に動かすことができる。左右の耳を別々に動かすことで、聴覚的に周囲の環境を探索するのである。また、耳を動かすことで、仲間同士でサインを送ることにも使われる。仲間の耳の動かし方や位置を見ることで、相手の感情を読み取ることができるのである。

馬は怒りや不快感を覚えると左右の耳を絞る。絞るというと分かりにくいかもしれないので言い換えると、耳を頭の後方にピタリと張り付け、前からでは見えないようにした状態のことである。馬が攻撃衝動や優越感を抱いた時の典型的な姿勢である。なぜ耳を絞ることが攻撃衝動を表すのかというと、それはかつて仲間の攻撃から耳を守るためにとった姿勢に由来している。耳をピタリとつけてしまえば、かじられたり、引き裂かれたりすることが難しくなるからだ。

(続きは週刊Gallopにて)

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