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前駆の力強さは相当なビッグアーサー:5つ☆

★シルクロードS
ビッグアーサー →馬体を見る
相変わらずの素晴らしい馬体で、短距離馬としては非の打ちどころがない。
特に前駆の力強さは相当なもので、気合の漲った表情も良い。
Pad5star

ローレルベローチェ →馬体を見る
首や胴部に長さがあって、距離はマイルぐらいまで延びても良さそう。
やや手脚が短く、重心が低いが、全体的にはバランスが良くて安定したタイプ。
Pad3star

ネロ →馬体を見る
胴が詰まって映る体型は典型的なスプリンターのそれで、1200mはベスト。
この時期にしては毛艶が良く、表情にも落ち着きが見られて絶好調にある。
Pad4star

サトノルパン →馬体を見る
前駆は力強いが、それに比べて後躯の肉付きに物足りなさを残している馬体。
ひと叩きされて、トモがパンとしてくれば、さらに良くなりそう。
Pad3star

ダンスディレクター →馬体を見る
鍛え上げられた前駆の筋肉は芸術品のようで、後躯もしっかりと実が入っている。
やや首の位置が高い立ち姿で、そのあたりが道中の折り合いと関係しているのかも。
Pad4star

アースソニック →馬体を見る
短距離馬としては線が細いというか、頼りない馬体で、力強さに欠ける。
毛艶は問題なく、顔つきも7歳馬とは思えない幼さを残し、衰えは感じさせない。
Pad3star

★根岸S
モーニン →馬体を見る
首差しはスラリと伸びて、馬体全体のバランスが良く、筋肉のメリハリも素晴らしい。
もうひと絞りできれば完璧な仕上がりで、現時点では本番前のやや余裕残し。
Pad4star

プロトコル →馬体を見る
大型馬であるにもかかわらず、手脚がスラリと長く、比較的スマートな馬体。
とはいえ、前駆の盛り上がりは素晴らしく、ダートを得意とする馬であることは確か。
Pad3star

レーザーバレット →馬体を見る
首差しがスラリと伸びて、馬体全体からも線の細さが伝わってくる力感に欠ける馬体。
やや腹回りにも余裕が残っていて、毛艶も冴えず、強調材料は今のところない。
Pad3star

タガノトネール →馬体を見る
馬体はふっくらとしており、前走後にレース間隔を開けたことが吉と出ている。
前後躯ともにしっかりと実が入って、どんな展開になっても力は出し切れる馬体。
Pad3star

グレープブランデー →馬体を見る
調子を落としていたときは、馬体にも活力がなかったが、ここにきて復活の気配。
黒光りする毛艶は良く、胴部には伸びもあって、あとはもうひと絞りできれば。
Pad3star

マルカフリート →馬体を見る
胴部が短く映って、コロンとした馬体だが、前後のバランスは良く力強い。
距離は短ければ短いほど、良さが出るはずで、1400mには若干の不安はある。
Pad3star

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根岸Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Negisis

■1■差し馬有利
過去のレースを観ると、差し馬の活躍が目立つ。サウスヴィグラスとメイショウボーラーが押し切ったレースでさえ、2着には差し馬が突っ込んできている。ただ単に、この2頭は圧倒的に力が抜けていたということで、基本的には差し馬が有利な展開になりやすい。そのことは、過去11年(中山で行われた2003年は除く)のレースラップを見てみれば明らかである。

2006年 リミットレスビッド
12.2-10.8-11.6-12.1-12.3-12.2-12.5(34.6-37.0)H
2007年 ビッググラス
12.5-10.8-10.9-11.7-12.0-12.7-12.9(34.2-37.6)H
2008年 ワイルドワンダー
12.2-10.7-11.4-12.0-11.9-12.0-12.5(34.3-36.4)H
2009年 フェラーリピサ
12.2-10.6-11.3-12.1-12.1-11.6-12.2(34.1-35.9)H
2010年 グロリアスノア
12.4-11.5-11.7-11.8-11.8-12.0-12.5(35.6-36.3)M
2011年 セイクリムゾン
12.4-11.2-11.6-12.1-12.0-11.8-11.9(35.2-35.7)M
2012年 シルクフォーチュン
12.5-11.2-11.6-12.1-12.1-11.8-12.2(35.3-36.1)M
2013年 メイショウマシュウ
12.5-11.5-11.7-12.3-11.9-11.8-12.0(35.7-35.7)M
2014年 ゴールスキー
12.6-11.1-11.6-12.0-11.9-11.8-12.4(35.3-36.1)M
2015年 エアハリファ
12.7-10.8-11.8-12.3-11.9-11.9-12.0(35.3-35.8)M

最近はミドルペースに流れているが、基本的にはペースが速くなりやすく、展開という面においてはスプリント戦であるガーネットS(昨年で廃止)とは性格がわずかに異なる。ガーネットSは前半3ハロンが32秒台後半から33秒台で流れ、後半3ハロンがガタっと37秒台に落ちる、前後半の落差の平均が4.5秒という「上がり不問」のレースである。それに対し、根岸Sは前半3ハロンは34秒台から35秒台で流れ、後半3ハロンは36~7秒あたりに落ちるが、前後半の落差の平均は約2秒という、「普通のハイペース」である。

ガーネットSのような「上がり不問」のレースでは、直線に向いた時には全ての馬がバテてしまっているような状態なので、前に行った馬がそのまま残りやすい。しかし、根岸Sのような「普通のハイペース」では、後ろからレースを進めた馬は脚が十分に溜まっているので、ハイペースで前が潰れた時に一気に襲い掛かることが出来るということだ。

■2■キャリアを積んだ高齢馬が有利
ほとんどの重賞においては、サラブレッドとして最も充実する4歳馬が力を発揮することが多いのだが、根岸Sに関しては5歳馬が圧倒的に優勢となっている。過去10年間の連対率は以下のお通り。

4歳【1・1・1・18】   10%  
5歳【3・6・2・21】   28%
6歳【4・3・2・35】   16%
7歳以上【2・0・5・56】 3%

つい1ヶ月前までは3歳であった4歳馬が、キャリアを積んだ歴戦のダート馬にわずか1kgの斤量差で挑むのは、まだこの時期では苦しいと解釈するべきであろう。メイショウボーラーが勝利したように、4歳馬に勝ち目がないというわけではないが、苦戦を強いられることは間違いない。逆に考えると、ここで連対を果たせるような4歳馬は成長が見込める本番フェブラリーSでも好勝負になるということだ。

■3■好走馬の前走距離に変化あり
10年前は前走ダート1200m戦組の中から勝ち馬が出ることが多かったが、ここ最近は前走で1400m以上の距離を走っていた馬の好走が目立つようになってきた。過去6年における前走距離別の着順は以下のとおり。

1400m未満【1・2・0・35】 連対率8%
1400m以上【5・2・6・42】 連対率13%

スプリントとマイルの中間的な距離だが、根岸Sに関して言えば、勝ち切るために1400m以上をこなせるだけのスタミナがまず問われるということである。

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知的ゲームは考え続けた者のみが最終的な勝者になれる

Rensai45

競馬の予想をしていると、いつまで経っても結論が出ず、頭が沸騰しそうになることがある。最近でこそ、少し決断が早くなった気はするが、競馬を始めてからの20年間は、ピースの欠けているパズルを完成させようとするように、ああでもないこうでもないとあらゆる要素をくっつけたり外したりして考え抜いた。考え抜いたというと響きは良いが、それはほとんど混乱に近かった。そうして苦悩の末に導き出した予想も、当たったり当たらなかったりした。正解はなく、努力すれば報われるわけでもない。それでも、いや、だからこそ、答えのある世界に生きてきた私にとって、人智を超えた競馬というゲームは新鮮で知的に映ったのである。

今でも鮮明に記憶に残っているのは、ちょうど10年前の2006年フェブラリーSのこと。私はカネヒキリに本命を打つかどうか迷いに迷っていた。このわずか2.7倍の単勝を買うために、私はおよそ1週間、寝る間も惜しんで考え続けた。特にレース前日の土曜日などは、ほとんど丸1日をフェブラリーSの予想に費やした。今から思えば狂気の沙汰であるが、ようやく決断できたのは日曜日の朝であった。

フェブラリーSにおけるカネヒキリには、「能力を発揮できる状態にまで仕上がっているのか」、「スタートで立ち遅れることはないのか」という2つの不安点があったが、結局のところ、仕上がりについてはまだしも、スタートに関しては、実際にレースで走ってみないと分からないのであった。スタートした後になれば、あらゆる不安は全て解消されるか、もしくは見事に的中することになる。しかし、競馬の予想をする以上、ゲートが開く前に少しでも多くの不安要素を解消していかねばならない。カネヒキリが圧倒的な能力を持っていることがはっきりしている以上、2つの不安を解消できるかどうかが馬券の当たり外れに直結してくる。だからこそ、私は他のことを全て投げ打って考え続けたのだ。

しかし、どうしても私には分からなかった。それでも私は、「カネヒキリは完調とまではいかないが、能力を発揮できる状態にまで仕上がっていて、たとえ出遅れたとしても、なんとか差し切ることができるはず」という結論を下した。そして、実際のレースでは、カネヒキリは出遅れることもなく、私の結論を大きく上回る、他馬を寄せ付けない強さで圧勝した。結果的に馬券は当たったものの、決して私の考えが当たったわけではない。

レース後の安堵感の中、「なぜ、毎々レース、当たりもしない先を考えるのだろう?」とふと思った。

(続きは週刊Gallopにて)

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シルクロードSを当てるために知っておくべき3つのこと

Silkroads

■1■差し追い込み馬を狙え
開催時期が2月上旬に変更になって以降、過去10年間のラップタイムは以下のとおり。

12.2-11.1-11.1-11.0-11.5-12.0 (34.4-34.5)M
12.0-10.7-10.8-10.7-11.2-12.4 (33.5-34.3)M
12.3-10.6-10.8-11.2-11.9-12.3 (33.7-35.4)H
11.9-10.8-10.9-11.0-11.7-12.2(33.6-34.9)H
12.2-11.1-11.1-11.2-11.0-11.5(34.4-33.7)M
12.5-11.0-11.3-11.1-10.9-11.4(34.8-33.4)S
12.0-11.0-11.1-11.0-11.3-11.9((34.1-34.2)M
12.4-11.4-11.2-11.1-10.9-11.6(35.0-33.6)S
12.2-11.0-10.9-10.8-11.0-11.5(34.1-33.3)M
11.9-10.9-11.1-11.2-11.1-11.7(33.9-34.0)M

スプリント戦にしては意外にもハイペースになっておらず、どの年も前半と後半がほとんどイーブンなペースで流れていることが分かる(ここ2年は前半の方が遅いペース)。京都の1200mコースは、スタートから最初のコーナーまでの距離が316mと長くも短くもない。3コーナーの丘を越えると、あとはゴールまで下り坂が続く。

一見、先行馬に有利な短距離戦に思えるが、実はそうでもない。前半が遅く見えるのは、スタートしてから第1コーナーまでが登り坂になっているから。ここで少しでもオーバーペースで行ってしまった先行馬は、最後の直線で脚が止まるのだ。2010年は前半よりも後半の方が速い、スローに極めて近いペースになったため、先行馬が押し切ってしまったが、基本的には中団よりやや後方で脚を溜める馬が有利になる。

■2■休み明けの馬は割引
厳寒期の始動戦という意味合いもあって、休み明けの一流馬たちは無理をして仕上げてはこない。その上、重いハンデを課せられるので、苦戦を強いられることになる。対して、2ヶ月以内にレースを使っている馬たちは、コンディションを維持しており、ハンデもそれほど重くはないはずで、一流馬相手にも好走が可能となる。ちなみに、開催時期が1月下旬~2月上旬に変更になって以来、過去10年の連対馬でアルティマトゥーレとロードカナロア、ドリームバレンチノ、ダッシャーゴーゴー以外の馬は、前走を前年の12月以降のレースに使われていた。G1級の馬は別として、前走からの間隔が開きすぎている馬は割り引いて考えた方が賢明か。

■3■淀短距離S組は負けた馬に妙味あり
番組のローテーション上、淀短距離Sが最も有力なステップレースとなる。ところが、淀短距離S→シルクロードSという連勝は、2008年のファイングレイン以外にはない(それまでは2着が最高)。それは淀短距離Sが別定戦で、シルクロードSがハンデ戦であることと関係があるだろう。淀短距離Sで負けて、ハンデが軽くなったシルクロードSで勝つというパターンはこれからも続くだろうし、その逆もまた然りである。

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集中連載:現代のコアな競馬ファンがすなる一口馬主というものを(第7回)

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思っていたよりもこの時期の北海道は暖かく、セーターとダウンを着こんで臨んだ私をあざ笑うように、力強い日差しが車のフロントガラスを通して射し込んでくる。この数日、ほとんど寝ていなかった私は、長谷川さんの運転の隣でついウトウトしてしまった。広大な海を右手に見ながら、直線だけで構成されたような道を飛ばして行くと、2時間ほどでオータムセールが行われている静内の会場に到着した。

いよいよこれからセリが始まろうとしていた。最後の最後まで馬を見ている馬主や調教師もいて、馬を買おうという気持ちと売ろうという気持ちがぶつかり合って、静かな緊張感の中にも競馬関係者たちの熱気がひしひしと伝わってくる。私はオータムセールが初めてなので分からないが、何度も来ている方の話を聞くと、今年はこれまでにないほどの活気だという。そう言われてみれば、行き交う人々の間に笑顔が絶えない。向こうから馬を引いてやってきた長谷川慈明さんも笑顔だ。1年ぶりの再会となる。今日はいつもお世話になっている他牧場の馬の出場を手伝いに来ているという。

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実は1頭気になっている馬がいた。ちょうど1年前、長谷川慈明さんから碧雲牧場生産の当歳馬の写真や血統表を見せてもらった中で、個人的に目を付けていた馬がいたのだ。トトノオナリ―の14(父ジャングルポケット)である。私がその馬に興味を抱いたのは、母父にスペシャルウィークを持っていたという点。母父にスペシャルウィークがいることでスタミナが補強されるはず。スピード化した現代の競馬において、もちろんスピードがあることは前提ではあるが、逆説的には最後に問われるのはスタミナである。父ステイゴールドで母父メジロマックイーンが黄金配合とされているように、近い将来、いずれかの種牡馬×母父スペシャルウィークという黄金配合が誕生するのではないかと考えている。

トトノオナリ―の14について私が言及すると、「売れました。良かったです」と長谷川慈明さんは破顔一笑。ドリームジャパンホースレーシングにより280万円で落札されたそう。今回のオータムセールに臨むにあたって、この馬だけではなく他の上場馬についても、コンサイナーに依頼し、馬の歩き方から僅かな動作に至るまで調教してもらい、準備をしてきたという。長谷川慈明さんいわく、「全然違う」。馬がしっかり歩けるようになるし、正しく振る舞えるようになる。だからといって、走るかどうかはまた別物であるが、とにかく馬を買いたいと思ってもらえるような動きができるように躾をするのがコンサイナーの仕事である。そこには特別な技術やノウハウが存在する。驚くべきは、どこどこの誰々が見たら買いたくなるような動きができるようにさえ調教できるという。セリ市は売る側と買う側の公平な場における真剣勝負であるのだ。

ひと昔前のセリ市では、そんなことをしてまで準備をするという考えすらなくて、牧場で走っている馬をそのまま連れて来ていた。毛は伸び放題でも、馬体が汚れていようが、馬が多少暴れてもお構いなし。それでも馬が売れた時代が確かにあった。大げさに言うと、馬であれば売れた時代があったが、今はそういう時代ではない。

たとえば、脚(球節から繋の部分)にソックスを履いているように白い毛が生えている馬がいる。左後一白(さこういっぱく)といって、左後ろ肢だけ白い馬は名馬の証なんて言われたこともあった。この白い部分が汚れやすいのである。糞や土を踏んだ蹄が擦れて、汚れてしまうというという具合に。どれだけ馬体の手入れをしていても、見る人が見たときに、汚れていると、見た目が悪く、印象が下がってしまうのだ。そんなとき、すぐに汚れを落とすスプレーのようなものがある。海外からの輸入品であり、高価なものなので、こういうセリのときぐらいしか使わないが、それでもそこまでするのだ。「そこまでするの?」ではなく、「そうするのが当然でしょ」と関係者の誰もが認識している時代なのである。今年こそ好況であったが、これまでの不況が競馬関係者を鍛えたのであろう。

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もうひと花咲かせたいローマンレジェンド:5つ☆

★AJCC
ディサイファ →馬体を見る
若駒の頃は幼かったが、年齢を重ねるにつれて、馬体に貫禄が出て来ている。
特に前駆は力強く、中山競馬場の力を要する馬場は得意とするところだろう。
Pad4star

マイネルフロスト →馬体を見る
ふっくらと映るが、太目残りかどうか、前走好走しているだけに判断が難しい。
芦毛ということも加わって、毛艶はあまり冴えず、出来は平行線か。
Pad3star

ライズトゥフェイム →馬体を見る
前駆に比べると、トモのつくりが物足りなく、どちらかと言うと距離延びてのタイプ。
胴部には長さがあるが、重心は低く、力の要る中山競馬場の馬場は合う。
Pad3star

サトノラ―ゼン →馬体を見る
コロンと映る馬体はこの馬の特徴で、それゆえに距離は2000m前後がベスト。
前後躯にしっかりと実が入って、パワーに溢れているし、仕上がりも良い。
Pad3star

ステラウインド →馬体を見る
この馬も胴部に長さがあるため、手脚が短く重心が低く見える典型的なステイヤー。
ゼンノロブロイ産駒が多く出走していきているように、AJCCスタミナとパワーを要求されるレースとなる。
Pad3star

スーパームーン →馬体を見る
頭の大きさはやや気になるが、この時期にしてこの年齢でこの毛艶は素晴らしい。
特に前駆の盛り上がりが力強く、この馬も力の要る馬場を得意とするタイプ。
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★東海S
ロワジャルダン →馬体を見る
腰高に見せるように、ダート馬にしては珍しく腹が少し上がってスマートなタイプ。
それゆえ末脚の切れ味は芝馬並みであろうが、いつも右側撮影になる理由が気になる。
Pad3star

インカンテーション →馬体を見る
レース間隔が開いた割には、馬体はスッキリと仕上がっていて、体調は良さそう。
前後のバランスも良くなってきており、今ならばどんなレースにも対応できるはず。
Pad3star

ローマンレジェンド →馬体を見る
あいかわらずのグッドルッキングホースであり、毛艶も光り輝いている。
表情を見ても闘争心は決して失われておらず、きっかけがあればもうひと花。
Pad5star

アスカノロマン →馬体を見る
いかにもダート馬らしい、筋肉量の多い、力強さに溢れる好馬体を誇る。
ただしやはり冬毛が出てきており、毛艶はお世辞にも良いとは言えない。
Pad3star

モンドクラッセ →馬体を見る
とてもダートを得意とする馬の馬体には見えないが、やはり父の血だろうか。
馬体全体からはバネを感じさせる一方で、線の細さもありパワー不足は否めない。
Pad3star

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時代の流れに逆張りしたような血統=非SSの馬を狙うとき

Rensai44

アメリカンジョッキークラブカップ(以下、AJCC)の出走登録馬を見渡していると、サンデーサイレンス(以下、SS)の血を引く馬たちばかりであることに気がついた。SS直系の種牡馬の産駒、もしくは母の父にSSをもつ馬たちということである。今に始まったことではないのだが、2016年になっても勢いがとどまるどころか、さらに加速しているようにさえ思える。1991年にその血が日本に導入されて以来、SSは日本の競馬を大きく変容させてきた。そして、これから先も私たちの想像をはるかに超えるような変革を見せてくれるのではないだろうか。

日本の競馬がSSの血に席巻されてしまうことに対して、否定的な論調もあることは承知だが、私はどちらかというと肯定の考えである。短期的に見ると、SSの交配権を持っていた社台グループにとって有利に働き、市場の独占につながったことはたしかであるが、長期的に見ると、SSが生んだ仔たちからその血が零れ落ちることによって、日本競馬全体が潤うことになるはずである。その現象はすでに表出している。2015年度の中央競馬の平地G1競走22レース中、半分の11勝が日高地方の中小牧場で生産された馬たちによるものであった。

SS=社台グループという図式はすでに間違っていて、コパノリッキー、レッツゴードンキ、ゴールドシップ、クラリティスカイ、ストレイトガール、キタサンブラック、サンビスタといった社台グループ以外の生産G1馬にもSSの血が流れているのである。母の父にSSがいるスクリーンヒーローからも、モーリスやゴールドアクターという超一流馬が出てしまうのだから(もちろん母系の影響もある)、その血の影響力は恐ろしいほどだ。

その力があまりにも大きすぎることで、日高地方の中小牧場が恩恵を受けている一方、SSの血を引かない馬たちが活躍できる場は減少し、生産者たちはSSの血を持たない馬をつくることがますます難しくなるという弊害も生まれている。

(続きは週刊Gallopにて)

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AJCCを当てるために知っておくべき3つのこと

Ajcc

■1■やっぱり前に行ける馬が有利
13.0-11.6-12.5-12.0-12.2-12.0-11.9-12.1-12.0-11.6-12.3(61.3-59.9)S
13.0-11.3-12.3-11.9-11.7-11.7-11.8-12.1-12.0-12.0-13.0(60.2-60.9)M
12.7-11.3-12.7-12.3-12.2-12.1-12.1-12.2-11.8-11.9-12.3(61.2-60.3)S
12.3-11.8-12.5-12.2-12.7-12.4-12.0-12.1-11.6-11.7-12.6(61.5-60.0)S
12.3-11.3-12.7-12.2-12.0-12.4-12.4-12.2-11.9-11.2-12.0(60.5-59.7)M
13.0-11.9-13.0-12.8-12.7-12.5-11.8-11.4-11.5-11.3-12.3(63.4-58.3)S
12.6-11.3-13.4-13.2-13.3-12.5-12.4-12.3-12.1-12.0-12.2(63.8-61.0)S
12.3-11.5-12.2-11.6-12.1-12.2-12.4-12.5-12.1-11.5-12.7(59.7-61.2)H
12.5-11.1-12.9-12.2-12.4-12.3-11.9-12.3-12.4-11.9-12.1(61.1-60.6)M
12.6-11.7-13.4-13.2-12.1-11.9-12.1-12.0-11.4-11.2-12.0(63.0-58.7)S

前半が上りで、後半が下りというアップダウンの影響も大きいのだが、過去10年間のラップタイムを見るだけで、スローペースになりやすいことが分かる。同じ条件で行われるオールカマーほど極端ではないが、それでもやっぱり前に行ける馬が有利になる。

■2■長くいい脚を使えるタイプ
中山2200mコースの特性として、第2コーナーから最終コーナーにかけて、フォルスストレート(偽直線)を約500m下って最後の直線に向かうことになる。ラスト1000mのラップが速いのはそういうことでもあり、良い脚を長く使えるタイプの馬に適した舞台である。過去の勝ち馬を見てみると、マツリダゴッホしかり、ネヴァブションしかり、瞬発力勝負では分が悪いが、スピードを持続させる力に富んだ馬が強い。

■3■イマイチくんを狙え
古くはマチカネタンホイザやマチカネキンノホシから、最近ではエアシェイディなど、大レースではあと少しパンチ力が足りない馬たちが、AJCCでは見事に勝ち切ったケースが多い。時期的にG1級の馬が出走してこないことで出番が回ってくること、そして、現代の主流の瞬発力とスピードではなく、スタミナとパワーという反対のベクトルを問われるレースになりやすいことが理由として挙げられる。他のレースではなかなか勝ち切れなかったイマイチくんをここで狙ってみるのも面白い。

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ダイワスカーレットが蘇る

今年のクラシックレースを勝つような馬は少なくとも昨年度にデビューして勝っている、という前提に立って、今年のクラシック戦線を占ってみたい。3月にもなれば前哨戦が終わり、ほぼ明確に勢力図が見えてくるのだが、それから占ってみても、それはほぼ予想に近い。おぼろげながらも見えている地図を片手に、期待と妄想を膨らませながら、未来に先回りしてみるとことが面白いのだ。

私の過去の実績から言うと、ロジユニヴァースが札幌2歳Sを勝ったときに横山典弘騎手がダービージョッキーになることを予言し、ディープブリランテの東京スポーツ杯2歳Sの走りを見て日本ダービー馬であることを宣言したことがある。牡馬は日本ダービー、牝馬は桜花賞を勝つような馬は、やはり2歳の時点できらりと輝く特別な素質を見せていることが多く、飛び抜けて強い部分がある。あとは本番まで順調に行くかどうか、いや、本番に間に合うかどうかは運次第。

まずは牝馬から占いたいところだが、今年に関してはメジャーエンブレムという怪物がいるので、他の牝馬が霞んで映る。メジャーエンブレムは暮れの阪神ジュベナイルFで本命に推し、その期待以上の走りを見せてくれた。その走りがあのダイワスカーレットと重なったのは私だけではないはず。ダイワスカーレットの兄ダイワメジャーの仔なのだから、似ていてなんの不思議もないのだが、それにしてもダイワスカーレットが再びターフに蘇ったような不思議な感覚にとらわれた。

恥ずかしながら、私は当時、ダイワスカーレットの強さが分からなかった。ウオッカの強さは知っていたつもりだが、ダイワスカーレットのそれは最後の最後まで分からなかった。どれぐらい分からなかったかというと、桜花賞でウオッカを負かしたときも、秋華賞やエリザベス女王杯を逃げ切ったときも、有馬記念で2着したときも、スローの展開に恵まれたものとして片づけてしまっていた。ダイワスカーレットは私が大好きなウオッカよりも強いかもと感じたのは、天皇賞秋でウオッカの2着に粘ったレースであり、ラストランとなった有馬記念でダイワスカーレットの尋常なる強さをはっきりと悟ったのだ。それぐらい最後まで、私には彼女の内に秘めたサラブレッドとしての凄みが分からなかった。

名馬の凄さが分からなかったという悔いはいつまでも引きずるものであるが、だからこそメジャーエンブレムの強さを肌で感じることができたのかもしれない。一般論でいうと、ダイワメジャーの産駒は脚元が丈夫な馬が多く、調教でも必要な負荷を掛けることができ、しかも仕上がりが早い。また、馬体が大きく出る傾向にあるため、特に若い牝馬としては、(たとえばステイゴールドやディープインパクト産駒の牝馬にあるような)カイバをしっかり食べられるかどうかという心配や不安の種がほとんどないのが心強い。ダイワメジャー産駒の2歳牝馬戦線における安定した強さは、これからも続くはずで、メジャーエンブレムについては何よりも搭載されているエンジンが凄い。府中2400mの距離も全く心配なく、牝馬3冠を狙える馬であることは間違いない。

メジャーエンブレムの影を一瞬でも踏むことができるとすれば、シンザン記念で2着したジュエラーであろうか。この馬の末脚の切れは3歳牝馬離れしており、例年であればクラシックの有力候補の1頭、もしくは1つぐらいタイトルが獲れるかもしれない器である。それでもメジャーエンブレムと比べてしまうと、気性面での危うさがある。燃えすぎてしまったり、気難しさもあったり、もたれて走ってしまったりと騎手にとっては乗り難しい馬である。爆発力という1点だけをとればメジャーエンブレムに匹敵するが、総合力では大きくビハインドを負っている。この2頭の間にある見えない力差は実はかなり大きい。

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京成杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Keisseihai

仕上がりが遅くて重賞路線に乗り切れなかった馬や、あと一歩のところで賞金を加算できなかった馬たちが出走してくるレース。勝ち馬エイシンフラッシュはダービー馬となったが、時期が時期だけに、今後のローテーションを考えて止む得なく出走してきた馬がほとんどで、基本的にはクラシックにはつながりにくい。

■1■先行馬にとって有利なレース
12.6-11.1-13.1-13.0-13.0-12.2-12.5-11.9-11.4-12.4(62.8-60.4)S
12.6-11.6-13.4-12.2-12.5-12.1-12.2-11.4-11.4-12.2(62.3-59.3)S
12.5-10.7-12.6-12.0-13.0-12.6-12.9-12.0-12.4-12.2(60.8-62.1)H
12.1-11.5-12.6-12.6-13.2-12.6-12.6-11.7-11.6-12.2(62.0-60.7)S
12.5-11.1-13.6-12.7-13.3-12.6-12.6-12.4-11.4-11.4(63.2-60.4)S
12.6-11.0-12.4-12.0-12.3-11.9-12.1-12.1-12.1-12.4(60.3-60.6)M 2011年
12.4-10.8-11.9-12.3-13.0-12.7-12.3-11.8-11.7-11.7(60.4-60.2)M
12.6-11.0-12.6-11.8-13.0-13.1-12.7-11.9-11.6-12.0(61.0-61.3)M
12.4-11.0-12.9-11.7-12.6-11.7-12.0-11.9-12.3-12.6(60.6-60.5)M 2014年
12.4-10.8-13.1-12.5-13.1-12.7-12.0-11.7-11.7-12.3(61.9-60.4)S

過去10年のラップを見てみると、2011年と2014年以外のほとんどのレースにおいて、13秒台のラップが続出しており、一様に、序盤、中盤が緩んでいることが分かる。4つコーナーを回る中山2000m戦のコースの形態上、仕方のないことではあるが、これだけ緩むと前に行った馬にとっては明らかに有利なレースになる。スッと先行できない、器用さに欠ける馬にとっては厳しいレースとなる。

■2■パワー優先
上がり時計も掛かっていることからも分かるように、この時期の中山競馬場の馬場は、通常に比べて重く、力を要する状態になる。そのため、当然のことながら、2000mという字ズラ以上のスタミナも問われる。アドマイヤベガ、マーベラスサンデー、ステイゴールド、ブライアンズタイム、マヤノトップガンなど、ダートや長距離戦にも実績のある種牡馬の産駒が、このレースで活躍しているのも頷ける話である。つまり、スピードや瞬発力という要素ではなく、パワーとスタミナを有しているタイプの馬を狙うべきである。

■3■意外や外枠有利
道中が緩む小回りコースにもかかわらず、真ん中よりも外から発走し、馬群の外を回った馬の方に軍配が上がっている。これは時期的に馬場の内側が傷んで(荒れて)きているということだけではなく、まだキャリアの浅い馬たちが大勢を占めているため、外枠から外を回ってスムーズに走られた方が力を出し切りやすいということを意味している。ダービーを豪快に差し切ったエイシンフラッシュでさえも、このレースでは2、3番手の外に付けて、スッと抜け出す競馬をしていたことを忘れてはいけない。


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ONCE AGAIN

Tensai

今週号の週刊Gallopにて、新春恒例の武豊騎手のロングインタビュー「武豊 希求の‘16」を読んだ。昨年は前人未到のJRA通算3700勝、JRA重賞300勝、6年ぶりとなるJRA年間100勝、8年ぶりの海外G1制覇を成し遂げ、今年はいよいよ武豊騎手がデビューして30年の節目となる。あどけなさが残る長身の若手ジョッキーがスーパークリークで菊花賞を制してから、もうそんなにも長い歳月が経ったのかと思うと感慨深く、見開きの扉に写る武豊騎手の姿には、今の日本の競馬を背負ってきた男の生き様が現れている。

光り輝く才能を天才と祭り上げるのは簡単だが、その者が常にトップであり続けることは難しく、第一線で活躍し続けることさえ困難である。それは勝負の世界における倒木更新の掟でもあり、少しでも調子を崩したり、衰えを見せたりすれば、あっと言う間に堕ちてしまうことになる。そういう意味においては、時や時代の試練に耐えて、最後まで残っていた者こそが天才と称されるべきではないのだろうか。

武豊 「よく人からも言われるんだけど、『もういいかな』というのがないですね。これ去年も一昨年も言ってますよね。いつそうなる(意欲が衰える)んだろ(笑)。だから年を取らないし、1年が早いわけだわ。去年の冬にイチローと食事をしたんだけど、彼も全く同じことを言うんですよ」

今回のロングインタビューと並行して、「羽生善治 戦う頭脳」(文藝春秋)をたまたま読んでいて、こうして表舞台に立ち続けた天才には共通する何かがあると私は感じた。羽生善治氏について、同じく棋士である島朗氏が書いた「乱調の中に美を探る天才」という評論の中に、羽生善治の底知れぬ体力について言及する文章がある。長くなるが、身震いをせざるをえなかった箇所があるので引用させてもらいたい。

この春の名人戦、相手は小学生の頃からのライバル、森内俊之名人(当時)だったが、決着局となった対局は千日手(引き分け)、即、再対局となり、終了は深夜の一時半を超えていた。それから2局分の感想と解説で、時刻はもう3時過ぎ。相模灘に面した、熱海の朝日が東から上ろうとしていた。

報道陣の多くが居眠りをしている中、2日間戦いきったにもかかわらず羽生は、将棋を覚えたての子どものように、眼をらんらんと輝かせて未開の局面を調べ続ける。ふだん、周囲への配慮を欠かさない彼が、唯一、時間という概念を忘れる至福のひととき。自分の納得いく見識をこの局面に植えつける作業に、研究者が没頭しきっている姿がそこにある。高揚を感じ、一期一会の局面の軌跡を勝負のごとに繰り返す。そんな幸せな時間があっていいのだろうか…。

体力に自信のある森内でさえ、ふと目の前の羽生を見て(まさか徹夜で感想戦をやる気じゃないんだろうな…)と思ったという。同世代の強力なライバルたちが畏れるのは、羽生の頭脳もさることながらそこに根づく体力(スポーツにおける体力とは異なる、盤に向かい、考え続ける根気を伴った体力。数百手、時間をかけて読んだ蓄積を、相手の予想しない1手ですべて無駄にしたあとに、また1から読み進めていく集中力のすばやい回復)でもある。

この秋の王座戦では、70年生まれの羽生が初めてひと回り年下の新鋭、渡辺明5段の挑戦を受けた。劣勢を予想された渡辺は実によく戦い、あと1勝でタイトル奪取というところまで羽生を追い詰め、さらにその将棋も優勢に進めていた。しかしわずかの遺漏から羽生に千日手に持ち込まれてしまう。

夜間の指し直し、通常であれば条件は若者に有利と思われがちだが、棋士の認識は違っていた。谷川浩司王位言うところの「タイトル戦を戦ううちに、体力がついてくる」のである。緊張の中にもゆとりある瞬間を見せながら羽生は制勝し、指し直し局の開始から4時間後(当然ながら、深夜と言われる時間帯になっていた)に羽生はいつものように楽しげに感想戦を行い、渡辺もまたあの時の森内と同じように、羽生よりも少しだけ疲れていた。そしてその「少し」が思考の消極性、読みの効率・判断の悪さにつながる。精悍な森内も、若い渡辺も、指し直し局に関しては、はっきり体力負けの兆候があった。

ここで言う体力を、そのまま武豊騎手やイチローに当てはめるわけではなく、また気力や根気という言葉と置き換えるつもりもない。ただ、もし天才という者がいるとしたら、こうした底知れぬ体力を持った人間のことを言うのではないだろうか。努力する天才、勇気と意志を継続する天才、柔軟な思考を持つ天才。それは他の者と比べて少しの違いなのかもしれないし、また一瞬のものではなく、長く静かに光るたぐいのものであろう。どれだけ厳しい状況に置かれても、あきらめずに楽しめる力がある者こそが最後に天才になるのである。

武豊騎手は、インタビューの中で自分に言い聞かせるように語っていた。

「ジョッキーは、いいも悪いも自分。いい馬に乗っていないというジョッキーもいるけど、いい馬に乗っていないのは自分がそうさせているんだと思う。アイツはいい馬に乗っているというのは、いい馬の騎乗を頼まれるだけのことをしているから。成績は、自分の頑張り次第。だから、もっと頑張りたい」

Photo by 菅原秀彦

関連エントリ
「ガラスの競馬場」:武豊騎手は日本一のジョッキーである。

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負けパターンは馬体増…厳寒期の坂路調教に潜むわな

Rensai43

坂路コースは競馬界に大きな革命をもたらした調教コースである。1985年に栗東トレセンに新設されるや、確実に効果を上げ、それまでの関東馬優勢の潮流を一気にひっくり返し、その西高東低の流れは現在に至るまで続いている。一方、美浦トレセンでも1993年に坂路コースが新設されたが、当初から直線部分の短さや勾配などの問題があり、未だ関西馬優勢の流れを変えるまでには至っていない。最近では負荷の掛かる馬場にするなど、少しずつ改善されつつあるものの、G1を制した関東馬の多くは坂路コースをメインの調教コースとして使っていないのが現状である。

ちなみに、2015年の全体の勝利数は関東の1513勝に対して、関西は1943勝。皐月賞と日本ダービーの2冠を制したドゥラメンテも、安田記念とマイルCS、香港マイルを制した15年全勝のモーリスも、有馬記念を勝ったゴールドアクターも関東馬ではあるが、G1勝利数に限っても、関東の7に対して関西は16と倍以上の差がついている。ここ数十年にわたって続く西高東低の潮流だが、栗東トレセンに坂路コースが出来る直前まで、なんとJRA賞の各部門に関西馬が1頭も選出されない年もあったというから驚きだ。もちろん坂路コースが全てではないが、強いサラブレッドを作る大きな原動力となっていることには異論はないだろう。

坂路コースのメリットを挙げていけばきりがない。故障が少なくなる、心肺機能が鍛えられる(スタミナがつく)、引っ掛かる馬を落ち着かせる、運動時間が長くなる、ピッチ走法をマスター出来る、トモ(後躯)の強化につながる、頭が低くなる、などなど。今回は詳しく説明しないが、これらの利点を生かしつつ、強い関西馬はつくられてきたのであり、また世界に通用する日本馬たちも然り。坂路コースで競走馬を調教することの力は計り知れない。

そんな坂路コースにも、唯一といってよいほどのデメリットがある。

(続きは週刊Gallopにて)

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日経新春杯を当てるために知っておくべき3つのポイント

Nikkeisinsyunhai

京都の2400mはスローの瞬発力勝負になりやすい典型的なコースである。スタートしてから最初のコーナーまでが597mとかなり長いため、無理な先行争いもまずなく、1コーナーに入るとひと息入る。最後の直線が長いことを考えると、向う正面で自ら動く馬もさほどおらず、通常、各馬が動き始めるのは丘の坂下から。そこからラスト4ハロンの上がり勝負になる。

実際に過去10年間の日経新春杯のラップタイムを見てみると、その傾向がよく分かる。

2006年 アドマイヤフジ
12.6-10.9-11.3-12.7-12.4-12.5-12.7-12.7-12.2-11.7-12.0-12.6(72.4-73.9)H
47.5-50.3-48.5
2007年 トウカイワイルド
12.5-11.2-11.0-13.0-12.8-13.0-13.8-12.8-11.7-11.7-11.6-12.3(73.5-73.9)M
47.7-52.4-47.3
2008年 アドマイヤモナーク
12.5-11.4-11.3-12.7-12.8-12.6-12.5-12.3-11.9-12.2-12.2-13.0(73.3-74.1)M
47.9-50.2-49.3
2009年 テイエムプリキュア
12.7-11.3-11.7-12.7-12.7-12.6-12.6-12.1-11.6-11.9-11.9-12.8(73.7-72.9)M
48.4-50.0-48.2
2010年 メイショウベルーガ
12.7-10.3-11.0-12.4-12.5-12.4-12.3-12.9-12.1-11.9-12.1-11.8(71.3-73.1)H
46.4-50.1-47.9
2011年 ルーラーシップ
12.6-10.8-10.8-12.7-13.2-12.6-12.6-12.9-11.9-11.1-11.6-11.8(72.7-71.9)M
46.9-51.3-46.4
2012年 トゥザグローリー
12.3-11.0-11.3-12.2-12.3-12.5-12.4-12.8-11.8-11.5-11.7-11.9(71.6-72.1)M
46.8-50.0-46.9
2013年 カポーティスター
12.5-11.6-11.8-12.2-12.3-12.3-12.5-12.5-12.1-11.9-11.6-11.7(60.4-59.8)M
48.1-49.6-47.3
2014年 サトノブレス
13.1-11.5-11.3-12.3-12.0-12.8-12.5-12.2-12.0-11.9-11.0-11.8(60.2-58.9)S
48.2-49.5-46.7
2015年 アドマイヤデウス
12.8-11.3-11.6-12.4-12.4-12.3-12.6-12.7-12.3-11.6-11.3-11.5(60.5-59.4)S
48.1-50.0-46.7

前後半のラップタイムから判断すると、ハイペースとなったのは2006年と2010年だけで、それ以外の年は、ミドル~スローペースとなっている。何よりも注目すべきは、前半中盤後半に分けた800mずつのラップタイムである。京都2400m外回りで行われる日経新春杯の特徴的な流れとして、「速緩速」もしくは「緩緩速」というリズムのレースが多く目立ち、典型的な上がり4ハロンの競馬になっていることが分かる。

以上のことから、3つのポイントが導き出される。

①内枠有利
②上がりの競馬に強い馬
③サンデーサイレンス直仔の産駒

①の内枠有利は言うまでもない。道中がこれだけスローに流れやすい以上、4つのコーナーで外々を回されてしまう外枠を引いた馬はロスが大きいということである。すんなり前に位置できる脚質の馬であれば大した問題ではないが、ギリギリまで脚を溜めて瞬発力勝負に賭けたい差し馬にとっては、内枠は願ったり叶ったりの枠になる。

3コーナーの丘の坂下から一気に動き始めるレースになりやすい以上、追っつけて伸びるような馬ではなく、一気にトップギアに入り、②上がりの競馬(ラスト4ハロンのスピード勝負)に強い馬にとって有利になる。スタミナよりも、折り合いさえつけばスピードの爆発力の方が問われるということである。

そういった意味において、③のサンデーサイレンス産駒が得意とする舞台であることが分かる。サンデーサイレンス直仔がいなくなった以降のサンプルは少ないが、それ以前の4年間では勝率15%、連対率26%という圧倒的な数字を残していた。今後は父から瞬発力を受け継いだ、サンデーサイレンス直仔の産駒、または母の父がサンデーサイレンスという血統の馬にも期待が出来るだろう。

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バネを感じさせるコパノマリーン:4つ☆半

★フェアリーS
アルジャンテ →馬体を見る
母系の影響が出ているのか、牝馬のディープインパクト産駒にしては力強い馬体。
前後のバランスも良く、もう少し毛艶が冴えてくれば、さらに走ってくるだろう。
Pad4star

ルミナスティアラ →馬体を見る
前が勝っているため、どうしても上体が起き上がり気味に映り、ややトモが甘い。
とはいえ、パワーの要るこの時期の中山競馬場は合っているはずで、チャンスはある。
Pad3star

シェリーズラブ →馬体を見る
母父サンデーサイレンスの影響か、馬体にスッキリしたところがありバランス良い。
毛艶はあと一歩だが、前後にしっかりと実が入って、安定して力を出し切れるタイプ。
Pad4star

クードラパン →馬体を見る
この馬も前が勝っていて、パワーにものを言わせた先行力を武器とするタイプである。
その反面、最後の直線での踏ん張りや伸びには欠けるはずで、もう少し成長がほしい。
Pad3star

コパノマリーン →馬体を見る
首回りが細くて、線の細さは否めないが、馬体全体からはバネが感じられる。
馬体を洗った直後だけに、毛艶の良さは分からないがの正直なところ。
Pad45star

ボーアムルーズ →馬体を見る
タニノギムレットとフジキセキの配合だけに、馬体はまさに牡馬のように力強い。
その分、馬体には硬さがあり、毛艶も冴えないので、良くなるのはもう少し先か。
Pad3star

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騎手にとって「1年の計はシンザン記念にあり」

Rensai42

競馬ファンにとって1年の計が金杯にあるとすれば、騎手にとってはシンザン記念にあると言っても過言ではない。過去のシンザン記念の勝利ジョッキーを見てみると、1997年から2006年の10年間で武豊騎手が6勝と独占し、その武豊騎手が落馬事故などによってスランプに陥ってからは、地方競馬出身の岩田康誠騎手が2勝、そして若手の浜中俊騎手が3勝を挙げている。武豊騎手の全盛期はいわずもがな、岩田康誠騎手は2008年には最多賞金獲得騎手としてJRA賞を受賞し、浜中俊騎手は優秀騎手賞を3年連続で受賞しているように、その年々の勢いがそのままシンザン記念の結果に反映されているのだ。昨年は武豊騎手が10年ぶりに勝利し、その復活と活躍を予感させてくれた。

なぜこのような現象が起こるかというと、その時々の勢いのある騎手に有力馬が集まるからである。シンザン記念を使う有力馬は、ここで賞金を加算しておいて、ひと休みをいれてからクラシックシーズンに向かおうと考えているはず。この寒い時期にレースを使う以上は、勝ち負けに持ち込んで確実に賞金を得なければならないし、あわよくばこの先々もお手馬として騎乗してもらえればという淡い期待も込められている。もちろん、トップジョッキーも依頼された馬たちの中から、勝利につながる確率が高く、しかも将来性の高い馬を選ぼうとするだろう。そうしたピラミッド構造が如実に現れるのがこのシンザン記念というレースなのである。

今年のシンザン記念はミルコ・デムーロ騎手と武豊騎手を狙いたい。ミルコ・デムーロ騎手は昨年、JRAの通年騎手免許を取得し、3月から実戦のレースで騎乗し始めたにもかかわらず、118勝を挙げてリーディングの3位まで登りつめた。いよいよ今年は外国人として初のJRAリーディングジョッキーとなる可能性は高い。

1999年に初来日して以来、毎年のように日本の競馬を盛り上げ、今や日本競馬には欠かせない、日本人以上に日本人らしいジョッキーとして評価されているが、当初ここまでの存在になると予感した人がどれだけいただろうか。私の記憶に残っているのは、ミスター競馬と呼ばれた故野平祐二さんによる、当時、若手ジョッキーのひとりにすぎなかったデムーロ騎手に対しての評論である。

(続きは週刊Gallopにて)


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集中連載:現代のコアな競馬ファンがすなる一口馬主というものを(第6回)

Hitokuti06

あれほど馬主に憧れ、憑りつかれていたにもかかわらず、結局のところ、私が今まで一口馬主にすらならずにいたのは、ひとつは前述したように、これという馬がいなかったことがあるが、もうひとつの理由としては、一口馬主ではどこか物足りなさを感じていたからでもある。実は2つの理由はつながっていて、どちらもなぜ私がその馬を所有しなければならないのかという理由が思いつかない、ということだ。それはパンフレットやDVDを観て、付き合う(もしくは結婚する)異性を決めるような違和感というべきか。もちろん実際に会ったりして(馬の場合は見学ツアーに行ったりして)から決める人もいるのだろうが、それでも商品化されたものを買っているような気がしてならない。

そんな違和感を乗り越えて、今回は一口馬主をやってみようと思ったのだが、と同時に、1頭の馬の馬主になるという想いも捨てたわけではない。1頭の馬を自ら所有することで、より近い距離で、馬の生産や育成、調教やレースというものに関わることができる。生産者や育成に携わる人々、厩舎に入れば調教師やジョッキーというプロフェッショナルたちと直接に話をし、育成や調教の報告を受け、レースに出走するタイミングを見計らい、ローテーションも考える。そうしてようやくデビューした馬がレースを走ったときの喜びや勝利したときの興奮は、何ものにも代えがたいはず。もちろん、愛馬が怪我をしたり、いつまで経ってもデビューできなかったり、レースに行っても走らなかったりしたときの落胆も大きいだろう。それでも、そういう全てを含めて味わうことによってはじめて、競馬の世界の仲間に入れてもらうことができるのではないか、と思ったりする。

そこで、知り合いの生産者の招きもあり、馬を買うことが目的ではなく情報収集のために、セリ市に行ってみることにした。毎年秋、北海道市場(静内)にて開催されるオータムセールである。サラブレッドの競り市場は毎年各地で行われ、当歳や1歳馬のセリ市としては、セレクトセールやセレクションセール、サマーセールなどがある。毎年7月にノーザンホースパークで行われるセレクトセールは、1億円を超えるような高額で取引される馬も数多く出るように、あらゆる意味において、日本最大規模のセリ市である。その中でも、オータムセールは年内最後のセリ市として位置づけられている。過去に取引された馬では、アスカクリチャン、クリノスターオーやマイネイザベルらが活躍馬として挙げられる。

朝6時台の飛行機に飛び乗り、9時前には新千歳空港に到着した。今回の遠征を仲介してくださった福永さんと落ち合い、碧雲牧場の創業者である長谷川敏さんの車に乗せていただき、静内へと向かった。実は長谷川敏さんとは初対面であり、噂で聞いていたとおりの、精悍な顔立ちとインテリジェントな雰囲気をまとっている。長谷川敏さんは、学生時代に映画を撮るために牧場に泊まり込んで働いたことがきっかけで、生産の仕事をすることになった。柏﨑牧場時代にはあのスーパークリークを生産し、碧雲牧場から誕生したグラスポジションは重賞こそ勝てなかったが私の記憶には深く残っている。ちなみに、彼がつくった「青春のたてがみ」という映画は、吉永小百合さんがナレーションを手掛け、今観ても秀逸な作品である。

オータムセールは本日2日目。初日は売れ行きが好調だったそうで、碧雲牧場から上場させた3頭のサラブレッドたちも完売したという。手塩にかけて育ててきた馬たちであり、もちろん経済的な意味も含めて、生産者は自らの生産馬に値段が付くことほど嬉しいものはない。買い手がつかなかったときの悲しさと、売れたときの喜びは表裏一体の感情として密接に結びついている。「いい時に来たね」と福永さんが言ったように、長谷川さんからは抑えきれない喜びがポロポロと溢れ出ているように見えた。生産者冥利に尽きる瞬間ということなのだろう。私はすぐにこの人が好きになった。そして、長谷川敏さんの長男であり、碧雲牧場の後を継いだ長谷川慈明さんの顔が早く見たくなった。

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フェアリーSを当てるために知っておくべき3つのこと

Farys

■内枠から前に行ける馬が有利
2012年の1~3着馬を見てみると、全て内枠の馬であることが分かる。中山マイル戦は外枠不利という定説があるように、スタートしてからすぐに右へ急激にコーナーを曲がるコース形態のため、外であればあるほど距離ロス(スタミナロス)は大きい。力の付き切っていない3歳牝馬だけに、ちょっとしたロスがゴール前でこたえる可能性は高い。また、2009年の3着に10番人気のグッデーコパ、2012年の2着に14番人気のマイネエポナ、2013年は10番人気のクラウンロゼ、2015年には11番人気のノットフォーマルが粘り切ったように、直線が短いコース形態を考えると、やはり前に行ける馬が有利である。内枠から前に行ける馬を狙いたい。

■1600m以上の経験馬(スタミナも問われる)
過去の1~3着馬を見てみると、前走で1600m以上のレースを走っている馬が多いことが分かる。フェアリーSが1600mに変更されて、クラシック(桜花賞やオークス)を睨む素質馬が出走してくる以上、スピードタイプの牝馬は苦戦を強いられる。ごまかしの利きやすいコースではあるが、スピードだけで押し切ることは難しい。急坂を登って、最後に問われるのはスタミナと底力というレースになるだろう。

■牡馬を相手に勝ち上がってきた馬
同じ新馬戦を勝つにしても、牝馬同士ではなく、牡馬を相手に勝ち上がってきた馬の方が強いのは当然である。牡馬と戦うことには、時計やラップには表れない厳しさがある。クラシックを見据えての厳しいレースとなる以上、牝馬同士の新馬戦を選んで勝ち上がってきた馬よりも、牡馬を相手に勝ちあがってきた、もしくは好レースをしてきた馬を狙いたい。

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シンザン記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sinzankinen

■1■朝日杯フューチュリティS好走組優位
この時期に行われる3歳重賞ということもあって、朝日杯フューチュリティSで結果を出せなかった居残り組みと、これから上を目指す素質馬のぶつかり合いという図式となる。過去10年の戦績から見ると、完成度が高い朝日杯フューチュリティS組が3勝、2着2回とやや有利で、特に朝日杯フューチュリティSで好勝負していた馬が順調に出走してくれば、ほぼ間違いなく勝ち負けになる。

■2■前々で競馬が出来る瞬発力に富んだ馬
同じ時期の同条件で行われる京都金杯と比べ、頭数が少なくなることもあって、ペースはスローに落ちることが多い。開幕2週目で前が止まりにくい馬場であることも含め、前々で競馬が出来る瞬発力に富んだ馬にとってはレースがしやすい。

また、この時期の3歳馬にとって、京都の外回りマイル戦は厳しいレースである。よって、1600mの距離を走ったことのない馬にとっては苦しいレースとなることは避けられない。ちなみに、連対馬20頭中19頭に1600m以上の出走経験があった。

■3■素質馬が集まるジョッキーに変化あり
武豊騎手が1997年から2006年までの10年間で6勝と圧倒的な勝率を誇っていた。2007年も武豊騎手から岩田騎手に乗り替わったもののアドマイヤオーラが勝ったように、武豊騎手にこの時期の素質馬が集まりやすかったと考えられる。しかし、2007年、2008年と岩田康誠騎手と安藤勝己騎手のワンツーが連続したように、この年を境として流れが大きく変わった。もう少し生々しく言うと、各陣営の武豊離れ(武豊騎手一辺倒ではなくなってきているということ)が進んだ。そこから最近は浜中俊騎手が3勝を挙げて世代交代かと思いきや、昨年はなんと武豊騎手がグランチャーレで勝利し、年間100勝を超える復活を見せた。ここ最近で勢いのあるジョッキーに乗ってみるのもひとつの手かもしれない。

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エイシンブルズアイ展開次第では前残りも:5つ☆

★中山金杯
ブライトエンブレム →馬体を見る
3歳時と大きく変わったところはないが、全体のバランスがさらに良くなってきた。
毛艶や筋肉のメリハリは抜群だが、表情から相変わらず気の難しさはある。
Pad4star

ライズトゥフェイム →馬体を見る
腹回りに若干の余裕はあるが、前後躯にはしっかりと実が入って力強い。
胴部には十分な長さがあって、中山の2000mはベストの距離ではないか。
Pad4star

フラアンジェリコ →馬体を見る
8歳馬とは思えない若々しい馬体だが、その分、前記2頭のような力強さには欠ける。
兄オレハマッテルゼに比べると胴部が長く、距離はマイル前後がベストだろう。
Pad3star

ヤマカツエース →馬体を見る
柔らかな筋肉の覆われていて、この時期にしては毛艶も冴えて、体調は良い。
ただ、もうひと絞りできそうな体つきではあるので、最終追い切りでどこまで。
Pad4star

フルーキー →馬体を見る
前走の1800m重賞は勝利したが、やや重心が低く、体型的にはマイル以下の馬。
筋肉のメリハリには欠けるが、標準的な毛艶であり、前走の調子は維持している。
Pad3star

ベルーフ →馬体を見る
いかにも池江厩舎の管理馬らしい、筋肉量の多い、パワフルな馬体を誇っている。
毛艶も良く体調は問題ないが、(この馬の体型的な特徴でもあるが)やや太め残り。
Pad4star

★京都金杯
ト-センスターダム →馬体を見る
腹回りに余裕があることもあるが、胴部がやや詰まって映り、マイラーの体型に。
ここにきて前駆がさらに発達している分、先行力が増してきるのではないか。
Pad3star

エキストラエンド →馬体を見る
もう7歳馬になったが、凛々しい表情を見る限り、闘争心の衰えは全く感じない。
むしろ前躯がしっかりとしてきて、これまでにない力強い立ち姿に映る。
Pad4star

マジェスティハーツ →馬体を見る
ハーツクライ産駒らしく、体長(胸前から臀端まで)が長く、重心が低く映る。
時期的なものもあるが、毛艶もいまひとつであり、絶好調とはいいがたい。
Pad3star

ミッキーラブソング →馬体を見る
厳寒期とは思えないほどの光り輝く毛艶の良さで、体調自体は申し分ないぐらい。
筋肉のメリハリという点では物足りないが、この馬の力は十分に発揮できるはず。
Pad4star

オメガヴァンデッタ →馬体を見る
肩甲骨が立って映るように、スプリンターらしい骨格でマイルの距離がどうか。
胴部には長さがあるので、マイル戦をこなせるだけのスタミナ自体はあるが。
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エイシンブルズアイ →馬体を見る
やや腰高に映る馬体からは、軽いスピードのある、短距離馬であることが伝わる。
毛艶も申し分なく、馬の顔つきも良いので、展開次第では前残りもあり得る。
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厳しい戦いの経験が“最後のひと踏ん張り”につながる。

Rensai41

3歳馬が古馬相手のレースで揉まれたり、またオープン馬がG1レースのような大きな競走を経験したことにより、その後、見違えるほどに強くなる馬がいる。ここで言う古馬相手のレースや大きな競走とは、タイムが速かったり、ペースが速かったり、ラップが厳しかったり、ということではない。たとえG1であっても、タイムが遅く、スローペースで、ラップ的にも見るべきものがないレースだってあるだろう。それでも、強いメンバーが揃う、格の高いレースで走った馬が、突然に覚醒して、まるで別馬のように走り出すのはなぜだろうか。

最大の理由を挙げると、強い馬が集まるレースでは、最後の直線における各馬の踏ん張りが違うということに行き着く。踏ん張りとは、もはや走る余力などこれっぽっちも残っておらず、一杯いっぱいになってしまった極限状態でも、そこから我慢して、さらにもうひと伸びしようとするということである。速く走るために生まれてきたサラブレッドである以上、どの馬も潜在的なスピードやスタミナは持っているのだが、それでも強い馬と弱い馬に分かれるのは、最後の踏ん張りが違うから。最後にどれだけ踏ん張れるかが、ほとんどの大レースにおいては勝者と敗者を隔てているのである。

それまでは能力だけでトントンと勝ち進んできた馬が、初めてG1レースに挑戦し、あっさり負けてしまうのもそういうわけである。ゴール前で極限を超えてまで踏ん張るという経験をしたことがないだけに、能力的にはゆうにG1級であったとしても、あと一歩及ばずという結果になってしまうことがある。

たとえば、2010年の宝塚記念でG1レースに初めて挑戦したアーネストリーがそうであった。絶好のポジションを手応え良く追走し、自分の勝ちパターンに持ち込めたように見えたにもかかわらず、ブエナビスタには差し返されたばかりか、外からナカヤマフェスタの強襲に遭い、0.2秒差の惜しい3着に敗れてしまった。レース後の佐藤哲三元騎手の「最後のところで、もう少しガムシャラさがあれば」というコメントが印象的であった。2頭に先着を許してしまったのは、能力でも展開でも体調でもなく、最後の直線の攻防におけるガムシャラさだというのだ。

(続きは週刊Gallopにて)

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京都金杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Kyotokinpai

■1■マイル戦に実績があり、マイル以上のスタミナを持つ馬を狙え
主なステップレースは、朝日CC(1800m)と阪神カップ(1400m)になり、マイル以上のスタミナを持つ馬とマイル以下の距離でスピードを発揮する馬とが、マイル戦の舞台で激突することになる。京都のマイル戦というコース設定を考えると、どちらかといえば朝日CC組を上に取るべきだが、33秒台の速い時計で決着することが常なので、スピード勝負にも対応できる裏づけがないと厳しい。そういった意味では、マイル戦での実績(勝ち鞍)は必要で、マイルCSで好走してきた馬が出走してくれば間違いなく好勝負になる。

■2■勝つはずの馬が勝つべくして勝つレース
前半3ハロンの平均タイムが34秒9、ラスト3ハロンの平均が35秒1と、京都のマイル戦らしく、極めて平均ペースでレースは流れる。つまり、どんな脚質の馬でも勝負になり、展開に左右されて負けるということが稀なレースである。また、スタートから最初のコーナーまでの距離も694mとかなり長いため、枠順の有利不利もほとんどない。勝つはずの馬が勝つべくして勝つレースといえる。

ただし、開幕週ということもあって、直線が平坦な絶好の馬場では前もなかなか止まらないことに注意すべき。過去10年のラップタイムの中でも、前半800mのタイムに注目してみたい。

平成18年
12.2-11.1-11.8-12.2-11.8-11.2-11.4-12.3(47.3-46.7) 1:34.0Sビッグプラネット
平成19年
12.3-11.2-11.7-12.2-11.6-11.0-11.6-12.3(47.4-46.5) 1:33.9Sマイネルスケルツィ
平成20年
12.5-11.4-11.4-12.3-11.4-11.3-11.2-12.1(47.6-46.0) 1.33.6S エイシンデピュティ
平成21年
12.6-10.7-11.2-11.8-11.6-11.9-11.4-11.7(46.3-46.6)1.32.9M タマモサポート
平成22年
12.0-10.6-11.6-12.2-11.8-12.3-11.3-12.3(46.4-47.7)1.34.1H ライブコンサート
平成23年
12.3-11.3-11.8-12.0-11.4-11.2-11.4-12.0(47.4-46.0)1:33.4S シルポート
平成24年
12.2-10.5-11.1-11.9-11.9-12.0-11.5-11.8(45.7-47.2)1.32.9H マイネルラクリマ
平成25年
12.4-11.2-11.7-12.1-11.6-11.5-11.2-11.8(47.4-46.1)1.33.5S ダノンシャーク
平成26年
12.4-11.0-11.3-11.9-11.5-11.3-11.4-11.7(46.6-45.9)1.32.5M エキストラエンド
平成27年
12.7-11.3-11.6-11.9-11.3-11.1-11.1-11.8(47.5-45.3)1.32.8S ウインフルブルーム

前半の800mが47秒台に落ち着くと、完全に前が有利になっていることが分かる。出走メンバーを見渡してみて、どの馬がどのように逃げるのかをイメージする作業をする際には、この47秒という数字を頭に置いておきたい。

■3■あまりハンデ戦であることを意識しなくてよい
平成8年からマイル戦へと距離が短縮され、高松宮記念や安田記念へ向かうというよりも、昨年の秋シーズンを消化不良で終わったマイラーたちの最終戦的な色合いが濃い。とはいえ、一戦級落ちの実力のあるマイラーが揃うため、ハンデ戦ながらもレベルの高い争いが期待できる。

そのため、勝ち馬の平均ハンデが約56kgと、力のある馬であれば、少々重いハンデを背負ったとしても軽量ハンデ馬に足元をすくわれることはほとんどない。あまりハンデ戦であることを意識せずに、基本的には各馬の力の比較を優先すべきレースである。

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