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騎手にとって「1年の計はシンザン記念にあり」

Rensai42

競馬ファンにとって1年の計が金杯にあるとすれば、騎手にとってはシンザン記念にあると言っても過言ではない。過去のシンザン記念の勝利ジョッキーを見てみると、1997年から2006年の10年間で武豊騎手が6勝と独占し、その武豊騎手が落馬事故などによってスランプに陥ってからは、地方競馬出身の岩田康誠騎手が2勝、そして若手の浜中俊騎手が3勝を挙げている。武豊騎手の全盛期はいわずもがな、岩田康誠騎手は2008年には最多賞金獲得騎手としてJRA賞を受賞し、浜中俊騎手は優秀騎手賞を3年連続で受賞しているように、その年々の勢いがそのままシンザン記念の結果に反映されているのだ。昨年は武豊騎手が10年ぶりに勝利し、その復活と活躍を予感させてくれた。

なぜこのような現象が起こるかというと、その時々の勢いのある騎手に有力馬が集まるからである。シンザン記念を使う有力馬は、ここで賞金を加算しておいて、ひと休みをいれてからクラシックシーズンに向かおうと考えているはず。この寒い時期にレースを使う以上は、勝ち負けに持ち込んで確実に賞金を得なければならないし、あわよくばこの先々もお手馬として騎乗してもらえればという淡い期待も込められている。もちろん、トップジョッキーも依頼された馬たちの中から、勝利につながる確率が高く、しかも将来性の高い馬を選ぼうとするだろう。そうしたピラミッド構造が如実に現れるのがこのシンザン記念というレースなのである。

今年のシンザン記念はミルコ・デムーロ騎手と武豊騎手を狙いたい。ミルコ・デムーロ騎手は昨年、JRAの通年騎手免許を取得し、3月から実戦のレースで騎乗し始めたにもかかわらず、118勝を挙げてリーディングの3位まで登りつめた。いよいよ今年は外国人として初のJRAリーディングジョッキーとなる可能性は高い。

1999年に初来日して以来、毎年のように日本の競馬を盛り上げ、今や日本競馬には欠かせない、日本人以上に日本人らしいジョッキーとして評価されているが、当初ここまでの存在になると予感した人がどれだけいただろうか。私の記憶に残っているのは、ミスター競馬と呼ばれた故野平祐二さんによる、当時、若手ジョッキーのひとりにすぎなかったデムーロ騎手に対しての評論である。

(続きは週刊Gallopにて)


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