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負けパターンは馬体増…厳寒期の坂路調教に潜むわな

Rensai43

坂路コースは競馬界に大きな革命をもたらした調教コースである。1985年に栗東トレセンに新設されるや、確実に効果を上げ、それまでの関東馬優勢の潮流を一気にひっくり返し、その西高東低の流れは現在に至るまで続いている。一方、美浦トレセンでも1993年に坂路コースが新設されたが、当初から直線部分の短さや勾配などの問題があり、未だ関西馬優勢の流れを変えるまでには至っていない。最近では負荷の掛かる馬場にするなど、少しずつ改善されつつあるものの、G1を制した関東馬の多くは坂路コースをメインの調教コースとして使っていないのが現状である。

ちなみに、2015年の全体の勝利数は関東の1513勝に対して、関西は1943勝。皐月賞と日本ダービーの2冠を制したドゥラメンテも、安田記念とマイルCS、香港マイルを制した15年全勝のモーリスも、有馬記念を勝ったゴールドアクターも関東馬ではあるが、G1勝利数に限っても、関東の7に対して関西は16と倍以上の差がついている。ここ数十年にわたって続く西高東低の潮流だが、栗東トレセンに坂路コースが出来る直前まで、なんとJRA賞の各部門に関西馬が1頭も選出されない年もあったというから驚きだ。もちろん坂路コースが全てではないが、強いサラブレッドを作る大きな原動力となっていることには異論はないだろう。

坂路コースのメリットを挙げていけばきりがない。故障が少なくなる、心肺機能が鍛えられる(スタミナがつく)、引っ掛かる馬を落ち着かせる、運動時間が長くなる、ピッチ走法をマスター出来る、トモ(後躯)の強化につながる、頭が低くなる、などなど。今回は詳しく説明しないが、これらの利点を生かしつつ、強い関西馬はつくられてきたのであり、また世界に通用する日本馬たちも然り。坂路コースで競走馬を調教することの力は計り知れない。

そんな坂路コースにも、唯一といってよいほどのデメリットがある。

(続きは週刊Gallopにて)

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