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時代の流れに逆張りしたような血統=非SSの馬を狙うとき

Rensai44

アメリカンジョッキークラブカップ(以下、AJCC)の出走登録馬を見渡していると、サンデーサイレンス(以下、SS)の血を引く馬たちばかりであることに気がついた。SS直系の種牡馬の産駒、もしくは母の父にSSをもつ馬たちということである。今に始まったことではないのだが、2016年になっても勢いがとどまるどころか、さらに加速しているようにさえ思える。1991年にその血が日本に導入されて以来、SSは日本の競馬を大きく変容させてきた。そして、これから先も私たちの想像をはるかに超えるような変革を見せてくれるのではないだろうか。

日本の競馬がSSの血に席巻されてしまうことに対して、否定的な論調もあることは承知だが、私はどちらかというと肯定の考えである。短期的に見ると、SSの交配権を持っていた社台グループにとって有利に働き、市場の独占につながったことはたしかであるが、長期的に見ると、SSが生んだ仔たちからその血が零れ落ちることによって、日本競馬全体が潤うことになるはずである。その現象はすでに表出している。2015年度の中央競馬の平地G1競走22レース中、半分の11勝が日高地方の中小牧場で生産された馬たちによるものであった。

SS=社台グループという図式はすでに間違っていて、コパノリッキー、レッツゴードンキ、ゴールドシップ、クラリティスカイ、ストレイトガール、キタサンブラック、サンビスタといった社台グループ以外の生産G1馬にもSSの血が流れているのである。母の父にSSがいるスクリーンヒーローからも、モーリスやゴールドアクターという超一流馬が出てしまうのだから(もちろん母系の影響もある)、その血の影響力は恐ろしいほどだ。

その力があまりにも大きすぎることで、日高地方の中小牧場が恩恵を受けている一方、SSの血を引かない馬たちが活躍できる場は減少し、生産者たちはSSの血を持たない馬をつくることがますます難しくなるという弊害も生まれている。

(続きは週刊Gallopにて)

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