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字づらにだまされてはいけない“典型”中山芝1800m

Gallop02

私は総合格闘技を観るのが大好きで、その中でも柔術家マジシャンと称されたアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの試合を手に汗を握りながら観た。彼は千の技を持つと言われ、多彩な寝技を駆使しながら対戦相手をタップアウトさせた。とはいえ一つの試合で千の技を使うわけではなく、そのうちのいくつかを相手や状況に応じて組み合わせることでフィニッシュまで持ち込む。実は競馬の予想も同じであり、数多くのヒントの中からいくつかを組み合わせることで的中に近づけることができる。もちろん競馬は複雑なゲームであり、そう簡単にいかないことも多いが、シンプルな組み合わせによってこそ答えを導き出せることもあるのだ。

第8回
の連載において、競馬場のカラクリとして、「小回り」、「スタートしてから第1コーナーまでの距離が短い」、「4つのコーナーを回る」という3つの要素が合わさることによって、字ズラの距離以上にスタミナを問われる、つまり距離に騙されてはいけない特殊なコース設定が生まれると書いた。たとえば中山競馬場の芝1800mコースはその典型で、道中で持続的に脚を使わされるため、上がり3ハロンが35秒~36秒も掛かる競馬になりやすい。ホワイトマズルやオペラハウスを代表とするヨーロッパ型のスタミナ血統が強く、反対にサンデーサイレンスの血を引く、スピードに長けている瞬発力タイプは苦手とする。重馬場や不良馬場になってしまうと、その傾向はより一層強まる。

私がこの競馬場のカラクリを知ることになった原初体験として、1996年の中山記念がある。1番人気に推されていたのは、皐月賞やのちのマイルCSを勝つことになるジェニュイン。休み明けにもかかわらず仕上がった馬体で登場し、レースの流れにも乗り、勝ったかと思いきや、最後の直線で外から9番人気のサクラローレルに豪快に差し切られてしまった。ジェニュインが霞むような末脚を見て、サクラローレルを中距離馬だと考えたのは私だけではなかったはず。その理屈で考えると、次走の天皇賞・春はサクラローレルにとっては長く、ナリタブライアンやマヤノトップガンを差し置いて本命を打つことなど思いも寄らなかった。


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