« きさらぎ賞を当てるために知っておくべき3つのこと | Main | 東京新聞杯を当てるために知っておくべき3つのこと »

その後の反動がないことも願いつつマッチレースを期待

Rensai46

きさらぎ賞の出走登録馬を見たとき、私は目を見張った。わずか5頭。その理由はすぐにわかった。厳寒期のレースということもあり、毎年多頭数にはならないのだが、今年はあの評判馬サトノダイヤモンドがいるからということだろう。さらにそのサトノダイヤモンドに新馬戦で敗れたものの、その後、負け知らずで連勝してきたロイカバードもいる。購買価格を合わせて約5億円対決と話題を呼んだだけではなく、この2頭は強い。ありえないことではあるが、他の登録馬たちが畏れをなして回避することがあれば、2頭のマッチレースが実現するかもしれないという妄想が膨らんだ。

18世紀以前の競馬では、同じ組み合わせの馬たちで複数回競走を行い、勝ち馬を決定するヒートレース(Heat race)という方式が採られていた。1回の競走を1ヒートと呼び、同じ馬が2回もしくは3回と続けて勝つまでレースは行われたという。18世紀以降は、主にアメリカにおいて、企画に賛同した馬主が、スタートからゴールまで協定条件下で2頭を競わせる1対1形式の競走をマッチレースと呼ぶようになった。古くは映画「シービスケット」で知られているシービスケットとウォーアドミラルの対決など。最近では、多頭数のレースであっても、2頭の馬が抜け出して、抜きつ抜かれつを繰り返し、勝敗を決することを広義にマッチレースと呼ぶようになった。

私が生で観た有名なマッチレースは1996年の阪神大賞典である。ナリタブライアンとマヤノトップガンが火の出るような追い比べを演じたレースである。このレースはデッドヒート(同着)にこそならなかったが、3着以下の馬との差がなんと9馬身もあったように、まさにマッチレースであった。ナリタブライアンの単勝馬券を手にしていた私は、いつものレースよりも長い、最後の直線における至福の時の流れを味わうことができた。それはマヤノトップガンの単勝を握っていた人も同じだったのかもしれない。

この話には続きがあって、当然のことながら、次走の天皇賞春において、ナリタブライアンは1.7倍、マヤノトップガンは2.8倍と、圧倒的な人気に推された。しかし、阪神大賞典で後続に9馬身もの差をつけたはずのナリタブライアンとマヤノトップガンが、本番の天皇賞春であっさりと負けてしまったのだ。ナリタブライアンは、最後の直線で先頭に立ったものの、サクラローレルに外から交わされると、すでに抵抗する力は残っていなかった。マヤノトップガンも、阪神大賞典で相手にしなかったはずのハギノリアルキングにも後ろから差されて5着と惨敗してしまった。

(続きは週刊Gallopにて)


|

Comments

Post a comment