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デビュー2、3戦目に訪れる、競走人生を左右する分岐点

Rensai47

今でも親によく言われることなのだが、私は幼稚園の駆けっこではいつもビリだったらしい。ヨーイドンの合図で、他の子たちが一生懸命に走り出しても、私だけは一向に走ろうとしなかったという。その頃の私には、誰よりも速くゴールするという競走の意味が分かっていなかったのだ。人としての成長が遅いのは今も同じなのだが(笑)、他の子どもたちに比べて物心がつくのが遅かったのだろう。

競走馬のデビュー戦も幼稚園児の駆けっこのようなもので、訳もわからないうちに終わってしまうことが多い。もちろん、物心がつくのが早い馬と遅い馬がいて、デビュー前の調教から好タイムを連発し、新馬戦を圧勝するような馬は前者である。新馬戦では、身体の完成度が高いだけではなく、気持ちが走るということに向いているかどうかも問われるのである。

しかし、2~3戦目ともなると話は別で、レースでは他馬よりも速く走らなければならないことを、ほとんどの馬は理解し始める。そして、このあたりが競走馬としての分岐点となるのだ。レースや調教というものを理解し、ようやく競走馬としての本能が目覚める馬もいれば、反対に、レースに行くと目一杯に走らされて苦しいことを知るため、走ることを嫌がるようになる馬もいる。もちろん、後者の方が圧倒的に多いのだが、その苦しさを克服しない限り、能力を発揮できるようにはならない。

また、ソエが出たりと、競走馬としての疾病に悩まされ始めるのもこの時期である。ソエは若駒によくある症状で、骨が完全に化骨していない成長途上の馬の管骨に過度な負担が掛かると発症する。昔はソエが出たら赤飯を炊いていたらしいが、重症化すると腫れや痛みを伴って競走能力に大きな影響を与える。ソエが治っていない状態で違和感を抱えたまま出走することになれば、馬は痛がったり、走ることを嫌がったりする。競走馬が入れ込むのは、肉体的な苦痛が原因になっていることも多い。

(続きは週刊Gallopにて)

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