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目をつぶれば見えてくる

Oaks2016
オークス2016―観戦記―
ダンツペンダントがハナを切り、エンジェルフェイスやゲッカコウが追いかけ、前半1000mは59秒8という速いペースで流れた。中盤こそ12秒台後半のラップが刻まれて落ち着いたが、最後の3ハロンは再び速い上がりの勝負に。前半が速くなった分、先行馬たちは最後の直線半ばで力尽き、後ろから行った馬たちに有利な差し比べのレースとなった。こういう縦長のレースにおいては、前から下がってくる馬を捌かなくてよく、フットワークを伸ばして走らせやすい、馬群の外を回った方が好結果につながる。外枠から差し脚を生かした馬たちが上位を占めた中、内から攻めた勝ち馬の強さは際立った。

勝ったシンハライトは、道中はきっちりと折り合い、内で脚をためながら走っていた。焦点は最後の直線に向いてからどう馬群を捌くかだけ。最後の最後に抜け出して、辛勝したように見えるが、馬自身には余力があり、まだ本気で走っていないところがある。というのも、ゴールした直後に耳を立てているように、この馬はすぐに遊んでしまうところがあって、桜花賞のように早めに抜け出してしまうと気を抜いて、ペースダウンしてしまうため、最後まで馬体が併さる今回のような形がベストである。ふわふわして走っているので、騎手としては手応え以上に伸びるし、追えば追うほど伸びる馬である。小さな馬体ながらも、走るバネと潜在的なスタミナが豊富で、さらに距離が延びても良さが出るはず。

池添謙一騎手も内枠を引いた時点で、腹を決めていたのだろう。変に道中で動くことなく、前が開くなら開け、開かないならその時になんとかしようと、開き直って最後の直線に向いていた。スパッと抜ける瞬間はなく、シンハライトもジワジワと伸びたが、トップスピードに乗ったゴール前100mは素晴らしい切れ味であった。最後の直線で抜け出す際に、池添騎手は意図的にデンコウアンジュを外に弾き飛ばしているが、ここは目をつぶろう。たまたまデンコウアンジュが無事に走り終えただけであって、大きな事故につながる可能性も十分にあり、降着になるかどうかは運次第であった。しかし、あそこで待っていたら、シンハライトの馬のタイプから見て、敗れてしまっていただろうし、そんな競馬は見たくない。手段を選ぶなということではなく、脚のある馬は何としてでも抜け出してこなければならない。そのためには、引いてしまってはならないし、多少強引に見えても動かなければならない。そういう前提であれば、もし事故につながってしまったとしたら、それは結果としてそうなってしまったと考えるしかない。事故が起こった結果からその乗り方が悪いと批判するのではなく、もしシンハライトが歴史に名を刻むことを肯定するならば、最悪の結果さえも受け入れる、引き換えにすると考えなければならない。誰しも人を傷つけたくはないが、競馬というスポーツにおいて勝利を目指す上で、どうしてもそうなってしまうこともあるはずだ。競馬を楽しんでいる私たちが、結果だけを見て危険を叫んでみたり、かと思えば涼しい顔をしてシンハライトの勝利を祝ってみたりするのはどこかおかしい。その過程をすべて踏まえ、目をつぶらなければ見えないものもあることを知っておきたい。

チェッキーノは最後まで良く伸びたが、惜しくも届かなかった。シンハライトとは着差以上の差があり、今回は勝ち馬が強かったとあきらめるしかない。桜花賞を回避した判断はプラスに出ているし、この馬にたずさわってきた人々の忍耐や工夫が良い方向に向いている。ひとつ間違うと、一介のマイラーに終わってしまうこの血統の馬が、2400mをしっかりと走り切れたことに価値がある。戸崎圭太騎手もよく乗っている。道中のポジションも完璧であり、レースの流れを考えると、外を回して正解であった。最後の追い方も素晴らしく、坂を上がってからグッと馬を伸ばして連対を確保してみせた。

Photo by 三浦晃一

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Comments

次郎丸さん
こんにちは。
安田記念号楽しみにしてます。
アドマイヤコジーンのことかな?ショウワモダンかな?と考え中です。
後藤の語!にはショウワモダンのことも書いてました。窒息死なんて思いもよらない悲しい最期でしたが それも彼が好きな雨がもたらしたものではないかというようなことが書いてました。中山記念からずっとショウワモダンを見てましたが本当にめきめき強くなってダービー卿だったかな?59キロの斤量ではきついのではないかと思いましたが 問題なかったです。
話がずれましたが昨日のオークスのシンハライトはやっぱり強かったですね。ジュエラーもメジャーエンブレムもいなかったから勝てたのではなく 最後よくのびてきたなぁと思いました。結果的にはデンコウアンジュの邪魔をしてしまったようですが 強い一戦でした。
秋華賞が楽しみです。ジュエラーが無事に回復することを願います。来週はいよいよダービーですね。もちろんウンのある馬を狙います。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | May 23, 2016 at 01:27 PM

シンハライトの勝利と池添騎手の騎乗停止についての見解、納得できました。あのリスクを取った池添騎手の決断を尊重したいと思います。
また、ペンギンさんもおっしゃっているとおり、秋華賞が本当に楽しみになりました。ジュエラーの剥離骨折が完治して復調しますように☆

Posted by: Masaki Yoshio | May 23, 2016 at 09:29 PM

こんばんは。次郎丸さま。

2週続けて見ごたえのあるG1レースに、しびれています。
シンハライト、記事を読んでレースビデオを見直しましたが、確かに耳を立てていましたね。ビッシュが後ろに寝かせているのと対照的すぎて笑ってしまいました。
それにしても、競馬は格闘技だと再認識しました。池添J、そもそも騎乗ミスだったかもしれませんが、直線の追い方は、プロだなぁと。
多少、ラフであったとしても、あのまま脚を余して負けるよりは、99パーセントのファンが支持する騎乗だったと思います。勝手にですが(笑)

いよいよナリタブライアン、エアダブリンを買って以来、全力で予想に取り組むダービーです。都内に単身赴任という絶好枠を引いたにもかかわらず、仕事で生観戦は出来ないですが、間違いなくすごいレースになると確信しています。
超馬券楽しみにしています!
number、ダービー特集、武さんなんですね。エアスピネルどうなんでしょうね〜


Posted by: ブライア | May 23, 2016 at 10:25 PM

治郎丸さん、こんばんは。
ネット上ではさまざまな意見が飛び交ってますね。

一つ言えるのは、ブロックをした側の川田騎手に対して、「相手は人気馬なのだから進路を譲るべき」という意見があるのが非常に残念です。逆の側の敢闘精神を認めないというのはおかしな話です。

そもそも桜花賞の時はメジャーエンブレムをブロックした戸崎騎手の敢闘精神を称える声が多かった記憶があります。同じことをしてるAB二人の騎手、あるいは馬がいたとして片方が叩かれ片方が称賛される。どうもネットでの競馬ファンの声は「もともと自分が好きかどうか?」が評価を決めてて、客観的な意見が少ないような気がしてなりません。

私は、人気馬に騎乗してるのなら包まれたりブロックされるのは想定して、直線でそうならないよう逆算して乗るのが正しい姿勢で、いざ包まれた時に相手に落馬の危険を与えてまでこじ開けに行くというのはただのエゴではないかと思います。

何もしなかったら叩かれるでしょう。それでいいではありませんか?悪いのは包まれる位置にいた自分なのだから、叩かれるのは自分の責任として甘んじて受けるべきだと思います。池添騎手はオルフェーヴルでジェンティルドンナに弾き飛ばされた時は不平の声をあげていました。逆の立場になったらその批判した相手と同じことをしてしまったわけで・・・

馬の脚同士が絡まって落馬する確率は非常に高かったと思います。

Posted by: シンプル | May 23, 2016 at 11:51 PM

通りすがりの皇帝ペンギンさん

ショウワモダンは名前も素敵ですし、めきめきと強くなりましたね。まさか安田記念を制するまでになるとは思っていませんでしたが。

シンハライトは着差以上に抜けている存在ですね。馬体が小さいので、今後どのような成長の過程をたどるのか、心配しつつも楽しみでもあります。

秋華賞はジュエラーとチェッキーノが力を付けて、シンハライトに挑むという構図ですかね。

いよいよ日本ダービーですね。運のある馬を狙いましょう(笑)。私はどの馬が内枠を引くのか楽しみです。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 24, 2016 at 10:53 AM

Masakiさん

そうですね、ここは目をつぶらないと、競馬が面白くなくなってしまうと思います。

全てのレースが安全にノーリスクで終われば良いのですが、現実的にはそうではありませんから。

池添騎手は今回は度胸が据わっていました。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 24, 2016 at 10:55 AM

ブライアさん

こんにちは。

池添騎手と川田騎手が逆だったら、そうとうなクレームが発生したと推測されますね(笑)

新しいルールになってから、ここ大一番ではジョッキーたちは引かないで前に出てくるはずです。常軌を逸してはいけませんが、何もしないで回ってくるだけでは競馬ファンもその馬にたずさわる関係者も納得できないでしょう。

日本ダービーを観戦できないのは残念ですが、単身赴任の地の利を生かして、馬券をゲットしてください!

Posted by: 治郎丸敬之 | May 24, 2016 at 02:00 PM

シンプルさん

こんにちは。

おっしゃる通り、こういうことがあると、好き嫌いの結論ありきで批判する声が多いですよね。

同じように、落馬などの事故につながったら加害者が一方的に悪く、たまたま何ごともなければ加害者は称賛されるのは、あまりに理にかなっていません。

私は脚がある馬ならば、ある程度の接触やぶつかりは目をつぶって、進路をこじ開けてもらいたいと思います。

>私は、人気馬に騎乗してるのなら包まれたりブロックされるのは想定して、直線でそうならないよう逆算して乗るのが正しい姿勢で

その通りで、そうあるべきなのですが、競馬はどうしても他の人馬の動きがあって、それは読み切れないものなので、誰もがぶつからないような無菌状態のレースはありえないと思います。

武豊騎手が番組なので、前の馬の進路を予測して勝ったということを言いますが、そういうことができることもあれば、むしろG1のような激しいレースでは、予測通りにいかない計算不可能なせめぎ合いになることの方が多いのではないでしょうか。

そういうときに引いてしまう騎手はジョッキーには向いていないかもしれませんね。

でもぶつかることがあれば、ぶつかられることもあるということを誰もが知っておかなければならないのだと思います。それは競馬ファンだけではなく、池添騎手も同じですね。

さあ、今週の日本ダービーも共に楽しみましょう!

Posted by: 治郎丸敬之 | May 24, 2016 at 02:10 PM

僕はこんな競馬は見たくないです。競馬にリスクがあることは理解していますが、想定内の悲劇まで受け入れることはできません。

言葉狩りのようで申し訳ないですが、ぶつけるのとぶつかるのは違うと思います。ぶつけなければいけない時点でそこはノーチャンスなのではないのでしょうか?

Posted by: めがねパン | May 25, 2016 at 03:35 AM

めがねパンさん

はい、見たくないという考えもあると思います。

私だって想定される悲劇を受け入れたくはありませんが、そうなると競馬自体をやらない方が良いのではという結論に行き着いてしまいます。

そもそも競馬なんかやらなければ、想定される悲劇は起こらないのですから。

競馬は関係者の方々にとっては経済的な側面もあるので、時と場合によっては、ぶつけてでもチャンスを取りにいかなければならない状況が生じることは事実だと思いますし、そこは競馬にたずさわる誰もが納得するところでしょうし、それを危険だとか残酷だとか否定するつもりは私はありません。白か黒ではないのかもしれませんね。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 25, 2016 at 10:50 AM

治郎丸さん、こんばんは。

とある評論家が言うように、責任を持たないフリーターやネットを有意義に使えない人たちの割合が増えすぎてしまって、日本の社会全体から「物事を客観的に見る力」が失われつつあるのでしょうね。

特に、他のスポーツに比べると競馬ファンはそういう傾向が強いのでは?と、特に豊や祐一のアンチを見てると思ってしまいます(まあ競馬がスポーツかギャンブルかは微妙なジャンルですが・・・)

ギャンブル派の方たちにしてみたら、人気背負ってて包まれて前が開くまでじっとしてるなんてのは容認しがたいことでしょうし、そこは無下に否定できないのかな、とは思います。

私は祐一のファンですが、去年の安田記念で進路を探してたヴァンセンヌが、最終的には外のルメール騎手を軽く弾いてやや強引に持ち出して来ましたね。お父上があんなことになってて、自身も落馬負傷で片方の腎臓がない祐一でもそういうことをする。あるいは結婚式前日に落馬事故で亡くなられた従弟を持つミルコでも時折強引な騎乗を見せるのですから、騎手間にしかわからない安全の線引きがあるのかもしれませんが、それならもう少し騎手の側に発信する機会を与えて欲しいかな、とは思います。

JRAも罰則について少し考え直す時期に来てると思います。
旧ルールは降着基準が厳しく、新ルールは制裁基準が厳しいですが、このまま新ルールを続けるのならば、降着はしないが制裁を与えると言ったケースでは、一定期間重賞やGⅠの騎乗を制限するなどしたほうがいいのかな、と思います。やり得と陰口を叩かれることも少なくなるでしょうし。

長文・乱文失礼しました。

Posted by: シンプル | May 26, 2016 at 07:26 PM

桜花賞の勝ち馬も一番人気馬も不在ということで波乱の決着を期待しましたが・・。シンハライトもチェッキーノも強かったですね。

いよいよダービーですが、今週の超馬券のヒントは鳥肌モノでした!歴史はくり返す・・んでしょうか!?◎で気になってるのは馬主さんがG1未勝利って言う点です。初勝利がダービーってジョッキーや調教師もないんじゃないでしょうか。あと1月生まれのダービー馬はいないとか。ってことで、さらなる新生の誕生を期待しているところです。

明日は、シート張りに行って来ます!

Posted by: やっとこ | May 26, 2016 at 10:25 PM

治郎丸さん、こんばんは。一夜にしてレジェンドになったエイシンヒカリに魅了されてしまって、オークスの件は忘れかけていたのですが、ここを見て思い出したので私も意見を書かせていただきます。

新ルールになったきっかけは、スミヨンが乗ったブエナビスタ(ジャパンカップ)の1着降着だったと思います。新ルールは世界基準に近いものだそうですが(よくは知りません)、結局日本の競馬がどこへ行きたいか、ということだと思います。

日本の競馬は「真っ直ぐ走らせること」が基本であり美徳でしたが、新ルールは欧米のように押し合いへし合いしながらも勝つ競馬ということに近づいているということなんでしょうか。

欧米では普通の風景ですが、それでも落馬が少ないように思えるのは、そのような競馬に応じた「技術」があるからだと思います。日本はルールは導入したけどやりっぱなしで、そのような事態にどう対応するかという方策は全く出していないように思います。

以前の岩田君のラフプレーも、今回の池添君の割り込みも、シロウトが見ていても「危ない!」という感じで、後藤君の悲劇もあったのにこれでいいのかという気持ちがとても強くなっています。

治郎丸さんの言われる「想定される悲劇を見たくないなら競馬なんかやらなければいい」という言葉、私は最近の軽薄なネトウヨの発言のように(失礼)孤独でとても冷たく感じます。ネット上でそういう意見が多くなっていることにも危機感を感じています。

あらゆる手段を講じてその悲劇を見ないですむ努力を行った果ての悲劇は、誰もが言葉もなく受け入れ、その上でより良い競馬を目指そうと一層の努力すると思うし、それをファンも感じると思うのです。私は日本の競馬はそんな道を歩むことができる素地があると思うし、思想のない安易なグローバル化は避けるべきだと思います。

ユタカが以前秋天のウォッカで乗りへぐって降ろされた騎乗は、包まれて足も余して「何やってんだよ!」という感じで全くほめられたものではありませんでしたが、そんな状況でも、次に降ろされるとわかっていても彼は危険な賭けには絶対に出ないでしょう。それが彼の矜持でありレジェンドたる所以だと思います。

また、最近成績が上がってきた岩田君は「オレはタケユタカではない」と言って、見た目は坊主にしたりピアスをしたり、でも競馬では以前のような危険騎乗をしない「ヤスナリスタイル」を見出そうと必死に努力をしている姿を見ていると、ほほえましく、また希望を感じます。彼にはあの体験はムダではなかったと思いたいです。

私が見たいのは「やったもん勝ち」の下品な競馬ではなく、形は変わっても進化し希望を感じさせる競馬です。これはルールだけの問題ではなく、日本の競馬がどうなりたいのかという大きなテーマが横たわっているのではないかと思います。

生意気言ってすみません。でも、日本のイチ競馬ファンとして、胸を張って「これが日本の競馬だ!」と言える未来を見たい!と言いたかったのです。駄文失礼しました。

Posted by: くまぽん | May 26, 2016 at 11:40 PM

シンプルさん

ルールの線引きは難しいところですね。

私はどちらのルールが良かったという判断はまだつきかねますが、よほど悪質で故意な騎乗でなければ、現実にゴールを先に通過した馬の勝利を覆すのは難しいかなと思います。

ギャンブルとしてであれば、不確定要素込みで賭けているはずなので、包まれて出てこれなくて外れても仕方ないと諦められますが、それ以上に競馬がスポーツであるとすれば、勝ちに行かなければスポーツではなくなる気がします。

ジョッキーたちの騎乗を見ていると、賞金が高いからとってやり得と考えたりしているわけではなく、勝利を求める責任こそが本能的にこじあけてでもという騎乗につながることもあるということだと思います。

彼らは命がけで仕事をしているので、そのあたりがなくなれば乗り続けるのは難しいと思います。

そういうことに対してもフランクに、ジョッキーたちにも発信する場があればいいですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 28, 2016 at 11:51 AM

やっとこさん

こんにちは。

ギャロップ読んでくださって、ありがとうございます。

今週号の内容はいろいろな方に褒めていただき、嬉しく思っています。

今年のダービーはどの馬が勝っても不思議ではなく、一瞬たりとも目が離せないレースになりそうですね。

競馬場の一番良いポジションで観戦してください!

私も間に合えば駆け付けたいと思っています。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 28, 2016 at 11:54 AM

くまぽんさん

エイシンヒカリは強かったですね。

モーリスにせよ、ラニにせよ、日本の競馬が世界に追いついて追い越そうとしている気配をひしひしと感じます。

降着の基準やそれに合わせたレースのスタイルは、おっしゃるように、世界基準に合わせて変わりつつあります。

どちらが良いかということではなく、競馬が世界規模のスポーツである以上、変わっていかざるを得ない部分もあるのではないでしょうか。

競馬をやらなければよいというのは、誤解を招く表現かもしれませんが、そもそも競馬は生活になくても良いものなのですから、完全な安全を求めると、競馬なんて開催しなければよいという方向になりますよということです。私が最も怖いのは、危険という言葉を使う人たちによって、競馬の本質が誤って語られてしまうことです。

だって馬って人間の10倍ぐらいの体重があって、いきなりどこに行くかさえ分からないのですよ。競馬は私たちが考えている以上に危険だということが、ほとんどの競馬ファンからは抜け落ちていて、そこを求めすぎると競馬関係者は苦しいし、自ら競馬を責めているということに等しい気がします。

おっしゃるとおり、騎手の技量が違う以上、すべてを欧米に合わせる必要はないですし、合わせることもできないと思います。日本はどういう競馬を目指すのでしょうか。こういうときに危険と言う言葉を使う人々が好むのが美しい日本ということなのでしょうか。

この問題については、語りつくせませんね。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 28, 2016 at 02:44 PM

治郎丸さん、こんばんは。お忙しいのにわざわざ駄文にコメントいただきまして、ありがとうございました。

武豊TVで、ヒカリの妹のエイシンティンクルに対して「手綱をしっかり持っていないと、どこにいくかわからない」と言っていたのを見て、治郎丸さんの仰っていることを思い出し、妙に納得しました。ヒカリも以前そうでしたし、あのオルフェだって本当に一歩間違えばどこに行くかわかりませんもんね。

確かに馬に乗り高速で走るということ自体とても危険な行為であることをファンは忘れがちだと思います。(岡君のことを思い出しました)でも、それが最もわかっているジョッキーだからこそ、ファイティングと危険騎乗に一線を引く努力と技術が必要で、そういうことに真剣に取り組んでいるのか、というのは騎乗を見ていればわかります。

池添君に関しては、思い切りの良さと天性のレース感が身上と思いますが、負けられないレースになるほど冷静さを欠いてしまい回りが見えてなく、馬の運転(制御)技術に関しても上手いとは言えないため制裁が多いのだと思います。(春天の直線にしても、キタサンに寄りすぎで、ユタカは苦笑いしながら「ムチが打てんかったから、それもアリ?」みたいに言ってましたが、過怠金ですから一歩間違えば危険だったということ)彼の騎乗からは残念ながらそういう意識は感じられません。

今後、以前のルールよりも危険騎乗の可能性が増えるのであれば(実際増えていると思います)、ファイティングを通り越して危険騎乗をしてしまった騎手に対して、相応の制裁(賞金を取り上げるなど)や危険回避のための教育(教育できるかどうかも、今後の日本競馬次第)などを課すなどすれば、少なくとも「やったもん勝ち」と揶揄されることは少なくなると思いますし、騎手の意識向上にもつながるのではないでしょうか。

今度騎手会長に会われる機会がありましたら、こういう議論があるということをぜひお伝え下さい。まあ、ユタカのことですから、何か考えているとは思いますが。

「美しい日本」という言葉、ネトウヨ呼ばわりした私に対するユーモアあふれる返礼と勝手に取らせていただき、思わずそのユタカばりのエスプリに笑わせていただきました。治郎丸さんの競馬愛あふれる地道な活動には本当に頭が下がります。蔭ながら応援していますので、どうかこれからも日本競馬を支えていって下さい!

あ、明日ダービーでしたっけ(笑)ヒカリの世界的な活躍で、正直ダービーは力抜けてますが、とりあえずエビショーが悲願達成なるか(私の予言では今回も残念!)じっくり観戦したいと思います。

Posted by: くまぽん | May 29, 2016 at 12:34 AM

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