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精神的に燃え尽きた馬、充実している馬

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競走馬が途端に走らなくなってしまうのは、精神的な理由によることがほとんどである。アスリートとしての肉体が衰え、かつてのようなパフォーマンスができなくなるというよりも、死力を尽くそうとする気力が失われてしまう。つまり気持ちがついてこなくなってしまうのである。それは競走馬がレースで限界を超えて走らされていることの裏返しであり、特にレベルの高いレースで争う馬たちは頑張ってしまう分、その反動で燃え尽きてしまうことも多い。精神的に燃え尽きてしまった馬は、上位争いに加わることができなくなり、復活するにしても多大な時間を要することになる。上位の者たちの肉体的な資質の差はごくわずかであり、勝つか負けるかの一線を隔てるのは精神面によるところが大きいのである。

精神的に燃え尽きてしまった馬を見分けるには、調教では限界を超えて走る(走らされる)ことはないため、実際のレースを観てみるのが良い。追走で手一杯になってしまう馬もいれば(レースに参加したくないという気持ちが前面に出ている)、行きたがって騎手と喧嘩をしてしまう馬もいる(走りたいからではなくレースから逃げたいという心理がそうさせる)。また道中は手応え抜群で走っていたにもかかわらず、最後の直線では他馬に抵抗することなく、簡単に馬群に沈んでしまう馬もいる。こうした馬たちは、レースが終わってもすぐに息が入ってケロッとしていることが多い。つまり、持てる力を出し切っていない、力を余してしまっているのである。

私は競走馬が精神的に燃え尽きてしまうことを、ダンスパートナーという名牝の走りを通して教えてもらった。

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