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集中連載:現代のコアな競馬ファンがすなる一口馬主というものを(第21回)

Hitokuti211

「ガラスの競馬場」の読者の皆さまに、この場を借りて重大な報告がある。まさかと驚かれた方もいるかもしれないが、ブログ終了のお知らせではなく、もちろん結婚発表でもない。隠していたわけではなく、ただ単に書くタイミングを逸してきただけにすぎない。実は、2頭目の出資を決めたのである。今度はノルマンディーオーナーズクラブの募集馬。クインアマランサスがデビューしてから現役を退くまで、1頭だけを見守ろうと考えていたにもかかわらず、この段階でさらにもう1頭に出資するなどとは思いも寄らなかったが、これにはれっきとした理由があるので聞いてもらいたい。

昨秋、オータムセールの直前に北海道日高を訪れ、岡田スタッドの岡田牧雄さんにインタビューをさせてもらった。岡田さんの自宅にて、馬体の見かたから昔の思い出話まで、ひと言も聞き漏らすまいと私は耳を傾けた。岡田さんは包み隠すことのない性格で、初対面の私にも心を開いて多くのことを教えてくださった。えりも岬に放牧地をつくってから、生産馬や管理馬たちの成績がみるみるうちに上がって、今の快進撃につながっていると。それだけではない。彼が大物であることは疑いようもないのだが、かといって偉ぶるところはまったくなく、むしろ心の温かさや熱さを感じさせる人柄に私は惚れてしまったのだ。

そして、私が日高を訪れたときには、わざわざ空港まで迎えに来ていただいたり、泊めてもらったり、ラーメンを食べに連れて行ってもらったりと、大変お世話になっている長谷川ファミリーが経営する碧雲牧場がある。今の私には手が届かないとしても、いつの日か、碧雲牧場の生産馬を買って、馬主として走らせてみたいという想いは心のどこかにあった。それはお世話になっているからということだけではない。ホスピタリティや愛情に溢れた人間に育てられたサラブレッドは走る、という確信があるからである。

東京に戻った私は、オータムセール2016の結果をホームページで確認した。碧雲牧場の馬もセリに出ると聞いていたので、果たして売れたのだろうか、いくらの値がついたのかと気になっていたのだ。馬が売れることが、牧場にとっての最大の関心事であり喜びであることは、長谷川ファミリーとの付き合いを通して肌で感じることができるようになっていた。牧場名で探していると、碧雲牧場の文字が目に入った。しっかりと売却されていることが分かり、家族全員の笑顔が脳裏に浮かんで、私まで嬉しくなった。

ふと誰が買ってくれたのだろうと思い、落札者の欄を見ると、なんと「(有)ノルマンディーファーム」の名がそこにあったのだ。なんという偶然だろうか。昨日、お会いした岡田牧雄さんが率いるノルマンディファームが、昨日まで泊まらせてもらっていた碧雲牧場の生産馬をセリで落としたのである。ノルマンディファームが他の牧場の生産馬を購入したということは、十中八九、ノルマンディーオーナーズクラブでの募集馬となるはず。いくらで募集されるか分からないが、できるだけその馬の多くの権利を持ちたいと思った。そうすることで、彼らの馬にかける情熱に少しでも報いたい、分かち合いたいと願ったのだ。

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Comments

治郎丸さんいつもお疲れ様なんです(๑>◡<๑)凄いですね。話が決まれば早くも2頭もの馬主さんですね。愛情をもって育てられた馬は走るとゆう言葉を聞いて少なからず自分もユビキタスを通していろいろな人の繋がりがあったので気持ちが凄くわかります。馬も他の犬や猫なんかも言葉は通じなくても愛情をもって育てると言葉はわからなくても人のゆうことや人がどうしたいのかをわからないながらに一生懸命に汲み取ろうとするんですよね。時間はかかりますが言葉がなくても通じあえるものだと自分も思います。まだわかりませんが馬主さんもいろいろと大変かと思いますがかげながら応援しております。

Posted by: ユビキタス | February 10, 2017 at 12:23 AM

一口に興味がなくて30年以上競馬をやってて持ったのはこれまで2頭だけ。知人が生産した馬で当歳のころから見知っている子だったからという理由でした。それがなければ持つことはなかったかもしれません。どちらも勝ちあがってくれました。遠くから送るほんのすこしの愛情も助けになったと思いたいですね。

Posted by: まりおん | February 10, 2017 at 12:56 PM

母父リアルシャダイの血が強烈な個性となって花咲けば良いですね!牡馬は牡馬なりにまた違う道程が待っていると思いますが、陰ながら見守り応援させていただきます。2頭目の所有おめでとうございます!

Posted by: ライラックタイム | February 11, 2017 at 09:51 AM

ユビキタスさん

ありがとうございます。

1頭目は経験として持ってみたのですが、2頭目は顔の見える馬をと思っていましたところ、まさかこんなにも早くなるとは(笑)。

僕はこうして縁やつながりなどで馬を持ってゆくのが合っているのかもしれません。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 11, 2017 at 10:33 AM

まりおんさん

どちらも勝ち上がったなんてすごいですね。

愛情があるから全ての馬が走るとは思いませんが、なければ走らないものではないかと思っています。

まずは勝ち上がりを目指して頑張ってもらいたいです。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 11, 2017 at 10:35 AM

ライラックタイムさん

ありがとうございます。

とにかく健康そうな馬なので、長く走り続けてもらいたいですし、リアルシャダイの血がどう生きるのかも楽しみです。

そういえば、これで牝馬と牡馬を持つことになるのですね。

その違いも楽しみたいと思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 11, 2017 at 10:37 AM

ブラックタイプを見ていると「狂気の血統」の匂いが・・・(笑)。
写真を見る限りではバリバリのダート馬かも知れませんが、何もクラシックだけが競馬ではありません。
丈夫で長持ち、しみじみと賞金を稼いでくれる孝行息子になってくれると良いですね。

Posted by: アダチ@おかやま | February 13, 2017 at 06:08 PM

アダチ@おかやまさん

こんばんは。

それは褒め言葉ですよね(笑)

もうすでに騎乗訓練の段階で手こずらせているようですから、まともに走ってくれたら幸いです。

いずれにしても、バリバリのダート馬でしょうね~。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 14, 2017 at 12:34 AM

2頭目出資おめでとうございます!こうやって深みにはまっていくんですねぇ(笑) 冗談はさておき、この子はメガミゲランの孫にあたるんですね! 私が一口馬主時代、最後に持ったのが父フジキセキ、母メガミゲランの、クランドールゲランという牡馬でした。 通算5頭持ったうちいちばんのグッドルッキングホースで、2勝してくれました。 彼の引退を最後に一口ライフも終わりましたが、10年余り続いた中で、常に牡牝1頭ずつ持つようにしていました。 1頭だけでは寂しいし、かといって主婦のお小遣い程度では一度に2頭が精一杯でしたから…。 何はともあれ無事のデビュー、そして初勝利の記事が載るのを楽しみにしています。

Posted by: 桜 富士子 | February 17, 2017 at 04:37 PM

桜 富士子さん

こうやって一口沼にはまってゆくのですかね(笑)

桜さんが最後に出資した馬がメガミゲランの仔だったなんて、奇遇ですね!

この馬もグッドルッキングホースで、岡田牧雄さんも健康には太鼓判を押してくれましたよ。走るかどうかは分かりませんが…。

まずは1勝を挙げてもらい、長くダート戦線で走り続けてもらいたいものです。

一緒に応援しましょう!

Posted by: 治郎丸敬之 | February 17, 2017 at 05:44 PM

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