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馬場が変われば勝ち馬も変わるのが競馬


高松宮記念2017―観戦記―
さすがスプリンターという好スタートを各馬が切り、その中でもラインスピリットが先頭に立ち、シュウジがそれに続く形でレースを引っ張った。前半600mが33秒8、後半が34秒9という、やや重馬場で終いの時計が掛かったと考えると、スプリントG1としては平均から少し遅いペース。直線に向いたときにある程度のポジションにいなければ、勝ち負けには加われない、差し追い込み馬には厳しい展開となった。

勝ったセイウンコウセイは、終始抜群の手応えで先団を追走し、直線に向いてからも追い出しをひと呼吸待てるほどの余裕があった。この馬自身がぬかるんだ馬場を苦にしない馬力タイプであることに加え、馬場の良いところを選んで走ることができたおかげで、着差以上の完勝。初勝利を挙げるまでに時間が掛かったが、芝の短距離路線に照準を絞ってからは、一気に頂点まで駆け上がった。前走のシルクロードSでは切れ負けし、人気の盲点にもなっていたが、今回は雨が降ってパワー勝負で台頭したように、馬場が変われば勝ち馬も変わるところが競馬は面白い。

牝馬のレッツゴードンキにとっては、力の要る馬場のさらに悪いところを走らされたことが誤算であった。この馬自身、決して非力なタイプではないが、並み居る筋骨隆々の牡馬を相手に回しているだけに、純粋なスピードで勝負したかったというのが本音だろう。それでも、レースの流れに乗り、直線では内を突いて33秒台の脚で連対を確保したのだから、ここに来て再び力をつけていることは間違いない。馬場状態を考慮に入れ、直線では内が開くことに賭けていた岩田康誠騎手の作戦も功を奏した。

レッドファルクスは好スタートから好位を追走し、伸びを欠いて3着に敗れたが、新たな境地を切り開いてみせた。末脚のしっかりとしている馬だけに、こういう競馬がコンスタントにできるようになると成績は安定するだろう。今回は休み明けでぶっつけ本番だっただけに、ひと叩きされた次走は最後まで伸び切れるはずである。スウェプトオーバーボード産駒にしては体が大きい方だが、上位2頭に比べると馬体重が軽いことからも分かるように、パワー勝負においてはやや分が悪かった。

メラグラ―ナは初めてのG1挑戦であり、得意の末脚は不発に終わった。前走で減った馬体が回復してはいたが、決して体調が上向きとは言えなかったところに、今回の渋った馬場がマイナスの影響を与えた。一流のスプリンターに混じってどこまで戦えるか、という試金石の一戦であっただけに、残念な結果に終わってしまった。


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Comments

シュウジの走りについてはどうお考えですか?私も本命にしていたのですが。
あの抜群のスタートで、道中も前走のように掛かってるようには見えませんでした。道悪で33.9秒は速いペースなのかと思ってましたが、そうでもないんですね。
やはり道悪があわなかったのでしょうか。そんなの関係ないくらいパワフルな脚を持ってると期待してたのですが、残念でした。。。

Posted by: 時雨 | March 27, 2017 at 12:40 PM

時雨さん

こんばんは。

シュウジに関しては、馬場の良いところを走ってきて、直線に向くところまでは完璧でしたね。

道悪が合わないとは思えず、これだけ大敗しているということは、メンタル面での不調(燃え尽き等)があるのではないかと思います。

前走の惨敗にもその前兆はありましたね。須貝厩舎は調教で追い込んでしまうところがあるのか、過去にも同じようなケースがありましたね。

Posted by: 治郎丸敬之 | March 28, 2017 at 12:43 AM

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