« July 2017 | Main | September 2017 »

小倉2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Kokura2sais

■1■外枠から走るメリットもあり
過去10年の枠順別の成績を見てみると、内枠(1~4枠)に入った馬が【7・3・6・51】、外枠(5~8枠)が【3・7・5・69】と、勝ち馬はほとんどが内枠から出ているが、外枠の馬も多く連対していることが分かる。内からすんなりと先行できればベストだが、外枠を走るメリットも多くある。これには大きく2つの理由が考えられる。

1) 開催最終週となるため馬場の内側が荒れている
2) キャリアが浅いため、馬群の外の方がスムーズにレースができる

1)に関しては説明するまでもないだろう。2ヶ月近くにわたる開催期間だけに、さすがの小倉競馬場の野芝も相当に荒れてきているということだ。特に3~4コーナーにかけての内側の芝は、見た目以上に痛んでいるはずである。

2)については、多くても3戦、少なければたった1戦のキャリアの出走馬が多いレースである。いきなりレベルの高いレースにおいて、馬群の中で揉まれてしまうと、最後まで自分の走りが出来ずに終わってしまう馬が多いということである。キャリアが浅い馬にとっては、多少の距離ロスがあったとしても、外枠からスムーズに自分のリズムで走られるメリットの方が大きい。

■2■牝馬の活躍
過去10年の性別の成績を見てみると、牡馬のわずか4勝に対し、牝馬が6勝と牝馬の方が優っていることが分かる。この時期の牡馬と牝馬では、同斤量であってもほとんど走る力に差はなく、完成度の高い牝馬に軍配が上がることが多い。とにかく前に行って押し切るスピードが問われるので、最後まで集中して前向きに走り切る牝馬の方が、この時期は信頼が高い。

■3■ハイペース必至だが先行馬有利
過去10年の前半後半のタイムを比べてみたい。

        前半   後半
平成18年 32.5-35.9 ハイペース
平成19年 33.5-35.8 ハイペース
平成20年 33.2-35.9 ハイペース
平成21年 33.8-35.2 ハイペース
平成22年 33.1-35.6 ハイペース
平成23年 33.4-35.4 ハイペース
平成24年 32.7-35.2 ハイペース
平成25年 33.1-35.7 ハイペース
平成26年 33.0-35.4 ハイペース
平成27年 33.3-34.7 ハイペース

いずれの年も、前半後半の落差が2秒以上もしくは近くあるように、ハイペース必至であることが分かる。スピードを武器に行きたい馬が揃うため、スローはもとより、ミドルペースでさえ望めない。これだけ前半が速いと、差し馬にとって有利なレースになりやすいのだが、意外にも先行馬が活躍している。これは小倉1200mというコース形態ゆえであり、さすがに逃げ馬にとっては厳しいが、直線の短さを考慮すると、ハイペースを追走できてバテない先行馬を狙うべき。

| | Comments (2)

厩舎の偏り=強みを見極める

Cover

厩舎には、ある特定のタイプの強い馬が出やすい傾向がある。スプリンターからステイヤーまで、またはダート馬から芝を得意とする馬まで、あらゆるタイプの競走馬を育て上げ、出世させる厩舎は案外少なく、たとえばスプリンターばかり、中距離馬ばかりが活躍する厩舎がほとんどである。その馬の資質に合わせて調教し、バラエティに富んだ強い馬たちを育てたいと願っていても、どうしても偏ってしまう。

たとえば、ウオッカやヴィクトワールピサ、エピファネイアなどを育てた角居勝彦厩舎から、スプリント戦への出走馬がほとんどいないのは有名な話である。一部の関係者の間では、「角居の1200嫌い」ともささやかれているそうだ。決してそのようなことはなく、もっぱらマイル戦以上の距離で力を出し切れるような調教を施し、それに合ったレースに出走させているだけのこと。ただ単に馬の持っている能力を引き出すだけではなく、そこに厩舎独自の調教・育成技術を掛け合わせることで、スペシャリストをつくるのである。

スプリンターとマイラー以上では育て方が違います。

1200mは、短いなりに独特のタメを作れるものの、スタートからゴールまで一本調子でも勝てる。一方、マイル以上では、じわっとしたタメを作らなければ決して勝てない。調教法がガラリと変わってくるのです。

たとえば、サクラバクシンオー産駒であれば、「スタートしてから押してスピードに乗る」というつくり方。すると、そのための従業員教育も必要です。

(中略)

ウチの場合はクラシックを目指す中長距離が基本で、その特徴と血統を持った馬を預からせてもらっていますし、中長距離のための調教が基本です。実績を挙げるなどして「角居は中長距離が得意」と色が付けば、ますますその傾向が強くなる。逆に短距離血統の馬は、その距離で結果を出している厩舎に預けられることになる。自然と、短距離が得意な馬とは縁遠くなってしまう。(「競馬感性の法則」より)

厩舎によってそれぞれの調教法や考え方があることに起因し、強い馬を誕生させることによって、その傾向のある血統や資質を持った馬が集まりやすくなり、その偏りはさらに強まる。色がついてしまうと、どうしても縁遠くなってしまうタイプの馬もいるかもしれないが、厩舎としては色がつかないよりもついた方が良いだろう。なぜならば、偏りこそが厩舎の強みであり、そのような厩舎からはG1レースで活躍する看板馬が誕生しやすいからである。

(週刊Gallopを買い忘れた方や、超馬券のヒントだけ読みたい方はこちら
*キーンランドCの予想と馬券を公開中です!

| | Comments (0)

完成度が高いテンクウ:5つ☆

★新潟2歳S
テンクウ →馬体を見る
2歳馬とは思えない馬体の重厚感があり、このメンバーの中では完成度が高い。
顔つきを見ても気性的に素直な部分がありそうで、力を出し切れるはず。
Pad5star

ムスコローソ →馬体を見る
この馬の特長なのか、腹回りがぼてっとして、やや余裕残しの馬体には見える。
それでも前駆を中心とした力強さがあり、いかにもスピードがありそう。
Pad45star


プレトリア →馬体を見る
胴部がぎゅっと詰まっていて、伸びがなく、マイルの距離はギリギリだろうか。
それでも筋肉の強さは伝わってきて、最後の直線でどこまで粘れるか。
Pad3star

コーディエライト →馬体を見る
ダイワメジャー産駒の牝馬にしては、腹が巻き上がっていて、食いが細いか。
他の牡馬に比べると線の細さは否めず、今回は一瞬の切れ味で勝負するしかない。
Pad3star

シンデレラメイク →馬体を見る
この馬も牝馬らしい線の細さがあって、他のメンバーと比べるとパワー不足に映る。
それでも馬体全体のラインは流れるようで、走ってきそうな馬のそれである。
Pad3star

フロンティア →馬体を見る
首の高さがあるのは仕方ないとして、全体的に馬体に伸びがあって完成度は高い。
筋肉のメリハリも2歳馬としては素晴らしく、力を発揮できる仕上がり。
Pad3star

★キーランドC
イッテツ →馬体を見る
5歳馬にしては幼さが残っており、筋肉のメリハリという点でも今一歩か。
皮膚の質感や筋肉の柔らかさは十分にあって、この馬なりに調子は良さそう。
Pad3star

ヒルノデイバロー →馬体を見る
スリムな体型は決してスプリンターのそれではないが、気性的なものか。
距離が延びても問題なさそうで、スタミナを問われる流れになれば。
Pad3star

フミノムーン →馬体を見る
コロンとまとまった体型は短距離馬らしく、1200mの距離はベストだろう。
顔つきを見ても、気性の激しさが伝わってきて、スムーズに競馬ができるかどうか。
Pad45star

ネロ →馬体を見る
前駆が勝っている馬体は、いかにもスピードに溢れていて、力強さも伝わってくる。
気性も勝っているので、あとはこの馬のペース(型)で走らせてもらえるかどうか。
Pad3star

シュウジ →馬体を見る
ふっくらとした肉付きからは、疲労が抜けて、調子の良さが伝わってくる。
肉体的には回復しているので、あとは気持ちがどれだけ前向きに走れるか。
Pad3star

ソルヴェイグ →馬体を見る
ダイワメジャー産駒にしては、スマートな体型で、距離は延びても走れそう。
全身のバネで走るタイプか、線の細さは否めず、パワー勝負になると疑問。
Pad45star

モンドキャンノ →馬体を見る
前駆が勝っている分、トモの肉付きは今ひとつに映るが、これから先の成長に期待。
表情からも気持ちの激しさが伝わってきて、1200m戦はこの馬に合っている。
Pad3star

| | Comments (0)

新潟2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Niigata2sais

■1■早熟のマイラーを狙え
マイル戦で行われるようになってからの勝ち馬をみると、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬が2頭(マイネルレコルト、セイウンワンダー)と阪神牝馬Sや桜花賞を勝ったハープスターが出ていることが分かる。G1馬を3頭も出しているのだから、新潟2歳Sも十分な出世レースといえるのだが、ハープスターを例外として、どうにもスケールの小ささは否めない。ジャングルポケット、アドマイヤムーン、ロジユニヴァースを出した札幌2歳Sと比べ、わずか200mの距離の違いにもかかわらず、この隔たりはなんだろうか。

気候などの環境が良い札幌には、素質馬やトップジョッキーが集まりやすいという事情はさておき、新潟2歳Sに出走する馬はマイルがドンピシャであることが多い。野芝がびっしりと生え揃った新潟の馬場は、札幌競馬場の洋芝に比べると、圧倒的に軽くて走りやすい。驚くべき好タイムが出るのはそれゆえである。同じ距離を走ったとしても、野芝と洋芝の馬場では要求されるスタミナが違ってくるのだ。

そうは言っても、新潟競馬場の1600mコースは外回りで最後の直線が659mと長く、単なるスピード馬では乗り切れない。ゴールまでスピードを持続させるスタミナが必要とされるのだ。さらに、この時期の完成度も高くなければならない。つまり、簡単に言うと、新潟2歳Sは早熟のマイラーを狙えということである。

■2■牡馬と牝馬は互角
前述したとおり、新潟競馬場1600mコースは外回りで最後の直線が長く、ごまかしの利かないフェアなコースである。コーナーリングの器用さや一瞬の脚だけでは勝ち切れない。最後は激しい叩き合いと追い比べになることだろう。そういった意味でも、牝馬よりも牡馬にやや分があると言ってよいが、過去10年の勝ち馬を見てみても、牡馬の6勝に対し牝馬は4勝と、案外、牝馬も牡馬と互角に戦っている。タフなレースにはなるが、直線が平坦であることからも、非力な牝馬でもパワー不足に泣くことはない。

■3■直線は外に出す
スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、コーナーも2つしかないコース形態のため、枠順による有利不利はほとんどないと考えてよい。コーナーの回りがきついことを考慮すると、外枠で外を回されるよりも内の方が良いことは確かだが絶対条件でもない。ジョッキーの腕でいくらでもカバーできる部分である。

しかし、直線では外に出した馬の方が伸びる。いくら絶好の野芝とはいえ、最終週であることは確かなので、使い込まれて傷んだ内よりも外の方が走りやすい。また、直線を走る距離が長いので、その分、良いところを走られる馬とそうでない馬との差が出てしまうのである。まとめると、道中は内を走りながら、直線では外に出して走られる馬が狙い目である。

| | Comments (0)

集中連載:現代のコアな競馬ファンがすなる一口馬主というものを(第27回)

Hitokuti27_2

クインアマランサスが放牧に出てから、しばらくの時間が経った。一口馬主は自身の馬が出走していないと時が止まるし、厩舎にすら入っていなければなおさらである。私の場合、もうかれこれ2か月の時が止まっていることになる。もちろん、その間にも現況報告のメールがシルクホースクラブから送られてくる。このあたりは実にサポートがしっかりとしていて、日常生活の中でふと忘れてしまいそうになる、自分が一口馬主であることを一瞬でも思い出させてくれる。

近況
クインアマランサス[父 キングカメハメハ : 母 ヒカルアマランサス]
在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
調教内容:トレッドミル
次走予定:未定

7月21日
厩舎長「トレッドミルで負担が掛からない程度に調整していましたが、だいぶトモの状態が良くなってきましたので、トレッドミルのペースを少しずつ上げていこうと思います。それで変わりがなければ、来月から騎乗していくことを考えています。馬体重は499kgです」

7月28日
厩舎長「この中間もトレッドミルで調整していますが、順調に調子が上向いていますし、来月あたりから騎乗調教を開始していくことを考えています。ここまできたら良くなっていく一方だと思うので、トレッドミルで運動をしっかり継続して次のメニューに備えていきたいと思います。馬体重は498kgです」

8月4日
厩舎長「少しずつ良くなってきているものの、もう少しトレッドミルで時間を掛けて運動を行っていく方が良いかもしれませんね。硬さもまだ少し残っているので、ここで無理に進めて悪くなってしまうと余計に時間が掛かってしまいますから、焦らず馬の状態に合わせながら進めていきたいと思います。馬体重は494kgです」

8月11日
厩舎長「引き続きトレッドミルで運動を行っています。普段後ろ脚は裸足にしているのですが、蹄鉄を履かせたことでだいぶ楽にトモを踏ん張れるようになりましたね。無理せずじっくり進めてきたことも良かったのだと思いますし、今の感じなら来週あたりから騎乗調教を開始することが出来そうです。馬体重は497kgです」

8月18日
厩舎長「トモの状態が良くなってきたことで、順調に調教を進めることが出来ていたことから、今週から周回コースに入れて乗り出しています。歩様の硬さが取れたことで状態は上向いてきましたので、この調子で進めていくことが出来れば坂路調教も取り入れていくことが出来るでしょう。馬体重は498kgです」

この夏休みはトレッドミルを中心に使ってトレーニングが行われてきたようだ。ご存じない方のために簡単に紹介しておくと、トレッドミルとは屋内でランニングやウォーキングを行うための器具である。スポーツジムに行くと、たくさんの人が乗って、走って(歩いて)いるあれのサラブレッド用である。もともとはオーストラリアで使われて、その効果が認められてアジアに渡ってきたものであり、オーストラリアではトレッドミルだけで調教して、コースで調教することなくレースに出走させる調教師も出てきているほどだ。

トレッドミルによるトレーニングの最大の利点は、馬の脚元や背中に余計な負担をかけないことである。トレッドミルは横で手綱を握っているだけで良いため、人間が背中に乗る必要はない。そのため、馬は裸で(背に人間を乗せることなく)走ることができ、脚元への負荷が激減するだけではなく、背中を痛める心配もない。どう考えても、馬にとって人間を背に乗せることは不自然であり、だからこそ、サラブレッドにまつわるアクシデントの多くは人間が背に乗っているときに起こり、また乗り出しが最も要注意になる。

特に、放牧に出されて、馬体と気持ちを一旦緩めてから再び乗り出すときは、馬が暴れて脚をひねったり、立ち上がって背中の筋を違えたりすることが多い。トレッドミルを使うことで、そうした人間が背中に乗ることによって起こるアクシデントを回避できるのだ。クインアマランサスもトレッドミルを使うことによって、背中やトモに負担を掛けることなく、心肺機能を整え、馬体もひと回り以上大きく成長してきている。今月からはコース調教を取り入れ、これからは坂路調教へと進んでゆく。トレッドミルの効果がどの程度あるのか、次走における走りを見てみたい。

Photo by 三浦晃一

| | Comments (2)

キーンランドCを当てるために知っておくべき3つのこと

Keenland

■1■牝馬の活躍
第1回と2回、そして第8~10回の5年は、牝馬が上位(ワンツー)を独占した。牡馬・せん馬の【3・6・6・78】連対率10%に対し、牝馬は【6・3・3・34】連対率20%と大きく上回っている。この時期の札幌競馬場の芝は、洋芝とはいえ、まだそれほど重くなっていないため、函館で活躍できたパワータイプの牡馬にとっては厳しいレースとなる。また、ゴール前直線が平坦で266mと短く、平坦なコースであるため、一瞬の脚を要求される軽いレースになり、牝馬にとっては有利なレースになる。

■2■外枠が有利
札幌競馬場の1200m戦は、向こう正面を延長したポケットからのスタート。最初のコーナー(3コーナー)までの距離は406mと長く、オープン以上のクラスであればペースは速くなりがち。そして、3~4コーナーは緩やかなスパイラルコースであるため、ここで差を詰めるのは難しく、勝つためには4コーナーである程度の位置にいなければならない。この時期は馬場の内外で大きな差はなく、内外のトラックバイアスはないが、スムーズにレースが運べる分、若干外枠が有利か。

■ある程度前に行くことのできる差し馬
重賞に格上げされてからの10年のラップタイムは以下のとおり。

12.1-10.4-11.0-11.5-11.6-11.8(33.5-34.9)H
12.0-10.7-11.2-11.3-11.4-12.0(33.9-34.7)M
12.1-10.6-11.2-11.3-11.0-11.7(33.9-34.0)M
12.1-10.5-11.2-11.6-11.4-11.6(33.8-34.6)M
12.0-10.6-11.1-11.4-11.6-11.7(33.7-34.7)H
11.8-10.3-10.9-11.5-11.8-12.3(33.0-35.6)H
11.9-10.5-11.1-11.5-11.3-11.3(33.5-34.1)M
12.1-11.0-11.8-12.3-12.0-12.5(34.9-36.8)H
12.1-10.6-11.3-11.8-11.4-11.4(34.0-34.6)M
12.1-10.9-11.1-11.3-11.3-11.8(34.1-34.4)M

格上げ以前は、逃げ・先行抜け出しが決まり手のほとんどであったが、クラスが上がるやいなや、多頭数になったことで道中のペースが上がり、ようやく差しが決まった。しかし、その後の3年間はミドルペースに終わっているように、3~4コーナーで動きづらいこともあって、本質的には逃げ、先行馬に有利なコースである。一瞬の脚が問われることも含め、このレースに関してはある程度前に行くことの出来る差し馬を狙ってみるのも面白い。

| | Comments (0)

古馬になって成長を遂げるのがキングカメハメハ産駒の真骨頂

Cover

競馬ファンであれば、スターホース同士の対決を一度は夢見たことがあるだろう。シンボリルドルフとシンザンはどちらが強いのか?オグリキャップとモーリスのマイル王決定戦や、エアグルーヴとジェンティルドンナの女傑対決など、実現し得なかった夢の対決を空想することは競馬の楽しみ方のひとつでもある。私の場合、キングカメハメハとディープインパクトの2頭が夢の対決である。

結論から述べると、ディープインパクトの勝利である。外を回って、最後の直線で飛ぶように伸びたディープインパクトが、食らいつくキングカメハメハに1馬身半の差をつけてのフィニッシュ。武豊騎手の控えめなガッツポーズと、安藤勝己元騎手のゴーグルの下に隠された悔しさが目に浮かぶ。ただし、これは3歳春の日本ダービー時点という設定でのものである。日本ダービー時点であれは、ディープインパクトの才能、素質、そして完成度は、キングカメハメハのそれを明らかに凌駕している。

安藤勝己元騎手いわく、「ディープインパクトに唯一注文をつけるとしたら、日本ダービーが終わってから秋にかけての成長力がどうか、ということ。キンカメの場合は、秋以降の成長力をすごく期待させる馬だったけど、ディープインパクトは現時点で十分に強いと言い切れる馬だから。これから伸びるとかなんとかじゃなくて、今の力を維持するだけで十分強いわけです。そこがすごい」(「サラブレ2005年8月号」より)。このコメントを借りるまでもなく、日本ダービー終了時点におけるディープインパクトの強さは圧倒的であった。

それ以降、つまり夏を越して3歳の秋以降であれば、2頭の力差は限りなくゼロに近づいていったのではないか。

(週刊Gallopを買い忘れた方や、超馬券のヒントだけ読みたい方はこちら
*札幌記念の予想と馬券を公開中です!

| | Comments (4)

自信を持ってきているヤマカツエース:5つ☆

★札幌記念
エアスピネル →馬体を見る
いつも良く見せる馬だが、ひと息入った今回はさすがにあまり良く見えない。
トモの実の入りが物足りず、そのせいか馬体全体のシルエットも崩れがち。
Pad3star

タマモベストプレイ →馬体を見る
ここにきて全盛期を迎えているのが分かるように、筋肉のボリュームが凄い。
馬体はマイラーだが、気持ちがおっとりしているから距離が持つのだろう。
Pad3star

ロードヴァンドール →馬体を見る
前駆の盛り上がりが素晴らしく、胸の深さが伝わってくる好馬体を誇る。
流星がはっきりと流れる顔つきから気性の難しさがあり、レースの流れ次第か。
Pad3star

ヤマカツエース →馬体を見る
肉体面における充実に裏付けられて、馬自身が自信を持ってきている立ち姿。
前後のバランスも素晴らしく、胴部にも十分な長さがあり、ほぼ完成された。
Pad5star

サウンドオブアース →馬体を見る
馬体がふっくらとして、回復していることは確かだが、まだ余裕を残している。
トモの実の入りに物足りなさを残しており、叩かれて良化するのを待ちたい。
Pad3star

マウントロブソン →馬体を見る
若駒の頃と比べても大きく馬体は変わっていないが、この馬体で走っていた。
芦毛なので分かりにくいが、それを差し引いても、筋肉のメリハリがあと一歩か。
Pad3star

★北九州記念
キングハート →馬体を見る
重心が低く、前駆の筋肉の盛り上がりが素晴らしく、いかにもスプリンター体型。
腹回りに余裕があるが、この距離なら問題なく力を出し切れるはず。
Pad3star

ファインニードル →馬体を見る
やや首が立気味なのが気になるが、前駆の盛り上がりが凄く、パワーに溢れている。
前駆が素晴らしい分、前が勝っている印象を受けるが、トモの肉付きも悪くない。
Pad3star

ダイアナへイロ― →馬体を見る
この時期にしては毛艶も冴えず、仕上がりや体調の良さは伝わってこない。
腹回りに余裕があると映るぐらいにふっくらとしており、その点はプラス材料。
Pad3star

アルティマブラッド →馬体を見る
短距離で活躍した母を思い出させるような、そっくりの立派な馬体を誇る。
腰高に映る馬体もスピードを示していて、もうひと絞りできれば完璧な仕上がり。
Pad4star

エイシンブルズアイ →馬体を見る
6歳馬にしては馬体に若さを感じさせるほどで、短距離馬にしては軽さがある。
毛艶も良く、表情からも好調が伝わってくるようで、力は出し切れるはず。
Pad3star

ミッキーラブソング →馬体を見る
いかにもキングカメハメハ産駒らしい、馬体全体の長さとパワーを感じさせる。
もうひと絞りできそうだが、短距離戦を走るのであればこれぐらいで問題ない。
Pad3star


| | Comments (0)

札幌記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sapporo

■1■G1馬もしくはG1級の馬
過去の勝ち馬を見ると、2つのタイプがいることが分かる。エアグルーヴ、セイウンスカイ、テイエムオーシャン、ファインモーション、フサイチパンドラ、ハープスターなど既にG1を勝っていた馬と、ヘヴンリーロマンス、アドマイヤムーン、アーネストリー、トーセンジョーダンなど札幌記念を勝利した後にG1を勝った馬である。つまり、札幌記念はG1級の力がないと勝つのが難しいレースである。

札幌競馬場はヨーロッパの馬場に近いタフな馬場であり、本当に能力がないと勝てない。さらに札幌記念には古馬の一戦級が集まってくるため、このレースを勝つことはG1レースを勝つだけの能力が優にあることの証明でもある。札幌記念はG2レースではあるが、G1馬もしくはG1級の能力がある馬を狙ってみたい。

■2■牝馬
牡馬(セン馬含む)【6・8・7・187】 連対率13%
牝馬         【3・1・2・13】  連対率21%

函館競馬場で行われた2013年を除く、過去9年間で牝馬が3勝しているだけでなく、連対率も21%と圧倒的な数字を残している。平坦コースが牝馬にとってプラスに働くということに加え、前述のようにG1級の能力がなければ勝てないレースに出てくるということは、それだけ体調が良いということである。古馬の一戦級を相手に回して、勝負になる手応えがあるからこそ出走してくる牝馬には要注意。

■3■一瞬の切れを持った差し馬
スタートから第1コーナーまで400mほどの距離があるため、内枠外枠での有利不利はほとんどない。それでも、4つコーナーを回る小回りの競馬場である以上、第1コーナーまでに内のポジションを取れないと、終始外々を回らされる羽目になる。特に外枠を引いた馬は苦しいレースを強いられるだろう。

また、G1級のメンバーが揃うこともあって、道中のペースは速くなることが多い。逃げ・先行馬よりも差し馬を狙いたいのだが、いかんせん最後の直線が短い。よって、最後の短い直線だけで差し切ることのできる、一瞬の切れを持った差し馬が狙いか。


| | Comments (0)

新潟競馬場はアウトインアウトで走れる馬を狙ってみる

Cover

「アウトインアウト」というコーナーリングの概念は、高校時代にカーレーサーを目指していた友人から教えてもらった。今となっては彼の遺言になってしまったが、それは私の記憶に深く刻まれている。なんのことはない、車のゲームで彼と私が争っている最中、コースの内にへばりつくようにして回っている私に対し、「そんな走り方ではだめだ。アウトインアウトで回らなきゃ」と彼がアドバイスを送ってくれたのだ。最初は彼が何を言っているのか分からなかったが、確かにアウトインアウトのコーナーリングを取り入れてみたところ、見違えるほどに速いタイムでゴールすることができるようになった。それ以来、私は自転車に乗っていても、運動会のリレーで走るときにも、アウトインアウトを意識するようになった。

ご存じない方のために簡単に紹介しておくと、アウトインアウトとは、できるだけ外からコーナーに突入し、コーナーの内側ギリギリを回り、外に向けて脱出するという、スポーツ走行(特にモータースポーツ)の世界では定石となっているコーナーの回り方である。下図を見てもらうとイメージしやすいはずで、できるだけ直線を走っているのに近い走り方、数学的に言うと、円の半径(R)をできるだけ大きくして回ろうとするのがアウトインアウトの考え方である。

(週刊Gallopを買い忘れた方や、超馬券のヒントだけ読みたい方はこちら
*関屋記念の予想と馬券を公開中です!

| | Comments (0)

馬体が四角に映るダノンリバティ:5つ☆

★関屋記念
メートルダール →馬体を見る
首差しがスラリと長く、胴部にも十分な長さがあり、距離は延びて良いタイプ。
筋肉のメリハリという点では物足りないが、全体的なバランスは素質馬のそれ。
Pad3star

ロードクエスト →馬体を見る
絶好調であった3歳時と比べても、大きくは変わってきていない印象を受ける。
顔つき(頭の形)を見る限りにおいて、気性的に難しいところがあり、流れ次第か。
Pad3star

ヤングマンパワー →馬体を見る
全体のシルエットが美しく、距離は延びて良く、新潟のマイル戦は合っている。
絶好調時に比べると、もうひと絞りできる馬体であり、ここを叩いてからか。
Pad3star

ウインガ二オン →馬体を見る
仕上がりの良かった前走時と比べて、ひと呼吸入れたのか、腹回りに余裕がある。
それでも好調を維持しているのは確かであり、勢いを感じさせる雰囲気をまとう。
Pad3star

ダノンリバティ →馬体を見る
ダート戦を経て、馬体が四角に映るように、力強く、立派になってきている。
暑さに負けたような表情もなく、気持ちも乗って、今回も好走は間違いないだろう。
Pad5star

ブラックムーン →馬体を見る
コロンとした腹回りは、もうひと絞りできそうな余裕を感じさせる。
皮膚の柔らかみが伝わってきて、それゆえに距離はマイル戦まで持つのだろう。
Pad4star

★エルムS
ピオネロ →馬体を見る
前駆が勝っている馬体で、いかにもダート馬らしく、トモに物足りなさがある。
馬体が減ってきている割には、腹回りに余裕があり、もうひと絞りできそう。
Pad3star

モンドクラッセ →馬体を見る
手脚がスラリと長く、父アグネスデジタル同様に、芝でも走れそうな馬体。
夏場は合っているのか、馬体全体がきっちりと絞れて力を出し切れる仕上がり。
Pad3star

クリノスターオー →馬体を見る
黒光りする馬体は、相変わらず見栄えがして、今回もすっきりと仕上がっている。
胴部に長さがあるため、小回りコースをどう立ち回るかが勝負のポイント。
Pad3star

テイエムジンソク →馬体を見る
クロフネ×フォーティーナイナーという血統構成がずばりとハマった好馬体。
もうひと回り馬体に筋肉がついてくれば、さらに上のレベルで戦える器。
Pad4star

ロンドンタウン →馬体を見る
馬体がふっくらとしているが、もう少し筋肉のメリハリがほしいところ。
立ち姿にはやや浮ついたところがあり、今ひとつレースに集中できていないか。
Pad3star

メイショウスミトモ →馬体を見る
馬体全体のシルエットはスラリと美しいが、トモの肉付きに物足りなさがある。
血統的にはダートだが、馬体を見ると芝のレースで力を発揮できそうな馬体。
Pad3star

| | Comments (0)

「競馬感性の法則」

Keibakannseinohousoku

調教師、そしてホースマンとして、私の尊敬する角居勝彦調教師による1冊。前著「勝利の競馬、仕事の極意」の重厚な内容には及ばないが、本著もよく読めば、競馬だけではなく馬券のヒントが随所に散りばめられている。競走馬をマシーンとしてではなく、経済動物としてでもなく、人間と同じ生き物として捉えていることが伝わってくるのが心地よい。それはサラブレッドに対する愛情であると共に、競馬の仕事に対する愛でもある。このようなリーダーに率いられた厩舎に入る馬がもっと増え(馬房数の制限が撤廃され)、日本の競馬が底上げされることを心から望む。

本書は「週刊ポスト」に連載していたものをまとめただけに、テーマが散逸しているのは否めないが、それぞれのコラムにおいてハッと気づかされる視点や情報があり、私がブックマークした箇所をメモ代わりに引用してみたい。

「女馬は春に、男馬は夏に強くなる」とよく言われるように、ヴィクトリアマイルに照準を合わせて調教することで、牝馬はより強くなります。ここで強い競馬をして、秋のG1戦線に殴り込みたいわけですね。天皇賞(秋)やマイルチャンピオンシップは、夏にどれだけ成長したかが問われますが、牝馬の場合は夏前に強くなる。

競走馬は、短期間に同じ相手に3回競り負けるとダメ。「あいつにはかなわない」と自ら順位付けをしてしまう。頭がいい馬ほどそうです。強い3歳馬なら同じ出ることも多く、気の弱い馬だと戦意喪失なんてことにもなりかねません。

(阪神ジュベナイルフィリーズ)を勝つ条件は、完成度ではなく、血統背景。持って生まれた資質が大きいと思います。ひと昔前、2歳馬の初期調教は翌年のクラシックに照準を合わせていたものですが、セレクトセールの活況など情況のスピード化もあって、2~3ヶ月ほど前倒しになった。本来、牝馬の資質を見定めるレースは桜花賞でした。それがいまは阪神ジュベナイルフィリーズになっています。

1つだけはきりしていることがあります。人間が諦めると馬も諦める。この馬は勝てないと人間が思ったら、馬は決して走らない。調教で厳しく攻めず、暴れるときにも厳しく叱らないと、「なんだ、ちゃんとしなくていいのか」と思ってしまう。馬はエネルギーを競馬だけに使うスキルが身につかず、本番ではエネルギーロスが大きくて勝てなくなる。競馬への意欲がなくなってしまうんですね。

などなど、競馬という人間のエゴの塊に馬を参加させている以上、私たちは何ができるのかを問い、そこから浮かび上がってくるノウハウや知見を隠すことなく語ってくれている。最近は競馬の本が売れなくなり、このような血の通った競馬本が希少になってしまっているからこそ、たまに出会うと20年前に大学の授業中に競馬の書籍を読みふけったあの頃に戻ったような新鮮な気持ちになれる。コアな競馬ファンにはぜひ読んで、あの頃の熱い想いを再び感じてもらいたい。


| | Comments (2)

関屋記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sekiyakinen

■1■2000m以上の距離に実績のある中距離馬
スタートしてから最初のコーナーまでの距離、そして最後の直線が圧倒的に長いため、どの馬にとっても息の入らない厳しい流れになる。そのため、スピードよりも、スピードを持続させるためのスタミナがまず問われることになる。全体のタイムや速い上がりタイムが出ることに惑わされることなく、2000m以上の距離に実績のある中距離馬を狙いたい。

■2■ノーザンダンサー系
新潟1600mのコース形態上、スピードの持続を問われることは前述したとおりだが、そのような舞台を最も得意とするのがノーザンダンサー系の馬たち。一瞬の脚で勝負するようなレースでは惜敗を喫してきたノーザンダンサー系の馬たちが、コースを味方にして台頭する。また、ノーザンダンサー系の馬は厳しい気候にも強く、新潟の酷暑にも耐えることが出来ることも、関屋記念を得意とする理由のひとつ。

■3■先行馬もしくはアウトインアウト
2007年 12.8-10.6-11.0-11.2-11.7-11.8-10.3-12.4(45.6-46.2)M
2008年 12.6-11.3-12.1-12.3-11.6-11.0-10.0-11.9(48.3-44.5)S
2009年 12.2-10.8-11.6-12.3-12.1-11.3-10.7-11.7(46.9-45.8)S
2010年 12.7-11.3-12.2-12.0-11.5-10.6-10.3-12.3(48.2-44.7)S
2011年 12.5-10.5-11.5-11.7-11.6-11.8-10.9-12.1(46.2-46.4)M
2012年 12.2-10.9-11.9-12.0-11.7-11.1-10.4-11.3(47.0-44.5)S
2013年 12.3-10.7-11.5-11.7-11.7-11.8-10.8-12.0(46.2-46.3)M
2014年 12.6-10.9-11.4-11.6-11.6-11.5-10.8-12.1(46.5-46.0)M
2015年 13.2-11.5-11.7-11.5-11.4-11.2-10.7-11.4(47.9-44.7)S
2016年 12.5-11.1-10.8-11.3-11.4-11.9-10.8-12.0(45.7-46.1)M

2010年や2012年、2015年は極端にしても、前半よりも後半の方が速い、全体としてスローに流れるレースが多い。また最後の直線が659mと長いため、異常なほどに速い上がり3ハロンのタイムが計時される。これだけ上がりが速いと、当然のことながら、前に行っている馬にとっては有利なレースとなる。

新潟競馬場は、押し潰された長円形の形状で、JRAの競馬場では最もコーナーの曲がりのきついコースとなる。新潟のマイル戦では、スタート後の長い直線で勢いがついたままコーナーに突っ込んでいくため、意外とスピードが落ちず、コーナーが曲がりにくい。そのため、減速することなく内ラチに沿ってコーナーを回るのは難しい。外から切れ込むようにしてコーナーを回り、直線では再び外に出すような、アウトインアウトのコース取りが理想的。外枠から発走する馬は、そのようなコース取りがしやすい。

| | Comments (0)

調教師の腕も勝率・連対率に表れる

Cover

競馬の予想をするにあたって、調教師の腕が考慮に入れられることは案外少ない。競走馬はもちろんのこと、種牡馬やジョッキーなどの成績や適性は入念に調べ尽くされるのに比べ、馬を管理する調教師の手腕がピックアップされることは稀である。競馬新聞や週刊誌の片隅に調教師リーディングがひっそりと載っているだけで、その存在が大きく馬券に影響を与えるとはあまり考えられていないようだ。トップ10に入るような調教師であっても、コアな競馬ファンでなければ顔を思い浮かべることすら難しいのではないか。

調教師は競馬の世界ではいわば裏方だから仕方ない、という考え方もあるだろう。実際にレースで走るのは競走馬でありジョッキーである。調教師はよく経営者にたとえられることが多いように、よほど大きな企業ではないかぎり、そのトップの顔が表舞台に登場することはない。ただし、それがたとえば株を買うということになれば話は別だろう。おそらくその経営者の一挙手一投足に注目するようになるはずで、これまでどれだけの実績を上げていて、これからどれだけの成果を収められそうかをチェックするに違いない。同じことが馬券を買う場合にも言える。

(週刊Gallopを買い忘れた方や、超馬券のヒントだけ読みたい方はこちら
*小倉記念の予想と馬券を公開中です!

| | Comments (1)

全体のバランスが素晴らしいヴォージュ:5つ☆

★レパードS
タガノディグオ →馬体を見る
ダート馬にしては筋肉量が少ないが、その反面、素軽さがあって好感を持てる。
顔つきからは精悍さが伝わってきて、気持ちに逆らわずにレースができれば。
Pad4star

ノーブルサターン →馬体を見る
手足がスラリと長く、胴部にも伸びがあるが、全体的な線の細さは否めない。
カジノドライブ産駒は硬くなりがちだが、現時点では柔らか味がある。
Pad3star

テンザワールド →馬体を見る
ダイワメジャー産駒にしては、筋肉のメリハリが少なく、やや背垂れ気味に映る。
前後躯にしっかりと実が入っているように映るが、鈍く重くもある。
Pad3star

エピカリス →馬体を見る
成績を知っているからではなく、馬体だけでも十分に雰囲気のある馬である。
前駆の力強さは特筆すべきであり、さらに表情から気性の素晴らしさが分かる。
Pad45star

スターストラック →馬体を見る
上の馬と比べてしまうと、どうしても全体のバランスも悪く、筋肉量も少ない。
それでも首の長さは十分で、どちらかというと硬い筋肉は力強さを感じさせる。
Pad3star

ハルクンノテソーロ →馬体を見る
四角形のバランスが若干崩れており、手脚が短く映るように重心の低い馬体。
筋肉のメリハリという点でもあと一歩で、重賞を勝ち切れるかどうか疑問。
Pad3star

ローズプリンスダム →馬体を見る
やや硬さは感じさせるが、自信をみなぎらせた積極的な立ち姿である。
全体的に筋肉量がアップしてくれば、さらに走ってくる素質を秘めている。
Pad3star

★小倉記念
フェルメッツア →馬体を見る
腰高に映るように、牡馬にしては腹回りに余裕がなく、巻き上がっている印象。
その反面、馬体全体に素軽さが漲っていて、いかにも切れそうな馬体。
Pad3star

バンドワゴン →馬体を見る
全体のバランスが良く、大型馬の割には決して大きく見せずまとまっている。
表情からは素直さが伝わってきて、その気性を上手く生かすことができれば。
Pad3star

クランモンタナ →馬体を見る
障害を使われての今回のレースだが、馬体はしっかりと絞れて来ている。
芦毛なので分かりにくいが、筋肉のメリハリもあって力は出し切れる仕上がり。
Pad4star

ストロングタイタン →馬体を見る
いかにも池江厩舎の管理馬といった筋肉量のある馬体で、パワーに溢れている。
前駆が勝っている割にはトモの肉付きは物足りなく、そこだけが課題点か。
Pad3star

ベルーフ →馬体を見る
前後のバランスが取れて、馬体だけを見ると昨年と同様に仕上がっている。
顔つきを見ても闘争心は失われておらず、あっと言わせても不思議はない。
Pad3star

ヴォージュ →馬体を見る
馬体全体のバランスが素晴らしく、黒光りする毛艶も調子の良さを示している。
表情からも素直さが伝わってきて、今回は走ってきそうな仕上がり。
Pad5star

| | Comments (0)

小倉記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Kokurakinen

■1■高速馬場に対応できるスピード
サマー2000シリーズ第3戦。2006年から北九州記念が1200m戦となり、小倉記念が7月最終週~8月第1週へスライドされた。主なステップレースは七夕賞となるが、レースの特徴から考えても、七夕賞と小倉記念は直結しない。

なぜなら、七夕賞が福島競馬場の荒れてきた馬場で行われることに対し、小倉記念は野芝が生え揃った絶好の馬場で行われるからである。野芝は気候の暖かくなる6月くらいから成長し、8月の最も熱い季節に最盛期を迎える。野芝100%で行われる小倉競馬場の馬場は、これ以上ないほどの絶好の高速馬場となる。つまり、七夕賞ではパワーが求められるのに対し、小倉記念は高速馬場に対応できるスピードが求められることになるのだ。

後半からラップが急激に上がるため、スピードの持続力も必要とされることになるところがミソ。速い持ち時計があり、なおかつそのスピードを支えるスタミナを秘めた馬が狙いか。

■2■前走の着順
前走の着順別の小倉記念での成績を見てみたい(過去10年間)。

前走1着    【1・2・4・16】 連対率13%
前走2着    【2・1・0・8】 連対率27%
前走3着    【1・2・0・7】 連対率30%
前走4着    【1・0・1・8】 連対率10%
前走5着以下 【2・4・4・41】 連対率10%
前走10着以下 【3・1・1・40】 連対率9%

主なステップレースが北九州記念から七夕賞へ変わったことにより、前走の着順がそのまま小倉記念へとスライドすることはなくなった。どちらかというと、七夕賞のレースが適性に合わなかった馬の巻き返しというパターンが多くなるはずで、前走の着順はさほど気にしなくてもよいだろう。

■3■内枠の差し馬有利
かつて小倉記念は馬場の内が悪い重賞であった。なぜなら、連続開催の3回小倉が始まる頃、1回小倉以降に張り替えた部分のAコース最内がかなり傷んでくるからである。ちょうどその辺りに小倉記念は位置していたため、馬場の良い所を走られる外枠を引いた馬は有利であった。しかし、2006年からは開催時期がズレたことにより、内外の有利不利がなくなった以上、4つコーナーの小回りコースということを考えれば内枠有利となる。そして、各馬が直線の短さを意識して早めに仕掛けることで、一瞬の脚を持った差し馬にとって絶好の舞台となることも覚えておきたい。

| | Comments (0)

現代の日本競馬は枠順のゲームである(最終回)

Cover

日本ダービーも、前週に行われたオークスよりもさらに遅い、前半1000mが63秒2という超スローペースに流れ、同じようなレースが再現されようとしていた。内枠を引いて道中は馬群の内でじっと我慢して脚を溜めるか、前のポジションを取っていなければ勝負にならないレースとなった。ところが、向こう正面において、レイデオロに乗ったクリストフ・ルメール騎手が迷うことなく一気にポジションを2番手まで押し上げたのである。

いくらペースが遅いとはいえ、道中で自ら動いてしまっては脚を失うことになる。競馬は先に仕掛けた方が負けるスポーツなのだ。そのことを一番良く分かっているのが騎手であり、だからこそ、ペースに対してのポジションが悪すぎると分かっていても、ジョッキーは自ら動くことができない。動けば負ける、動かなくても負けるという状況では動けないのが人の常であるにもかかわらず、ルメール騎手は日本ダービーという大舞台で、定石破りの決断をし、自ら動いていったのだ。その神がかった騎乗には称賛の声が多く、ルメール騎手の好判断があったからこその勝利であったと言っても過言ではない。あそこで動いていなければ、内枠を利して完璧に乗った四位洋文騎手のスワ―ヴリチャードがダービー馬に輝いていたはず。

しかし、レースをパトロール映像等で繰り返し観てみると、ルメール騎手は自ら動いたのだろうかという疑問が湧いてくる。動いたのではなく、抑えなかったという表現の方が適切なのではないかと。他の騎手たちがスローな流れに乗ろうとして馬を引っ張る姿を横目に、ルメール騎手だけはブレーキをかけなかっただけのことである。

(週刊Gallopを買い忘れた方や、超馬券のヒントだけ読みたい方はこちら
*買う時間がなくて馬券は公開できません。すいません。

| | Comments (0)

« July 2017 | Main | September 2017 »