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ギャンブル教育のすすめ

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現代の日本の(学校)教育において足りないのは、介護・福祉教育とお金に関する教育、そしてギャンブル教育だと私は考えている。前の2つの教育に関してはその必要性を理解してくれる方がほとんどだが、ことギャンブル教育については理解どころか、頭ごなしに反対されてしまうことが多い。ギャンブルは忌み嫌われており、まして自分の子どもには触れさせることさえも拒絶したいと思うのが親の本音だろう。その深層心理には、できる限りリスクのない安全な道を歩ませたい(歩みたい)という、自分の子どもに対する、そして自分自身に対する過保護がある。

私は四半世紀にわたって教育の分野にたずさわってきており、自分の子どもには、どのような分野の教育にも先んじて、ギャンブル教育を施したい。私がここで言うギャンブル教育とは、ギャンブル依存症を予防するための教育ではなく、正しいリスクの取り方を身をもって学んでもらうための教育である。個人的には競馬が望ましいと考えているが、知的なゲームであれば、カジノであっても麻雀であっても何でも良い。

ゲームのルールを知り、プレイヤーとしての自分を知る。自分が賭けた金額の何割かが手数料として胴元によって控除され、残った金額をめぐって互いに考えをぶつけ合う。確率の高そうな(人気のある)方に賭けると勝ってもリターンは少なく、その逆も然り。他者と自分をどのように差別化するべきか、自分の判断をどこまで信じるべきか、そもそもこのギャンブルの期待値はいくらなのか、答えのない世界で私たちはどのように決断して行動するべきなのか、などなど。そして何よりも、こてんぱに負けることを知る。それはたった1度しかない自分の人生をどう生きるかに思案を及ばせるに極めて近い。適切なサポートや教材があれば、私たちは正しく学ぶことができるはず。

そのような教育や環境がないまま、大人になってからいきなりギャンブルにのめり込むと大きな代償を払うことになる。多少の授業料など大したことはない。ギャンブル教育を受けずに大人になると、リスクを取ることができなくなるのだ。つまり、負けることを過剰に恐れて、自分を賭けることができなくなる。自分の人生を賭けることに比べたら、ギャンブルでの勝ち負けなどはミニチュア版であり、本当に大切なのは自分の人生で勝つことだ。自分を賭けることなしに成功はない。

何かを手にしたければ、何かを賭けるべきである。お金を手に入れたければ、お金を賭けなければならない。時間を手に入れたければ、時間を投じなければならない。信頼を得たければ、まずは他者を信頼することから始めるべき。愛情を手に入れたければ、まずは愛さなければならない。当たり前の話だが、何も賭けなければ、何も生まれない。そこには少なからずリスクは伴い、負けてしまうこともあるし、失うものもあるかもしれないが、まずは自らが与えることから始めるべきなのだ。自分は受け取るだけで、おこぼれを頂戴して、安定・安心な道が歩める時代はすでに終わった。自ら賭けなければ、何かに隷属するしかなくなるのだ。私たちにはそろそろギャンブル教育が必要なのである。

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Comments

治郎丸さんお疲れ様なんです(๑・̑◡・̑๑)ほんとうにここに治郎丸さんが記してる通りだと思います。何でも結果を気にしないでまずはヤってみるとゆうのが大事ですよね。ヤラない後悔よりヤってみる。失敗や挫折から学ぶことはほんとうに貴重なお金では買えないモノだと思います。失敗や挫折は自分の中で己を知りその苦い経験を未来の自分に生かすことが出来れば自分の一生なくならない財産になりますもんね。失敗や挫折や負けを知らないうちは良い見えないモノも失敗してはじめて負けてはじめて見えてくるモノがあると自分もあると思います。この記事はとくに深く感動したのでコメントさせて頂きました。長文失礼しました。

Posted by: ユビキタス | September 04, 2017 at 11:22 PM

そうですね。
今の世の中に足りない物は自己責任と負けた時の身の処置方と己の限界を知った上での行動だと思います。
ギャンブルはそのすべてを教えてくれると思います。
本当の人生ではそうそう負けてばかりはいられませんから。

Posted by: アダチ@おかやま | September 05, 2017 at 07:04 PM

次郎丸さん
こんばんは。
今日ついに一口馬主の募集に応募しました。明日の締切で今日まで迷ってしまったのは 金銭的なこともあるし、母馬優先権もなければバツもない。新規ではまず無理だろうと何もせずに最初から諦めていた部分があったからです。たとえ結果がどちらも同じことになったとしても、やらなかったことの後悔ほど 後悔はないと思っています。人生には 少しくらいリスクを背負っても勝負したい時ってありますよね。それが私には『いま』なんだと思います。あともう1つ絶対やり遂げたいことがあるんですが、この馬がもし無事にデビューできれば、引退まで全レースのがんばれ馬券を集めようと思います。有休使ってでも手に入れます。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | September 06, 2017 at 10:57 PM

ユビキタスさん

ありがとうございます。

何かを賭けてみて、失ったり、得たりする体験をしないと、僕たちはずっと決められたレールの上を歩かなければならなくなってしまうのです。

何かを賭けることの大切さは、私の経験からはスポーツや勉強からは学べませんでした。

実は大人になってからのビジネスはリスクを取って前に出ることでこそ成功するのですけどね。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 07, 2017 at 12:05 AM

アダチ@おかやまさん

そうですね。

僕も競馬を突き詰めてみたことで、知らずのうちに、学校では教えてくれなかった何かを学びました。

相変わらず競馬は難しいですが(笑)

何かを賭けてみるという発想がないと、これからの時代は豊かに生きていけない気がします。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 07, 2017 at 12:07 AM

通りすがりの皇帝ペンギンさん

いいですね。

賭けるのはお金ばかりではありません。

何かを得るためには、ほんとうは何かを失うかもしれないというリスクと闘わなければならないのです。

得ることばかりを考えていると、何も与えられず、何も生まれず、結局なにも得られないのですね。

後悔しないように賭けてみてください。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 07, 2017 at 12:10 AM

いつも楽しく拝見させて頂いてます。
確かに今の日本において、お金(ギャンブル、投資など)について勉強する場所が少ないですよね。
私の母校の大阪商業大学で谷岡学長が「ギャンブル学」と言う講座を開講していた気がします。私は受講してなかったので内容はわかりませんが…
とかく日本人は、お金に関する事は、嫌らしいと感じる人が多いと思います。
現在、私(39歳)は投資について勉強していますが、もっと早くにしとけば良かったと思っています。投資を学んでると競馬予想に参考になる事があります。
私自身、競馬は投資の一部と考えて毎週予想しています。なかなか難しいですが…
これから日本でも勉強する場所が増えると良いですね。
長々と支離滅裂な文章で申し訳ありませんでした。今後も楽しみにしています。

Posted by: ぶんぶん | September 08, 2017 at 07:05 PM

ぶんぶんさん

いつも読んでくださって、ありがとうごさいます。

谷岡一郎さんの著書「ツキの法則」は必読の書ですね。

お金やギャンブル、投資に関することをタブー視しすぎると、リスクとゲインの関係さえも体感できない人たちが増え、高度経済成長期はそれで良かったのですが、これからの時代には即さない気がします。

ギャンブルや投資に関して学ぶことは、それ自体で儲けることは難しいとしても、もっと大切な人生における果実を楽しむことにつながるのではと思うのです。

なかなか理解されない考えですが、少なくとも自分の子どもには学んでもらいたいと願います。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 09, 2017 at 10:20 AM

治郎丸さん、こんにちは。
仰る通りですね。人生は賭けの連続で決断力と打たれ強さがなければ生きていくことができないですしギャンブル脳を鍛えることが豊かな人生に役立ちますね。
ギャンブルは悪いイメージを持たれがちで競馬まで一括りにされて子供から遠ざけられてしまいます。少しずつ変えていけるといいのですが。

Posted by: ヒロシレス | September 10, 2017 at 09:32 AM

ヒロシレスさん

こんにちは。

ギャンブルでない人生を送れたのはもう昔の話ですね。

判断と決断を繰り返すことも大切ですし、その難しさを知ることも需要です。

そして、リスクを取らなければ、何も得られないことを知らずに大きくなるのは恐ろしいことですね。

もっと言えば、教育の現場にいる人々はリスクを取らずに生きてきた人たちだからこそ、教えられない→誰も知らない悪循環に陥るのだと思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 11, 2017 at 03:58 PM

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