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最強にして生粋のスプリンター、サクラバクシンオーの血を引く馬を狙え

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電撃の6ハロン、スプリンターズステークス。その名のとおり、まさにスプリンターのためにあるレースであり、ロードカナロアが登場するまでは、私の中で生粋にして最強のスプリンターといえば、サクラバクシンオーをおいて他になかった。いや、ニホンピロウィナーの方が強かったなどという方もいるかもしれないが、少なくともここ数十年の間であれば、サクラバクシンオーほどの理想的なスプリンターを私は見たことがない。

サクラバクシンオーは、1993年と1994年のスプリンターズSを連覇した。特に93年のレースは、私自身、かなりの自信を持ってレースに臨んだ思い出がある。「サクラバクシンオーが勝つ姿を中山競馬場に観に行こう!」という文句で友人を誘ったぐらい。友人もサクラバクシンオーが本命であったが、私ほどの確信(妄信?)がなかったのか、当時のスプリンターズSは真冬の極寒の時期に行われていたこともあり、現地での観戦は断られてしまった。この時期になると今でも、「あの時、競馬場に行っていたら、最高のレースを目の前で観られたのになあ…」と友人に愚痴をこぼしている。

初めてスプリンターズSを勝つまでのサクラバクシンオーは、前向きな気性が災いし、一本調子に突っ走ってしまう馬であった。自身の溢れるスピードを抑えることが出来ず、スタートからとにかく全力疾走。素質は高かったのでそれなりに好走はするが、若駒の頃は典型的な人気先行タイプであった。そんなサクラバクシンオーが4歳の秋を迎え、キャピタルSで見せた走りに私は驚かされた。道中は2、3番手でピタリと折り合い、最後の直線に向いても鞍上の小島太騎手の手綱は持ったまま。ゴール前でわずかに手綱を緩められると、後続を楽々と突き放すという、ひと皮むけた走りを披露した。これだけスピードのある馬が、精神的に大きく成長し、スピードをセーブして走られるようになったのだから、他馬に付け入る隙はない。

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