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サラブレッドは自らのプライドを賭けて走る

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先月、某一口馬主クラブのパーティーに出席した。私自身、一口馬主として出資を始めたのは2年前であり、このような集まりに参加するのは初めての経験であった。あまりの人の多さと参加者の熱気に圧倒されつつ、いち競馬ファンとして、競馬関係者たちとの交流を楽しませてもらった。その中で、橋口慎介調教師と話をする機会があり、会話は自然と当日の天皇賞・秋に出走したワンアンドオンリーへと移っていった。毎日王冠では最後まで頑張って追い込み、ようやく復調を果たせるかと期待していたにもかかわらず、天皇賞・秋は不良馬場で走る気をなくしてしまい、全くと言ってよいほど見せ場がなかった。ちょっとしたことで、馬があきらめてしまうようになったと悩んでいた。

この傾向は、ワンアンドオンリーが日本ダービーを制し、夏を越して、神戸新聞杯を勝ったあとから続いているという。日本ダービーを勝った疲れが完全に癒えていない状態で神戸新聞杯を迎え、肉体的にはとても完調とは言い難い中でも、ワンアンドオンリーは頑張ってしまった。最後の直線にて、サウンズオブアースやトーホウジャッカルに並ばれたとき、ワンアンドオンリーは負けられないと気力を振り絞って、グイッと前に出たそうだ。この話を聞いたとき、「ダービー馬のプライド」という言葉が頭に浮かんだ。

「ダービー馬が秋初戦は好発進するも2戦目以降が続かない理由」という拙コラムにて、日本ダービーにおいて、究極の仕上がりで極限のレースを強いられたことで、肉体的にも精神的にも燃え尽きてしまう、それでも秋初戦だけは走るのは、ダービー馬を負けさせるわけにはいかないという陣営の意識があるからだろうと書いた。そして、日本ダービー後も馬体をできるだけ緩めることなく、疲労を表に出さないように引っ張ってこられる限界が秋初戦までということだと。

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