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集中連載:現代のコアな競馬ファンがすなる一口馬主というものを(第29回)

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昨年末、シルクホースクラブのパーティーに参加してきた。一口馬主として懇親会に参加することは、私にとっては初めての経験であり、会場に入る前から胸が高まって仕方なかった。そのせいだろうか、肝心の招待状を忘れてしまい、受付に事情を説明すると、「会員ナンバーを教えてもらえませんか?」とのこと。会員証を持ち歩く習慣がないため、自宅に電話して妻に引き出しを引っ張り出して探し出してもらい、写メで送ってもらった。送られてきた会員証の写真をそのまま提示したところ、「これはノルマンディーさんのですね…」と言われ、よく見てみると本当にノルマンディーの会員証(笑)!顔から火が出るほど恥ずかしかった。そんなやりとりを通しつつ、招き入れてくださった快い対応に感謝したい。

パーティーが始まる頃には、数えきれないほどの一口馬主の方々や競馬関係者が集まり、会場には熱気が充満していた。過去にも何度か参加したことのある方の話によると、ここまでたくさん一口馬主の方々がいるのは初めて、今までで最も人数が多いのではないかとのこと。道を歩けば棒に当たるではないが、会場を普通に歩いているだけで、ミルコ・デムーロ騎手やその弟のクリスチャン・デムーロ騎手、シュタルケ騎手や横山典弘騎手らとすれ違う距離感の近さが素晴らしい。コアな競馬ファンが馬券を買うだけではなく、一口馬主としても競馬産業を支え、彼らが一口馬主クラブのパーティーや懇親会を通じて、騎手や調教師たちと触れ合う(コミュニケーションが生まれる)という形が今の時代である。

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シルクホースクラブ代表の阿部幸也氏とシルクレーシングの米本昌史氏のあいさつからスタートした。阿部さんとはシルクホースクラブが社台グループと提携する前に競馬場でお会いしたことがあり、その当時はクラブ所属馬が1勝もできずに競馬場を後にすることもよくあるし、クラブ所属馬が1勝でもしてくれると嬉しいとおっしゃっていた。勝利に飢えていた頃の阿部さんも好きだが、今こうして大きな舞台に立ち、所属馬を凱旋門賞に連れていきたいと語る阿部さんも好きだと思った。小休止があって、全ジョッキーたちが壇上に上がり、当日の天皇賞・秋を見事な騎乗で制した武豊騎手の挨拶があった。いつもどおりユーモアとウィットに富み、シルクの馬にもっと乗りたいと皮肉をはさみつつ、さすが日本一の騎手であることを体現していた。藤田菜七子騎手もプレゼンターとして登場し、会場は異常に盛り上がった。

愛馬クインアマランサスを管理する高野友和調教師に話を伺いたいと思っていたが、残念ながら今回は出席していないらしい。肩透かしを食らった気持ちになっていると、週刊Gallopの元編集長の鈴木さんを通じて、橋口慎介調教師と話すことができた。お父さまである橋口弘次郎元調教師やワンアンドオンリーの印象があるからか、とても開業して2年目だとは思えないほど私の中に名前が浸透しており、しかも同じ年(生まれた月も同じ!)であることも判明して、何かの縁を感じてしまうほどであった。こうして人間的な部分に触れることができると、次の出資馬は橋口慎介厩舎に所属する馬を選びたいと、選択肢の幅が広がる。クインアマランサスもジャスパーゲランもそうだが、私は結局のところ、そうした人間関係で馬に出資するタイプなのだろう。この人と一緒に愛馬を応援したいという気持ちが馬主としての私の原点なのだ。

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