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競馬は複雑なゲームである(その1)

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昨年末、競馬好きの若者と出会った。彼は膨大なデータを駆使し、結論を導き出す。世間一般の人たちから見ると、単なる競馬オタクにすぎないのだろうが、競馬という予想ゲームが大好きなことは伝わってきた。かつての私がそうであったように、彼はまるでこれから競馬に起こるすべてを知っているかのように振る舞い、そこにも私はシンパシーを感じた。ほんとうは一歩先の未来など誰にも分からないし、彼も僕も予想した馬券がほとんど当たらないにもかかわらずだ。

私はちょっと意地悪な質問をしてみた。「馬券で儲けるのは難しいよね。控除率が25%というギャンブルに身を投じる以上、僕たちは大数の法則を避けて通ることはできないから、最終的には理論上の期待値である75%の回収率に収束していってしまう」。彼は間を空けることなく、私が期待した答えを返してくれた。「僕みたいに誰も知らない情報やデータを持っている一部の人たちは、例外だと思います」

気持ちは痛いほどよく理解できる。20年前の私も、絶対に納得しなかったであろう。だからこそ、あわよくば自分だけは回収率75%に収束されないと信じる人々と今の私の間にある溝の正体も分かる。それは馬券における技術の存在である。理論上の期待値は、あくまでも競馬の賭けに技術が介在しないという前提での数字である。もし競馬の賭けに技術が介在するのであれば、期待値はあくまでも理論上のものであり、その技術の有無によって期待値は大きく変わってしまうことになる。

たとえば、サイコロを振ったとして、もし奇数を出す技術があるのであれば、奇数が出る期待値は50%ではなくなってしまう。その技術が確かなものであればあるほど、奇数が出る期待値は100%に近づき、偶数が出ることを期待するのは難しくなる。競馬で言うと、勝ち馬、もしくは2着・3着に入る馬を予測できる技術があるのであれば、その技術を持つ者にとっての期待値は75%ではなくなってしまうのだ。

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