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集中連載:現代のコアな競馬ファンがすなる一口馬主というものを(第31回)

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アダチさんからクオカードが届いた。ただのクオカードではない。ラッキーライラックの阪神ジュベナイルフィリーズ優勝記念につくられたそれである。つまり、アダチさんはラッキーライラックの一口オーナーということである。アダチさんとは、確か岡山県にある引退馬のリトレーニングを行う吉備高原サラブリトレーニングについて拙ブログにコメントをいただいたことがきっかけで、同郷であることを知ったと記憶している。

彼がラッキーライラックを一口持っていることを阪神ジュベナイルFの直前に知った。残念ながら私は同じオルフェ―ヴル産駒のロックディスタウンの単勝を買っていたため、ラッキーライラックを心から応援することはできなかったが、自分の本命馬が負けてもラッキーライラックが勝ったことでほんの少しだけ救われたものだ。そんな私の気持ちを見透かしたように、アダチさんはアルテミスS勝利時のクオカード、そして阪神ジュベナイルFのクオカードを届けてくださった。

2枚のクオカードを眺めながら、なぜアダチさんはラッキーライラックを選んだのだろうか、という素朴な疑問がふと浮かんできた。あれだけ多くのサラブレッドたちが一口馬主の出資を募っている中で、なぜまだ山のものとも海のものとも分からない、しかも新種牡馬であるオルフェ―ヴル産駒という未知の要素の大きい1頭の1歳牝馬を選び取ることができたのだろうか。運と言われたらそれまでだが、運だけではない何かがあるならば知りたいと切実に思った。ちょうど母系の大切さに着目していたというタイミングも良かった。

実は、ラッキーライラックは今をときめくMy Juliet牝系の馬である。My Julietは自身がアメリカで24勝を挙げただけではなく、子どもたち(特にステラマドリッド)を通して、ラッキーライラックの他、ダイヤモンドビコーやミッキーアイル、アロエリット、テイエムジンソクらを輩出している。しかもここ数年のMy Juliet牝系の勢いは素晴らしい。その流れを知っていて、つまり、もしかするとMy Juliet牝系であるラッキーライラックを血統を重視して選んだのかもしれないと思った。

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アダチさんからは以下のように返答があった。

3年位前から一口馬を選ぶマイルールを決めました。募集カタログのDVDの引き馬を見て決めるのですが、 ①後脚の踏み込みが良いこと 前脚が地面から離れた位置より後脚がどれだけ前に着地しているか?つまりは後脚をどれだけ大きく前に振り出せるかということです。この後脚の動きが大きいほど股関節の可動範囲が広いことになり、一完歩が大きくなります。DVDをスローにしないと判別は難しいです。

②頭が高くないこと
頭はけっこう重いので首を伸ばして支えるのと首を立てて支えるのでは首を伸ばして支える方が力を要すると思います。首を伸ばして歩ける(頭の位置が低い)ということは首差しから胸前の筋肉が発達していることにつながると思います。また、頭を低くしてリズミカルに歩けるということは引いている人とのコミュニケーションが良好だと感じています。つまりは人に対して従順ということですね。以上の集大成がラッキーライラックにつながったと思っています。

あとは資金面ですが私も最初は1/400口から出発しました。1/100口(ラフィアン)にステップアップしてから結構当たり馬(代表はマイネルフロスト)を引けた事で1/40口にステップアップできました。社台・サンデーでもガーネットチャームを引けたことで続けられていると思っています。

アダチさんは血統ではなく馬体を見て、ラッキーライラックへの出資を決めていた。後肢の踏み込みが良く、頭が高くなくリズミカルに歩けるという2つのポイントから馬を探し、見つけたのがラッキーライラックであったということだ。たしかに立ち写真だけ見ても、産駒の馬体の出来にムラがあるオルフェ―ヴル産駒の中では、馬体全体のシルエットが美しく、バランスの取れた好馬体である。さらに動きの良さや気性の従順さも見抜いていたというのだからさすがである。

星の数ほどの名馬を育ててきた、ノーザンファームの元場長である秋田博章氏の「血統だけで決まってしまったら競馬は面白くないよ」、というひと言を思い出した。馬体だけでも血統だけでもない、どちらかではなくどちらも重要なのだろう。馬体か血統かの問いには、卵が先か鶏が先かと同じように、結論は出ない、もしくは出るのはだいぶ先になりそうである。

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Comments

こんばんは。
ご紹介いただいてどうもありがとうございます。
何度も何度も読み返して嬉しいやら恥ずかしいやらで複雑な気持ちです(笑)。
もう少し気のきいたお礼の言葉を探していたのですが、なかなか見つからずお礼の書き込みが遅れてしまいました。

自分でもラッキーライラックをひけたのは本当に「ラッキー」だと思っています。たとえまぐれだとしても生れて初めての記念撮影(口取り)がGⅠだったのは嬉しいものです。きまぐれな競馬の神様もたまには振り向いてくれるものですね。

これからも競馬の神様が振り向いてくれるように精進して行きたいと思います。

Posted by: アダチ@おかやま | February 15, 2018 at 12:23 AM

ちにみにタイトルの第30回は31回の間違えではないでしょうか?

Posted by: アダチ@おかやま | February 15, 2018 at 02:20 PM

アダチ@おかやまさん

どういたしまして。

一口馬主を始めてみて、たとえ一口であってもG1馬のオーナーになるのがどれだけ難しいか、よく分かりました。

もちろん運の要素は大きいと思うのですが、それを手に入れるには何かが必要なのだと思う次第です。

競馬の神様に振り向いてもらえるように、私も精進します。

第31回でしたね。訂正しておきます!

Posted by: 治郎丸敬之 | February 16, 2018 at 11:37 AM

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