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ルメール・マジック


安田記念2018―観戦記―
公言どおりウインガニオンが先頭に立ち、レーヌミノルとアエロリットがその後に続いた。(馬場が絶好だったので)レース全体の時計1分31秒3は速くても、道中で馬群が密集していたように、前半マイルが45秒5、後半が45秒8というG1レースとしてはややスローな流れであった。そのため、馬群の外を回してなし崩し的に脚を使ってしまった馬は末脚が鈍り、前に行った馬か馬群の内で最後まで脚を溜めた馬が馬券に絡んだ。このようなレースでは、引いたり押したりと馬を御す力量が試されることになり、外国人騎手と地方出身のジョッキーたちが上位を占めたのもうなずける。

勝ったモズアスコットは出走すら危ぶまれていたが、なんとか席が空いた運を見事に生かしてみせた。連闘が案じられてはいたが、先週負けてしまったから無理をして賞金を稼ぎに出たようなものではなく、予定通りの連闘であっただけに、杞憂に終わった。オーストラリアの競馬に精通している矢作調教師らしく、馬さえきちんとケアしていれば連闘は仕上げやすいことを知っており、また連闘に対する固定概念がなかったことも今回の勝利を呼び込んだのではないだろうか。モズアスコット自身も充実した馬体を誇っていたし、パワーとスピードが融合されたフランケルらしい産駒でもある。

クリストフ・ルメール騎手は、道中はやや窮屈になるところはあったが、慌てず騒がず、ゴール前ではきっちりと抜け出してみせた。決して望ましい形ではなかったが、その分、馬群の内を回って距離ロスを抑えたこと、さらには前を行くスワ―ヴリチャードの動きをマークした判断力が素晴らしかった。ルメール騎手の上手さを挙げていくとキリがないが、今回に限っては、レースの全体図を見た上でのコース取りと冷静なヘッドワークによるところが大きく、それがルメールマジックを生んだ。外国人ジョッキーと地方競馬出身の騎手がワンツースリーを決めたように、とにかく彼らは道中で距離ロスを抑えて脚を溜めることが、ゴール前の首差、頭差、ハナ差につながってくることを知っているのだ。

牝馬ながらも2着に粘ったアエロリットは、自らのペースで先行して、持てる力を出し切ってみせた。瞬発力勝負になると分が悪いので、ヴィクトリアマイルのような軟弱なペースよりも、今回の安田記念の平均ペースの方がこの馬の良さが出たと言える。今後は牡馬混合のマイル戦を中心に使っていくのが良いだろう。戸崎圭太騎手も先週のエポカドーロに続いて、スムーズに流れに乗せて抜け出し、最後まで持たせた技術はさすがである。 

スワ―ヴリチャードは初のマイル戦がG1となり、見事に対応してみせた。結果としては残念だったが、スタミナが豊富なタイプの同馬が、マイル戦を1分31秒台で走ってスピード能力を示してみせた。今回マイル戦を使ったことで、馬が前向きになりすぎてしまうのが最も怖いため、このまま休養に入り、秋は京都大賞典→天皇賞秋→ジャパンカップと使ってもらいたい。ミルコ・デムーロ騎手はスワ―ヴリチャードをマイル戦に対応させるため、できる限りの騎乗をしている。どのレースも勝つために騎乗するのがデムーロ騎手の良さでもあるが、先々のことを考えると、後ろから回って差して届かずの方が良かったかもしれない。

サトノアレスは良い脚で伸びたが、最後は止まってしまった。内から抜け出すような競馬ができればチャンスはある、と思わせるだけの力は示した。サングレーザーは少し前に行きすぎた。終いの脚を活かす方が良いタイプだけに、先週の日本ダービーとは対照的に、今回は福永祐一騎手の積極性が裏目に出てしまった。ペルシアンナイトは川田将雅騎手も認めているように、最後の直線で進路を探しているうちに、馬がファイトする気持ちを失ってしまった。川田騎手ほどのジョッキーでも、迷ってしまうと抜け出せないことがある。

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Comments

治郎丸さん
こんばんは。
安田記念はレーヌミノルを応援しつつキャンベルジュニアと予想してますたがまたまた外しました(>_<)
実は安田記念の前週に久しぶりに馬券を買ったのですが なんと当たってました。
ダイメイフジの単勝です。
そのレースの2着がモズアスコットでした。
安田記念の馬柱を見ながら あ~2着だった馬か 程度にしか見てませんでした。
連闘だし ないなと思いました。
ダービーのことがありながら またもや180度違う考えができませんでした。
失敗をふまえて 宝塚記念はないなと思う馬を選ぼうかと思います。
上位人気馬は回避も多いので少し寂しいグランプリレースになりそうですね。
ルメールマジックにあやかって
数字のマジックの話をしたいと思います。
99、9% と 0、1% という2つの確率があります。
相対する数字ですが 実は どちらも 確率は 同じなんです。
数字だけでは 何の数字かわからないので 数字に言葉を加えてみましょう。

「99、9%除菌できる」
「0、1%除菌できないかもしれない」

どちらも同じ確率を現すのに 0、1%除菌できないのほうが
どこか不安になりませんか。
0、1%の裏には99、9%の安心があるのに 目に見えるものだけを見てしまうことが多いです。
抗菌商品はどれもこれも99、9%を売りにしていて 私的にはあまり魅力がありません。
デカデカと「0、1%除菌できないかもしれない」なんて書かれてたら絶対に買いたくなるんですけどね(^-^)
どこかで商品化してほしいものです。

Posted by: 通りすがりの皇帝ペンギン | June 07, 2018 at 09:37 PM

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