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馬の顔を見て賭ける

Jiromaru

サラブレッドの頭って、よく見るとゴツゴツしていますよね。人間のような円形ではないばかりか、ところどころで骨っぽい感じがします。これはサラブレッドの品位を表す上でとても重要な表現なのですが、サラブレッドの頭部は「濡れた和紙を岩に張ったように」皮膚の薄い、「ノミで彫った彫刻のように」輪郭のはっきりとしたものがサラブレッドの利発さや聡明さを表すとされてきました。

サラブレッドの頭の形は、横から見るとよく分かります。耳の付き方や鼻筋の通り方、顎の張り方、口の締まり方など、頭の形や横顔の特徴からは、その馬の性格や知能が分かると言われています。米国ケンタッキー州にあるウィンチェスターファームの代表であり獣医師でもある吉田直哉氏は、馬を観るときは顔が整っているかどうかを見ると言います。

吉田直哉氏
新生子を見て良いと感じるその根拠となるのは、まず顔つきが整っていること。美顔であるべき理由は簡単で、競馬の歴史に名を残す優駿達は皆すっきりした顔立ちをしているからで、顔の良さは馬のレベルを表し、馬体全体のバランスを暗示するバロメーターのようなものだと考えています。私は現在いろいろな国で顧客のためにセリで1歳馬の鑑定をして購入する仕事もしていますが、目の前に曳き出された馬が歩様・馬格とも良い出来であっても、顔が気に入らなければ即リストから外します。この顔つきを観るということについては、新生子に限らず1歳馬や現役競走馬、繁殖牝馬を評価する時にも大切にしています。
「ROUNDERS」vol.4「馬を観る 当歳から1歳馬までのサラブレッド種の評価方法」

僕も馬券を買うときに、馬の顔を見ることがあります。顔が良い悪いというのはあくまでも主観的な評価であって、良し悪しの絶対的な基準はありません。前述の吉田直哉さんも「美顔」、「すっきりとした顔立ち」と表現していますが、それを具体的に述べるとなると困ってしまうはずです。正直に言うと、私たちが誰かの他人の顔立ちを評価するときと同じように、好き嫌いに大きく左右されてしまう面は否めないのです。それでも、良い顔や悪い顔(または好きな顔や嫌いな顔)はたしかにあって、相馬眼がある人が走る馬かどうかを見極めるとき、その根拠のひとつとして顔を考慮に入れていることは間違いがありません。

頭部の形や耳の大きさ、位置、目つきや顎っぱりなど、あらゆる要素が複雑に絡み合って、馬の顔立ちは構成されています。頭が大きすぎる馬はバランス良く走ることが難しく、耳が小さすぎる馬は鈍感になりかねません。気性が悪い馬は目つきが自然と悪く見えますし、カイバ食いが悪い馬は顎が小さくなってしまいます。そうしたパーツの均整が取れていて、整った顔に見えるということは、肉体的そして精神的なバランスが取れているということを暗に示唆しているということです。顔の良い馬は走るとは、つまりそういうことです。

今週のラジオNIKKEI賞に出走するエイムアンドエンドは、整った顔つきでありながら、若駒らしい幼さやあどけなさを残していて好感が持てます。父エイシンフラッシュも母ロフティエイムも大人っぽい顔つきの馬でしたから、父似でも母似でもありません。この先、競走成績を重ねていくにつれて、次第に顔つきが大人びてきて、もう少しシュッとしてくるのでしょうが、現時点では可愛らしい顔立ちをしています。もちろん、馬体もそれに伴って、ふっくらとして余裕があり、本格化までは時間がかかりそうです。それでいてこれだけ走っているのですから、将来的にはさらに走ってくる予感があります。やや先物買いになってしまうかもしれませんが、僕の好みの顔でもあるエイムアンドエイドに賭けてみたいと思います。

Radionikkei2018wt


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