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札幌2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Sapporo2sais

■1■字ズラ以上のスタミナ
過去12年の勝ち馬から、2頭のダービー馬(ジャングルポケット、ロジユニヴァース)とジャパンカップ馬(アドマイヤムーン)、阪神ジュベナイルF馬(レッドリヴェール)、また2着馬から秋華賞馬のアヴェンチュラ、皐月賞馬のゴールドシップが出ているように、クラシックからその先を目指す素質馬たちにとっては、まさに登竜門となるレースである。

開幕最終週の洋芝で行われるからこそ、勝ち馬には字ズラ(1800m)以上のスタミナが要求されることになる。当然のことながら、前走で1800m戦を経験していることが望ましいが、たとえ前走が短距離戦だったとしても、距離延長がプラス材料になる馬であれば問題ない。キャリアの浅い馬が多いため、距離適性の見極めが大切である。

■2■牡馬
過去10年を振り返ってみても、牝馬がわずか2勝しか出来ていない。2013年はワンツーとなったが、連対率にしても10%前後と、牡馬の17%と比べると明らかに低い。小倉2歳Sと比較すると一目瞭然だが、スプリント戦に比べて底力が問われる中距離戦では、この時期でも牡馬が優勢ということである。2000年にはのちのG1馬テイエムオーシャンも出走して1番人気に推されたが、惜しくも3着に敗れてしまった。逆に、このレースを牝馬が勝つことができれば、かなり強いと考えることができるはずで、レッドリヴェールが阪神ジュベナイルFを勝っても何ら不思議はなかったといえる。

■3■内枠の馬
スタートしてから第1コーナーまでの距離が185mと極端に短い。小回りコースのため、外枠から発走する馬が馬群にもぐり込むことができなければ、コーナーを回るたびに外々を回されることになる。そのコーナーが4つもある以上、外枠を引くことによる距離ロスは少なくない。また、外枠を引いた差し馬にとっては、コーナーを回っているとすぐにその次のコーナーがやってくるので、前の馬との距離を縮めるのが難しい。内枠が良いというよりも、外枠を引いてしまった馬は苦戦を強いられるだろう。

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小倉2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Kokura2sais

■1■外枠から走るメリットもあり
過去10年の枠順別の成績を見てみると、内枠(1~4枠)に入った馬が【6・3・6・58】、外枠(5~8枠)が【4・7・4・70】と、勝ち馬の多くは内枠から出ているが、外枠の馬もかなり連対していることが分かる。内からすんなりと先行できればベストだが、外枠を走るメリットも多くある。これには大きく2つの理由が考えられる。

1) 開催最終週となるため馬場の内側が荒れている
2) キャリアが浅いため、馬群の外の方がスムーズにレースができる

1)に関しては説明するまでもないだろう。2ヶ月近くにわたる開催期間だけに、さすがの小倉競馬場の野芝も相当に荒れてきているということだ。特に3~4コーナーにかけての内側の芝は、見た目以上に痛んでいるはずである。

2)については、多くても3戦、少なければたった1戦のキャリアの出走馬が多いレースである。いきなりレベルの高いレースにおいて、馬群の中で揉まれてしまうと、最後まで自分の走りが出来ずに終わってしまう馬が多いということである。キャリアが浅い馬にとっては、多少の距離ロスがあったとしても、外枠からスムーズに自分のリズムで走られるメリットの方が大きい。

■2■牝馬の活躍
過去10年の性別の成績を見てみると、牡馬のわずか4勝に対し、牝馬が6勝と牝馬の方が優っていることが分かる。この時期の牡馬と牝馬では、同斤量であってもほとんど走る力に差はなく、完成度の高い牝馬に軍配が上がることが多い。とにかく前に行って押し切るスピードが問われるので、最後まで集中して前向きに走り切る牝馬の方が、この時期は信頼が高い。

■3■ハイペース必至だが先行馬有利
過去10年の前半後半のタイムを比べてみたい。

        前半   後半
平成19年 33.5-35.8 ハイペース
平成20年 33.2-35.9 ハイペース
平成21年 33.8-35.2 ハイペース
平成22年 33.1-35.6 ハイペース
平成23年 33.4-35.4 ハイペース
平成24年 32.7-35.2 ハイペース
平成25年 33.1-35.7 ハイペース
平成26年 33.0-35.4 ハイペース
平成27年 33.3-34.7 ハイペース
平成28年 33.3-35.8 ハイペース

いずれの年も、前半後半の落差が2秒以上もしくは近くあるように、ハイペース必至であることが分かる。スピードを武器に行きたい馬が揃うため、スローはもとより、ミドルペースでさえ望めない。これだけ前半が速いと、差し馬にとって有利なレースになりやすいのだが、意外にも先行馬が活躍している。これは小倉1200mというコース形態ゆえであり、さすがに逃げ馬にとっては厳しいが、直線の短さを考慮すると、ハイペースを追走できてバテない先行馬を狙うべき。

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馬体は上部構造、血統は下部構造

Jiromaru

先週、札幌競馬場に行ってきました。サマープレミアムセールに行くついでに、前泊して札幌記念を観るために足を運びました。札幌競馬場を訪れるのは15年以上ぶりで、今の札幌競馬場は僕が知っている札幌競馬場とは全く違いました。ただの地方の競馬場でしたが、今は中央競馬(JRA)の競馬場になっていて驚きました。

エントランスには大きな写真が飾ってあり、競馬やサラブレッドの美しさを演出しています。パドックや馬の花道には華があり、かつシンプルなつくりです。赤レンガの外壁やスタンドの中に入っているお店も豪華でおしゃれでした。この日は肌寒いぐらいで、絶好の競馬日和でした。

Sapporo01

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メインの馬券は外してしまったのですが、札幌記念は見応えのあるレースでした。距離不安があったにもかかわらず、ハイペースの中、福永祐一騎手はサングレーザーを駆って、中団を攻めて勝ちに行きました。直線は前が開かずに苦労しましたが、何とか抜け出して、ハナ差で勝利を飾りました。サングレーザーも強い勝ち方でしたし、福永騎手も見事な騎乗でした。

翌日はサマープレミアムセールに参加して、生産者や競馬関係者から話を聞いて楽しみました。これは競馬のフェスみたいなものですね。たくさんの馬を見ることで、馬体を見る目を養いつつ、生産に近いところにいる人たちから情報を得る絶好の機会です。

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サマーセールのようなセリ市に来る人たちは、基本的にはたくさんの馬を実際に観て、歩かせてみて、比べて、購買するタイプです。どういうことかというと、血統ありきではなく、まずは馬体そのものを重視するということです。「馬体や動きをまずじっくりと見る。血統はあとから確認する程度かな」と語るタイプの関係者が圧倒的に多い印象を受けます。

それはサラブレッドにとっての身体がいかに大切かを物語っているのですが、その反面、馬体は良いのに走らないという馬もごまんといることも確かです。僕も馬券を買うときには馬体を見て決める馬体派ですが、一口馬主などで1歳馬に出資するにあたっては、実は血統もかなり重要なのではないかと考えています。

どちらが上部構造で、どちらが下部構造かというと、血統の方が下部構造なのではないでしょうか。なぜならば、馬体だけが良くて、血統は良くないのに走る馬よりも、馬体はあまり良くないけれど、血統が良いので走る馬の方が多いのではないかと考えているからです。もちろん、どちらも良ければそれに越したことはありません。馬体とはつまり、血統の積み重ねのある部分が表に現れたものなのです。

キーンランドカップに出走するトゥラヴェスーラは、父はオルフェ―ヴルの全弟であるドリームジャーニー、母はスプリンターズSを逃げ切ったアストンマーチャンの全妹です。血統的にはオルフェーヴル×アストンマーチャンと同じ構成になります。そう考えると、距離はマイルぐらいまでは持ちそうですが、父系のオルフェ―ヴルとドリームジャーニーには馬体において大きな違いがありました。オルフェーヴルはかなりバランスが良く伸びのある馬体に生まれましたが、ドリームジャーニーはやや腰高で胴が詰まっていました。ドリームジャーニー自身も有馬記念を勝った馬でしたが、オルフェーヴルとは違って、馬体はマイラーっぽかったのです。これは産駒にも遺伝するはずです。

ドリームジャーニーの仔はマイラーであり、しかも母系がスプリンターであれば、その産駒は短距離馬になるのです。トゥラヴェスーラも胴部がギュッと詰まって、コロンと映る馬体ですし、やはりマイル戦よりも1200m戦の方が力を発揮しやすいはずです。馬体と血統はかくにもつながっており、馬体は表に現れたものに過ぎないのです。トゥラヴェスーラの前走は、前残りの展開を2着に差して来ました。乗り方が難しい面はありますが、日本ダービーを勝って、ひとつ上のステージに立った福永騎手に手綱を委ねてみたいと思います。

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新潟2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Niigata2sais

■1■早熟のマイラーを狙え
マイル戦で行われるようになってからの勝ち馬をみると、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬が2頭(マイネルレコルト、セイウンワンダー)と阪神牝馬Sや桜花賞を勝ったハープスターが出ていることが分かる。G1馬を3頭も出しているのだから、新潟2歳Sも十分な出世レースといえるのだが、ハープスターを例外として、どうにもスケールの小ささは否めない。ジャングルポケット、アドマイヤムーン、ロジユニヴァースを出した札幌2歳Sと比べ、わずか200mの距離の違いにもかかわらず、この隔たりはなんだろうか。

気候などの環境が良い札幌には、素質馬やトップジョッキーが集まりやすいという事情はさておき、新潟2歳Sに出走する馬はマイルがドンピシャであることが多い。野芝がびっしりと生え揃った新潟の馬場は、札幌競馬場の洋芝に比べると、圧倒的に軽くて走りやすい。驚くべき好タイムが出るのはそれゆえである。同じ距離を走ったとしても、野芝と洋芝の馬場では要求されるスタミナが違ってくるのだ。

そうは言っても、新潟競馬場の1600mコースは外回りで最後の直線が659mと長く、単なるスピード馬では乗り切れない。ゴールまでスピードを持続させるスタミナが必要とされるのだ。さらに、この時期の完成度も高くなければならない。つまり、簡単に言うと、新潟2歳Sは早熟のマイラーを狙えということである。

■2■牡馬と牝馬は互角
前述したとおり、新潟競馬場1600mコースは外回りで最後の直線が長く、ごまかしの利かないフェアなコースである。コーナーリングの器用さや一瞬の脚だけでは勝ち切れない。最後は激しい叩き合いと追い比べになることだろう。そういった意味でも、牝馬よりも牡馬にやや分があると言ってよいが、過去10年の勝ち馬を見てみても、牡馬の6勝に対し牝馬は4勝と、案外、牝馬も牡馬と互角に戦っている。タフなレースにはなるが、直線が平坦であることからも、非力な牝馬でもパワー不足に泣くことはない。

■3■直線は外に出す
スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、コーナーも2つしかないコース形態のため、枠順による有利不利はほとんどないと考えてよい。コーナーの回りがきついことを考慮すると、外枠で外を回されるよりも内の方が良いことは確かだが絶対条件でもない。ジョッキーの腕でいくらでもカバーできる部分である。

しかし、直線では外に出した馬の方が伸びる。いくら絶好の野芝とはいえ、最終週であることは確かなので、使い込まれて傷んだ内よりも外の方が走りやすい。また、直線を走る距離が長いので、その分、良いところを走られる馬とそうでない馬との差が出てしまうのである。まとめると、道中は内を走りながら、直線では外に出して走られる馬が狙い目である。


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キーンランドCを当てるために知っておくべき3つのこと

Keenland

■1■牝馬の活躍
第1回と2回、そして第8~10回の5年は、牝馬が上位(ワンツー)を独占した。牡馬・せん馬の【4・6・5・79】連対率11%に対し、牝馬は【5・3・4・41】連対率19%と大きく上回っている。この時期の札幌競馬場の芝は、洋芝とはいえ、まだそれほど重くなっていないため、函館で活躍できたパワータイプの牡馬にとっては厳しいレースとなる。また、ゴール前直線が平坦で266mと短く、平坦なコースであるため、一瞬の脚を要求される軽いレースになり、牝馬にとっては有利なレースになる。

■2■外枠が有利
札幌競馬場の1200m戦は、向こう正面を延長したポケットからのスタート。最初のコーナー(3コーナー)までの距離は406mと長く、オープン以上のクラスであればペースは速くなりがち。そして、3~4コーナーは緩やかなスパイラルコースであるため、ここで差を詰めるのは難しく、勝つためには4コーナーである程度の位置にいなければならない。この時期は馬場の内外で大きな差はなく、内外のトラックバイアスはないが、スムーズにレースが運べる分、若干外枠が有利か。

■ある程度前に行くことのできる差し馬
重賞に格上げされてからの10年のラップタイムは以下のとおり。

12.0-10.7-11.2-11.3-11.4-12.0(33.9-34.7)M
12.1-10.6-11.2-11.3-11.0-11.7(33.9-34.0)M
12.1-10.5-11.2-11.6-11.4-11.6(33.8-34.6)M
12.0-10.6-11.1-11.4-11.6-11.7(33.7-34.7)H
11.8-10.3-10.9-11.5-11.8-12.3(33.0-35.6)H
11.9-10.5-11.1-11.5-11.3-11.3(33.5-34.1)M
12.1-11.0-11.8-12.3-12.0-12.5(34.9-36.8)H
12.1-10.6-11.3-11.8-11.4-11.4(34.0-34.6)M
12.1-10.9-11.1-11.3-11.3-11.8(34.1-34.4)M
12.0-10.5-11.0-11.6-11.7-12.2(33.5-45.5)H

格上げ以前は、逃げ・先行抜け出しが決まり手のほとんどであったが、クラスが上がるやいなや、多頭数になったことで道中のペースが上がり、ようやく差しが決まった。しかし、その後の3年間はミドルペースに終わっているように、3~4コーナーで動きづらいこともあって、本質的には逃げ、先行馬に有利なコースである。一瞬の脚が問われることも含め、このレースに関してはある程度前に行くことの出来る差し馬を狙ってみるのも面白い。

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筋骨隆々でマッチョな馬体を誇る外国産馬

Jiromaru

先日、友人を連れて、大井競馬場に行ってきました。彼は競馬についてはキタサンウブラックしか知らないほどの初心者。せっかく競馬場に来たので、生のサラブレッドを見てもらおうと、最初からパドックに。ナイターの光に照らされるサラブレッドの美しさと雄大さを目の当たりにして、彼は驚きを隠せません。私が垂れるうんちくを、彼は素直に聞いてくれています。ここまでは良かったのですが、彼のふとした質問によって時が止まりました。

「短い距離が得意な馬と長い距離が得意な馬がいると言うけど、馬の身体を見ても、俺には全く見分けがつかない。そんなに違いがあるの?」

私は不意を突かれ、口ごもりながらもこう答えました。

「た、確かに、そんなに違いはないかもしれない。人間の100m走の短距離走者と42.195kmを走るマラソンのランナーほどには違わないかな。サラブレッドの場合、短距離や長距離と言っても、1200mと3000mぐらいの差だからね」

そう、サラブレッドにおける短距離馬と長距離馬の馬体の違いは、ほんとうに僅か。ちょっとした違いに過ぎません。それを初心者が見分けるのは至難の業なのです。違いが分からないと言ったのは、彼の正直さや素直さゆえ。ほとんどの人にとって、よほど極端でない限り、スプリンターとステイヤーの馬体の違いは微差です。

よく言われることですが、馬体が厚くて短い馬が短距離馬向き、薄くて長い馬が長距離向きであるという考え方は基本的には正しいです。厚い薄いというのは、馬体(胴体)の幅のことであり、短い長いというのは馬の体長(胸から尻の先までの長さ)のことです。マッチョでズングリムックリしているのが短距離馬で、ヒョロっとしてスマートなのが長距離馬と言えば分かりやすいでしょうか。

もちろん、各馬には個体差があるので、短距離馬がみなマッチョでズングリムックリ、長距離馬がみなヒョロっとしてスマートということではありません。距離適性には気性面の影響も大きいのですが、各馬の馬体(胴体)を総体的に見ると、そういう傾向があるということです。そのため、胴体を見れば、ある程度の距離適性は分かります。

つまり、胴体を真横から見て、胴の短い馬だなと思ったら短距離馬であり、長い馬だなと思ったら長距離馬です。さらに、胴体を正面から見て、胴の幅が厚い馬だなと思ったら短距離馬であり、薄い馬だなと思ったら長距離馬です。

僕が初めて短距離馬の馬体だと確信したのは、アグネスワールドという馬でした。当時、全盛を極めていた外国産馬の1頭であり、とにかく日本の馬では見たこともない、筋骨隆々でマッチョな馬体を誇る馬でした。ドラム缶のような胴部に極太の首。いかにもスピードとパワーに溢れている馬体です。実際のところ、ほとんどの馬たちは、馬体だけを見て、短距離や中距離、長距離を見分けることは難しいのですが、アグネスワールドのような極端な馬体だと、誰の目にも明らかでした。馬体を学び始めるための、スプリンターのサンプル馬体として最高の教材だったということです。

☆アグネスワールド 1999年スプリンターズS出走時

最近は外国産馬も減少してしまい、アグネスワールドのような典型的な短距離馬の馬体は見かけなくなってしまいました。しかし、今週の北九州記念に出走するアサクサゲンキを見て、3歳馬とは思えない完成度とスプリンターらしい馬体に圧倒され、同じ外国産馬のアグネスワールドをつい連想してしまいました。アグネスワールドほどのマッチョではなく、バランスは取れているのですが、いかにも外国産馬らしい重厚感があるのです。このようなタイプの馬はレースを使っていくうちに筋肉が硬くなってしまい、力を発揮できなくなる傾向にありますが、アサクサゲンキは今のところ柔らかみを保っていますね。音無厩舎がしっかりとケアしながら、大事に使っていることが伝わってきます。前走、前々走とポジションが悪く、末脚が届いていませんが、今回こそはこの馬のスピードを生かす競馬をしてくれるはずです。

Kitakyushukinen2018wt


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北九州記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Kitakyuusyuukinen

■1■軽ハンデ馬
北九州記念は2006年より距離が1200mに短縮され、ハンデ戦となった。過去10年間を振り返ってみると、勝ち馬が背負った斤量は52kg~54kgのゾーンが多い。また、毎年、2着や3着にも50kg前半の軽ハンデ馬が突っ込んでいるように、軽ハンデ馬の活躍が目立つ。

軽ハンデ馬が台頭する理由は、ひとえに北九州記念が行われる時期の馬場状態の悪さにある。Aコース使用10日目(今年は8日目)であり、いくら夏の野芝とはいえ、芝の傷み方は相当なものである。「馬場が重ければ重いほど、斤量増はこたえる」という斤量の考え方があり、これだけ馬場が荒れていると負担重量の重い馬はこたえるのである。重賞で実績のない馬、近走で惨敗している馬を狙うのは気が引けるが、それでも軽ハンデ馬を狙い打ちたい。

■2■外を回す差し馬
11.5-10.0-10.6-11.4-11.6-12.6(32.1-35.6)H
11.8-10.3-10.9-11.4-11.4-11.7(33.0-34.5)H
11.8-10.3-10.6-11.3-11.4-12.1(32.7-34.8)H
11.6-10.0-10.5-11.2-11.5-12.3(32.1-35.0)H
11.8-10.0-10.6-11.1-11.4-12.3(32.4-34.8)H
11.6-10.1-10.5-11.3-11.6-11.8(32.1-34.7)H
11.6-10.0-10.6-11.1-11.5-11.9(31.2-34.5)H
11.7-10.5-10.9-11.1-11.2-12.1(33.1-34.4)H
11.7-10.2-10.8-11.2-11.9-11.5(32.7-34.6)H
11.7-10.0-11.1-11.5-11.2-12.0(32.8-34.7)H

上は過去10年間のラップタイムである。およそ前半が32秒台で後半が35秒台という、前後半の落差が大きい、いかにも短距離戦らしいハイペースになる。小倉競馬場の直線が短いとはいえ、前に行く馬には厳しい、差し馬に向きの展開になる。

芝の傷み方が相当なものだと書いたが、特に内ラチ沿いの馬場は、走ると土煙が上がるほど極端に悪い。当然のことながら、内側を通らざるを得ない馬よりも、比較的馬場の悪くない外に進路を取れる馬に有利なレースになる。外枠を引いて、外にポジションを取れる馬から狙ってみたい。

*例外として、開催中に雨が降り続いたりして、馬場全体が荒れてしまっているような場合は、外を回す差し馬は届かないため、少しでも前に行くことのできる逃げ先行馬を狙いたい。

■3■牝馬
夏に強い牝馬と言われるが、北九州記念においてはほぼ互角の争い。とはいえ、中央場所に行ったときの連対率と比べると、牝馬の活躍が目立つと言うことができる。

牡馬・せん馬 【4・5・5・79】 連対率10%
牝馬      【6・5・5・58】 連対率16%

理由は数多く思いつくが、平坦コースでパワーのない牝馬に有利に働くこと、直線が短いため一瞬の切れ味を活きることの2つが主なところ。秋になって、舞台が坂のあるコースに移ると牝馬はなかなか勝てなくなるので、このタイミングで狙っておくべきである。

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札幌記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sapporo

■1■G1馬もしくはG1級の馬
過去の勝ち馬を見ると、2つのタイプがいることが分かる。エアグルーヴ、セイウンスカイ、テイエムオーシャン、ファインモーション、フサイチパンドラ、ハープスターなど既にG1を勝っていた馬と、ヘヴンリーロマンス、アドマイヤムーン、アーネストリー、トーセンジョーダン、ネオリアリズムなど札幌記念を勝利した後にG1を勝った馬である。つまり、札幌記念はG1級の力がないと勝つのが難しいレースである。

札幌競馬場はヨーロッパの馬場に近いタフな馬場であり、本当に能力がないと勝てない。さらに札幌記念には古馬の一戦級が集まってくるため、このレースを勝つことはG1レースを勝つだけの能力が優にあることの証明でもある。札幌記念はG2レースではあるが、G1馬もしくはG1級の能力がある馬を狙ってみたい。

■2■牝馬
牡馬(セン馬含む)【7・8・7・89】 連対率14%
牝馬         【2・1・2・12】  連対率18%

函館競馬場で行われた2013年を除く、過去9年間で牝馬が2勝しているだけでなく、連対率も18%とまずまずな数字を残している。平坦コースが牝馬にとってプラスに働くということに加え、前述のようにG1級の能力がなければ勝てないレースに出てくるということは、それだけ体調が良いということである。古馬の一戦級を相手に回して、勝負になる手応えがあるからこそ出走してくる牝馬には要注意。

■3■一瞬の切れを持った差し馬
スタートから第1コーナーまで400mほどの距離があるため、内枠外枠での有利不利はほとんどない。それでも、4つコーナーを回る小回りの競馬場である以上、第1コーナーまでに内のポジションを取れないと、終始外々を回らされる羽目になる。特に外枠を引いた馬は苦しいレースを強いられるだろう。

また、G1級のメンバーが揃うこともあって、道中のペースは速くなることが多い。逃げ・先行馬よりも差し馬を狙いたいのだが、いかんせん最後の直線が短い。よって、最後の短い直線だけで差し切ることのできる、一瞬の切れを持った差し馬が狙いか。


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「クリストフ・ルメール 挑戦」

Challenge

久しぶりに馬券とは関係ない競馬の本を手に取り、書評を書いてみた。外国人として初めてのJRA騎手となり、今年で4年目を迎えるクリストフ・ルメール騎手について、幼少時代から現在に至るまでの軌跡が描かれている。さすが競馬関係者を取材させたら右に出る者はいない著者・平松さとしさんの筆によるものだけあって、対象者とも身近な距離感であることを感じさせてくれる。

ただ個人的に残念に思ったのは、本書の大部分が最近の日本競馬におけるエピソードであり、私はそれ以前のルメール騎手の生い立ちや歩みがもっと詳しく知りたかった。妻バーバラさんとの出会いや日本の競馬に挑戦するまでの葛藤など、彼がどのような過程を経て、ジョッキーとしてここまで大成することができたのか、多くの競馬ファンはこれっぽっちも知らずに馬券を買っているのだ。

ルメール騎手は幼い時期から、「お前の性格は騎手に向いていない」と父親から言われ続けたという。競馬や騎手の世界に決して理解がなかったわけではなく、むしろ父自身も障害のジョッキーであり、親戚にも騎手が多くいたそうだ。

「父は『ジョッキーの世界はボクシングと何ら変わらないと思う』と言いました。僕は大人しくて優しい性格だったから勝負の世界には向いていないと思ったようです」

ルメール騎手の言動からは、彼の優しさや紳士であることが伝わってきて、確かにジョッキーという厳しい勝負の世界に生きるのが合っていないと考えた父親の気持ちも分からなくはない。しかし、彼はジョッキーとして生きていく上でもっと大切なもの、クールな頭脳を誰よりも持ち合わせているのである。勝負の世界では誰もが熱くなる分、最後の勝敗を分けるのは冷静さなのであろう。

ルメール騎手は競馬学校には行かせてもらえなかったという。昔、映画「ジョッキーを夢見る子供たち」中の凱旋門賞のパドックのシーンにて、ルメール騎手があこがれのジョッキーとして登場したことを鮮明に記憶しているので、彼も競馬学校の出身かと思っていたがそうではないようだ。高校の休みの日を使って、メゾンラフィットやシャンティイに行って調教に乗らせてもらうことから始め、ようやく半年がすぎてラーンゴーという小さな競馬場でデビューすることができた。

1年目は9勝しか挙げることはできなかったが、2年目は飛躍を遂げ、インドの競馬場で活躍したことを機にフランスのエージェントに認められるようになった。そこからはとんとん拍子に出世を果たし、2003年にはフランスでG1レースを初めて勝利した。おそらく最初から素質に溢れるジョッキーだったのだろうし、見出されるのにさほど時間は要しなかった。その後、ディヴァインプロポーションという名牝との出会いが、彼を一流のジョッキーへと導くことになる。

最後に、ルメール騎手は日本の若手騎手たちにこうアドバイスを送る。

「若いジョッキーはもっと積極的に海外へ行っておくべきだと思います。賞金だけでなく、言葉の問題もあるかもしれませんけど、レースに乗れても乗れなくても、外国で苦労した経験というのは必ず自分の人生に生きてきます。そうしてきた僕が言うのだから間違いありません」

耳の痛い話ではないか。積極的に海外に飛び出す若手ジョッキーなど、両手で数えられるほどである。外国の競馬場ではほとんど乗らせてもらえないし、賞金を稼ぐことも難しいだろう。英語すらまともに話せないだろうから、調教師とのコミュニケーションもままならない。そう考えると、日本の競馬学校に行かず、海外に飛び出してジョッキーとなり、外国の競馬場で活躍している藤井勘一郎騎手などの日本人ジョッキーとは大きな差がついてしまっているはず。モレイラ騎手などの超一流ジョッキーは分かりやすい脅威だが、最も恐ろしいのは海外で育って、海外の競馬場を渡り歩いている日本人ジョッキーということなのではないだろうか。この門戸こそが実は中央競馬のパンドラの箱なのである。

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尻高馬と前高馬

Jiromaru

先月、出演させていただいたグリーンチャンネルの番組では、馬体のプロポーションについて、四角形と三角形を使う見かたを語りました。それ以外にも、プロポーションを大きな枠で捉える方法はあって、今回は拙著「馬体は語る」から抜粋する形で、「尻高馬」と「前高馬」、そして「前勝ち」と「トモ勝ち」について説明していきます。

き甲から後ろへ背のラインを辿っていくと、鞍を置く部分が低くなり、再び尻にかけて高くなっていきます。尻のいちばん高いところから地面までの距離を尻高(しりだか)といい、基本的に体高(き甲から地面までの距離)と尻高は同じ高さになります。

ところが、明らかに体高よりも尻高が高い馬、または尻高よりも体高が高い馬がいます。前者を尻高馬、後者を前高馬といいます。一般的に、尻高馬には一瞬のスピードに優れた短距離馬、前高馬には持久力のある長距離馬が多いとされています。尻の方が高いと、前躯が疲労しやすく、長い距離を走り続けることが難しいからです。

ただ、この尻高と体高の高さを基準にしたプロポーションの見方は、成長の過程で一時的に現れるものでもあります。2歳の若駒の頃まではトモが高く映っていたとしても、背が伸びて逆に体高の方が高くなってくる馬もいます。僕もまさにそうでしたが、小学校ぐらいまでは身長が低く、前から2、3番目の背の順だったのに、中学生や高校生になって急激に背が伸びて、他をごぼう抜きにする子どもっていますよね。馬によっては、3歳の春から秋にかけて大きく成長することで、プロポーションが変わってくる馬もいるのです。

さらに今度は馬体を3つに分断してみましょう。き甲から地面に垂直に線を引き、そこから胸前までを前躯とします。そして、腰角(こしかど・ようかく)から地面に垂線を引き、そこから尻端までを後躯とします。その間が中躯です。前躯が後躯よりも大きく、たくましく見えるときは前勝ち、逆に後躯が前駆よりも大きく、発達して映るときはトモ勝ちと言います。

大ざっぱに区分すると、ダートは前脚で砂をかき込むようにして走る必要がありますので、前駆が強い前勝ち馬が多く、芝は道中で溜めたパワーを最後の直線で絶対的なスピードに転換するためのキック力が求められるため、後躯が強いトモ勝ち馬が有利です。また、前駆が発達している馬は先行力があり、後躯が力強い馬は道中でペースが上がっても遅れることなくついて行くことができます。

もちろん、前躯も後躯もバランス良く充実していることが望ましいのですが、どちらかに偏って発達しているとすれば、ダートで走るかもしれない、芝でこそ良さが生きるかもしれない、または先行力がある馬になるかも、ハイペースで追い込んでくる馬になるかもと想像し、期待しても良いということです。

今週の関屋記念に出走するプリモシーンの馬体を見たとき、「おっ、大きく変わってきたな」と思わず声が漏れました。なぜパっと見た瞬間にそう感じたかというと、春シーズンのプリモシーンの馬体は極端に尻高であり、前勝ちであったからです。前駆の力強さに対して、トモの実の入りが物足りず、腹も巻き上がっているように映っていたということです。3歳牝馬らしいといえばその通りですが、良血ということもあり、人気になっていた割には馬体が不完全だと見ていました。

ところが、プリモシーンが夏を完全休養にあてるのではなく、関屋記念から復帰するのを不思議に思っていましたが、その馬体を見てなるほどと納得しました。目立っていた尻高、前勝ちが薄れて、前後のバランスの良いプロポーションになってきているのです。その理由としては、腹回りがふっくらとして、胴部にも少し伸びが出てきたことです。NHKマイルCから数か月しか経っていませんが、その間、とても有意義な休養を過ごすことができたのではないかと想像します。毛艶の良さを見ても仕上がりは良いですし、ピリピリとした気性の持ち主ですから、こういう馬は使い込まれるよりも、休み明けの方が力を発揮しやすいはずです。3歳牝馬があまり人気になりすぎるのは嫌ですが、プリモシーンに本命を打ちたいと思います。

Sekiyakinen2018wt

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関屋記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sekiyakinen

■1■2000m以上の距離に実績のある中距離馬
スタートしてから最初のコーナーまでの距離、そして最後の直線が圧倒的に長いため、どの馬にとっても息の入らない厳しい流れになる。そのため、スピードよりも、スピードを持続させるためのスタミナがまず問われることになる。全体のタイムや速い上がりタイムが出ることに惑わされることなく、2000m以上の距離に実績のある中距離馬を狙いたい。

■2■ノーザンダンサー系
新潟1600mのコース形態上、スピードの持続を問われることは前述したとおりだが、そのような舞台を最も得意とするのがノーザンダンサー系の馬たち。一瞬の脚で勝負するようなレースでは惜敗を喫してきたノーザンダンサー系の馬たちが、コースを味方にして台頭する。また、ノーザンダンサー系の馬は厳しい気候にも強く、新潟の酷暑にも耐えることが出来ることも、関屋記念を得意とする理由のひとつ。

■3■先行馬もしくはアウトインアウト
2007年 12.8-10.6-11.0-11.2-11.7-11.8-10.3-12.4(45.6-46.2)M
2008年 12.6-11.3-12.1-12.3-11.6-11.0-10.0-11.9(48.3-44.5)S
2009年 12.2-10.8-11.6-12.3-12.1-11.3-10.7-11.7(46.9-45.8)S
2010年 12.7-11.3-12.2-12.0-11.5-10.6-10.3-12.3(48.2-44.7)S
2011年 12.5-10.5-11.5-11.7-11.6-11.8-10.9-12.1(46.2-46.4)M
2012年 12.2-10.9-11.9-12.0-11.7-11.1-10.4-11.3(47.0-44.5)S
2013年 12.3-10.7-11.5-11.7-11.7-11.8-10.8-12.0(46.2-46.3)M
2014年 12.6-10.9-11.4-11.6-11.6-11.5-10.8-12.1(46.5-46.0)M
2015年 13.2-11.5-11.7-11.5-11.4-11.2-10.7-11.4(47.9-44.7)S
2016年 12.5-11.1-10.8-11.3-11.4-11.9-10.8-12.0(45.7-46.1)M
2017年 12.4-11.1-11.7-11.4-11.3-11.1-11.0-12.2(46.6-45.6)S

2010年や2012年、2015年は極端にしても、前半よりも後半の方が速い、全体としてスローに流れるレースが多い。また最後の直線が659mと長いため、異常なほどに速い上がり3ハロンのタイムが計時される。これだけ上がりが速いと、当然のことながら、前に行っている馬にとっては有利なレースとなる。

新潟競馬場は、押し潰された長円形の形状で、JRAの競馬場では最もコーナーの曲がりのきついコースとなる。新潟のマイル戦では、スタート後の長い直線で勢いがついたままコーナーに突っ込んでいくため、意外とスピードが落ちず、コーナーが曲がりにくい。そのため、減速することなく内ラチに沿ってコーナーを回るのは難しい。外から切れ込むようにしてコーナーを回り、直線では再び外に出すような、アウトインアウトのコース取りが理想的。外枠から発走する馬は、そのようなコース取りがしやすい。

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馬の首から上は100kg以上

Jiromaru

僕は馬体を見るときに、パッと見ることを大切にしています。パッと見るなんて言うと、あまりにも抽象的だと思われるかもしれませんが、つまりは部分を見ずに全体を見るということです。木を見ずして森を見るというか、サラブレッドの馬体を評価するときに重要なのは全体性なのです。だからこそ、最初に見るときにはパッと見ることを意識し、そこから細かいところに目を移していくという流れになります。そして、自分が無意識に馬体のどこを見ているのか意識してみると、意外にも首から頭にかけてを見ていることに気づきます。首の太さや長さ、角度から頭との関係性まで、パッとみているようでいて、実は細かく見ているのです。

サラブレッドが走るために、首は重要な役割を担っています。馬は首を使って走るため、全力疾走後の馬の首の疲労は大変なものです。首の使い方が上手ければ、それだけ疲労も少ないのです。首と頭を加えた重量は、なんと100kg以上(体重の約20%)を占めます。そのバランスがいかに走りに大きな影響を与えるかは想像がつきますね。

長くて、筋肉が良く発達し、輪切りにしたときの切り口が長い卵型に見えるような(薄っぺらではない)首が理想的です。首が長ければ、走っているときにそれだけ重心を大きく移動させることができ、歩幅も大きくなり、速さを生み出すことができます。長い首を上手く使って走ることができると、効率の良い走りができるということです。

首の太さと長さは、その馬の体型と関係してくるため、距離適性を測るための材料にもなります。胴が分厚い馬体には、肉体の構造上、しっかりとした太い首が付いているのが自然です。その逆もまた然り。直感的にお分かりいただけるはずですが、マッチョでズングリムックリしている馬の首は短くて太く、ヒョロっとしてスマートな馬の首は長くて細いのです。あまりにも首が太くて短い馬は、無駄な力が入り、消耗しやすく、距離が長くなると息がもたなくなってしまいます。つまり、短距離に適性のある馬の首は短くて太く、長距離に適性のある馬の首は長くて細いということです。

そして、首の太さと長さだけではなく、馬の首と頭の角度や位置も見るべきです。まず首と頭の角度については、自然な形で立っているとき、頭の軸と首の中心線の交わる角度は90度が理想的です。この角度が90度よりも小さいと、咽喉(のど)の空間がなくなって窮屈そうであり、実際にこうした馬はノド鳴りや呼吸障害になりやすいとされます。

頭と首の角度にさらに位置を加えると、首の形ができあがります。まず理想的なのは、首の方向が地面に対して45度であり、よって頭の方向も45度が自然な形です。この首の形で立っている馬は、僕たちから見ても、リラックスして立てているように見えるはずです。肉体の構造にも無理がなく、普通に立つと、自然な首の形になるということです。

以上の首に関する知識を元に、今週行われるレパードSの出走馬の立ち写真を見てみましょう。まずは1番人気に推されるはずのグレートタイムから。この馬は前駆の筋肉が非常に発達していて、それに伴って首回りにも豊富な筋肉がついています。いかにもダートを得意としそうなパワー溢れる馬体ですが、敢えて言うならば、首が太くて短いため、それほど大きく身体を使って走れないでしょうし、距離も延びて良さが出るタイプではありません。前走よりも距離が短縮されるのはプラス材料ですが、現時点では完璧な馬体とは言い難いです。

次に、対照的な馬体を誇るグリムです。他の出走馬と比較してみると実に分かりやすいですね。この馬の首から頭にかけての部分は理想的です。首には長さがあって、細からず太からず、断面が卵型になってそうです。首の角度も地面に対して45度ぐらいですし、頭と首との間の角度はちょうど90度を保っています。これはグリムの馬体に無駄がなく、力みもなくリラックスして立てているということを意味します。長い首を振り子のように使って走ることができますので、距離が延びても問題ありませんし、スタミナが生きるはずです。首だけを見ても、この馬を本命に推したいです。

アルクトスは首の長さや太さは標準的ですが、やや頭が上を向いてしまって、首と頭の間の角度が90度以上に見えます。やや集中力を欠いている部分があるのかもしれませんし、まだ気性面での幼さが見え隠れしています。

ドンフォルティスは首が短くて、高いですね。いかにもダートの短距離馬という前駆のつくりであって、馬体全体の中で前駆が特に発達しすぎているがゆえに、首が短く高くなってしまい窮屈に映ります。しかも、首と頭の間の角度が90度よりも小さいです。このような馬は首に力を入れて走るので、距離が延びると苦しくなります。前走からの距離短縮は歓迎ですが、あまり好んで買いたい馬ではありません。

エングローサーは首の太さや長さは平均的ですが、位置がやや高いです。父のトランセンドも首の高い馬でしたので、その点は父譲りかと思います。このようなタイプの首の馬は、長い脚を使うことが難しいため、先行して粘り込むような競馬が合っているはずです。父の良さは受け継いでいますので、スムーズに先行できれば好勝負になるはずです。馬連を買う方は、グリムにこの馬を絡めてみてくださいね。

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「それ乗り 競馬TV」に本日出演します!

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本日(4日)夜22時より、「それ乗り 競馬TV」に出演します。今回はレパードステークス出走馬の実際の立ち写真を使って、それぞれの馬体の解説をしたいと思います。せっかくお時間をいただけるので、今回は馬体における首の見方をテーマにお話できればと思って準備しています。レパードSの予想については、当てに行かずに、思い切った本命・対抗になりますので楽しみにしてください。MCの美男美女ユーマさんとさくまみおさん、視聴者の皆さま、そしてスタッフの方々にお会いできるのが楽しみです。22時~22時30分の生放送です!ぜひご覧ください。

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