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筋骨隆々でマッチョな馬体を誇る外国産馬

Jiromaru

先日、友人を連れて、大井競馬場に行ってきました。彼は競馬についてはキタサンウブラックしか知らないほどの初心者。せっかく競馬場に来たので、生のサラブレッドを見てもらおうと、最初からパドックに。ナイターの光に照らされるサラブレッドの美しさと雄大さを目の当たりにして、彼は驚きを隠せません。私が垂れるうんちくを、彼は素直に聞いてくれています。ここまでは良かったのですが、彼のふとした質問によって時が止まりました。

「短い距離が得意な馬と長い距離が得意な馬がいると言うけど、馬の身体を見ても、俺には全く見分けがつかない。そんなに違いがあるの?」

私は不意を突かれ、口ごもりながらもこう答えました。

「た、確かに、そんなに違いはないかもしれない。人間の100m走の短距離走者と42.195kmを走るマラソンのランナーほどには違わないかな。サラブレッドの場合、短距離や長距離と言っても、1200mと3000mぐらいの差だからね」

そう、サラブレッドにおける短距離馬と長距離馬の馬体の違いは、ほんとうに僅か。ちょっとした違いに過ぎません。それを初心者が見分けるのは至難の業なのです。違いが分からないと言ったのは、彼の正直さや素直さゆえ。ほとんどの人にとって、よほど極端でない限り、スプリンターとステイヤーの馬体の違いは微差です。

よく言われることですが、馬体が厚くて短い馬が短距離馬向き、薄くて長い馬が長距離向きであるという考え方は基本的には正しいです。厚い薄いというのは、馬体(胴体)の幅のことであり、短い長いというのは馬の体長(胸から尻の先までの長さ)のことです。マッチョでズングリムックリしているのが短距離馬で、ヒョロっとしてスマートなのが長距離馬と言えば分かりやすいでしょうか。

もちろん、各馬には個体差があるので、短距離馬がみなマッチョでズングリムックリ、長距離馬がみなヒョロっとしてスマートということではありません。距離適性には気性面の影響も大きいのですが、各馬の馬体(胴体)を総体的に見ると、そういう傾向があるということです。そのため、胴体を見れば、ある程度の距離適性は分かります。

つまり、胴体を真横から見て、胴の短い馬だなと思ったら短距離馬であり、長い馬だなと思ったら長距離馬です。さらに、胴体を正面から見て、胴の幅が厚い馬だなと思ったら短距離馬であり、薄い馬だなと思ったら長距離馬です。

僕が初めて短距離馬の馬体だと確信したのは、アグネスワールドという馬でした。当時、全盛を極めていた外国産馬の1頭であり、とにかく日本の馬では見たこともない、筋骨隆々でマッチョな馬体を誇る馬でした。ドラム缶のような胴部に極太の首。いかにもスピードとパワーに溢れている馬体です。実際のところ、ほとんどの馬たちは、馬体だけを見て、短距離や中距離、長距離を見分けることは難しいのですが、アグネスワールドのような極端な馬体だと、誰の目にも明らかでした。馬体を学び始めるための、スプリンターのサンプル馬体として最高の教材だったということです。

☆アグネスワールド 1999年スプリンターズS出走時

最近は外国産馬も減少してしまい、アグネスワールドのような典型的な短距離馬の馬体は見かけなくなってしまいました。しかし、今週の北九州記念に出走するアサクサゲンキを見て、3歳馬とは思えない完成度とスプリンターらしい馬体に圧倒され、同じ外国産馬のアグネスワールドをつい連想してしまいました。アグネスワールドほどのマッチョではなく、バランスは取れているのですが、いかにも外国産馬らしい重厚感があるのです。このようなタイプの馬はレースを使っていくうちに筋肉が硬くなってしまい、力を発揮できなくなる傾向にありますが、アサクサゲンキは今のところ柔らかみを保っていますね。音無厩舎がしっかりとケアしながら、大事に使っていることが伝わってきます。前走、前々走とポジションが悪く、末脚が届いていませんが、今回こそはこの馬のスピードを生かす競馬をしてくれるはずです。

Kitakyushukinen2018wt


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