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3歳馬は急激に成長し、大きく変化する

Jiromaru

若駒の成長スピードは、僕たちが想像するよりも遥かに速いです。3歳馬の1年間は、人間でいう17歳から20歳ぐらいまでの4年間に相当すると言われています。人間でもこの時期は目に見えるような急激な成長を見せることがあり、馬はその4倍の成長速度ですから、まさに日に日に馬が変わってゆくというのが実感でしょう。良くも悪くも、馬が大きく変わってゆくのです。その中でも、春のクラシック戦線に出走するような馬たちは早熟であるため、苛酷なレースを経験しながらも、(特に牡馬は)肉体的に大きな成長を遂げます。

皐月賞から日本ダービーまでの間には6週間という間隔があります。短からず長からず、この期間をどう過ごすかで、日本ダービー馬になれるかどうかが決まると言っても過言ではありません。皐月賞の反動が思っていたよりも大きく、ひたすらに体調が回復するのを待つだけで時間が経ってしまう馬もいれば、6週間をフルに使って、皐月賞の前以上にビシバシと鍛えられて、それに応えるように馬も成長していく馬もいます。今年の日本ダービー馬ワグネリアンはまさに後者でした。

正直に言うと、私はワグネリアンという馬をそれほど評価してはいませんでした。2戦目の野路菊ステークスの勝ちっぷりは素晴らしかったのですが、東京スポーツ杯にせよ、弥生賞にせよ、もう少し弾け方が足りないのは、馬体の前駆に硬さがあるからだと考えていました。立ち写真を見ても、手脚も首もスラリと長く、たしかに伸びのある馬体ではあるのですが、トモに比べて前駆が力強すぎて、しかも力みのある立ち方をしていました。

☆2018年皐月賞時
http://www.keibado.com/keibabook/180416/photo01.html

岡田牧雄さんと対談をさせてもらったときも、ワグネリアンをずっと推してきた岡田さんにカウンターを入れる形で、僕はダノンプレミアムの方を上に評価すると主張しました(結果的には、ワグネリアンが勝ち、岡田さんの馬を見る目の凄さが証明される形になりました)。対談が行われたのは日本ダービーの3週間ほど前であり、あの時点ではダノンプレミアムの馬体が上だと主張したのは間違ってはいなかったと思います。

しかし、皐月賞からダービーまでの6週間に、僕が知らないうちに、ワグネリアンは大きな成長を遂げていたのです。一頓挫あったダノンプレミアムが、本来の調子を取り戻すのに四苦八苦しているのを尻目に。今だからこそ告白しますが(後づけだと思われても結構です)、日本ダービー出走馬の立ち写真を見たとき、最も大きく変わっていたのはワグネリアンでした。皐月賞までの力強さと堅苦しさが同居していた馬体が、長めの距離に対応できるように厳しい調教を課されたことで、良い意味で馬体が枯れて、重苦しさが消えたのです。

☆2018年日本ダービー時
http://www.keibado.com/keibabook/180528/photo09.html

ここまで馬体が大きく変わった日本ダービー馬は珍しいですね。ワグネリアンの日本ダービーの勝因は、弥生賞や皐月賞を勝ちに行かず、馬を急かさなかったこと、本番では福永祐一騎手が腹をくくって積極的にポジションを取りに行ったことなど、他の複数の要因が絡み合ってのものですが、ワグネリアン自身に渾身の仕上げが施され、そしてそれに応えるようにワグネリアンがグッと成長を遂げたからだと思います。

さあ、休み明けの今回はどのような馬体になって登場してくるのかと楽しみにしていましたが、皐月賞とダービーのちょうど中間ぐらいですね。皐月賞より前の堅苦しさは抜けていますが、やや余裕残しにしている分か、日本ダービーほどの軽さはないということです。もうひと絞りできれば十分に走れる出来なので、神戸新聞杯では世代の頂点に立った馬の意地を見せてもらいたいと思っています。

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Comments

治郎丸さんいつもお疲れ様なんです(^^;流石はお見事おめでとうございます。直前のケガで福永騎手からの乗り替わりの藤岡康太騎手でしたが騎乗時間が長いだけあって福永騎手の代わりを充分果たせたように思いました。乗り替わりでいろいろと揶揄する人もいましたが調教に乗っていると聞いていたので不安なく見ていました。最後はエタリオウに詰められましたが着差以上に休みあけとしては充分にダービー馬としての力はしめしたと思いました。自身は神戸新聞杯&オールカマーも固いとわかっていたのですが面白みが欠けるので煩悩馬券としてタイムフライヤーにエアアンセムと勝負しましたがやはりという結果でしたがかなり楽しめました。今週から秋のG1戦線も始まるので年末までまた楽しみが満載ですね。

Posted by: ユビキタス | September 24, 2018 at 05:34 PM

ユビキタスさん

こんにちは。

ワグネリアンは何とか勝ってくれました。

もっと人気すると思っていたのですが、乗り替わりがオッズに影響したのかもしれませんね。

藤岡騎手もプレッシャーのかかる中で、勝ち切ったのですから、ほっと一安心といったところでしょう。

この先、ワグネリアンが天皇賞秋に駒を進めるのも分かる気がしますし、エタリオウの方が菊花賞向きであることも分かりました。

この秋のG1戦線も楽しめそうですね!

Posted by: 治郎丸敬之 | September 24, 2018 at 06:24 PM

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