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首の高い馬、低い馬

Jiromaru

頭の高い馬と低い馬がいます。首が立っている馬と首が寝ている馬と言い換えても同じです。前者としてパッと思いつくのは、キングヘイローでしょうか。父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイローという、当時としては超がつくほどの良血の馬でした。2012年の「The Winner」というJRAのCMでキングヘイローが高松宮記念の優勝馬として取り上げられ、「2000年、高松宮記念。その馬は、10度の敗北を超えて、血統を証明した。敗れても、敗れても、敗れても、絶対に首を下げなかった」と紹介されました(https://www.youtube.com/watch?v=7PoNbuwP8ts)。首が高いと前駆に無駄な力が入ってしまい、長い距離を走ることができなくなるため、高い首を少しでも矯正しようとする緑のシャドーロールも印象に残っていますね。

後者として僕の頭に浮かぶのは、天皇賞春や有馬記念、宝塚記念を制したマヤノトップガンです。首をずっと水平にして走る馬で、こういうタイプの走りをする馬はなかなか止まらない(バテない)という特徴があります。その反面、ジョッキーとしては手綱を通して馬をコントロールするのが難しく、一旦折り合いを欠いてしまうと大変だと、主戦の田原成貴元騎手は語っていましたね。

サラブレッドの首については、太さと長さだけではなく、首と頭の角度や位置も見るべきなのです。首と頭の角度については、自然な形で立っているとき、頭の軸と首の中心線の交わる角度は90度が理想的です。この角度が90度よりも小さいと、咽喉(のど)の空間がなくなって窮屈そうであり、実際にこうした馬はノド鳴りや呼吸障害になりやすいとされます。

頭と首の角度にさらに位置を加えると、首の形ができあがります。まず理想的なのは、首の方向が地面に対して45度であり、よって頭の方向も45度が自然な形です。この首の形で立っている馬は、僕たちから見ても、リラックスして立てているように見えるはずです。肉体の構造にも無理がなく、普通に立つと、自然な首の形になるということです。

それに対し、首が地面に対して垂直に近くなり、頭を巻き込んだような形になっている馬には力みが感じられます。気性的に入れ込みが強い馬かリラックスできない馬だと解釈することができます。また、頭が上を向いてアゴが上がっているように映る馬は、他のことに気持ちが行ってしまって心ここに在らず、集中力に欠ける馬だと解釈します。馬は遠くのものを見るときに、首を垂直にして、頭を水平にして見ますから、つまり目の前のことに集中できていないということです。

もうひとつ、自然な形で立ったときに、首が水平すぎる馬にも問題があります。普通に立たせたときに、首が水平になり、うなだれたように映る馬は、首の肉付きが貧弱であり、全身の筋力も乏しいことが多いです。馬体全体の筋力が弱いから、首の位置や形をきちっと保つことができないということです。

首が高いことにも低いことにも、メリットとデメリットがあるのです。首が高いから勝てないということではなく、低いから競走馬として成功することが難しいというわけでもありません。自分に合った条件のレースであれば、弱点をカバーしつつも自身の持てる資質を十分に生かすことができるはずです。

今週のJBCクラシックに出走するサンライズソアは、新馬戦を快勝し、続く2戦目で新潟2歳Sに挑戦し、4戦目までは芝のレースを使われていました。芝でも好勝負をしたのですが、5戦目にダートに変わってからは堅実な走りを見せるようになります。この馬の首の高さからして、どうしても走りが一本調子になってしまいますので、芝のレースでは切れ負けしてしまうのです。ダート戦でこそ、首が高いことによる一本調子がある面はカバーされて、この馬のスピードとパワーが生きるのです。

前走は前半600mが34秒7、上り3ハロンが36秒5というハイペースを2番手で追走しましたので、さすがに最後は力尽きてしまいました。1、2着は後方から差してきた2頭であり、3着に粘り込んだサインライズソア自身は後続を5馬身離しています。先行して押し切る、ダート戦では王道の競馬が最も合っていますし、今回、内枠を引くことができれば、より有利にレースが進められるはずです。鞍上も絶好調の(というべきか圧倒的な技量を誇る)クリストフ・ルメール騎手ですから、期待して本命を打っても良いのではないでしょうか。

Jbcclassic2018wt

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