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砂のアーモンドアイ


チャンピオンズカップ2018―観戦記―
最内枠から唯一の牝馬アンジュデジールがハナを主張し、そのすぐ後ろに1番人気の3歳馬ルヴァンスレーヴが続いた。積極的に前に行くかと思われたサンライズソアがそのさらに後ろに控えたことで、前半800mが49秒6、後半800が48秒2という超スローペースで、前に行った馬たちにとって有利な流れになった。有力馬が勝負どころから外を回して追い上げる中、ぽっかりと開いた最内を突いたウェスタールンドが漁夫の利を得た形となり2着。レコード決着ではあるが、先週のジャパンカップと同様に、内容としては前残りのやや単調なレースであった。

ルヴァンスレーヴは56kgを背負って歴戦のダート馬たちを完封したのだから、この先、国内には敵はいないだろう。調教ではそれほど走るタイプではないため、案外使い減りすることなく、長く走れる可能性が高い。また、馬の気持ち(ハート)が強く、燃え尽きてしまうこともない気がする(こればかりは馬にしか分からないが)。カネヒキリやクロフネのように3歳時から頭角を現した名ダート馬と同じもしくはそれ以上に、ルヴァンスレーヴのダート馬としての未来は明るい。来年は海外へと飛び出して、ドバイワールドカップやブリーダーズカップクラシックなどにおいて、世界の強豪を相手に世界を変えるような走りを見せてもらいたい。

ミルコ・デムーロ騎手は、秋のG1シリーズでは勝ち星から遠ざかっていたが、ようやくデムーロ騎手らしい横綱相撲で勝利してみせた。前日のチャレンジカップをエアウインザーで圧勝し、その勢いをそのままルヴァンスレーヴに当てはめたような積極的な騎乗。デムーロ騎手が騎乗して負けていないように、まさにルヴァンスレーヴとは手が合っている。ルヴァンスレーヴの前向きさとデムーロ騎手の攻める気持ちの波長が合うというべきか。デムーロ騎手も乗っていて気持ち良いはずだし、ルヴァンスレーヴも安心して走っているはず。「ダート界のアーモンドアイだね」とデムーロ騎手はコメントしていたが、そういえばディープインパクトと同世代のカネヒキリは「砂のディープインパクト」と呼ばれたこともあった。

ウェスタールンドは最初からこのような競馬を狙っていたのだろう。外枠から一旦最後方まで下げ、内ラチ沿いを走り、外に膨れやすい最終コーナーで開いた内を突く。狙っていたとおり、まさかこんなに上手くはまるとは思ってもいなかっただろうが、捨て身の作戦勝ちであった。他馬と比べて最短距離を走ったにしても、2着まで追い上げたのは力をつけている証明である。

サンライズソアはもう少し積極的に乗っても良かったと感じる。先々を見据えて抑える競馬を試みたのだろうが、今回のペースを考えると、もう1段前に行っていれば、もう1つ着順を上げることができたかもしれない。前走、前々走と積極的に行ったことでハイペースに巻き込まれ、惜敗を喫してしまった影響もあったのか。今回もまたポジションとペースが裏目に出てしまった。

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