« May 2019 | Main | July 2019 »

CBC賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Cbc
■1■パワータイプの短距離馬
3月の開催からそれほど期間が開いておらず、この時期の中京競馬場の芝は傷んでいて、力を要する馬場となっている。新設されたばかりでも、年を追うごとにこの傾向は強くなるはず。スプリント重賞のわりには時計が掛かるはずで、当然のことながら、スピードだけではなくパワーが勝つためには要求される。

また、ダート上級条件戦が手薄になる時期でもあり、前走がダート戦という馬の参戦も多い。パワーが求められる舞台だけに、意外な好走をして穴を開けるはこういったタイプだろう。たとえば2008年の勝ち馬スリープレスナイトは前走のダート戦を快勝してきた馬で、父クロフネ譲りのパワーとスピードを生かして、秋のスプリンターズSまで制してしまった。

■2■スピードの持続力が問われる
旧中京の1200mは最後の直線が318mと短く、平坦であることも手伝って、前に行ける先行馬にとって有利なレースとなりやすかったが、新設の中京競馬場の1200mは、412mに延長された最後の直線や高低差2mの急坂が手伝って、先行馬と差し馬がほぼ互角の舞台となった。それだけ条件が変わったにもかかわらず、切れる馬ではなく、ハミをしっかりと噛みながら前へ前へと推進し、スピードの持続力が問われることは変わらないだろう。

■3■前走1400m組の巻き返しに注目
開催時期が6、7月に移行してからの10年間で、前走が1400mだった馬が6勝している。しかも平成20年のプレミアムボックスは5着、トーホウアマポーラは10着からの巻き返しである。時計の掛かる馬場であることを含め、1200mの字ズラよりも粘りこむスタミナを要求されるということだろう。1200mがギリギリという馬よりも、少し距離適性が長めの馬を狙うのがベター。

 

| | Comments (0)

ラジオNIKKEI賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Radionikkei
■1■G1帰りの馬は消し
かつては「残念ダービー」と言われていたほど、ダービーに出走できなかった馬や、出走しても好走できなかった馬が好走したレースだが、過去10年では、前走がG1レース(ダービー、NHKマイルC、オークスなど)であった馬の成績は【0・2・3・17】と奮わない。前走が500万下~オープン特別であった馬の成績【7・7・6・75】と比べると、その差は明らかである。

それもそのはずで、前走がG1レースであった馬は、そのレースに向けて100%の仕上げで臨んでいるからである。目に見える見えないにかかわらず、ほとんどの馬の体調は、良くて前走から平行線、悪ければ下降線を辿って出走してくる。たとえG1レースに出走したような力のある馬でも、走られる状態になければ好走は望めない。

■2■1800m以上のスタミナ
この時期の福島競馬場は、芝が傷んで力を要する馬場になっている。野芝が成長を始めるものの、1回開催から期間が短いため、馬場の傷みは回復することなく進行していくからである。特に3~4コーナーにかけて内側の芝はかなり傷んでおり、各馬が馬場の良い外々を回すため、必然的に1800m以上の距離を走ることになる。

過去10年間のラップ
12.4-11.3-12.0-12.3-12.1-11.9-11.9-12.0-12.4(48.0-48.2)M
12.6-11.5-11.4-12.6-12.3-11.5-11.6-11.7-12.1(48.1-46.9)S
12.3-11.8-11.5-12.2-11.9-12.1-12.0-11.4-11.7(47.8-47.2)M
12.4-11.2-11.9-12.6-12.4-12.2-11.7-11.5-12.0(48.1-47.4)M
12.5-10.9-12.4-12.5-12.2-12.2-11.5-11.5-12.2(48.3-47.4)M
12.2-10.4-11.6-11.9-12.1-12.3-12.0-11.7-11.7(46.1-47.7)H
12.4-10.4-12.2-12.3-12.2-11.8-11.8-11.6-11.7(47.3-46.9)M
12.4-10.6-12.3-11.9-12.4-12.4-11.8-11.5-11.7(47.2-47.4)M
12.6-10.9-11.8-12.2-12.0-11.7-11.9-11.6-11.9(47.5-47.1)M
12.2-10.4-11.6-12.1-12.4-12.3-11.9-11.6-11.6(46.3-47.4)M

また、過去10年間のレースラップ(上記)を見てみると、アロマカフェが勝った2010年以外は、スローペースにはなっていない。各ジョッキーが直線の短さを意識し、好位を確保するために、前半からある程度厳しいペースでレースが流れていることが分かる。

つまり、以上の2点から、小回りの1800mというコース設定ではあるが、実は字ヅラ(1800m)以上のスタミナが必要とされるのである。

■3■長くいい脚を使える馬
福島競馬場の最後の直線は297mと短い。そのため、直線に向いてからの追い出すのでは遅く、各馬のスパートは3~4コーナーにかけて既に始まっている。コーナーを回りながらの仕掛けとなるため、一瞬の切れ味は生かしにくく、どちらかというとジワジワと伸びるタイプの馬にとって有利となる。もちろん、福島競馬場で実績のある馬は求められている適性に近いということだろう。

また、菊花賞を勝ったダンスインザダークの産駒や、将来の菊花賞2、3着馬が活躍していることからも、ラジオNIKKEI賞と菊花賞の間には深い連動性があることが分かる。求められている適性(長くいい脚を使える)が似ているということである。つまり、ラジオNIKKEI賞で好走した馬は菊花賞でも好走の確率は高く、逆に菊花賞で好走しそうな(血統の)馬がいれば、ラジオNIKKEI賞でも狙ってみても面白いということだ。

 

| | Comments (0)

理解できないレベルの何か

最内枠を引いたキセキが先頭に立ち、2番手には大外から勢い良く飛び出してきたリスグラシューが付けた。前半1000mは60秒ジャスト、後半は58秒9というスローな流れ。コーナーを4つ回りながら、隊列は乱れることなく、そのまま最後の直線を向いての瞬発力勝負となった。

勝ったリスグラシューは、香港遠征をステップにさらにパワーアップしており、スピード、スタミナ、瞬発力、パワーという全ての面において、他の牡馬たちを上回った。父ハーツクライ自身もそうであったように、馬体が充実してトモに実が入ると、それまでの走りが嘘のように自然と先行できるようになる。リスグラシューも全く同じで、5歳春にしていよいよ馬体が完成されたと言える。2歳時にアルテミスSを勝ったときが428kgであり、激しいレースを幾度も使われつつ、今回の宝塚記念を460kgで勝利したように、目に目る形で馬体が成長した典型的な馬である。馬体のフレームが大きく、後ろ肢の伸びが美しい。

D・レーン騎手は先入観なくリスグラシューを先行させ、やや行きたがる馬を御し、道中はピタリと折り合わせた。スタートしてから無理に引っ張らなかったこと、あまり馬群に近づけないように第1コーナーに侵入させたこと、早めに前に行くキセキを捕まえに行ったことなど、細かい好判断の連続であった。D・レーン騎手のどこが凄いかと問われたら、瞬間的な判断の正しさと馬を御す技術の高さのバランスということになるだろうか。世界のトップジョッキーはこれらの2つを合わせて高いレベルで持ち合わせている。どちらかが欠けては勝てないし、バランスが悪くても騎乗にムラが出てしまう。

今年の春シーズンはD・レーン騎手の活躍が目立ち、良い馬がトップジョッキーに集中することで起こるレースの使い分け等も問題視されることがあった。エージェント制の問題なのか、それともノーザンファームの一極集中化が顕在した現象なのか。しかし矢作調教師はかつて著書の中でこう語っていた。

「国際的な見地に立てば、JRAの騎手はまだまだ恵まれている。ヨーロッパでもアメリカでも、一部の騎手への騎乗馬の集中は日本よりも甚だしい。外国人騎手が日本でなぜ優遇されるかというと、それは上手い騎手を求めているから。日本の騎手にはない技術を持っているからである。気持ちや心構えの部分を除いたら、中位以上の日本人騎手の騎乗技術に大きな差は感じない。ただ外国人の一流騎手には、間違いなくプラスαがある。これは僕レベルの騎乗レベルでは理解できないレベルの何か、なのだろう」

つまり、馬に少し乗ったことがあるぐらいの私たちには見えない何かがあるのだ。

キセキは自らレースをつくり出し、早めに来られてしまったにもかかわらず、最後までバテることなく粘り込んだ。自身の力は出し切っての2着であり、今回は勝った馬が強かった。スパッと切れるタイプではないだけに、このレベルの争いの中で勝ち切らせるのは案外難しい。

スワ―ヴリチャードは外の3番手につけ、そのまま粘り込んだ。道中捲るほどの手応えはなく、最後の直線でもジワジワとしか伸びれなかった。馬体はふっくらとして疲れはなかった。兄バンドワゴンもそうであったように、この母系はメンタルの歯車が一旦崩れると、途端に力を出し切れなくなってしまう。

アルアインは大阪杯と同じようなレースをイメージして乗ったが、前が止まらなかったばかりでなく、自身の前進気勢も前走ほどではなかった。この馬も精神的なムラがあるタイプ。エタリオウは返し馬から入れ込んでいたように、レースの苦しさを知って拒絶反応を示して、まだ精神的な幼さが残っている。

レイデオロも気持ちの面で難しさが表面化しており、レース前から苦しそうな素振りであった。ダービーから一度復活しただけでも素晴らしいことであり、これ以上を求めるのは酷なのかもしれない。タイミングとしては悪いが、種牡馬としての未来も見据えて、引退するのもひとつの道である。

| | Comments (0)

今までのスワ―ヴリチャードの中でも最も良く見える:5つ☆

| | Comments (0)

競馬オタクこと坂上明大さんと馬券対決!

Tokyoracecourse 競馬場で馬券対決企画の第2弾。明日(23日)、東京競馬場にて、競馬オタクこと坂上明大さんと激突します!

 

坂上明大さんは元トラックマンであり、その経験を生かして、現在は競馬YouTuberとして活躍されています。彼の「競馬オタクYouTubeチャンネル」では毎日、競馬に関する情報が動画でアップされていて、3万人を超える登録者がいます。観てもらえれば分かるのですが、これだけの情報を無料で配信しているのだから、多くの競馬ファンが視聴するのも当然です。ひと昔前はブログに書いていたことを、時代は代わり、今は気軽に動画として配信できるようになったのですね。

 

坂上明大さんが自身のチャンネルにて、拙著「馬体は語る」を紹介してくれたことをきっかけに、やり取りしたことで知り合いました。今年に入って、彼が関東に移り住んできたとのことで、会って話してみると、競馬に対するその情熱たるや、まるで昔の自分を見ているようで、心から応援したくなる人でした。これからはもっと大きな舞台で、競馬の素晴らしさを発信してもらいたいと願っています。競馬場で遊んでもらえるのも今だけかもしれませんので、今のうちに負かしておきたいと思います(笑)。

 

馬券対決のルールは前回と同じです。
★ルール
①東京1〜11Rは単勝一点勝負
②メインの宝塚記念はこれまでのプラスを含めて買える。券種は自由
③1レースの予算は1000円

 

★罰ゲーム
私が負けた場合
→拙著「馬体は語る」を10冊自腹で購入して、坂上さんの「競馬オタクYouTubeチャンネル」にて無料プレゼントします。
坂上さんが負けた場合
→無茶振り短期連載を「ROUNDERS」に無料で書いてもらいます。

 

単勝派の私としては、さすがに自分のルールで負けるわけにはいきませんので、前回の反省も生かして、今回は大きく勝ちに行きます。坂上さんには申し訳ないのですが、圧倒的な力を見せつけて勝つつもりです(笑)。と意気込みを綴ったところで、何よりも明日は晴れてもらいたいなと切に願う次第です。

 

★「競馬オタクYouTubeチャンネル」はこちら(音が出ます)
Keibaotakutop

| | Comments (0)

阪神芝2200m

Hanshin2200t1_20190620150101

スタンド前の直線を延長したポケット地点からの発走。スタートしてから第1コーナーまでの距離は525mと長いため、前半のラップは速くなりがちである。1~2コーナーにかけてペースは落ち着くが、向こう正面から再び速くなる。

3コーナーを回ると、擬似直線が待ち構えていて、ここでさらにペースが上がる。このように、全体的にメリハリのない速いペースになるため、スピードの持続力が問われるだけではなく、確かなスタミナの裏付けがなくてはならない。 枠順による差はほとんどないが、1~2コーナーのカーブがきついため、内に入れなかった馬は外々を回されるはめになる。そういった意味では内枠の方がレースはしやすい。

| | Comments (0)

宝塚記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Takara_2
■1■天皇賞春組有利へ
平成12年より、6月下旬へと日程が変更された。それまでは天皇賞春からの間隔が開きすぎていたため、調整が難しく、多くの馬は本来の力を出し切れない、もしくはここを使わなかった。

しかし、開催時期の変更後は、一転して天皇賞春組の活躍が目立つ。天皇賞春で1~3着だった馬は【5・3・2・20】、天皇賞馬に限っては【3・3・1・5】と実に堅実に走っている。天皇賞春からの間隔が適度に短くなったことが、天皇賞春組にとって有利になったことは間違いがない。もっとも、天皇賞春を勝つには極限に仕上げられたと考えてよく、その反動を考えると、天皇賞春→宝塚記念という連勝は意外と難しい。

そして、当然のことながら、この変更は安田記念組にはマイナスの影響を与える。特に安田記念を目標にして仕上がっていた馬や、安田記念で激走してしまった馬にとっては、中2週で宝塚記念というローテーションはあまりにも厳しい。安田記念は負けていた馬の方がかえって宝塚記念での成績は良い。

■2■スピードとスタミナの高い次元での融合が求められる
宝塚記念をひと言で表現すると、「スピードとスタミナの高い次元での融合が求められるレース」ということになろうか。これは阪神競馬場の2200m内回りというコース設定に拠るところが大きい。

スタンド前の直線を延長したポケット地点からの発走。スタートしてから第1コーナーまでの距離は525mと長いため、前半のラップは速くなりがちである。1~2コーナーにかけてペースは落ち着くが、向こう正面から再び速くなる。3コーナーを回ると、擬似直線が待ち構えていて、ここでさらにペースが上がる。このように、全体的にメリハリのない速いペースになるため、スピードの持続力が問われるだけではなく、確かなスタミナの裏付けがなくてはならない。 枠順による差はほとんどないが、1~2コーナーのカーブがきついため、内に入れなかった馬は外々を回されるはめになる。そういった意味では内枠の方がレースはしやすい。

■3■前走G1レース以外で負けている馬は×
宝塚記念は定量戦であるため、実力の差がはっきりと出てしまうレースである。宝塚記念の連対馬は、ほとんどが天皇賞春か安田記念からの直行組であって、別路線組はごくわずかである。これは、宝塚記念は実力が正直に反映される紛れのないレースであることを意味しており、前走G1以外のレースで敗戦していた馬ではまず勝負にならない。

| | Comments (0)

函館スプリントSを当てるために知っておくべき3つのこと

Hakodatess

スプリント路線は別定条件が実績馬に有利なことが多く、夏のローカルG3であるこのレースにも例年メンバーは揃う。独特の重い馬場とコース形状によって、底力のあるスプリンターでないと勝ち切ることが出来ないレースとなっている。

■1■重い洋芝で構成される特殊な馬場

函館競馬場の最大の特徴は、路盤に野芝のない重い洋芝である。過去ほとんどのレースの勝ちタイムが1分9秒台で、かなり時計の掛かる特殊な馬場あることが分かる。このことによって、勝ち馬に求められる要素は以下の2つ。

1、ダートをこなせるぐらいのパワーがあること

2、1200m以上のスタミナを有していること

1はダート戦で実績のある馬、もしくはダートに強い血統構成の馬ということである。軽快なスピードや切れ味だけでは苦しく、速い時計のレースで強さを見せたことは、かえってマイナス材料になることもある。

2は1200m以上のレースで実績のある馬ということである。直線に坂のない小回りコースとはいえ、これだけ時計の掛かる馬場だと、軽快なスピードを武器にした1200mがギリギリという馬では厳しい。1400m~1600mをこなせる底力が問われる。そういった意味からは、安田記念(好走)組も信頼できる。

そして、こういった函館特有の馬場だけに、函館競馬場で実績を残している馬はもちろん素直に評価したい。

■2■余裕を持って先行できる馬、もしくは差し馬

過去10年のラップは以下のとおり。

12.0-10.4-11.4-11.7-11.2-12.2 (33.8-35.1)H

11.7-10.2-10.9-11.7-11.9-12.0(32.8-35.6)H

12.1-10.5-11.2-11.5-11.4-11.8(33.8-34.7)M

12.0-10.2-10.9-11.6-11.4-12.1(33.1-35.1)H

11.8-10.4-10.9-11.5-11.4-12.0(33.1-34.9H

12.1-10.8-11.4-11.9-11.4-11.8(34.3-35.1)M

12.0-10.7-11.4-11.6-11.0-11.8(34.1-34.4M

11.9-10.8-11.1-11.4-11.3-12.0(33.8-34.7M

11.7-10.3-11.0-11.6-11.8-11.9(33.0-35.3)H

11.7-10.1-10.4-11.0-11.4-12.2(32.2-34.6H

11.8-10.4-10.9-11.3-11.3-11.9(33.1-34.5H

スタートしてから第1コーナーまでの直線は489mと長い。ダッシュを利かせた先行馬がそのままの勢いで行ってしまうので、ペースは自然と速くなる。ほとんどのレースは前が速い前傾ラップとなり、直線が短いことを考慮しても、逃げ馬には厳しいペースとなる。余裕を持って先行できる馬、もしくは差し馬を狙うべきである。枠順の内外による有利不利はほとんどない。

■3■牝馬の活躍

平成24年、27年、そして昨年こそ牡馬同士の決着となったが、平成15年のビリーヴから5年連続で牝馬が制したこともある。過去10年の勝ち馬を見ても、牡馬5勝に対して、牝馬4勝とほぼ互角となっている。直線に坂のある中央のコースに苦しめられていた牝馬がローカルの競馬場で巻き返すというパターンである。また、総じてスプリント戦は牝馬でも活躍できる舞台でもある。

 

| | Comments (0)

ユニコーンSを当てるために知っておくべき3つのこと

Unicorns

■1■現時点での完成度が問われる
過去10年の人気別の着順を見ると以下のとおり。
1番人気  【4・3・0・3】連対率70%
2番人気  【3・3・1・3】連対率60%
3番人気  【3・1・4・2】連対率40%
4番人気  【0・1・0・9】連対率10%
5番人気以下【0・2・6・111】連対率1%

分かりやすいほどに、人気馬が強く、人気順に連対率も高いという結果が出ている。東京ダート1600m戦というコース設定上、実力に劣る馬が勝ち切るのは難しい。とはいえ、将来的にG1馬となったのは過去10年でカネヒキリぐらいしかおらず、このレースの勝ち馬の将来性が高いとは言えない部分もある。つまり、実力だけではなく、現時点での完成度も問われるレースであるということだ。

■2■関西馬が強い
過去10年の関東・関西馬の成績は以下のとおり。
関東馬 【3・3・4・60】連対率9%
関西馬 【7・7・7・68】連対率16%

関東で行われる重賞レースであるにもかかわらず、関西馬が圧倒的に強い。ダートに適性を見いだされた3歳馬が集結する舞台であり、現時点で最も強いダート馬を決めるレースでもある。また、これまでは関西の競馬場で昇竜S、端午Sといった適切なステップレース(マイルよりも距離が長い)があることも、関西馬がユニコーンSで好成績を残せることにつながっている面もあったはず。

■3■スタミナが問われる
ポケットからの発走でスタート直後に80mほど芝コースを走る。外枠の方が若干長く芝コースを走ることができ、それを利して外側の馬が内側に圧力をかけながらコーナーに突入するため、内側の馬は窮屈になりやすい。実質的な第1コーナーは3コーナーとなるため、スタートから第1コーナーまでの距離は670mと非常に長く、先行馬にとっては息を入れることのできない速いペースになってしまうことが多い。それでも、意外と前に行った馬も簡単には止まらない。全体的にペースが緩むところがあまりなく、スタートからゴールまでスピードを持続することが求められ、スタミナがないと克服することが出来ないコースでもある。

| | Comments (0)

マーメイドSを当てるために知っておくべき3つのこと

Marmaids
■1■スタミナ型を狙え
阪神2000mで行われるマーメイドSは、上がり3ハロンが33秒台のような瞬発力勝負にはならず、この時期の馬場が傷んでいることも加わり、上がりの掛かるレースになることが多い。また、ハンデ戦となった2006年以降の勝ち馬の血統を見ても、ステイゴールド産駒が2頭とスペシャルウィーク産駒、マンハッタンカフェ産駒、ゼンノロブロイ産駒が1頭ずつと、サンデーサイレンス系の中でもスタミナ寄りの馬が活躍している。字ズラ以上にスタミナを問われるレースとなることは明白で、中距離以上のスタミナを有している馬を狙いたい。

■2■馬体重の少ない軽ハンデ馬の活躍
過去10年間で、トップハンデ馬は【1・1・2・9】と振るわず、1番人気馬に至っては【2・1・1・6】と連対率は決して高くない。逆に、狙い目は軽ハンデ馬で、1~3着馬の30頭のうち、18頭がハンデ53kg以下という成績を残している。特に、普段は別定戦での斤量を負担に感じている馬体重の少ない馬が、ハンデ戦で軽量となった時にあっと驚く好走をすることもある。

■3■ヴィクトリアマイル組は疑問
ヴィクトリアマイル組は実績上位であるので、出走してくれば人気になるはず。ただし、以下の2つの理由で好走を望むのは難しい。

1) ヴィクトリアマイルで仕上がっているので、体調が下降線を辿っている。
2) ヴィクトリアマイルよりも豊富なスタミナが問われる。

1)はヴィクトリアマイルが目標である牝馬がほとんどである中で、ヴィクトリアマイル後、マーメイドSに出走してくるのは、ヴィクトリアマイルで勝てなかったため消化不良のケースが多い。ただ、当然のことながら、ヴィクトリアマイルに向けて100%に仕上げた馬の体調は、下降線を辿るため、ピークが過ぎた段階での出走となり、力を出し切れない。

2)ヴィクトリアマイルはヨーイドンの瞬発力勝負になることが多く、マイル戦とはいえ、意外とスタミナを問われないレースになりやすい。そこからいきなり阪神の2000m戦でレースをしてしまうと、要求されるスタミナが全く違うのである。求められる要素が違うためヴィクトリアマイルの好走馬が、そのままマーメイドSでも好走するのは難しい。

| | Comments (0)

エプソムCを当てるために知っておくべき3つのこと

Epsomc

■1■4、5歳馬が中心
4歳   【7・5・2・18】 連対率38%
5歳   【2・3・1・38】 連対率11%
6歳   【1・2・4・31】 連対率7%
7歳以上【0・0・3・50】 連対率0%

5、6歳馬が中心であった先週の安田記念と比べると、明らかに4、5歳馬が強い。これといった理由は思いつかないが、安田記念より距離が200m伸びて、ペースが落ち着きやすいということだろうか。前半3ハロンの平均が35秒8、後半3ハロンの平均が35秒7と、ほぼミドルペースで流れる。その分、スピードに任せて前に行ける若い馬の方が有利になるということだ。

■2■馬場によって適性が180℃変わる
東京の1800mはコーナーが2つで、サンデーサイレンス系のタメて切れる脚質が合う舞台である。ただ、この時期は雨が降りやすく、馬場が変化しやすい。ダービーが終わって、さすがに芝も荒れてくる頃だけに、雨が降ってちょっと時計の掛かる馬場になるとジワジワと脚を使う血統の馬が台頭する。具体的に言うと、キングマンボ、ペンタイア、マヤノトップガン、フレンチデピュティなど、非サンデーサイレンス系の馬である。サンデーサイレンス系でいえば、ダンスインザダークやマンハッタンカフェなど、どちらかというと長距離を得意とする種牡馬の産駒たちの方が適しているか。

■3■マイラーにとっては厳しいレース
ヨーロッパの血を持つ馬が活躍しているように、府中の1800mはスピードだけでは押し切れない、スタミナが問われる舞台である。過去10年の連対馬20頭のうち、18頭が芝1800m以上の中距離で勝ち星を挙げていたことからも、マイラーにとっては厳しいレースになることが分かる。

| | Comments (0)

離見の見


安田記念2019―観戦記―
アエロリットが内から先頭に立ち、前半マイルが45秒8、後半が45秒1という、このメンバーにしてはスローな流れで引っ張った。先週に続く超高速馬場で、とにかく前に行き、そして内ラチ沿いのポジションを走った馬にとって極めて有利なレースであった。

勝ったインディチャンプは内の2番手という絶好のポジションを確保し、この時点で福永祐一騎手はかなりの手応えを感じたはず。外を回されたくない後続の馬たちがスローだと分かっていても動くことができない中、東京新聞杯を再現したような、ラスト2ハロンの瞬発力勝負を見事に制してみせた。パドックから気持ちが入りすぎて心配したが、レースでは掛かる仕草も見せずに走るのだから、スピードの出るマイル戦が合っているのだろう。追い出されてから耳をグッと絞って怒るようにして前を追う気持ちの強さは、父ステイゴールド譲り。母父キンカメからスタミナを受け継いでいることも見逃せない。

何と言っても今回の勝利は、福永祐一騎手の冷静な手綱さばきに依るところが大きい。スタート後に内のポジションを取ることだけに意識を集中し、ゴーサインもギリギリのタイミングまで待つことができた。あれ以上遅ければ前を捕まえられなかったし、あれ以上早ければ後ろにやられていたかもしれない。2007年の安田記念にて、安藤勝己騎手がダイワメジャーに乗って、最後の直線に向いて、手応え十分の中、待って待って追い出して、ゴール前でコンゴウリキシオーを捕らえたあのレースを思い出した。前を見ながら後ろにも目が付いているような、離見の見のような神騎乗であった。

昨年に続き、2着に粘り込んだアエロリットは、安定の先行力とパワーを生かしてあわやという競馬であった。このレベルのマイル戦で切れ味勝負になってしまうと、勝ち切れないのは仕方がない。かといってハイペースで引っ張っても自身がバテてしまう。精いっぱいの力を出し切っての誇るべき惜敗である。

アーモンドアイはスタートで不利を受け、やや後手を踏んだことで、思っていたよりも後ろを走らざるを得なかった。できるだけ外を回らないように、ルメール騎手は前後ろよりも、内外のポジションを意識して最後の直線に賭けた。上手く馬群を捌いて最後まで良く伸びたが、僅かに届かず。負けて強し。古馬になって筋肉量が増えており、決してマイル戦が短いつくりではない。むしろ、現時点ではマイル~2000mが適距離ではないか。今回は特殊な馬場とスタート直後の不利で敗れてしまったが、悲観すべき内容ではなく、負けてガス抜きができて良かったと考えるべき。秋は天皇賞・秋が目標となるだろう。

ダノンプレミアムはパドックから入れ込みがきつく、スタート後に横からぶつけられて余計に馬がエキサイトしてしまった。外々を回らざるを得なかったことで、直線に向く頃にはすでに脚がなかった。そもそも返し馬の時点で脚元を気にするように走っていたので、川田騎手も無理をさせなかったのだろう。ダノンプレミアムが下馬したのは、スタート直後にロジクライにぶつかられたからではない。今回の件に関しては、ロジクライが暴走してしまったものであり、武豊騎手に非は全くない。だからこそ、前に行かなければならない馬場でスタート後にぶつけられて前をカットされた有力馬3頭の運の悪さが際立つ。

しかしこれはオープンコースで行われる競馬である以上、どうしようもないことである。ジョッキーたちは細心の注意を払い、馬をできるだけ真っ直ぐに走らせるように努力するしかない。勝負どころにおいてのぶつかり合いは、勝負事であるからある程度は許容すべきだが、スタート後のそれは誰も得しない。

そして最後に言っておくと、JRAはいつまでこの特殊でアンフェアな馬場で競走を続けるのか。枠順でポジションが決まり、ポジションで勝ち負けが決まってしまう競馬を、どの関係者が望んでいるのか。それも含めて競馬というならば、競馬はスポーツではなく、ただのギャンブルに成り下がるだろう。


| | Comments (2)

2度叩かれて皮膚が柔らかくなったステルヴィオ:5つ☆

| | Comments (0)

« May 2019 | Main | July 2019 »