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新潟記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Niigatakinen

■1■血統の偏りが見られるレース
1995年以降の主な新潟記念の勝ち馬の父もしくは母父は以上のとおり。
アイリッシュダンス(父トニービン)
オフサイドトラップ(父トニービン)
サンプレイス(父トニービン)
トーワトレジャー(父トニービン)
ダービーレグノ(父トニービン)
スーパージーン(父サッカーボーイ)
ヤマニンアラバスタ(父ゴールデンフェザント)
トップガンジョー(父マヤノトップガン、母父ゴールデンフェザント)
ユメノシルシ(母父トニービン)
アルコセニョーラ(父ステイゴールド)
ホッコーパドゥシャ(父マヤノトップガン)
ナリタクリスタル(父スペシャルウィーク)
トランスワープ(父ファルブラヴ)
コスモネモシン(父ゼンノロブロイ)
マーティンボロ(父ディープインパクト)母父ヌレイエフ
パッションダンス(父ディープインパクト)母父ジェイドロバリー
アデイインザライフ(父ディープインパクト)母父サクラバクシンオー
タツゴウゲキ(父マーベラスサンデー)母父シングスピール
ブラストワンピース(父ハービンジャー)母父キングカメハメハ

1995年からト2003年の間にトニービンを父に持つ馬が5頭も勝利している。また、その後もトニービンと同じグレイソブリン系のゴールデンフェザントを父もしくは母父に持つ2頭もいる。さらに、実はサッカーボーイとステイゴールドは近親にあたる。これだけ血統の偏りが見られるレースも珍しく、新潟記念が行われる舞台(コース、馬場、距離)があらゆる意味で最適であるということに他ならない。

ここ数年は、サンデーサイレンス系の種牡馬が活躍しているが、いずれもスタミナを豊富に持つタイプであり、以下にも述べるように、新潟記念は2000mという字ズラ以上のスタミナが問われることを証明している。

■2■トップハンデ馬は疑ってかかれ
新潟競馬場が新装となった2001年以来、トップハンデ馬は【1・0・2・16】と、勝ったのは2011年のナリタクリスタルのみ。速いタイムの出る軽い馬場だけに、斤量がこたえているということではないだろう。ただ単に、トップハンデを振られた馬たちが、それに相応しい走りが出来ていないだけのことである。

なぜかというと、トップハンデ馬が好走した近走と今回の新潟記念では、全く条件が違うからである。パワーや瞬間的な脚が要求された七夕賞や小倉記念などで好走してきた馬が、重いハンデを強いられ、スピードの持続力を問われる新潟記念で凡走してしまうのは当然といえば当然と言える。全てのトップハンデ馬が適性を欠くということではないが、まずは疑ってかかった方が得策か。

■3■スピードを持続させるスタミナが問われる
過去10年間のレースラップは以下のとおり。
13.1-11.4-12.1-12.2-13.0-12.6-11.7-10.9-10.4-12.2(61.8-57.8)S
12.9-11.4-11.9-12.0-12.4-12.1-11.4-11.1-11.0-12.2(60.6-57.6)S
13.2-11.0-11.9-12.0-12.8-12.4-11.7-11.2-10.9-12.0(60.9-58.2)S
12.8-11.2-11.8-12.1-12.5-12.4-11.7-10.9-10.3-11.9(60.4-57.2)S
13.0-11.1-11.5-12.0-12.3-12.4-11.9-11.4-10.8-12.5(59.9-59.0)M
12.9-11.3-11.7-11.4-11.7-12.2-11.9-11.7-11.1-12.4(59.0-59.3)M
13.2-11.0-11.3-11.3-12.0-12.3-12.0-11.6-10.5-13.0(58.8-59.4)M
12.8-11.0-11.2-11.4-12.1-12.0-11.9-11.7-11.5-11.9(58.5-59.0)M
12.9-10.9-11.4-11.7-12.1-12.3-12.0-11.4-11.2-12.0(59.0-58.9)M
12.9-11.1-11.6-11.7-11.9-11.9-11.8-11.7-10.7-12.2(59.2-58.3)M

最後の直線が659mと長いため、道中はスローに流れ、異常なほどに速い上がり3~4ハロンのタイムが計時される。このようなレースでは、スピードを持続させるスタミナが問われることになる。トニービンやサッカーボーイ、ステイゴールド、スペシャルウィーク、リアルシャダイの血を持つ馬の活躍が目立つのはそういう理由でもある。

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新潟2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Niigata2sais

■1■早熟のマイラーを狙え
マイル戦で行われるようになってからの勝ち馬をみると、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬が2頭(マイネルレコルト、セイウンワンダー)と阪神牝馬Sや桜花賞を勝ったハープスターが出ていることが分かる。G1馬を3頭も出しているのだから、新潟2歳Sも十分な出世レースといえるのだが、ハープスターを例外として、どうにもスケールの小ささは否めない。ジャングルポケット、アドマイヤムーン、ロジユニヴァースを出した札幌2歳Sと比べ、わずか200mの距離の違いにもかかわらず、この隔たりはなんだろうか。

気候などの環境が良い札幌には、素質馬やトップジョッキーが集まりやすいという事情はさておき、新潟2歳Sに出走する馬はマイルがドンピシャであることが多い。野芝がびっしりと生え揃った新潟の馬場は、札幌競馬場の洋芝に比べると、圧倒的に軽くて走りやすい。驚くべき好タイムが出るのはそれゆえである。同じ距離を走ったとしても、野芝と洋芝の馬場では要求されるスタミナが違ってくるのだ。

そうは言っても、新潟競馬場の1600mコースは外回りで最後の直線が659mと長く、単なるスピード馬では乗り切れない。ゴールまでスピードを持続させるスタミナが必要とされるのだ。さらに、この時期の完成度も高くなければならない。つまり、簡単に言うと、新潟2歳Sは早熟のマイラーを狙えということである。

■2■牡馬と牝馬は互角
前述したとおり、新潟競馬場1600mコースは外回りで最後の直線が長く、ごまかしの利かないフェアなコースである。コーナーリングの器用さや一瞬の脚だけでは勝ち切れない。最後は激しい叩き合いと追い比べになることだろう。そういった意味でも、牝馬よりも牡馬にやや分があると言ってよいが、過去10年の勝ち馬を見てみても、牡馬の6勝に対し牝馬は4勝と、案外、牝馬も牡馬と互角に戦っている。タフなレースにはなるが、直線が平坦であることからも、非力な牝馬でもパワー不足に泣くことはない。

■3■直線は外に出す
スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、コーナーも2つしかないコース形態のため、枠順による有利不利はほとんどないと考えてよい。コーナーの回りがきついことを考慮すると、外枠で外を回されるよりも内の方が良いことは確かだが絶対条件でもない。ジョッキーの腕でいくらでもカバーできる部分である。

しかし、直線では外に出した馬の方が伸びる。いくら絶好の野芝とはいえ、最終週であることは確かなので、使い込まれて傷んだ内よりも外の方が走りやすい。また、直線を走る距離が長いので、その分、良いところを走られる馬とそうでない馬との差が出てしまうのである。まとめると、道中は内を走りながら、直線では外に出して走られる馬が狙い目である。

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最高のステップ

札幌記念2019―観戦記―
札幌記念は前半1000mが59秒9、後半が60秒2というイーブンペース。小回りコースでこのペースであれば、明らかに前に行った先行馬たちに有利な流れ。それを差して勝ったブラストワンピースは能力が一枚上の強い内容。パワーの要る洋芝の馬場も合っていた。凱旋門賞に向けて最高のステップとなった。乗り替わりで勝利した川田将雅騎手もさすがの冷静さで、ブラストワンピースを導いた。外を回して前に行きたい気持ちもあっただろうが、ギリギリまで内で我慢して、ここしかないタイミングで動いた。瞬時に馬を動かす技術は随一のものであり、ノーザンファームが凱旋門賞に向けて起用するのも頷ける。

同じく3着に突っ込んだフィエールマンも、後方から大外を回してのものだけに、決して悲観すべき敗北ではない。パドックから入れ込み気味であったのは、休み明けだからか。潜在能力は計り知れないだけに、そのあたりが解消されないと、凱旋門賞の雰囲気ではせっかくの力を出し切れない 。

最も上手く乗ったのは、サングレーザーの岩田康誠騎手であった。スタートから前に行こうと決めていたはずで、だからこそ6枠発走にもかかわらず、内の2番手という最高のポジションを走ることができた。いつも通りに後ろから行っていたら、届かず4、5着に終わっていただろう。これをするのが騎手の仕事。

4着に敗れはしたものの、外枠発走を考えると、ワグネリアンの福永祐一騎手は勝ちに行く騎乗をしている。最後は伸びあぐねてしまったのは、ワグネリアン自身の精神面が戻っていないからか。ダービー馬の燃え尽きた気持ちに再び火をつけるのはなかなか難しい。

本命に推したクルーガーは、後方のポジションでは勝負にならなかった。パドックから入れ込みが激しく、出して行くと掛かる恐れがあって、丸山元気騎手は攻められなかったのだろう。それでも、力の劣る馬が強い馬を負かすには内の2、3番手のポジションを取りにいくしかない。何のための騎手と好枠か。

北九州記念2019
前半600mが32秒7、後半が35秒5という、強烈なハイペース。後方から外を回すポジションを走った馬が断然有利になった。ダイメイプリンセスは前走で直線1000mを走ったことにより、前向きさが戻ってきたことに加え、展開と枠順が見事にはまった。

ディアンドルは展開を考えると、最も強い競馬をした。連勝の勢いそのままという表現が正しいだろうか、唸るように先行して、最後まで伸び切ってみせた。負けてしまったのは展開の綾。ただ、この敗北をきっかけにして気持ちの面で崩れてしまうこともスプリンターにはよくあることで、その点だけが心配。

同じことはモズスーパーフレアにも言えて、このペースを3番手で追走し、勝ち馬と0.3秒差まで踏ん張っているのだから、やはりこの馬は強い。速いだけではない。自分の型(逃げ)で競馬ができればさらに強さを発揮できる。秋のスプリンターズSに向けて、楽しみな1頭である。

1番人気に推されたミラアイトーンは5連勝ならず。展開やポジションは向いたのに、最後は伸び切れなかった。やや調子落ちの面があったかもしれないし、重賞クラスの壁にも当たった。勝ち続けるのは難しい。それでも、フットワークが大きく、スピードにも目覚ましいものがあり、資質の高さは間違いない。

 

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札幌記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sapporo

■1■G1馬もしくはG1級の馬
過去の勝ち馬を見ると、2つのタイプがいることが分かる。エアグルーヴ、セイウンスカイ、テイエムオーシャン、ファインモーション、フサイチパンドラ、ハープスターなど既にG1を勝っていた馬と、ヘヴンリーロマンス、アドマイヤムーン、アーネストリー、トーセンジョーダン、ネオリアリズムなど札幌記念を勝利した後にG1を勝った馬である。つまり、札幌記念はG1級の力がないと勝つのが難しいレースである。

札幌競馬場はヨーロッパの馬場に近いタフな馬場であり、本当に能力がないと勝てない。さらに札幌記念には古馬の一戦級が集まってくるため、このレースを勝つことはG1レースを勝つだけの能力が優にあることの証明でもある。札幌記念はG2レースではあるが、G1馬もしくはG1級の能力がある馬を狙ってみたい。

■2■牝馬
牡馬(セン馬含む)【7・8・6・93】 連対率13%
牝馬         【2・1・3・13】  連対率16%

函館競馬場で行われた2013年を除く、過去9年間で牝馬が2勝しているだけでなく、連対率も16%とまずまずな数字を残している。平坦コースが牝馬にとってプラスに働くということに加え、前述のようにG1級の能力がなければ勝てないレースに出てくるということは、それだけ体調が良いということである。古馬の一戦級を相手に回して、勝負になる手応えがあるからこそ出走してくる牝馬には要注意。

■3■一瞬の切れを持った差し馬
スタートから第1コーナーまで400mほどの距離があるため、内枠外枠での有利不利はほとんどない。それでも、4つコーナーを回る小回りの競馬場である以上、第1コーナーまでに内のポジションを取れないと、終始外々を回らされる羽目になる。特に外枠を引いた馬は苦しいレースを強いられるだろう。

また、G1級のメンバーが揃うこともあって、道中のペースは速くなることが多い。逃げ・先行馬よりも差し馬を狙いたいのだが、いかんせん最後の直線が短い。よって、最後の短い直線だけで差し切ることのできる、一瞬の切れを持った差し馬が狙いか。

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関屋記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sekiyakinen
■1■2000m以上の距離に実績のある中距離馬
スタートしてから最初のコーナーまでの距離、そして最後の直線が圧倒的に長いため、どの馬にとっても息の入らない厳しい流れになる。そのため、スピードよりも、スピードを持続させるためのスタミナがまず問われることになる。全体のタイムや速い上がりタイムが出ることに惑わされることなく、2000m以上の距離に実績のある中距離馬を狙いたい。

■2■ノーザンダンサー系
新潟1600mのコース形態上、スピードの持続を問われることは前述したとおりだが、そのような舞台を最も得意とするのがノーザンダンサー系の馬たち。一瞬の脚で勝負するようなレースでは惜敗を喫してきたノーザンダンサー系の馬たちが、コースを味方にして台頭する。また、ノーザンダンサー系の馬は厳しい気候にも強く、新潟の酷暑にも耐えることが出来ることも、関屋記念を得意とする理由のひとつ。

■3■先行馬もしくはアウトインアウト
2009年 12.2-10.8-11.6-12.3-12.1-11.3-10.7-11.7(46.9-45.8)S
2010年 12.7-11.3-12.2-12.0-11.5-10.6-10.3-12.3(48.2-44.7)S
2011年 12.5-10.5-11.5-11.7-11.6-11.8-10.9-12.1(46.2-46.4)M
2012年 12.2-10.9-11.9-12.0-11.7-11.1-10.4-11.3(47.0-44.5)S
2013年 12.3-10.7-11.5-11.7-11.7-11.8-10.8-12.0(46.2-46.3)M
2014年 12.6-10.9-11.4-11.6-11.6-11.5-10.8-12.1(46.5-46.0)M
2015年 13.2-11.5-11.7-11.5-11.4-11.2-10.7-11.4(47.9-44.7)S
2016年 12.5-11.1-10.8-11.3-11.4-11.9-10.8-12.0(45.7-46.1)M
2017年 12.4-11.1-11.7-11.4-11.3-11.1-11.0-12.2(46.6-45.6)S
2018年 12.4-10.6-11.2-11.5-11.5-11.2-11.0-12.2(45.7-45.9)M

2010年や2012年、2015年は極端にしても、前半よりも後半の方が速い、全体としてスローに流れるレースが多い。また最後の直線が659mと長いため、異常なほどに速い上がり3ハロンのタイムが計時される。これだけ上がりが速いと、当然のことながら、前に行っている馬にとっては有利なレースとなる。

新潟競馬場は、押し潰された長円形の形状で、JRAの競馬場では最もコーナーの曲がりのきついコースとなる。新潟のマイル戦では、スタート後の長い直線で勢いがついたままコーナーに突っ込んでいくため、意外とスピードが落ちず、コーナーが曲がりにくい。そのため、減速することなく内ラチに沿ってコーナーを回るのは難しい。外から切れ込むようにしてコーナーを回り、直線では再び外に出すような、アウトインアウトのコース取りが理想的。外枠から発走する馬は、そのようなコース取りがしやすい。

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小倉記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Kokurakinen

■1■高速馬場に対応できるスピード
サマー2000シリーズ第3戦。2006年から北九州記念が1200m戦となり、小倉記念が7月最終週~8月第1週へスライドされた。主なステップレースは七夕賞となるが、レースの特徴から考えても、七夕賞と小倉記念は直結しない。

なぜなら、七夕賞が福島競馬場の荒れてきた馬場で行われることに対し、小倉記念は野芝が生え揃った絶好の馬場で行われるからである。野芝は気候の暖かくなる6月くらいから成長し、8月の最も熱い季節に最盛期を迎える。野芝100%で行われる小倉競馬場の馬場は、これ以上ないほどの絶好の高速馬場となる。つまり、七夕賞ではパワーが求められるのに対し、小倉記念は高速馬場に対応できるスピードが求められることになるのだ。

後半からラップが急激に上がるため、スピードの持続力も必要とされることになるところがミソ。速い持ち時計があり、なおかつそのスピードを支えるスタミナを秘めた馬が狙いか。

■2■前走の着順
前走の着順別の小倉記念での成績を見てみたい(過去10年間)。

前走1着    【1・2・4・18】 連対率12%
前走2着    【2・1・0・9】 連対率25%
前走3着    【1・2・0・6】 連対率33%
前走4着    【1・0・1・7】 連対率11%
前走5着以下 【3・3・4・43】 連対率10%
前走10着以下 【2・2・1・35】 連対率10%

主なステップレースが北九州記念から七夕賞へ変わったことにより、前走の着順がそのまま小倉記念へとスライドすることはなくなった。どちらかというと、七夕賞のレースが適性に合わなかった馬の巻き返しというパターンが多くなるはずで、前走の着順はさほど気にしなくてもよいだろう。

■3■内枠の差し馬有利
かつて小倉記念は馬場の内が悪い重賞であった。なぜなら、連続開催の3回小倉が始まる頃、1回小倉以降に張り替えた部分のAコース最内がかなり傷んでくるからである。ちょうどその辺りに小倉記念は位置していたため、馬場の良い所を走られる外枠を引いた馬は有利であった。しかし、2006年からは開催時期がズレたことにより、内外の有利不利がなくなった以上、4つコーナーの小回りコースということを考えれば内枠有利となる。そして、各馬が直線の短さを意識して早めに仕掛けることで、一瞬の脚を持った差し馬にとって絶好の舞台となることも覚えておきたい。

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