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涙のドラマなど

スプリンターズSは、好スタートからモズスーパーフレアが先手を取り、前半600mが32秒8、後半が34秒3というペースで引っ張った。スプリントG1としては速すぎるわけではなく、適切なペースで逃げることができた。淀みない流れとなった結果、力があって、ある程度の位置にいれば届くレースとなった。

勝ったタワーオブロンドンはスタートを決め、慌てることなくダノンスマッシュをマークする位置につけた。少しずつスピードを上げて、スムーズに直線を向くことができたのが勝因。馬の走るリズムがスプリント戦とピッタリ。パワーとスピードを高い次元で兼ね備えた名スプリンターとなりそうな予感。もう(ディーマジェスティのときに)語られ尽くしているだろうが、シンコウエルメスの物語は素晴らしい。安楽死寸前の馬を関係者の献身的なケアと強い想いで何とか救ったからこそ、タワーオブロンドンもここにいる。彼の可愛らしい顔つきからは、そのような涙のドラマなど微塵も感じられないが(笑)。

ルメール騎手は、タワーオブロンドンを最もスムーズな形でエスコートした。レースの流れと自らの騎乗馬の走るリズムが符号するポジションを見つけるのが天才的に上手いジョッキーである。その上手さを支えているのは、様々な競馬場やレースで騎乗した経験と馬を意のままに動かす技術と腕力である。

最後は決め手の勝負になった分、負けてしまったが、モズスーパーフレアは持てる力とスピードを出し切った悔いのないレースであった。春シーズンと比べて、馬体も回復し明らかに毛艶も良くなっていた。調子さえ戻れば、これぐらいの時計では普通に走る馬。G1を勝ち切るにはひと工夫必要ではあるが。

ダノンスマッシュは勝ち馬に先に抜けられた分の3着。枠順とポジションが逆であれば、際どい勝負になっていたはず。川田騎手にとって誤算だったのは、途中まで外の進路を取っていたマルターズアポジーが急に内に入ってきたこと。これによってポジションが1つ下がり、前が完全に詰まってしまった。

Sprinters201901

Sprinters201902

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