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ファンタジーSを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■キャリアは2、3戦が理想的
キャリア別の成績は以下のとおり。
1~3戦 【9・8・8・89】 連対率15%
3戦以上【1・2・4・23】 連対率10%

キャリアが豊富な馬よりも少ない馬の方が連対率が高い。ファンタジーSの時点で3戦以上のキャリアがあるということは、素質がないため出走したレースで順当に勝ち上がれなかった、もしくは将来を見据えて大事に使われていないことの証明でもある。キャリア3戦以内の素質馬を出来れば狙いたい。

とはいえ、キャリアがあまり少なすぎる(1戦)のも怖い。キャリア1戦でこのレースを勝った馬には、プリモディーネ、スイープトウショウ、ラインクラフトと、後にG1レースを制した名牝たちがいる。このレースをキャリア1戦で勝つような馬は、かなりの素質と将来性を秘めていると考えて間違いない。

■2■スプリント的な要素が求められる
この時期の京都は、成長は止まっても野芝の状態が良いため、軽さが維持される馬場である。そのため、1400mの距離ではあっても、短い距離を一気に走り抜けることの出来るスプリント能力がまず問われる。スピードがあることが絶対条件ということだが、そのような馬は前走で連対を外している可能性はかなり低い。過去10年において、前走で連対していた馬から7頭の勝ち馬と8頭の2着馬が出ており、前走で連対できていない馬は疑ってかかるべき。

■3■先行馬有利
京都1400m外回りコースは、最初のコーナーまでの距離が512mと長く、緩やかな登り坂になっていることもあり、先行争いが激化することはほとんどない。そのため、前半3ハロンの平均タイムは34秒8、後半のそれが35秒2と、ほぼ平均ペースに近い流れになる。軽さが維持されているオーバーシード芝であることも加わって、前が止まりにくく、先行した馬にとっては有利になる。

 

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最強馬が最短距離で

天皇賞秋は大方の予想通りアエロリットが先頭に立ち、前後半が59秒0-57秒2という超スローペースに流れた。このペースでこの上りでは、後ろから行った馬や外を回された馬にとってはノーチャンス。昨年のJCと同様に、強い馬(アーモンドアイ)が(枠順や展開、馬場に)恵まれての完勝、楽勝であった。

アーモンドアイは、陣営の連敗はしたくないという強い想いを背負い、仕上がりすぎるほど仕上がっていた。その分、ややテンションが上がっていたが、レースでは問題ない程度。この精神的な強さもアーモンドアイならでは。ブエナビスタが休み明けで楽勝した、2010年の天皇賞秋を彷彿させる走りであった。次走はジャパンカップになるのか、それとも香港か。どこに行くとしても、彼女のコンディションさえ整っていれば、走る能力が違いすぎるので負けることの方が難しい。それにしても、リスグラシューやディアドラなどを筆頭に、世界の競馬にも女性の時代がやってきたようだ。

ルメール騎手は、相当なプレッシャーがあったはずだが、それを感じさせない冷静な騎乗であった。一瞬だけヒヤっとしたのは、2コーナーを回る手前で、サートゥルナーリアに前をカットされるように入られたとき。あそこを切り抜けて、それ以外は最強馬を最短距離で回したパーフェクトライドであった。

ダノンプレミアムは、今回はスムーズにスタートを切り、内から2頭目ではあったが、前から3番手を進むことができた。道中は折り合いもつき、最後まで伸びたが、勝った馬が強かった。この馬も前走(安田記念)の悔しさをバネに、きっちりと仕上げてきた。敗れはしたが、川田騎手もソツなく乗っている。

アエロリットは自分の型でレースを進め、スローに落とせたことで、最後の直線に向いて脚が十分に余っていた。それでも、内からアーモンドアイ、外からサートゥルナーリア、ダノンプレミアムに馬体を並べられ、しのぎを削り合えたことはこの馬が超一流馬であることの証明である。

ユーキャンスマイルもワグネリアンも、展開には恵まれなかったにもかかわらず、最後は差を詰めて来た。先週のワールドプレミアもそうであったが、友道厩舎の中長距離馬づくりは素晴らしいし、G1レースに向けての仕上げにも感嘆してしまう。

サートゥルナーリアは、スミヨン騎手の積極的な騎乗で絶好のポジションを確保したにも関わらず、最後の直線では伸び負けしてしまった。スタートの時間が近づいてくるにつけ、首を上下に振って入れ込み始め、この血統に特有の気性の激しさと弱さが出てしまっていた。今後は精神的な成長が求められる。

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顔つき、表情から勝者を占う(天皇賞秋2019出走馬馬体評価)

今回はサラブレッドの顔つき、表情から、気性や精神面を読み解くことをテーマとしてお話しします。天皇賞秋2019の出走馬12頭の馬体評価をしながら、アーモンドアイvsサートゥルナーリアのどちらが勝つのか最終決断をしたいと思います。

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天皇賞秋を当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■前から10番手に付けられる馬
平成14年の改修によって、東京競馬場の2000mコースは生まれ変わった。スタートから最初のコーナーまでの距離が23m延長されたことにより、スタートしてから各馬が比較的スムーズに最初のコーナーに入って行けるようになったのだ。さらにゲートを外目に置くようになったため、最初のコーナーに各馬が殺到して、馬群が詰まってしまうということが緩和された。

最初のコーナーへの先行争いが緩和されたことにより、ハイペースが常であった天皇賞秋が平均ペースになりやすくなった。サンデーサイレンス産駒のワンツーフィニッシュ(平成16年、17年においてはサンデーサイレンス産駒のワンツースリー)が目立つようになり、「瞬発力」が求められるレースに様変わりしたということである。牝馬の活躍が目立つようになったのもここに理由がある。

馬場がまだ軽さを保っている時期ということも含め、前に行ける馬でないと、もう少し具体的に言うと前から10番手に付けられなければ、勝つことは難しい。

■2■穴は夏競馬を使ってきた馬から
かつては天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念が古馬の王道であったが、最近は3戦全てに全力投球する馬は珍しくなった。ひとつのG1レースを勝つことによる消耗が激しくなったことに加え、良い意味でも悪い意味でも各路線が分業化されたことにより、それぞれの有力馬がどこかのレースに照準を絞るようになった。

そのため、実績馬であっても天皇賞秋にはビッシリ仕上げてこない馬もいるため、ここがピークになるように夏競馬を使われてきた伏兵馬が台頭することもありうる。たとえば、2005年を制したヘヴンリーロマンスなどはその典型で、2006年のスウィフトカレント、そして2007年のアグネスアーク、2011年のトーセンジョーダンなどが激走して穴を開けた。特に札幌記念はG1の登竜門でもあり、ここを好走してきた馬には注目しておきたい。

■3■宝塚記念とは直結しない
同じ中距離で行われる春と秋のG1レースである宝塚記念と天皇賞秋であるが、意外なことに勝ち馬が直結しない。過去20年でこの2つのレースを連勝した馬はテイエムオペラオーとラブリーデイのみである。その理由としては、以下の2つが考えられる。

ひとつは2つのレースで勝ち馬に求められる資質が違うということ。6月の阪神競馬場で行われる宝塚記念は、ほぼ洋芝100%に近い力の要るオーバーシード芝で行われるため、勝利を手にするには何よりもパワーが求められる。それに対し、10月の東京競馬場で行われる天皇賞秋は、ほぼ野芝100%に近い極めて軽い馬場で行われるため、勝ち馬には何よりも軽いスピードが要求される。全く反対のベクトルを持つ資質が問われるだけに、宝塚記念と天皇賞秋を2つとも勝つのは至難の業である。

ふたつ目は、宝塚記念と天皇賞秋との間がわずか4ヶ月しかないということ。シーズンオフに近い宝塚記念を勝つということは、一滴も残らず春シーズンの力を使い果たしてしまったということを意味する。そこからわずか4ヶ月の間で、疲労を回復して、秋のG1シリーズ初戦である天皇賞秋に万全の体調で臨むことはなかなか難しい。見た目は出来ていても、目に見えない疲れが残っていたり、精神的な消耗が回復していなかったりすることは案外多い。

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長距離レースに向くのは、低方形?高方形?それとも正方形馬?

今回は馬の体長と体高を一辺とした四角形の縦横比率(プロポーション)をテーマとして、菊花賞2019に出走する各馬の馬体診断をします。ヴェロックスやワールドプレミア、レッドジェニアルなどの神戸新聞杯組を中心として、ニシノデイジー、ホウオウサーベル、サダル、カリポールなど、12頭の馬体について評価します!

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京都芝3000m

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京都競馬場の3000mを完走するには、3コーナーの丘を2度越えなければならない。3~4コーナーの中間点にかけて急激な丘の下り坂になっているため、スピードが乗りやすく、馬が行く気になってしまわないようにゆっくりと坂を下るのが、このコースの最初のポイントとなる。

その後、スタンド前を走ることになるため、ここでも馬がエキサイトして引っ掛かってしまうことがある。馬の行く気を削ぎ、スタンドの大歓声から馬を守るためには、他馬を前か横に置くことができれば理想的である。

3コーナーからの勝負所でバテて下がってくる馬がいるため、内を進んだ馬が不利をこうむることがあることにも注意。道中は馬群が縦長になって進むことが多いため、基本的には内枠・外枠発走の差はほとんどないと考えてよい。

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菊花賞を当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■再びスタミナの裏づけが必要に
京都競馬場3000mで行われる菊花賞は、前半折り合いをつけながらゆっくりと行き、残り4ハロンからの瞬発力勝負になるレースがほとんどであった。つまり、折り合いさえついてしまえば、瞬発力のある中距離馬でも十分に対応できるレースであった。しかし、ここ最近は、その傾向に少しずつ変化が生じてきている。

過去20年間の菊花賞における、上がり3ハロンのタイムを比較してみたい。

平成8年  34秒4
平成9年  34秒4
平成10年 35秒1
平成11年 34秒2
平成12年 36秒1
平成13年 35秒3
平成14年 35秒4
平成15年 35秒8
平成16年 35秒8
平成17年 35秒7
平成18年 35秒6
平成19年 36秒2
平成20年 35秒3
平成21年 35秒8
平成22年 35秒6
平成23年 35秒1
平成24年 36秒1
平成25年 36秒1
平成26年 34秒9
平成27年 35秒4
平成28年 34秒7
平成29年 40秒0 不良馬場
平成30年 34秒2

平成11年までの上がりタイムを見ると、とても3000mのレースとは思えない典型的なヨーイドンの競馬であることが分かる。菊花賞を3000mで行う意義が問われ始めたのが、ちょうどこの頃。しかし、時代の流れとは不思議なもので、平成12年に開催が2週間早まったのを境として、最近は35秒台後半の上がりで決着することが常になってきている。

理由としては、道中のペースがそれほど緩まなくなってきているということ以上に、各馬の仕掛けが早くなってきていることが挙げられる。瞬発力勝負では劣るが、スタミナには自信のある遅咲きの馬たちが、春の実績馬を負かすために、一斉に仕掛け出すタイミングが早くなってきているということである。

このことによって、スタミナに不安のある馬たちの台頭は難しくなった。もちろん、この時期の京都競馬場の高速馬場や直線が平坦であることを考えると、ある程度の速い脚は要求されるだろう。しかし、実質3000mを走る上に、ペースが上がるタイミングが早くなってきている以上、スタミナの裏づけがない馬の末脚は不発に終わる可能性が高い。

■2■神戸新聞杯で切れ負けした馬
開催が2週間早まり、スタミナの裏づけが要求されるようになってからの過去10年間で、3着以内に入った馬30頭のうち20頭は神戸新聞杯組である。最大のステップレースであり、勝ち馬も8頭出ているが、なぜか神戸新聞杯→菊花賞と連勝した馬はディープインパクトとオルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイアという最強クラスのみ。

これは神戸新聞杯が中距離での資質を問われるのに対し、菊花賞が長距離でのそれを問われたからである。つまり、神戸新聞杯で中距離に対する適性を見せて快勝したような馬は菊花賞で苦戦を強いられるということになる。むしろ神戸新聞杯でスピード、切れ負けしたような馬を菊花賞では狙うべきである。

たとえ神戸新聞杯の距離が400m延長されても、その傾向は変わらないだろう。神戸新聞杯は前半1000mと後半1000mの間の400mが緩むレースになり、最後の瞬発力が問われるレースになる。だからこそ、スピードを持続させるスタミナが問われる菊花賞では、むしろ神戸新聞杯でスピード、切れ負けしたような馬を狙うべきである。

■3■内枠はリスクあり
京都競馬場の3000mを完走するには、3コーナーの丘を2度越えなければならない。3~4コーナーの中間点にかけて急激な丘の下り坂になっているため、スピードが乗りやすく、馬が行く気になってしまわないようにゆっくりと坂を下るのが、このコースの最初のポイントとなる。その後、スタンド前を走ることになるため、ここでも馬がエキサイトして引っ掛かってしまうことがある。馬の行く気を削ぎ、スタンドの大歓声から馬を守るためには、他馬を前か横に置くことができれば理想的である。そういった意味では、内枠が有利ではある。

しかし、内を進む馬には大きなリスクもある。まだ競走馬として完成していない3歳馬同士のレースであることや、クラシック最後の一戦であることも手伝って、3000mの距離を最後まで完走できない馬が出てくる。その勝負にならなかった馬たちが、急激にペースが上がる2度目の坂越えの時点でバテて下がってくるのである。ズルズルと下がってくる馬たちを上手く捌ければ問題ないのだが、もし上がって行かなければならないタイミングで前が壁になってしまうような事態に陥れば致命傷となるのだ。

過去にもゼンノロブロイやロックドゥカンブといった人気馬たちが、バテて下がってくる馬を捌き切れずに、スパートのタイミングを逸して負けてしまったことは記憶に新しい。ペリエ騎手は菊花賞であれほどバテた馬が下がってくることを知らず、あの位置にいたことを相当に悔いたらしい。柴山騎手はスタートで出負けして後方のインに閉じ込められ、簡単にG1レースを勝たせてはもらえないことを実感したはずである。つまり、ジョッキーとしては2周目の3コーナー手前までには外に出しておきたいレースなのである。

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凱旋門賞の歩き方

凱旋門賞のレポートを動画にまとめました。新設されたパリロンシャン競馬場の見どころや、凱旋門賞当日の雰囲気を体感してください。番組の最後には、チャンネル登録者の方に向けてのプレゼント企画(レーシングプログラムとキーホルダー)もありますので、お見逃しなく!

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ノーザンファームの育成力には驚かされる


秋華賞は意外にもビーチサンバが逃げ、コントラチェックが続いた。好スタートを切ったダノンファンタジーが直後につけ、カレンブーケドール、クロノジェネシス、パッシングスルーと有力馬が追いかける。前半1000mが58秒3、後半が61秒6という稀に見るハイペースとなった。

クロノジェネシスは、このハイペースを持ったままで追走し、抜け出して来たのだから強い。2歳時からマイル戦を中心に活躍してきたが、単なるマイラーではなく、距離延びて良い、スタミナ豊富な馬であることが証明された。休み明けでキッチリと仕上げてしまうノーザンファームの育成力には驚かされる。

北村友一騎手はスタートを決め、内の好位を取れた時点で、仕事が半分終わった感はあったのではないか。クロノジェネシスのあまりの手応えの良さに、思わず笑みが浮かんできたはず。ダノンファンタジーが早めに動いてくれたことで、直線で楽に外に出せたことも功を奏し、思い描いた通りの騎乗であった。

惜しい競馬となったのは、2着のカレンブーケドール。なかなか外に出せず、最後の直線でダノンとクロノの間に入ろうとして閉まった(閉められた?)ロスが大きかった。ダノンが早めにバテたのも誤算だろうし、クロノは内にササる癖があるので、外を狙っても良かったかもしれない。
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シゲルピンクダイヤもシャドウディーヴァも、ハイペースに乗じて、後ろから差してきたが届かず。京都の内回りのG1では、後ろから行くとさすがに勝ち切れない。ビーチサンバは持続力を生かして5着に踏ん張った、福永騎手の好騎乗が光った。

1番人気に推されたダノンファンタジーは、積極的にレースを進めたが、最後の直線に向いたところで脚が止まった。川田騎手はなぜあれほど早めに外に出してスパートをかけたのか理解に苦しむが、ダノンファンタジーにとっては距離が長く、ペースが速くてスタミナ不足を露呈した結果となった。

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肩の角度から距離適性を見分ける方法【秋華賞2019馬体診断】

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牝馬3冠の最終戦である秋華賞が行われます。ダノンファンタジー、パッシングスルー、クロノジェネシス、カレンブーケドール、シゲルピンクダイヤ、ビーチサンバ、コントラチェック、フェアリーポルカ、エスポワール、サトノダムゼルなど、今年の出走馬の馬体を例に挙げながら、肩の角度から距離適性を見分ける方法をお伝えします。

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秋華賞を当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■ジョッキーの腕が大きく結果を左右する
京都の芝2000m(内回り)に変更された年以降、過去15年間の前半5Fと後半5Fのラップを比較してみたい。前傾ペースとは前半のラップの方が速く、後傾ペースとは後半のラップの方が速いレースのことを示す。
平成13年 58.4-60.1 →前傾ペース
平成14年 59.0-59.1 →平均ペース
平成15年 59.8-59.3 →平均ペース
平成16年 59.9-58.5 →後傾ペース 平成17年 60.1-59.1 →後傾ペース 平成18年 58.4-59.8 →前傾ペース
平成19年 59.2-59.9 →平均ペース
平成20年 58.6-59.8 →前傾ペース
平成21年 58.0-60.2 →前傾ペース
平成22年 58.5-59.9 →前傾ペース
平成23年 58.3-59.9 →前傾ペース
平成24年 62.2-58.2 →後傾ペース
平成25年 58.9-59.7 →前傾ペース
平成26年 58.0-59.0 →前傾ペース
平成27年 57.4-59.5 →前傾ペース
平成28年 59.9-58.7 →後傾ペース
平成29年 59.1-61.1 →前傾ペース
平成30年 59.6-58.9 →後傾ペース

前傾ペースと後傾ペースが交互に入り乱れ、ランダムなペースになっていることが分かる。開幕2週目の絶好の馬場と短い直線を考慮に入れると、基本的には先行馬にとっては非常に有利に働くコースである。しかし、逆にそのことを意識しすぎると、各馬の仕掛けが早くなり、極端なハイペースが創出されることになる。

また、道中のペースの緩急も激しく移り変わる。たとえば2007年の秋華賞では、道中(6ハロン目)でなんと13秒台のラップが刻まれた。スタートから2ハロン目はそれ以前の5年間で最速なだけに、ペースが速いと思わせておいて、急激に遅くなるというアップダウンの激しいレースであった。

2007年 ダイワスカーレット
12.3 - 10.4 - 11.5 - 12.2 - 12.8 - 13.6 - 12.4 -11.3 - 11.1 - 11.5

わずかな展開の綾によって、ペースの緩急が激しく移り変わり、前に行った馬に有利な流れになったり、一転して差し脚が生きる展開になったりする。こういうレースでは、馬をコントロールする技術やペース判断に長けたジョッキーの腕が大きく結果を左右することになる。レースの位置取りや道中での駆け引きなどを含め、騎手が占めるウエイトは大きいのだ。

■2■スピードの持続が求められる
この秋華賞でサンデーサイレンス産駒が苦戦を強いられたのは有名な話である。過去に行われた秋華賞に60頭のサンデーサイレンス産駒が出走して、2003年のワンツーフィニッシュと2005年にエアメサイアの勝利があるが、ほとんどの馬は4着以下に沈んでいる。1番人気に推されたトゥザビクトリーやダンスインザムードというビッグネームすらも惨敗しているのが、この秋華賞である。2006年も1番人気に推されたアドマイヤキッスが4着と凡走した。

【2・2・1・55】 連対率6%

この数字は、サンデーサイレンス産駒の秋華賞における成績である。サンデーサイレンス産駒の秋華賞での連対率は6%という極めて低い数値を示す。他のG1レースと比較してみても、10%を切るのはNHKマイルカップぐらいで、それ以外のG1レースではほとんど20%以上の連対率となる。たとえば、同じ牝馬限定G1レースであるエリザベス女王杯の31%と比べると、サンデーサイレンス産駒の秋華賞での不振は明らかになる。

サンデーサイレンス産駒がこのレースを苦手とした理由はただひとつ。小回りのゴチャつきやすいコースで、スピードの持続が極限まで求められるレースになりやすいからである。サンデーサイレンス産駒は、ゆっくり行って終いを伸ばすレースには滅法強いのだが、スタートからゴールまで速いラップを刻み続けなければならないレースを苦手としたからだ。つまり、秋華賞は瞬発力ではなく、地脚の強さで勝負する馬にとって有利なレースである。

■3■4つコーナーでも外枠有利
過去10年の秋華賞は全てフルゲートで行われたが、内外に分けた枠順別の勝率、連対率は次頁のとおり。

1~4枠 【5・4・6・74】 勝率6% 連対率10%
5~8枠 【5・6・4・65】 勝率6% 連対率14%

4つコーナーの小回りコースである以上、内枠有利が基本と考えてよいが、勝率、連対率共にほぼ同じという結果が出ている。ペースによっても内枠・外枠の有利不利は違ってくるので一概には言えないが、京都芝2000m(内回り)コースはゴチャつきやすいこともあり、距離ロスがあっても、外をスムーズに回した方がレースをしやすいということだろう。

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皮膚の薄い馬、厚い馬の見分け方【毎日王冠、京都大賞典】

ROUNDERSチャンネル第2回は、毎日王冠と京都大賞典の出走馬の馬体を例にとって、「皮膚の薄い馬、厚い馬の見分け方」をテーマとして話しました。とても難解な部分ですが、少しでもヒントになれば幸いです。皆さまからアドバイスいただき、ランキング形式で発表しています!毎日王冠はインディチャンプ、モズアスコット、アエロリット、ペルシアンナイト、ギベオン、ダノンキングリー、京都大賞典はグローリーヴェイズ、エアウィンザー、ウラヌスチャーム、シルヴァンシャー、エタリオウ、ダンビュライトらの馬体を解説していきます。5つ★評価は果たしてどの馬に?

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毎日王冠を当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■とにかく逃げ・先行有利
府中の1800展開いらず、どんな展開になっても強い馬が勝つという意味の格言だが、開幕週に限っては当てはまらない。この時期の東京競馬場は、夏の間に十分根を張った軽いオーバーシード芝となる。洋芝はまだ芽が出かけた程度で、ほぼ野芝100%の極めて軽い馬場であるため、前に行った馬が簡単には止まらない。たとえかなりのハイペースになったとしても、とにかく逃げ・先行馬に有利なレースとなる。

■2■前走がG1、もしくは重賞勝利馬
過去10年間の、前走をクラス別で分けると以下のとおり。
G1    【4・7・3・39】
G2    【2・1・2・11】
G3    【3・2・4・35】
OP以下 【0・0・1・9】

過去10年の連対馬中で、11頭が休み明けの前走G1組、その他8頭はG2、G3をステップとしている。休み明けにもかかわらず、前走G1組が勝利しているように、この時期になると夏を使ってきた馬よりも実績のある実力馬にとって有利なレースとなる。前走がG1組であれば着順は関係ないが、G2、G3もしくはOP以下のレースをステップとしてきた馬は、前走勝って臨んできている上り馬であることが必須条件となる。

■3■4歳馬中心も3歳馬には注目
世代別の成績は以下の通り。
3歳馬【2・4・0・11】 連対率35%
4歳馬【4・2・4・19】 連対率21%
5歳馬【2・2・2・23】 連対率14%
6歳馬【1・2・1・17】 連対率14%
7歳馬以上【1・0・3・24】 連対率4%

夏を越して本格化した4歳馬の活躍が目立つ。秋の中距離G1シリーズに向けてキーとなるステップレースである以上、ひと夏を越しての成長が見込まれる馬を探すべきレースである。また、3歳馬の連対率が35%と圧倒的に高い。出走頭数こそ少ないが、この時期に古馬にぶつけてくるような素質を見込まれた3歳馬が出走してきたら、かなりの確率で好勝負になるということである。

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