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逃げ馬と松若騎手は忘れた頃にやってくる


高松宮記念2020―観戦記
高松宮記念はモズスーパーフレアがダッシュ良く先頭に立ち、前半600mを34秒2、後半を34秒5でまとめて逃げ切った。雨が降ってパワーを要する重馬場になり、後方の馬たちの切れ味も削がれ、先行した馬たちにとって有利なレースとなった。その中で1頭だけ差し込んできたグランアレグリアは強い。 最後の直線におけるクリノガウディ―の斜行がなければ、勝ち馬は違っただろう(おそらくダイアトニック)。和田竜二騎手はまさかの手応えの良さに勝ちを焦ったのか、誰にとっても後味の悪いレースとなった。ダイアトニックと北村友一騎手は前走で加害馬となり、今回は被害馬。これも競馬といえば競馬。

モズスーパーフレアは、1番人気に推された昨年の高松宮記念は冬毛がボウボウ、馬体がしぼんで見えるほど疲れ果てていたが、昨秋から今春にかけては馬体がふっくらとして充実している。脚質的に展開に左右されるところはあるが、いつも力を出し切れる馬である。今回は結果がついてきたということ。 松若風馬騎手は逃げ・先行馬に乗せると巧い。当たりが柔らかいからか、馬が背中の上にいる人間を意識しないで走っているような錯覚に陥るほど、負担を掛けることが少ない。だからいきおい逃げ・先行馬で今回のような穴を開ける。それも忘れた頃にやってくる。

グランアレグリアは差し込みにくい馬場の中、大外を通って1頭だけ違う脚色で伸びてきた。良馬場であればもっと切れたはずだし、突き抜けていたかもしれない。スピード能力の高さは明らかであり、気性的に我慢が利きやすいスプリント戦から1400m戦が最も合っている舞台である。

千載一遇のチャンスを逃したクリノガウディーは、掴みどころのない馬である。今言えることは、とにかく今回の高松宮記念はスムーズに良いポジションを通って走ってこれたということだ。はまると強いことは分かったが、かといって次走で好走するかは疑問が残る。

ダイアトニックは運がなかったのひと言に尽きる。好スタート好ダッシュから、内の最高のポジションを確保し、追い出しを待つ余裕もあったほど。北村騎手も勝ちを意識しただろう。まさかあそこまでよれてきて、最悪のタイミングで前をカットされるとは。それにしても安田厩舎のスプリンターの層は厚い。

ダノンスマッシュは勝負どころですでに手応えが怪しくなっていたように、前走とは打って変わって、馬が走らなかった。1週間前の立ち写真でも耳を絞ってイラついていたように、本番に向けての肉体面の極限の仕上げが、精神的には裏目に出てしまったのだろう。

タワーオブロンドンも、全くと言ってよいほど見せ場がなかった。マイナス6kgときっちり絞れて、精神的にも適度な気合がみなぎっていたが、いつもの伸びはなかった。雨が降った重馬場が合わなかった、ぐらいしか凡走の理由が思いつかない。

最後にもうひとつ。今回はルメール騎手から他の騎手に乗り替わった2頭(タワーオブロンドンとグランアレグリア)が人気をしたが、勝つことはできなかった。このことから分かるのは、ルメール騎手は簡単に勝っているように見えて、実は難しい馬を勝たせているということだ。

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どこまで馬体をきっちりと仕上げるか?

今回のテーマは、「どこまで馬体をきっちりと仕上げるかは、それぞれの馬によって違う」ということです。タワーオブロンドンやグランアレグリア、ダノンスマッシュなど、高松宮記念2020の出走馬の馬体解説をしながら、馬体と精神のバランスについて解き明かしていきます。

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高松宮記念2020有力馬馬体評価

 

 

 

 

 

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