« 腹を見る(オークス2020出走馬馬体評価) | Main | 母系の良さを引き出すのが名種牡馬の証【超・馬券のヒントvol.12】 »

続けて負けないのが名馬


ヴィクトリアマイル2020ー観戦記ー
トロワゼトワルがスピードを生かしてハナに立ち、前半マイルが45秒6、後半が45秒0というスローペース。前が止まりにくい馬場も加わり、後ろから行った(スピードに乗るのに時間が掛かった)馬たちにとっては厳しかった。スローなのに1分30秒6という、典型的なスピードレース。

勝ったアーモンドアイは別次元の競馬をした。好スタートから楽々と追走し、最後の直線に向いたときも手応え抜群。ジョッキーのわずかな合図に応えてギアチェンジをすると、一完歩一完歩が跳ぶように伸びた。ゴール前は完全に流しており、牝馬同士のG1では力が違いすぎた。アーモンドアイの本質はマイラーである。古馬になり、肉体的に付くべきところに筋肉が付き、緩さがなくなってくると、その馬本来の肉体が浮かび上がってくる。長くても2000mまでの距離のレースが最適で走りやすい。続けて負けないのが名馬であり、陣営もそれを見事に実現した。次走は安田記念だろうが、ベストな条件だけに、負ける要素は見当たらない。それでも敢えて課題を挙げるとすれば、ここ最近はアーモンドアイ自身がゴール前で耳を立てて、気を抜くシーンが見られることぐらいか。ズバっと後ろから差されることだけには注意すべき。

サウンドキアラは外枠を心配していたが、スッと先行し、馬を前に置かずともキッチリ折り合っていた。この馬自身も相当に力を付けているが、さすがに今回は相手が悪かった。パワフルな馬体だけに、府中のマイル戦をこなせた意味は大きい。松山騎手も落ち着いて力を引き出した。

ノームコアは脚質的なこともあり、道中のポジションが後ろであったことが3着の理由である。昨年のような差しが決まるレースにはならなかったが、それでも最後まで良く伸びている。フレームの大きい馬体は府中のマイル戦にピッタリで、安田記念でも十分に勝負になるはず。

トロワゼトワルは最後まで粘り、あわや馬券圏内に残るかと思われたが実力馬3頭には割って入れなかった。差す競馬もできる馬だけに、コントラチェックを行かせて内の2番手につけたかったはずだが、枠順が悪かった。三浦皇成騎手は勝ちに行っている。近いうちにG1を勝てるはず。

ダノンファンタジーはソツないレースをしているが、勝つにはワンパンチ足りない。ラヴズオンリーユーは、こうしたスピードレースよりも、ゆったり行けるレースの方が現状では合っている。プリモシーンもそれなりに伸びてはいるが、昨年のVM時がピークだったかもしれない。

|

Comments

Post a comment