謎解きは皐月賞の後で…そして歴史は繰り返される!

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皐月賞は謎を残すレースであった。不可解というか、違和感があるというか、つまり何だか不思議なレースということである。明らかに間違っていると声高に叫ぶことはできないが、その結果をそのまま素直には受け入れがたい。体中のあらゆる感覚が静かにそうささやいている。

皐月賞を振り返ってみたい。前に行った馬が有利というジョッキーや関係者の意識の総和が飽和点に達した結果、誰もが想像した以上の激流となった。特にスタートしてから最初のコーナーを回り切るまでの2ハロンの攻防が凄まじかった。さらに4コーナー手前から、抑えきれなくなった○○○○が早めに動き、それをマークしていた◎◎◎◎などの有力馬が動き始めたこともハイペースに輪をかけた。そのため、前に行った組と後ろから行った組が、前半と後半でそっくり入れ替わる、典型的な前潰れのレースとなった。

外から一気にまくって直線で突き抜けた★★★★は実に鮮やかであった。他の有力馬の脚が直線で止まるのを尻目に、まるで1頭だけ違う脚を使って勝利したように私たちの目には映った。日本ダービーに向けて視界良好、3強ではなく実は1強なのではないか。そう思った人もいただろう。しかし、このレースには不可解な点があって、2着に突っ込んだ▲▲▲▲もほぼ最後方から追走した馬だったということだ。

このまま日本ダービーを迎えれば、必ずや★★★★と▲▲▲▲は人気馬として祭り上げられるだろう。あれだけ衝撃的なレースを見せつけられてしまっては、誰がこの2頭の引力に抗うことができるだろうか。皐月賞を勝った★★★★も2着に来た▲▲▲▲も、後ろから行ったことが功を奏し、前に行った馬たちがバテたところを差し切っただけで、実はそれほど力が抜けているわけではないよ、と誰が大きな声で言えるだろうか。たとえ心のどこかで疑っていたとしても、目の前で起こった圧倒的な事実に対して、私たちは口をつぐんでしまうのだ。

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父ディープの生き写しマカヒキ:5つ☆

ディーマジェスティ →馬体を見る
腹袋がしっかりとして、ディープインパクト産駒というよりは、母系の影響が強い。
馬場が重ければ重いほど、上りが掛かれば掛かるほど、力を発揮するタイプ。
Pad4star

マウントロブソン →馬体を見る
このメンバーに入ると完成度が低く、幼さを随所に感じさせる馬体。
それでもここまで走るのだから、古馬になって馬体が成長してきたら恐ろしい。
Pad3star

アジュールローズ →馬体を見る
馬体には伸びがあって将来性は高いが、その分、現時点では力がつき切っていない。
黒光りする毛艶は良く、体調自体は申し分なく、この馬の力を発揮できる仕上がり。
Pad3star

マカヒキ →馬体を見る
馬体が枯れてきて、筋肉のメリハリも素晴らしく、本番に向けて完璧な仕上がり。
顔つきも聡明で、まさにディープインパクトをそのまま大きくしたような馬。
Pad5star

エアスピネル →馬体を見る
2歳時から馬体の完成度は高かった馬だが、ここに来て胴部に伸びが出てきている。
距離は心配なく、前後躯にしっかりと実が入って、この馬も完璧な仕上がり。
Pad4star

レッドエルディスト →馬体を見る
前駆から首にかけての伸びと実の入りが素晴らしく、いかにも距離が延びて良い。
手脚が長い分、スピードに乗るのに時間が掛かるかもしれないが、馬体は抜群。
Pad4star

サトノダイヤモンド →馬体を見る
胴部には十分な長さがあるのに対して、手脚がやや短く、重心が低く映る。
毛艶は素晴らしく、筋肉のメリハリもあって、本番に向けて仕上がりは良い。
Pad4star

プロフェット →馬体を見る
首回りが硬く、前駆に力が入り過ぎている立ち姿で、距離延長はマイナス材料か。
パワーがあるが、胴部も詰まっていて、母父タニノギムレットの血が出ているか。
Pad3star

ロードクエスト →馬体を見る
この馬もどこか幼さを感じさせる馬体で、素質とバネで走っている印象を受ける。
前後のバランスは良く、距離は問題ないが、気性面に難があるのが気がかり。
Pad3star

リオンディーズ →馬体を見る
2歳時に比べると、ずいぶんと馬体に幅が出てきて、パワーアップ著しい。
その分、距離が延びてプラスに出るかどうかは疑問だが、馬体は成長している。
Pad3star

ヴァンキッシュラン →馬体を見る
とにかく腹袋がしっかりとした馬で、一瞬の脚はないがスタミナは豊富そう。
やや重さを感じさせるので、もうひと絞りできれば、ワンランク上を目指せる。
Pad3star

スマートオーディン →馬体を見る
胴部に長さがあって、ダノンシャンティ産駒のイメージをくつがえす馬体のつくり。
表情の激しさからは、ダービーに向けて極限まで仕上げられてきたのが分かる。
Pad45star

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R.I.Pカネヒキリ 「怪物であれ」(再掲)

Dubaiwc

カネヒキリが「砂のディープインパクト」と呼ばれていたのが、ずいぶん昔のことのように思える。毛色こそ違え、あのディープインパクトと同世代であり、かつ同一馬主のため勝負服が同じ、そして、ダートで無類の強さを誇ったことから付けられたニックネームであった。あれから6年の歳月が流れ、英雄ディープインパクトは引退し、新しいヒロインが次々と現れては去っていった。その間、カネヒキリは幾度の病や怪我、そして手術を乗り越えて、今でもターフで戦い続けている。今やカネヒキリを「砂のディープインパクト」と形容する者は誰一人としていない。

衝撃的なデビューを飾ったディープインパクトに比べ、カネヒキリは実に平凡に、競走馬としてのキャリアに幕を開けた。芝コースを走った新馬戦が4着、続く芝の未勝利戦でも11着と惨敗。馬主や調教師は頭を抱えたに違いない。とにかくまずひとつ勝たなければ、その先はない。競走馬としてのキャリアを失ってしまうことは、サラブレッドにとって死を意味する。どうやって1勝させるか。陣営による試行錯誤と妥協の末、戦いの場は芝からダートに移された。

カネヒキリは、ダート初戦でいきなり7馬身差の圧勝を飾った。ダート馬としての資質に満ち溢れていたのである。血統的には母父のデピュティミニスターが色濃く出たのだろう。その後、ジャパンダートダービーで初G1レースを勝ったのを皮切りに、3歳にしてJCダートを制し、翌年のフェブラリーSを圧勝すると、世界最高峰のドバイワールドカップにも挑戦し、4着と健闘した。華々しいキャリアと栗毛の明るい馬体に、多くの競馬ファンが魅了された。

実を言うと、カネヒキリは強さを感じさせない馬であった。武豊騎手は常々、カネヒキリについて、「力でねじ伏せるような強さは感じない。強いって感じさせるところが全然ない」と語っていた。この言葉を聞いた時、不思議だなと私は思った。500kgを超える雄大な馬格を誇り、歴戦のダート馬たちを相手に一歩も引かないカネヒキリに、力でねじ伏せるような肉体的な強さが全くないとは。乗った人間にしか分からない、何か別の強さがあるのだろうか。皮肉なことに、この謎が解けたのは、カネヒキリが窮地に追い詰められてからのことであった。

ドバイからの帰国緒戦の帝王賞で2着した後、カネヒキリはサラブレッドにとっては不治の病である屈腱炎を患ってしまった。これまでの道程から見ても、普通の馬ならば引退のケースである。が、哀しいかな、最強のダート馬にとっても、種牡馬への道は開けなかった。そうである以上、カネヒキリにとって残された道はただひとつ。病を背負って走り続けること。当時としては珍しい、臀部の脂肪細胞にある幹細胞を右前脚の腱に移植する手術が施された。カネヒキリは走り続けることでしか、生きることが出来なかったのだ。いや、あの時から、カネヒキリにとって、走ることが、生きる、ということになった。

プロレスラーの小橋健太は、ガンを患って右の腎臓を失ったという。腎臓がひとつしかない小橋にとって、プロレスの全てが悪い。筋肉を鍛え上げると体に老廃物がたまり、腎臓の負担は大きい。それでも、回復のことばかり考えて10年生きるより、1年しか生きられなくてもいい、と迷いなくリングに復帰した。全力で生きる1年を積み重ねていけば、10年、20年と悔いのない人生が続いていく可能性もあるじゃないかと。主治医は「プロレスをするために手術をしたのではない。生きるためにしたのです」と言ったが、試合後には「あなたには、リングに上がることが、生きる、ということなんですね」と分かってもらえたという。

「プロレスラーは怪物であれ」とは、小橋健太の師匠であるジャイアント馬場の言葉である。その意味が、最大のライバルである病と闘うようになった今、身に染みて分かるようになったという。小橋健太にとってもカネヒキリにとっても、生きることが目的なのではなく、闘うことが生きるということなのだ。彼らの身体のコンディションは、かつての全盛期のそれにはない。思うように身体が動かないこともあるだろう。それでも、彼らが全盛期の強さを保ち続けているのは、精神的な強さを失っていないばかりか、前にもまして強い気持ちを抱くようになったからである。屈腱炎だけではなく、骨折さえも克服してしまったカネヒキリが私たちに見せてくれているのは、レースではなく、生き方なのである。だからこそ、私はカネヒキリのことを未来に語り継ぎたいと思う。

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東京芝2400m

Tokyo2400t

スタンド前からの発走で、スタート地点から第1コーナーまでの距離は349mと平均的な長さ。第1コーナーまでの距離が十分にあるため、無理な先行争いはあまりなく、1コーナーまでには大方の位置取りは決する。コース幅も広く、コーナーも複合カーブであり、直線も長いという全くごまかしの利かないタフなコース設定となっているため、力がなければ勝ち切ることはできない。

直線が長いという意識が各騎手に働くため、どの馬も道中無理をせず折り合いに専念する。そのため、スローペースになり、最後の直線での瞬発力勝負になりやすい。瞬発力に欠ける馬では苦しく、末脚に自信のある差し馬にとっては十分に能力が発揮される舞台である。

以上のことから、東京の2400mを勝つためには、「折り合いがつくこと」「瞬発力があること」「スタミナがあること」という3つの条件を満たしていることが望ましい。まさに、2400mがチャンピオンディスタンスと呼ばれるゆえんを体現しているコースと言えるだろう。

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日本ダービーを当てるために知っておくべき3つのこと

Derby

■1■乗り替わりは大きなデメリット
「すべての牡馬は生まれた直後から、ダービーを獲るという目標に向かって育てられる」と言っても過言ではない。すべての馴致、育成、調教という点は、ダービーに向かって線でつながっているのである。その線上において、騎手が実戦のレースにおいて競馬を教えていくという役割は大きい。道中を走るリズム、息を入れるタイミングを教え、馬群の中で走ること、馬群を割ることに対する恐怖を取り除くなど、レースをうまく運ぶためのコツを教えていくのは騎手の役割である。

それゆえだろうか、ダービーで乗り替わりがあった馬は、これまでに勝ったことがない。過去18年間で【0・7・5・93】という散々たる結果である。このデータだけを取っても、デビューから競馬を教えてきた騎手が、本番であるダービーで乗り替わることに、どれだけのデメリットがあるかが分かるはずである。

また、連対に絡んだ7頭の内訳は、平成13年のダンツフレーム、平成14年のシンボリクリスエス、平成16年のハーツクライ、平成18年のアドマイヤメイン、平成19年のアサクサキングス、平成22年のローズキングダム、平成27年のサトノラ―ゼンとなる。アドマイヤメインとアサクサキングス、サトノラ―ゼンを除いて、乗り替わり前の騎手が騎乗する馬に、乗り替わられた馬が先着していないということは面白い事実である。

たとえば、平成14年のシンボリクリスエスは武豊騎手から岡部騎手に乗り替わったが、武豊騎手はタニノギムレットでダービーを制した。また、平成16年のハーツクライは安藤勝己騎手から横山典騎手に乗り替わったが、安藤騎手はキングカメハメハでダービーを勝った。このように、ある騎手が乗り替わる前の馬に、乗り替わった後の馬が先着することは少ない。つまり、ダービーを勝つような馬は、どんなことがあってもジョッキーが手放すことはない、もしくは手を離れることはないということである。注)平成13年のダンツフレームの藤田騎手はダービーに騎乗していない。

■2■経験を積んだベテランジョッキー
過去の勝利騎手のほとんどは、経験を積んだベテランジョッキーである。あの武豊騎手でさえ12年もかかったように、ダービーを勝つことは他のG1レースとは比べものにならないほど難しいことなのである。円熟した騎手が活躍している理由として、

1、ダービーという異様な雰囲気の中で、平常心で騎乗できる精神力が求められる
2、ダービーを勝つためには騎手としてのあらゆる経験を生かさなければならない
ということが考えられる。 それ以前に、ダービーを獲れるだけの器の馬を依頼されなければならないし、多数を依頼された場合には、その中からダービーを勝てそうな馬を選択していかなければならない。つまり、ジョッキーとしてのあらゆる技術や経験が求められることになるのである。だからこそ、ダービーというレースは一朝一夕で勝てるはずはなく、騎手にとっても憧れのレースとなり得るのである。

■3■皐月賞からの直行組
ダービーでは皐月賞からの直行組が好走することが多い。直行組以外としては、以下の2つのパターンが考えられる。 1)皐月賞のあとにトライアルレースをはさんだ馬 2)別路線組 最近の傾向として、1)の皐月賞からダービーの間にレースをはさむ馬は少なくなってきている。ほとんどの有力馬がダービーに直行し余力を残している中で、トライアルを使うということは、それだけで十分なディスアドバンテージになるからである。それでも敢えてトライアルを使うとすれば、本番のダービーでは勝負にならないことを見越した上でのことであり、メンバーが落ちるトライアルで賞金を確実に稼ごうという意図が読み取れる。実力的にも足りず、余力も残っていない馬が、本番であるダービーで好走することが難しいことは想像に難くない。

2)の別路線組では、最近ではNHKマイルカップか青葉賞を勝ってきた馬の活躍が目立つ。NHKマイルカップからはキングカメハメハとディープスカイという大物が出ているように、決して相性の悪いレースではない。府中のマイル戦を勝ち切れるスタミナがあれば、2400mもこなせるということである。今後も注目のステップレースとなるには違いないが、中2週というローテーションを考えると、皐月賞からの直行組に軍配が上がるだろう。また、青葉賞からは古いところではエアダブリンが、最近ではシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、アドマイヤメイン、フェノーメノが本番でも好走している。同条件を勝ってきた馬なので当然といえば当然なのだが、完成度がやっと追いついてきたという素質馬が多い。しかし、まだダービーの勝ち馬が出ていないのも事実である。

結論としては、1)のパターンは本番のダービーでは勝負にならず、狙うとすれば2)のパターンということになる。ただし、勝ち馬に限って言えば、皐月賞からの直行組を狙うのが定石だろう。

■参考データとして
1、前走G1レース(皐月賞かNHKマイルカップ)以外で負けている馬は×
2、2000m以上未経験の馬は× 3、前2走で連対なしの馬は×

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目をつぶれば見えてくる

Oaks2016
オークス2016―観戦記―
ダンツペンダントがハナを切り、エンジェルフェイスやゲッカコウが追いかけ、前半1000mは59秒8という速いペースで流れた。中盤こそ12秒台後半のラップが刻まれて落ち着いたが、最後の3ハロンは再び速い上がりの勝負に。前半が速くなった分、先行馬たちは最後の直線半ばで力尽き、後ろから行った馬たちに有利な差し比べのレースとなった。こういう縦長のレースにおいては、前から下がってくる馬を捌かなくてよく、フットワークを伸ばして走らせやすい、馬群の外を回った方が好結果につながる。外枠から差し脚を生かした馬たちが上位を占めた中、内から攻めた勝ち馬の強さは際立った。

勝ったシンハライトは、道中はきっちりと折り合い、内で脚をためながら走っていた。焦点は最後の直線に向いてからどう馬群を捌くかだけ。最後の最後に抜け出して、辛勝したように見えるが、馬自身には余力があり、まだ本気で走っていないところがある。というのも、ゴールした直後に耳を立てているように、この馬はすぐに遊んでしまうところがあって、桜花賞のように早めに抜け出してしまうと気を抜いて、ペースダウンしてしまうため、最後まで馬体が併さる今回のような形がベストである。ふわふわして走っているので、騎手としては手応え以上に伸びるし、追えば追うほど伸びる馬である。小さな馬体ながらも、走るバネと潜在的なスタミナが豊富で、さらに距離が延びても良さが出るはず。

池添謙一騎手も内枠を引いた時点で、腹を決めていたのだろう。変に道中で動くことなく、前が開くなら開け、開かないならその時になんとかしようと、開き直って最後の直線に向いていた。スパッと抜ける瞬間はなく、シンハライトもジワジワと伸びたが、トップスピードに乗ったゴール前100mは素晴らしい切れ味であった。最後の直線で抜け出す際に、池添騎手は意図的にデンコウアンジュを外に弾き飛ばしているが、ここは目をつぶろう。たまたまデンコウアンジュが無事に走り終えただけであって、大きな事故につながる可能性も十分にあり、降着になるかどうかは運次第であった。しかし、あそこで待っていたら、シンハライトの馬のタイプから見て、敗れてしまっていただろうし、そんな競馬は見たくない。手段を選ぶなということではなく、脚のある馬は何としてでも抜け出してこなければならない。そのためには、引いてしまってはならないし、多少強引に見えても動かなければならない。そういう前提であれば、もし事故につながってしまったとしたら、それは結果としてそうなってしまったと考えるしかない。事故が起こった結果からその乗り方が悪いと批判するのではなく、もしシンハライトが歴史に名を刻むことを肯定するならば、最悪の結果さえも受け入れる、引き換えにすると考えなければならない。誰しも人を傷つけたくはないが、競馬というスポーツにおいて勝利を目指す上で、どうしてもそうなってしまうこともあるはずだ。競馬を楽しんでいる私たちが、結果だけを見て危険を叫んでみたり、かと思えば涼しい顔をしてシンハライトの勝利を祝ってみたりするのはどこかおかしい。その過程をすべて踏まえ、目をつぶらなければ見えないものもあることを知っておきたい。

チェッキーノは最後まで良く伸びたが、惜しくも届かなかった。シンハライトとは着差以上の差があり、今回は勝ち馬が強かったとあきらめるしかない。桜花賞を回避した判断はプラスに出ているし、この馬にたずさわってきた人々の忍耐や工夫が良い方向に向いている。ひとつ間違うと、一介のマイラーに終わってしまうこの血統の馬が、2400mをしっかりと走り切れたことに価値がある。戸崎圭太騎手もよく乗っている。道中のポジションも完璧であり、レースの流れを考えると、外を回して正解であった。最後の追い方も素晴らしく、坂を上がってからグッと馬を伸ばして連対を確保してみせた。

Photo by 三浦晃一

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ローテーション次第で競走馬の未来は変わる

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若駒の頃のローテーションは、人生の進路や岐路のようなものである。たとえ同じような資質や能力を持つ馬であっても、いつの時期にデビューし、どのようなレースを選んで走るかによって、その馬の辿るべき道や未来は大きく変わってくる。競走馬の歩んできたローテーションやその行く末を見てきて、特に競走馬がデビューしてから数戦目までのレース選択つまりローテーションが、その馬をいかに形づくり、馬生を大きく左右するかをつくづく思い知らされた。

コディーノ(父キングカメハメハ、母ハッピーパス)という牡馬がいた。

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関連エントリ
・「コディーノの憂鬱」前編中編後編の前編後編の後編

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顔つきも変わってきたウインファビュラス:5つ☆

シンハライト →馬体を見る
前後のバランスは良く、まとまっている馬体だが、強調すべき箇所はない。
馬体の柔らかさからくるフットワークの軽さが、この馬の最大の長所なのだろう。
Pad3star

アットザシーサイド →馬体を見る
キ甲が高く、前駆の力強さが素晴らしく、ダートでも走れそう。
その分、距離が延びて良いタイプではなく、今回は2400mがポイントとなる。
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デンコウアンジュ →馬体を見る
前後に筋肉がしっかり付いているが、胴部には長さがあまりなくマイラー的な体型。
気性は案外素直そうなので、折り合いは付くことで距離は持つだろう。
Pad3star

ロッテンマイヤー →馬体を見る
手脚がスラリと長く、まだ筋肉が付ききってはいないが、将来性の高い好馬体。
父の力強さよりも、母母父のカーリアンの血が濃く出ているような馬体の伸び。
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フロムマイハート →馬体を見る
父系からは距離が延びて良さそうだが、馬体を見る限りはマイラーらしいそれ。
母父のアグネスデジタル譲りの力強さがあり、パワー勝負ならこの馬か。
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フロンテアクイーン →馬体を見る
皮膚の柔らかさが伝わってくるような好馬体で、いかにも体調が良さそう。
マイル前後が距離適性だろうが、気性の素直そうな表情からは2400mもOK。
Pad3star

エンジェルフェイス →馬体を見る
さすが藤原厩舎という馬体のバランスと毛艶の良さで、本番に向けてきわめて順調。
筋肉のメリハリはあるが、欲を言えば、もうひと絞りできれば完成形になる。
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アウェイク →馬体を見る
牝馬らしからぬ気の強そうな表情からは、一瞬の切れ味の鋭さが想像される。
馬体はコンパクトにまとまっているが、筋肉が詰まっていてパワーがあるタイプ。
Pad3star

ウインファビュラス →馬体を見る
幼さを感じさせていたが、ここに来て馬体が成長しているのが手に取るように分かる。
それに伴い、気性面も安定してきているのか、顔つきも変わってきた。
Pad5star

チェッキーノ →馬体を見る
胴部には十分な伸びがあるが、手脚がやや短く、重心は低い、体型はマイラー。
この時期の牝馬にしては筋肉が発達して、メリハリも素晴らしく、完璧な仕上がり。
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ダイワドレッサー →馬体を見る
前駆の力強さが目立つ馬体で、ダートや時計の掛かる馬場に滅法強そう。
その分、トモの肉付きに物足りなさを感じるが、前に行ってどこまで粘れるか。
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ジェラシー →馬体を見る
この馬も首から胸前にかけてのつくりが素晴らしく、ダートで走ってきそう。
気持ちが入ってしまう馬だけに連勝は難しいかもしれないが、体調は文句なし。
Pad4star

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日本の競馬を大きく変えたテスコガビー

Jiromaru

自分が生まれた年のオークスやダービーはどんな馬が勝ったのだろう、とふと想像することがあります。もちろん当歳の私がそのレースを見ているはずもないのですが、自分が生きてきた時間分を巻き戻してみたときのオークスやダービーに興味があるということです。調べてみたところ、私が生まれた1975年のオークス馬はテスコガビーであり、ダービー馬はカブラヤオーでした。どちらも圧倒的な力を示した逃げ馬であり、しかも名手・菅原泰夫騎手が手綱を取った馬たちでした。

この2頭は1度だけ直接対戦をしたことがあります。クラシック戦線が始まる前の2月に行われた東京4歳Sで2頭は激突することになりました。どちらの馬の主戦でもあった菅原泰夫騎手は果たしてどちらを選ぶのか話題になりましたが、所属厩舎の管理馬であったカブラヤオーは弟弟子の菅原澄男に任せ、テスコガビーの背から降りることはしませんでした。結果としては、カブラヤオーに首差で敗れることになってしまうのですが、これで菅原泰夫騎手はテスコガビーとカブラヤオーのどちらの手綱も手放すことなく、桜花賞やオークス、皐月賞やダービーへ向かうことができたのでした。テスコガビーは桜花賞を圧勝しました。タイムとしては1分34秒9。2着馬には1.9秒もの大差をつけたのです。そして、迎えたオークスも、8馬身差をつけて逃げ切りました。

この2つの勝利が日本の競馬を変えたという人もいるように、日本の競馬関係者たちは、スタミナ重視の考え方がもう通用しない時代がやってきたことを目の当たりにしたのです。スピードがスタミナを制する時代。「競馬界に与えた衝撃はのちのサンデーサイレンスに匹敵する規模であった。それが今もって史上最強の牝馬に名を挙げる人が多い理由ではないだろうか」と血統評論家の吉沢譲治さんは語りました。テスコガビーという牝馬の登場により、スピード重視の競馬の時代の幕は切って落とされたのです。1975年がいかにエポックメイキングな年であったかが分かります。

およそ40年の歳月が流れ、日本の競馬はさらに大きく変わりました。ペースや脚質もありますので、単純な比較はできませんが、今年の桜花賞の勝ち時計は1分33秒4。もしテスコガビーが出走していたとしても、14着に沈んでいたことになります。そして、オークスに臨んできたとしても、おそらくしんがり負けを喫してしまうはずです。私が生まれた年にテスコガビーの桜花賞やオークスの走りを見た人たちは、それから41年後にテスコガビーのさらに10馬身以上先を走っている馬がいることを想像できたのでしょうか。それは今の私たちにも同じことが言えるのかもしれません。今から40年後の未来において、今年のオークスの勝ち馬のさらに10馬身先を走る馬を想像できるのでしょうか。えっ、その前に今年はどの馬が勝つのかですって?それは皆さまの想像にお任せします。競馬は想像できるスポーツであり、ギャンブルなのですから。

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オークスを当てるために知っておくべき3つのこと

Oaks

■1■オークスを勝つための条件
牝馬クラシックにおける、桜花賞1600m→オークス2400m→秋華賞2000mという距離の伸縮には少なからず問題点があるだろうが、実際のところ、オークスは2400m戦のレースであっても、内容(実質)的には1600m~2000m程度のものになってしまうことが多い。なぜなら、どの馬にとっても2400mは未知の距離となるため、各騎手に前半大事に乗ろうという気持ちが働き、ペースが遅くなるケースが多いからである。道中はゆっくりと行って、ラストの瞬発力勝負というレースになりがちで、そのため、オークスを勝つために条件となるのは、「スローペースに折り合える」、「瞬発力がある」という2点となる。

■2■桜花賞組が有利
また、桜花賞からの直行組の活躍が顕著なのは、桜花賞組の完成度が高いからである。スローペースに折り合うことができれば、たとえマイラーでもオークスの2400mは十分にこなせてしまう。最終的に問われるのは「絶対能力」であり、桜花賞で勝負になるだけのスピード(瞬発力を含む)、スタミナがあれば、それがそのままオークスでも十分通用してしまう。よって、別路線組よりも完成度(現時点での「絶対能力」)がはるかに高い、桜花賞組が有利になるのである。

■3■桜花賞→オークスの連覇が少なかった理由
なぜ桜花賞→オークスという連覇が少なかったかというと、
1、桜花賞馬はスピードが勝っている傾向があった
2、桜花賞で力を出し尽くしている という2点が考えられる。

1については、阪神競馬場が改修される以前の桜花賞を勝つような馬は、全体的なバランスとしてスピードが勝っている傾向が強かったので、「スローペースに折り合える」「瞬発力がある」のどちらかを満たしていないことが多かった。もちろん完成度が高いため好走はするのだが、それだけではオークスを勝ち切ることは難しい。

2については、桜花賞を勝つために力を出し切ってしまった馬が多く、1ヶ月半後のオークスまで体調を維持することができないことが多い。この時期の牝馬の体調は変わりやすいのである。つまり、余力を残して桜花賞を勝つか、余程能力が他馬と比べて抜けているかでないと、桜花賞→オークスという連覇は難しい。
阪神競馬場が大幅に改修されて以降の桜花賞馬の次走を見てみると、

2007年 ダイワスカーレット→ローズS1着
2008年 レジネッタ→オークス3着
2009年 ブエナビスタ→オークス1着
2010年 アパパネ→オークス1着
2011年 マルセリーナ→オークス4着
2012年 ジェンティルドンナ→オークス1着
2013年 アユサン→オークス4着
2014年 ハープスター→オークス2着
2015年 レッツゴードンキ→オークス10着
と桜花賞馬とオークスが直結しつつあることが分かる。

阪神競馬場の改修を境として、桜花賞を勝つために求められる条件が一変した。つまり、仕上がりが早く、スピードの勝った馬が有利だったが、今やスローペースにしっかりと折り合えて、瞬発力に秀でていて、クラシックを目の前にしてグンと成長してくる馬が有利になったのだ。しかも、マイル以上の距離を走ることのできるスタミナの裏づけが必要になってくる。これらの条件を満たして桜花賞を勝利した馬は、よほど体調を崩してしまわない限り、距離が延びても同じ適性が問われるオークスで凡走することは考えにくいということになる。

■参考として
1)1600m以上のレースで連対したことのない馬は×
2)たとえ桜花賞であろうとも、前走が着外であった馬は×
3)重賞未経験の馬は×
4)連対率が50%以下の馬は×
5)桜花賞のあとレースを使った馬は×

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ヴィクトリアマイルはスピードレース


ヴィクトリアマイル2016―観戦記―
内枠を利してスマートレイヤーがそのまま先頭に立つかと思いきや、レッドリヴェールが思い切ってハナを奪い、前半マイルが45秒7、後半が45秒8という平均ペースをつくった。4コーナー手前でカフェブリリアントが抑えきれずに先頭に立つシーンもあり、先行馬たちにとってはやや出入りの激しい展開。11秒台が連続する緩みのないラップに加え、府中の長い直線での追い比べとなり、各馬の実力が正直に反映されるレースとなった。勝ったのは出走馬中、最もスピードに優るストレイトガールであった。

ストレイトガールは昨年に続く勝利で、ヴィルシーナに次ぐ2頭目のヴィクトリアマイル連覇となった。しかも7歳牝馬のG1勝利は史上初の快挙。最後の直線に向いてからは追い出しを我慢するほどに手応えが良く、ゴーサインが出るや、あっと言う間に馬群から抜け出した。着差以上の完勝と言ってよいだろう。ピークが短い短距離馬、しかも牝馬であるにもかかわらず、7歳にしてこれだけの走りができることに驚かざるをえない。こんなにも長くトップレベルの能力を維持できるのは、ストレイトガールが短距離馬にしては珍しく気持ちのゆったりとした、オンとオフのはっきりした馬だからであろう。その証拠に、負けるときにはあっさり負け(特に前哨戦では)、本番では全能力を発揮できている。気性的にピリピリしているような馬であれば、このような戦績は辿れない。

戸崎圭太騎手は、これ以上ない見事な騎乗でストレイトガールを連覇に導いた。どのようにして内に潜り込んだのだろうと、何度もパトロール映像を見てしまうほど、馬群の間隙を縫って、いつの間にか最高のポジションを走らせていた。レース前の綿密なシミュレーションと内を走らせようという明確な意思があるからこそ、わずかなチャンスを掴むことができるのだ。直線に向いた瞬間、一気に前が開いたが、あそこで慌てず騒がず、ひと呼吸置いて、ドンピシャのタイミングで追い出したのもさすがである。

ミッキークイーンは休み明けをひと叩きされ、パドックでの見た目は腹回りが寂しく映ったほどに、きっちりと仕上がっていた。それでも勝ち切れなかったのは、力負けというよりは、勝った馬の方がヴィクトリアマイルへの適性が高かったということである。同じマイル戦でも、もう少しスタミナを問われるような馬場やレースで走れば、ミッキークイーンに軍配が上がるはず。あえて欲を言えば、もう少し馬体を増やして、パワーアップされるとさらに強くなる。怪我から復帰した浜中俊騎手も、スタートからゴールまで勝ち馬のほぼ後ろを走らせていたように、非の打ちどころのない騎乗であった。

ショウナンパンドラにもミッキークイーンと同じことが当てはまる。勝ち馬とはヴィクトリアマイル適性において劣っていただけで、決して力負けではない。スピードの絶対値では勝ち馬が一枚上であった。スタートが決まらず、レースの流れに乗るまでにバタバタしてしまったこと、そして4コーナーで外を回してしまったことが2着と3着の違いとなった。池添謙一騎手は、ギリギリまで追い出しを待った方がこの馬の末脚を発揮できることをジャパンカップで学んだはずだが、どうしたのだろう、今回はやや勝ちに焦ったのかもしれない。

スマートレイヤーはもう少しスローで行きたかったが、そうは問屋が卸さなかった。それでも、これだけの平均ペースを先行し、最後は上位3頭のG1馬たちの次に来ているのだから、この馬も間違いなく力をつけている。5着のルージュバックもよく走ったが、このメンバーに入ると、力を出し切っても5着というのが順当な力関係であろう。

最後に、今年の結果を受け、ヴィクトリアマイルはスピードレースなのだということがはっきりと分かった。フジキセキ産駒が多く勝っているのは、スローに流れることが多いため、距離がもってしまうのだと考えていたが、そうではなくヴィクトリアマイルはスピードの絶対値が問われるレースなのである。府中のマイル戦は、スタミナがないとこなせないコースだが、馬場が絶好の時期に行われるヴィクトリアマイルを勝つには、まずスピードが必要なのだ。つまり、マイルをこなせる中距離馬ではなく、マイルをこなせるスプリンターを狙うべきレースなのである。他の競馬ファンにとっては自明のことかもしれないが、ヴィクトリアマイルはスピードレースであると私はストレイトガールに教えてもらった。

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VMは牡の古馬を相手に好走してきた女傑を狙うレース

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最近でこそ、調教技術やノウハウが向上したことに伴い、ウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなど、女傑と呼ばれる牝馬たちが一線級の牡馬に混じって好勝負を繰り広げ、ときには牡馬を圧倒する光景も見られるようになったが、やはり競走馬としての牝馬と牡馬の違いは歴然としてあると私は思う。性別を超越するほどの能力を秘めている一部の牝馬を別にして、牝馬と牡馬が一緒に走れば、総体的には前者に分が悪い。

それでは具体的に、牡馬だけで行われるレースと牝馬同士で行われるレースでは何が違うのか。その答えは、レース全体のタイムや1ハロンごとに刻まれるラップではなく、最後の直線で苦しくなったときに問われる根性でもなく、肉体的なぶつかり合いと威圧感である。

シンコウラブリイやダンスインザムードなど、多くの名牝を管理した藤沢和雄調教師は、牝馬が牡馬と戦うことについて、こう語っている。

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使われつつ成長を遂げたスマートレイヤー:5つ☆

シュンドルボン →馬体を見る
相変わらず馬体のシルエットが素晴らしく、理想的なバランスにある。
距離は延びてこその馬体であり、どちらかと言うとエリザベス女王杯向きか。
Pad45star

ルージュバック →馬体を見る
若駒の頃から馬体を良く見せるタイプではなく、古馬になってもそれは変わらない。
筋肉には柔らか味があって、疲れは完全に抜けて、体調は申し分ない。
Pad3star

ショウナンアデラ →馬体を見る
ひと叩きされたものの筋肉のメリハリが物足りず、絶好調までは時間が掛かる。
胴部はやや詰まっており、重厚感のある馬体はいかにもマイラー。

マジックタイム →馬体を見る
首差しがスラリと伸びて、いかにもハーツクライ産駒らしい馬体の伸びがある。
この馬も手脚が長く、距離が延びて良いタイプであり、ややパワー不足の感も。
Pad3star

カフェブリリアント →馬体を見る
いかにもマイラーらしい、コンパクトにまとまって、筋肉が豊富な馬体を誇る。
腹構えも素晴らしく、道中がスローに流れたら、チャンスはあるはず。
Pad45star

ストレイトガール →馬体を見る
胴部に長さが出て、スプリント戦よりも今はマイルぐらいの距離の方が合っている。
表情からはやや難しさが伝わってくるように、精神面で不安がある。
Pad3star

スマートレイヤー →馬体を見る
コンスタントに使われつつ、馬体のシルエットに力強さが出てきて成長した。
前後のバランスも良く、リラックスして立てており、安定して力を出せるはず。
Pad5star

ウインプリメーラ →馬体を見る
他の牝馬たちと比べると、どうしても線の細さが目立つようにパワー不足。
顔つきからは気性面で穏やかになってきていることが分かり、力は出し切れる。
Pad3star

レッツゴードンキ →馬体を見る
若駒の頃からパワータイプの馬体を誇っていたが、さらに筋肉量が増してきた。
スローの瞬発力勝負になれば、この馬のパワーが生きてくるかもしれない。
Pad3star

ショウナンパンドラ →馬体を見る
手脚に長さがあるが、胴部はややつまり気味であり、マイル前後がベストだろう。
ひと叩きされて、馬体は仕上がっており、スピードと切れ味、パワーを兼ね備えている。
Pad4star_2

ミッキークイーン →馬体を見る
昨年の馬体と比べると、古馬になって、馬体にパワーがつき、重厚感が増してきた。
特に前駆の盛り上がりは素晴らしく、馬体の成長という点では申し分ない。
Pad4star_2

クイーンズリング →馬体を見る
胴部が詰まって映るように、この馬にとってのベストな距離はマイル以下になるだろう。
顔つきから気持ちで走るタイプであり、レース間隔が開いても問題はない。
Pad3star

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東京芝1600m

Tokyo1600t

向こう正面の直線入り口からのスタートで、第1コーナーとなる3コーナーまでの距離は566mとかなり長い。スタートしてから緩い下りが続くことも加わって、前半から速いラップが刻まれることになる。“向こう正面でスピードが出てしまうこと”、“「直線が長く坂があること”の2つの理由によって、連対馬中の逃げ馬の比率が約12%という、「日本で最も差し馬が有利なコース」である。

コーナーの数が2つしかないことと、複合カーブであることによって、同じ1600mでも、中山競馬場のそれと比べるとごまかしが利かないコース設定になっている。マイル以上の「スタミナ」が要求され、スピードだけで押し切るのは難しいコースである。

ペースによって内外の有利不利が違ってくるコースであり、スローに近いペースであれば内、ハイペースに近ければ外の方が勝ちポジとなる。また、差し馬に有利とはいえ、東京競馬場の馬場状態は絶好であることが多いため、特に上級クラスになればなるほど、前に行った馬もそう簡単には止まらない。ペースやクラスに応じて柔軟に狙ってみるべき。

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ヴィクトリアマイルを当てるために知っておくべき3つのこと

Victoriamile

■1■短距離馬がもってしまうレースから底力勝負へ
府中のマイル戦といえば、字ズラ以上にスタミナが要求されるレースなのだが、ことヴィクトリアマイルに関していえば、そうとは言い切れない結果が出ている。3頭のフジキセキ産駒が勝利しているように、2009年、2010年のウオッカ、ブエナビスタらは別として、どちらかというとマイル以下を得意とする馬が勝ち切っているレースであった。その理由はレース自体のペースにあった。

12.6-11.2-11.6-12.1-12.2-11.4-11.3-11.6(47.5-46.5)S
1:34.0 ダンスインザムード
12.3-10.8-11.7-11.8-11.6-11.2-11.2-11.9(46.6-45.9)M
1:32.5 コイウタ
12.4-11.3-12.0-12.2-12.1-11.2-11.0-11.5(47.9-45.8)S
1.33.7 エイジアンウインズ
12.2-10.8-11.7-12.0-11.9-11.2-10.8-11.8(46.7-45.7)S
1:32.4 ウオッカ
12.2-10.6-11.0-11.7-12.0-11.6-11.3-12.0(45.5-46.9)H
1:32.4 ブエナビスタ
12.0-10.6-10.9-11.1-11.3-11.6-12.0-12.4(44.6-47.3)H
1:31.9 アパパネ
12.2-10.9-11.3-12.0-11.8-11.5-11.2-11.5(46.4-46.0)M
1.32.4 ホエールキャプチャ
12.4-10.8-11.4-11.7-11.9-11.4-11.2-11.6(46.3-46.1)M
1:32.4 ヴィルシーナ
12.4-10.7-11.6-11.5-11.8-11.4-11.2-11.7(46.2-46.1)M
1:32.3 ヴィルシーナ
12.1-11.0-11.2-11.2-11.4-11.2-11.6-12.2(45.5-46.4)M
1:31.9 ストレイトガール

ヴィクトリアマイルが新設されてから最初の4年間は、ほとんどのレースは前半が遅くて、後半が速いという、G1レースのマイル戦では珍しい後傾ラップであることが分かる。道中で引っ掛かることや東京競馬場の長い最後のストレッチを心配して、牝馬同士であることを含め、あまりガンガンやり合うような競馬にならなかったからである。マイル以下に適性があるような短距離馬でも、なんとかもってしまうというレースになりやすかったが、ここ数年は状況に変化が見られる。

2010年からは道中のペースが上がり、スローの瞬発力勝負になるレースが見られなくなった。そのことによって、ブエナビスタに始まり、アパパネ、ホエールキャプチャ、ヴィルシーナと、マイル戦以上のレースで好勝負を繰り広げてきた名牝たちによる、単なるスピードだけではなく、スタミナも問われる底力勝負となっている。

■2■近走で牡馬を相手に好勝負出来ていた馬
過去のほとんどの勝ち馬に共通する条件は、「近走で牡馬を相手に勝ち負けできていた」ということである。第1回の勝ち馬ダンスインザムードは、天皇賞秋3着、マイルCS4着、マイラーズC2着と、牡馬を相手に近走で互角に走っていた。第2回の勝ち馬コイウタも前走はダービー卿チャレンジで2着に入っていた。さらに言えば、ダンスインザムードの2着したエアメサイアも、前々走の中山記念で牡馬の3着と好走していた。ウオッカやブエナビスタ、アパパネは言わずもがなである。牝馬同士のG1レースであるがゆえ、牡馬と好勝負出来ているということの意味は大きい。

■2■内枠を引いた先行馬
スローペースになりやすい以上、やはり前に行ける馬にとって有利なレースになりやすい。さらに、スローペースでは馬群が縦長にならず、道中が団子状態で進むことになるので、馬群の外を回されないで済む内枠を引いた馬がレースをしやすい。もうひとつ付け加えるとすると、最後の直線に向いてのヨーイドンの勝負になりやすいので、瞬発力に長けた馬に向いたレースとなる。つまり、先行できて瞬発力勝負に強い馬が内枠を引いたら、たとえ人気薄であっても警戒した方がよいだろう。

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