3歳馬は急激に成長し、大きく変化する

Jiromaru

若駒の成長スピードは、僕たちが想像するよりも遥かに速いです。3歳馬の1年間は、人間でいう17歳から20歳ぐらいまでの4年間に相当すると言われています。人間でもこの時期は目に見えるような急激な成長を見せることがあり、馬はその4倍の成長速度ですから、まさに日に日に馬が変わってゆくというのが実感でしょう。良くも悪くも、馬が大きく変わってゆくのです。その中でも、春のクラシック戦線に出走するような馬たちは早熟であるため、苛酷なレースを経験しながらも、(特に牡馬は)肉体的に大きな成長を遂げます。

皐月賞から日本ダービーまでの間には6週間という間隔があります。短からず長からず、この期間をどう過ごすかで、日本ダービー馬になれるかどうかが決まると言っても過言ではありません。皐月賞の反動が思っていたよりも大きく、ひたすらに体調が回復するのを待つだけで時間が経ってしまう馬もいれば、6週間をフルに使って、皐月賞の前以上にビシバシと鍛えられて、それに応えるように馬も成長していく馬もいます。今年の日本ダービー馬ワグネリアンはまさに後者でした。

正直に言うと、私はワグネリアンという馬をそれほど評価してはいませんでした。2戦目の野路菊ステークスの勝ちっぷりは素晴らしかったのですが、東京スポーツ杯にせよ、弥生賞にせよ、もう少し弾け方が足りないのは、馬体の前駆に硬さがあるからだと考えていました。立ち写真を見ても、手脚も首もスラリと長く、たしかに伸びのある馬体ではあるのですが、トモに比べて前駆が力強すぎて、しかも力みのある立ち方をしていました。

☆2018年皐月賞時
http://www.keibado.com/keibabook/180416/photo01.html

岡田牧雄さんと対談をさせてもらったときも、ワグネリアンをずっと推してきた岡田さんにカウンターを入れる形で、僕はダノンプレミアムの方を上に評価すると主張しました(結果的には、ワグネリアンが勝ち、岡田さんの馬を見る目の凄さが証明される形になりました)。対談が行われたのは日本ダービーの3週間ほど前であり、あの時点ではダノンプレミアムの馬体が上だと主張したのは間違ってはいなかったと思います。

しかし、皐月賞からダービーまでの6週間に、僕が知らないうちに、ワグネリアンは大きな成長を遂げていたのです。一頓挫あったダノンプレミアムが、本来の調子を取り戻すのに四苦八苦しているのを尻目に。今だからこそ告白しますが(後づけだと思われても結構です)、日本ダービー出走馬の立ち写真を見たとき、最も大きく変わっていたのはワグネリアンでした。皐月賞までの力強さと堅苦しさが同居していた馬体が、長めの距離に対応できるように厳しい調教を課されたことで、良い意味で馬体が枯れて、重苦しさが消えたのです。

☆2018年日本ダービー時
http://www.keibado.com/keibabook/180528/photo09.html

ここまで馬体が大きく変わった日本ダービー馬は珍しいですね。ワグネリアンの日本ダービーの勝因は、弥生賞や皐月賞を勝ちに行かず、馬を急かさなかったこと、本番では福永祐一騎手が腹をくくって積極的にポジションを取りに行ったことなど、他の複数の要因が絡み合ってのものですが、ワグネリアン自身に渾身の仕上げが施され、そしてそれに応えるようにワグネリアンがグッと成長を遂げたからだと思います。

さあ、休み明けの今回はどのような馬体になって登場してくるのかと楽しみにしていましたが、皐月賞とダービーのちょうど中間ぐらいですね。皐月賞より前の堅苦しさは抜けていますが、やや余裕残しにしている分か、日本ダービーほどの軽さはないということです。もうひと絞りできれば十分に走れる出来なので、神戸新聞杯では世代の頂点に立った馬の意地を見せてもらいたいと思っています。

Kobeshinbunahi2018wt_2


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オールカマーを当てるために知っておくべき3つのこと

Allcomer

■1■前に行ける馬が圧倒的に有利
12.6-11.5-12.4-12.3-12.2-12.6-11.8-11.8-11.3-11.4-12.6(61.0-58.9)S
12.3-11.8-13.0-12.4-12.3-12.4-11.6-11.4-11.2-11.8-11.8(61.8-57.8)S
12.5-11.5-12.4-12.3-12.3-12.2-12.1-12.0-11.3-11.2-11.6(61.0-58.2)S
12.4-11.1-12.2-11.9-12.4-11.9-12.0-12.2-11.7-11.7-11.9(60.0-59.5)M
12.3-11.3-12.6-12.2-12.1-11.7-11.9-11.6-11.8-11.4-12.3(60.5-59.0)S
12.6-11.3-12.4-12.5-12.6-12.9-12.6-12.6-12.0-11.7-12.3(61.4-61.2)M
12.8-11.1-12.1-11.7-11.9-11.8-12.2-12.1-12.4-11.8-12.1(59.6-60.6)H
13.0-11.0-11.4-12.2-12.9-12.2-12.4-12.1-12.0-11.4-11.6(60.5-59.5)S
12.5-10.9-12.4-12.4-12.6-12.6-11.9-11.7-11.4-11.7-11.8(60.8-58.5)S
12.8-11.7-13.2-12.9-12.5-12.5-12.1-11.3-11.2-11.6-12.0(63.1-58.2)S

前半が上りで、後半が下りという競馬場のコースのアップダウンの影響も大きいのだが、過去10年間のラップタイムを見るだけで、オールカマーというレースが必然的に極端なスローペースになることが分かる。開幕3週目の絶好の馬場も手伝って、前に行ける馬が圧倒的に有利になる。これだけの速い上がりを求められる以上、前に行ける馬にとって圧倒的に有利になることは間違いない。

■2■夏を使ってきた馬
これは9月競馬全体に言えることだが、まだこの時期においては、休み明けの実績馬よりも夏競馬を使ってきた上がり馬の方が優勢である。この時期はまだまだ暑く、休み明けの馬にとっては調整が難しく、レースに行っていきなり能力を発揮しづらい。ところが、休み明けの馬は実績のある馬であることが多いため、たとえ仕上がりが悪くても、どうしても人気になってしまう面は否めない。私たちは春競馬での強い姿を覚えているので、ある程度の期待と幻想を持って、休み明けにもかかわらず実績馬を人気に祭り上げてしまうのだ。

過去10年の勝ち馬を見ても、7月以降のレースを使っていた馬が3頭に対し、春以降ぶっつけで臨んできた馬が7頭と休み明け馬が優勢だが、出走馬の実績を考えると、休み明けの馬にとっては苦しいという結果が出ている。特に、春シーズンを最後まで戦い抜き、出がらしの状態で休養に入った馬にとっては、9月の段階で本調子に仕上げ直すのは非常に難しい。

■3■長くいい脚を使えるタイプ
中山2200mコースの特性として、第2コーナーから最終コーナーにかけて、フォルスストレート(偽直線)を約500m下って最後の直線に向かうことになる。ラスト1000mのラップが恐ろしく速いのはそういうことでもあり、良い脚を長く使えるタイプの馬に適した舞台である。過去の勝ち馬を見てみると、バランスオブゲームしかり、3連覇したマツリダゴッホしかり、瞬発力勝負では分が悪いが、スピードを持続させる力に富んだ馬が強い。

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神戸新聞杯を当てるために知っておくべき3つのこと

Koubesinbunhai

■1■とにかく前走ダービー上位組
過去10年のうち、前走ダービー組から8頭の勝ち馬が出ている。連対馬にまで対象を広げても、20頭中14頭が前走ダービー組である。さらに日本ダービー優勝馬は【4・1・0・0】連対率100%、2着馬は【3・2・0・3】連対率62%以上と抜群の成績を残している。紛れのない府中2400mで行われるダービーで勝ち負けになった馬は、たとえ休み明けでも確実に勝ち負けになる。とにかく、ダービー上位組を狙うべきレースである。

■2■瞬発力があり、先行できる馬に有利
阪神2400mはスタートしてから最初のコーナーまでの距離も長く、休み明けの馬が多いこともあってスローペースは否めない。そして、緩やかな3~4コーナーをゆっくり回るため、どうしても直線に向いてからのヨーイドンの競馬になる。当然のことながら、先行できる馬にとって有利になり、「折り合いに不安のある馬」、または「瞬発力のない馬」にとっては苦しくなる。枠順としては、スローになる分、どちらかというと内枠有利。

■3■さほどスタミナは問われない
2007年から距離が400m延長されたが、この時期の芝は軽いことや、阪神2400mコースの特性上、さほどスタミナを問われるレースにはならない。よって、前走ダービー上位組以外を狙うのであれば、夏を越して力をつけてきたステイヤーを狙うのではなく、ただ単純に夏の上がり馬を狙うだけでよい。上がり馬だけに、前走で勝っていることは最低条件になるだろう。


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ディープインパクト産駒は母系に想いを馳せる

Jiromaru

ディープインパクト産駒は、母系の血が色濃く出ているほど走ると私は考えています。日本競馬史上最強馬であり、種牡馬としても父サンデーサイレンスを超えようとする勢いのディープインパクト自身ではなく、母もしくは母の父などの良さが引き出されている産駒ほど、大きな舞台でも活躍する傾向があるからです。ジェンティルドンナやハープスター、リアルインパクトやミッキーアイル、キズナなど、牝馬・牡馬問わず、ディープインパクト似の馬は1頭たりともいません。つまり、ディープインパクト産駒の馬体は、母や母父をイメージしながら見ると良いということです。

今週行われるローズSに出走する、ディープインパクト産駒のアンコールプリュという馬がいます。春当時から何となく注目していましたが、まだ線が細く、いかにもパワー不足という馬体でした。しかし、夏を越した馬体を見ると、大きく成長しているのが分かります。特に胸前の筋肉量が増えて、たくましくなりました。さらにトモにも実が入ってきて、前後のバランスも良く、全体的にパワーアップした印象です。もともとスピードが勝っている馬でしたが、馬体的にも2000m以下の距離が合っている馬体に変化していますね。

これだけの成長を遂げた影響元を考えたとき、母系を見てみると、まずは母オイスターチケットを思い出して納得します。1200mのすずらん賞を逃げ切り、ファンタジーS(G3)を3着して牝馬クラシック戦線に乗りましたが、距離が長くて好走できなかったように、典型的な短距離馬でした。何よりもオイスターチケットは坂路コースを使って筋骨隆々の馬を育てる松田国英厩舎の管理馬であり、この馬も例にもれませんでした。アンコールプリュは夏を越して、母オイスターチケットの影響が出てきたのか、松田厩舎らしい馬体に変わってきているのです。

さらに遡ってみると、オイスターチケットの父ウイニングチケットの名前が目に入ります。今から25年前、1993年の日本ダービー馬です。正直に言うと、その頃はサラブレッドの馬体などほとんど見ておらず、ウイニングチケットが黒鹿毛であったこと以外の馬体に関する情報は皆無です。ネットで検索してみても、現役時代の立ち写真は見ることができず、走っている姿等から想像するしかありません。種牡馬になったときの立ち写真なども参考にしてみる限り、マイラーに近い馬体だったのではと思うのです。日本ダービーを勝った馬にしては、それほど馬体には伸びはなく、おそらく2000m以下がベストの距離だったのではないでしょうか。あのダービーは、柴田政人騎手の意地とウイニングチケット自身が絶好調だったからこそ勝てたのでしょう。

アンコールプリュの馬体の成長には、母系のオイスターチケットやウイニングチケットの影響が色濃く出ていることが分かります。ディープインパクト産駒だけに、母系の良さが表に出ているのは、アンコールプリュがこれから走ってくるであろうことの証明でもあります。ローズSの1800mの距離はギリギリだと思いますが、ペースもそれほど速くなることはありませんので、折り合いさえつけば問題なくこなせるはずです。肉体的に大きな成長を遂げたアンコールプリュが、秋初戦からどのような走りを見せてくれるのか期待しつつ、本命を打ちたいと思います。

Roses2018wt


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セントライト記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sentolite

■1■夏の上がり馬に注目
9月競馬全般に言えることだが、この時期はまだまだ暑く、休み明けの馬にとっては調整が難しいため、レースに行っていきなり能力を発揮しづらい。セントライト記念の傾向として、夏にレースを使っていた馬の活躍も目立ち、ダービー以来の休み明けで勝った馬は、過去10年で5頭と勝率50%のみ。力が抜けている馬であれば別だが、休み明けをいきなり勝つのは案外難しい。2010年は夏にレースを使ってきた馬がワンツーフィニッシュを決めたように、好配当を期待するならば、夏の上がり馬にまず注目すべきレースである。

■2■切れよりも地脚の強い馬
中山2200mは、2コーナーが丘の頂上となっていて、そこからゴールまで緩やかな下りが続く。3コーナーが軽く舵を切るだけで曲がれるため、2コーナーから4コーナーまでは500mの擬似直線と考えることも出来る。そのため、3コーナー付近からロングスパートのレースになりやすく、距離以上のスタミナを要求されることになる。一瞬の切れを武器にする馬ではなく、良い脚を長く使える地脚の強い馬を狙うべきである。

■3■前に行ける馬を狙え
これも9月競馬全般に言えることだが、この時期だけは夏の間にしっかりと養生されたことで、芝がしっかりと根を張った野芝100%の状態になっているため、多少のハイペースで行ってもなかなか前の馬は止まらない。これに中山競馬場の直線の短さが加わって、差し・追い込み馬にとってはかなり苦しいレースになる。ただし、ロングスパートでスタミナが問われることがこたえるのか、逃げ切りも意外と難しい。つまり、前に行ける先行馬、もしくは3~4コーナーまでに好位を確保できる馬にとって有利なレースになる。

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ローズSを当てるために知っておくべき3つのこと

Roses

■1■前走オークス組と夏の上がり馬がほぼ互角
過去10年の勝ち馬の前走を見ると、G1オークスもしくは桜花賞以来の馬が8頭、条件戦からは2015年のタッチングスピーチ、2017年のラビットランの2頭のみ。休み明けでも実績馬に分がある。連対馬に手を広げても、G1オークス(もしくはNHKマイル)以来が4頭、条件戦(もしくはG2・3)からが6頭と、こちらはほぼ互角となる。

これは、牝馬は総じて仕上がりが早いということに理由があるだろう。この時期であれば、基本的には夏にレースを使っていた馬が有利なのだが、たとえ休み明けであっても、春の実績馬がある程度までキッチリと仕上がって出走してくるということである。つまり、春のクラシックを走ってきた実績馬が夏の上がり馬と五分に戦える舞台となっている。

■2■紛れが少なく、内枠有利なコース設定
改修後の阪神1800mは、スタートしてから最初のコーナーまでの距離が長く、直線も長いため、
激しい先行争いもなく、極めて紛れの少ないコースといえる。別の言い方をすると、ごまかしが利かないため、スタミナのないマイラーでは苦しい。また、コーナーを緩やかに回るので、馬群が固まりやすく、外枠を引いた馬は外々を回されやすい。内枠を引いた馬が有利である。

■3■瞬発力勝負に強い馬
改修後の阪神1800mコースの特性上、どうしても道中がスローで、最後の直線に向いての瞬発力勝負になりやすい。そういった意味では、前に行ける先行馬にとって有利となるが、後方からでも瞬発力に優れていれば差し切れる。

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健康で強い馬を見極める方法

Hitokutibanusininaritai01

社台ファームの獣医師である下村優樹さんが、一口馬主になりたい人のために、馬体について語るブログを始めて驚いた。というのも、サラブレッドの獣医師の仕事は早朝から深夜まで、時期によっては夜を徹しての苛酷なものであるだけに、どれだけ書く内容はあったとしても、実際に書くのは難しいだろうと思っていたからだ。だから今まで、獣医師さんが書き綴ったブログなんて見たことがない。忙しくてそれどころではないのだ。しかも見てもらえば分かるが、ここまで書き込むのか、いやここまで書いていいのかと思わせる内容になっている。知識も経験も豊富な獣医師さんに、ここまで書かれては誰もがお手上げだろう。

下村さんのことを社台ファームの獣医師と称してしまったが、あくまでも便宜上であって、肩書でしかない。彼はドイツやアメリカに渡って修行を積み、日高の馬産地に戻って、現在は馬の診療業務はもちろん、母馬のお腹に命が宿る段階から、誕生そして育成、競馬場でデビューするまでの競走馬のマネージメントに日々取り組んでいる。さらに国内・海外のセリへ参加し、馬の購買も行っている。そして何よりも、彼は競馬が大好きで、好きな馬はバブルガムフェロー、メジロドーベルなど、私の熱狂時代とも重なるキャリアの持ち主であり、自らも一口馬主となって楽しんでいるほどだ。

彼とする競馬の話は尽きない。1年ほど前に、注目している種牡馬の話になり、彼はトウケイへイロ―の種牡馬としての可能性について熱く語ってくれた。「トウケイへイロ―は突然変異だと思うんです。血統は決して良いとは言えないのですが、とにかく馬体のバランスが素晴らしいんです。まさにアスリートというか、走るために必要な筋肉が無駄なくついている感じ」と言う彼の熱意にほだされ、私までトウケイへイロ―の産駒を誕生させたいと思ったほどである。種付け料30万円の種牡馬を未来の名種牡馬だと思わせるだけの気概が彼にはあるということだ。

ぜひ隅々までブログを読んでもらいたい。これまで書かれてきた記事のアーカイブも、全て目を通してみた方がいい。そこには競馬のプロにしか書けない知見が埋め込まれている。ブログは現在進行形である。彼が日々、生産の現場で感じていること、考えていることがリアルタイムで更新されていくのだろう。ここだけの話だが、私も生産現場の情報を手に入れたいときは彼に尋ねるし、自分の解釈の正しさを確認したいときは彼に聞く。現在進行形で馬券やPOG、一口馬主を楽しむ私たちは必見である。私のブログは更新頻度が少なくなってしまったが、その代わりと言ってはなんだが、彼のブログも併行して読んでもらえると嬉しい。

追伸
この度の北海道地震は馬産地にも影響を及ぼしており、どのタイミングで連絡をすべきか迷いつつ、人馬ともに無事であることを祈っています。彼がブログの記事で書いた、サラブレッドにたずさわる人々の想いや馬に勇気づけられる気持ちは、競馬ファンならばぜひ知ってもらいたいです。


☆「一口馬主になりたい人必見!競走馬の生産者が考える! 健康で強い馬を見極める方法」はこちら

Hitokutibanusininaritai01

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ハーツクライ産駒は気性によって距離を走る

Jiromaru

アメリカのサラトガ競馬場で行われたウッドワードS(ダートG1・1800m)を、ハーツクライ産駒のYoshidaが制しました。日本産馬としては初の海外ダートG1制覇となり、芝でもダートでも、短距離でも長距離でも、オールマイティに活躍馬を出すサンデーサイレンス系の血の凄さを改めて感じました。そもそもサンデーサイレンス自身がアメリカのダート競馬で走っていただけに、孫がアメリカのダートG1を勝ったところで驚くべきではないのかもしれません。どちらかというと、ハーツクライの産駒からダートのG1馬が出たことが驚きでしょう。

YoshidaのウッドワードSでの走りを見ると、道中は馬群の内の苦しいポジションに閉じ込められ、キックバックをまともに受けていましたが、ひるむことなく、大外に持ち出されると脚をグイグイ伸ばしての完勝でした。ペースが速くなったことで、スタミナを問われる流れになったこともYoshidaにはプラスに働いたのでしょうが、それにしても力強い末脚は今後のさらなる活躍を期待させてくれますね。

ハーツクライ産駒の馬体的特徴のひとつとして、骨格の美しさや雄大さがあります。骨格の美しさや雄大さという点ではディープインパクトやキングカメハメハ産駒よりも上だと思います。傾斜のゆったりとした背中のラインと胴部の長さがあり、いわゆる長躯短背。肩も立っておらず、なだらかな角度。太すぎず細すぎず、短すぎず長すぎない首が理想的な角度でついています。このような馬体を誇るハーツクライ産駒は、ダートよりも芝、短距離よりも長距離を走った方がより良さを発揮できることは確かです。

とはいえ、ハーツクライ産駒が芝の長距離を滅法得意とするのは、馬体的な理由だけではありません。気性的に大人しく、落ち着いているからです。そうした気性の良さがあるからこそ、レースに行ってもエキサイトして体力を消耗することが少なく、また騎手の指示に素直に従うことができるため、引っ掛かることも稀です。スタミナが豊富であることも大切ですが、それ以上に道中で余計な動きをしないことがステイヤーに求められる資質として重要なのです。ハーツクライ産駒で長距離を得意として走る馬は総じて気性が大人しいはずです。ちなみに、ハーツクライ産駒の牝馬がマイラー寄りになってしまうのは、牡馬に比べて気性のきつさが表に出てしまうからだと思います。

つまり、ハーツクライ産駒は気性によって距離を走るということです。肉体的な資質や能力は総じて高いため、ハーツクライ産駒の距離適性を最終的に決めるのは、それぞれの気性ということです。前述のYoshidaがダート1800mのG1を勝てたのは、キックバックにもひるまない激しい気性の持ち主だからです。そして、今週の京王杯オータムハンデに出走するロジクライがマイル戦線で好走しているのは、馬体だけを見ると、胴部も手脚も長く、中長距離馬のそれですが、前進気勢の強い、勝気な気性を有しているからに他なりません。特に秋の開幕週の中山競馬場は前が止まらない馬場であるため、ロジクライのような前向きな気性の馬にとっては有利なレースになる傾向があります。Yoshidaに続き、ノンジャンルの活躍馬を出すハーツクライ産駒としての勝利をロジクライにも期待したいと思います。

Keiohaiah2018wt


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セントウルSを当てるために知っておくべき3つのこと

Centauruss

■1■内枠の逃げ、先行馬
阪神の開幕週ということもあり、馬場の傷んでいない内の経済コースを通られる馬は当然ながら有利になる。また、馬場が軽くて前が止まらないことや、下記のようにあまり速いペースにならないことが原因となって、阪神1200mコースは最後の直線が356mと比較的短く、逃げもしくは先行馬にとって有利なレースとなる。内枠に入った逃げ・先行馬がいたら、とりあえず狙ってみるのも面白い。

12.2-10.8-10.9-11.0-11.2-12.2(33.9-34.4)M
12.0-10.2-11.1-11.7-12.0-11.6(33.3-35.3)H
12.2-10.5-10.7-10.9-11.1-11.7(33.4-33.7)M
12.0-10.7-11.2-11.5-10.8-11.8(33.9-34.1)M
12.2-10.6-11.3-11.3-11.0-12.1(34.1-34.4)M
12.0-10.3-10.9-11.0-11.2-11.9(33.2-34.1)M
12.0-10.9-10.9-11.0-10.9-11.8(33.8-33.7)M
11.8-10.3-10.8-11.0-11.2-12.3(32.9-34.5)H
11.9-10.8-11.3-11.1-10.9-11.8(34.0-33.8)M
12.3-10.2-10.6-10.8-11.2-12.5(33.1-34.5)H

■2■牡馬とほぼ互角に走る牝馬
過去10年間において、牡馬(セン馬含む)が【5・8・4・80】に対し、牝馬は【5・2・6・38】とほぼ互角の成績を残している。サマースプリントシリーズの最終戦であり、スプリンターズSの前哨戦でもあるという、複雑な思惑の絡んだレースではあるが、夏競馬の勢いそのままに牝馬の活躍が目立つ。開幕週で馬場が軽いということも理由のひとつであろう。

■3■夏場に使っていた馬
        勝ち馬          前走時期
平成20年 カノヤザクラ       7月20日
平成21年 アルティマトゥーレ   7月19日
平成22年 ダッシャーゴーゴー   8月15日
平成23年 エーシンヴァーゴウ   8月14日
平成24年 エピセアローム     8月19日
平成25年 ハクサンムーン     7月28日
平成26年 リトルゲルダ      8月24日
平成27年 アクティブミノル     4月11日
平成28年 ビッグアーサー     3月27日
平成29年 ファインニードル     8月20日

過去10年の勝ち馬は、アクティブミノルとビッグアーサー以外は7、8月の夏場にレースを使っている。9月のこの時期は、中央開催に戻ってきてはいるものの、まだまだ暑く、休み明けの馬は調整が難しい。どれだけ力のある実績馬であっても、仕上がり途上の段階で、重い斤量を背負いながら、いきなりトップギアでの走りを期待するのは難しい。ここをステップにスプリンターズSに向かう馬VS夏競馬を使ってきた馬という構図になるが、このレースに限っては後者が有利。実績馬よりも、夏場を使っていた馬の方に妙味がある。舞台が阪神に移ったとはいえ、夏競馬の延長線上にあると考えるべきである。


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京王杯AHを当てるために知っておくべき3つのこと

Keiseihaiautumnh

■1■内枠を引いた逃げ・先行馬有利
過去10年のレースラップを見てみると、道中で速いラップを刻み続けるだけではなく、前が止まりにくいことを意識して各馬が良いポジションを取りに行くため、前半が後半に比べて速い前傾ラップになることが多いことが分かる(下記)。

12.4-11.1-10.8-11.0-11.4-11.8-11.6-11.9(45.3-46.7)H
12.7-10.9-11.5-11.2-11.5-11.5-11.6-11.7(46.3-46.3)M
12.2-10.1-10.5-11.2-11.9-11.9-12.2-12.1(44.0-48.1)H
12.7-10.5-10.9-11.2-11.5-11.6-11.8-11.9(45.3-46.8)H
12.4-11.6-11.4-11.7-11.4-11.2-11.3-11.8(47.1-45.7)S
12.0-11.0-11.0-11.1-11.5-11.7-11.8-11.8(45.1-46.8)H
12.2-10.9-10.9-11.1-11.1-11.2-11.5-11.8(45.1-45.6)M
12.6-10.6-10.8-11.2-11.5-11.5-11.9-11.7(45.2-46.6)H
12.7-11.3-11.4-11.6-11.7-11.5-11.3-11.8(47.0-46.3)M
12.5-10.9-11.2-11.2-11.3-11.5-11.6-11.4(45.8-45.8)M
*新潟競馬場で行われた2014年は除く

前傾ラップになって前に行った逃げ・先行馬にとっては苦しい展開になるにもかかわらず、逃げ・先行馬が残って上位を占めることが多い。それだけ馬場が絶好であるため、前が簡単には止まらないということである。ペースが速くなることを承知で、それでも逃げ・先行馬を狙うべき。もちろん、中山の1600mコースは内枠有利が定石で、逃げ・先行馬が内枠を引けば大きく有利になることは間違いない。

■2■瞬発力ではなく持続力が問われる
4月以降の開催となるため、野芝の養生期間が長く、根がしっかりと張った野芝100%の極めて軽い馬場で行われる。そのため、スタートからゴールまで速いラップが刻まれ、一瞬の脚ではなく、どれだけスピードを維持できるかという持続力が問われるアメリカ型のレースになりやすい。アメリカ血統の馬、ノーザンダンサー系(特にノーザンテースト、ダンチヒ)の馬が、意外な好走を見せるものここに理由がある。

■3■牡馬優勢
同じ日に阪神で行われるセントウルSとは対照的に、牡馬が【6・7・9・93】と牝馬【3・2・0・16】を数の上で圧倒している。過去10年で牝馬の勝ち馬はキストゥへヴンとザレマ、エクセラントカーヴのみで、連対馬に拡げてみてもアプリコットフィズしかいない。前述のとおり、どれだけスピードを維持できるかという持続力が問われるアメリカ型のレースになりやすいため、一瞬の脚で勝負したい牝馬にとっては苦しい戦いになる。

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夏は牝馬の馬体的理由

Jiromaru

夏は牝馬、という格言があります。先週のキーンランドカップを勝ったナックビーナス、関屋記念もディープインパクト産駒の牝馬のワンツースリーで決着したように、夏競馬で活躍する牝馬は多いのです。牝馬が夏に強い理由はいくつかあって、牝馬は暑さに強いというものから、夏競馬は高低差のほとんどない平坦な競馬場で行われるからというものまで。前者は生物学的な理由であり、後者は物理的な理由(坂道を駆け上がるにはパワーが必要ですが、アップダウンの少ない平坦なコースでは、非力な牝馬の能力が削がれることがないから)と言うべきでしょうか。

もうひとつ肉体の特性を付け加えると、夏競馬が行われる函館、札幌、小倉、福島などの競馬場は、小回りで直線が短いことも、牝馬が夏に活躍する理由として挙げられます。最後の直線が長ければ、スタミナにものを言わせてジワジワと伸びても相手を捕らえられますが、小回りかつ最後の直線が短いコースで勝ち切るためには、一瞬でスパッと切れる脚が求められる。1ハロンだけ、いやもっと短くても良く、他馬を抜き去る一瞬のスピード(瞬発力)が武器となるのです。最後の直線が短いことで、牡馬のスタミナを生かした地脚の強さが殺され、牝馬のスピードを生かした瞬発力が生きるということです。

さて、馬体的な観点としては、毛艶にも牝馬の調子の良さは如実に現れます。牝馬は冬場になると冬毛が生えてきて、一気に毛艶が悪くなります。調子が悪くなったから毛艶が冴えなくなるというよりも、寒くなったことで自然と冬毛が生えてきて、それに合わせて競走馬としての調子が悪くなってくるということです。つまり、走れる身体ではなくなってくるということですね。牡馬にも季節による毛艶の浮き沈みはありますが、牝馬はアップダウンが激しい。冬場が冬眠に入ったようにくすんだ毛艶になり、夏場は逆にピカピカの毛艶を誇る。毛艶は鏡のように、牝馬の調子の良さを映し出します。

今週行われる小倉2歳ステークスにも多くの牝馬が出走します。どの牝馬も調子が良さそうで目移りしてしまいますが、新馬戦の内容が良かったタムロドリームに本命を打ちたいです。ハイペースを自ら逃げてつくり出し、そのまま余裕の手応えで押し切りました。現時点ではやや前が勝った体型だけに、最後の直線が平坦な小倉競馬場は合うのではないでしょうか。もちろん毛艶もピカピカですね。顔つきを見るといかにも気性が素直そうで、2、3番手からでも競馬はできて、持てる力を全て出し切ることができるはずです。前走からさらに上積みが見込めますし、好調と仕上がりの早さを生かして、タムロドリームが勝利すると見ています。

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札幌2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■字ズラ以上のスタミナ
過去12年の勝ち馬から、2頭のダービー馬(ジャングルポケット、ロジユニヴァース)とジャパンカップ馬(アドマイヤムーン)、阪神ジュベナイルF馬(レッドリヴェール)、また2着馬から秋華賞馬のアヴェンチュラ、皐月賞馬のゴールドシップが出ているように、クラシックからその先を目指す素質馬たちにとっては、まさに登竜門となるレースである。

開幕最終週の洋芝で行われるからこそ、勝ち馬には字ズラ(1800m)以上のスタミナが要求されることになる。当然のことながら、前走で1800m戦を経験していることが望ましいが、たとえ前走が短距離戦だったとしても、距離延長がプラス材料になる馬であれば問題ない。キャリアの浅い馬が多いため、距離適性の見極めが大切である。

■2■牡馬
過去10年を振り返ってみても、牝馬がわずか2勝しか出来ていない。2013年はワンツーとなったが、連対率にしても10%前後と、牡馬の17%と比べると明らかに低い。小倉2歳Sと比較すると一目瞭然だが、スプリント戦に比べて底力が問われる中距離戦では、この時期でも牡馬が優勢ということである。2000年にはのちのG1馬テイエムオーシャンも出走して1番人気に推されたが、惜しくも3着に敗れてしまった。逆に、このレースを牝馬が勝つことができれば、かなり強いと考えることができるはずで、レッドリヴェールが阪神ジュベナイルFを勝っても何ら不思議はなかったといえる。

■3■内枠の馬
スタートしてから第1コーナーまでの距離が185mと極端に短い。小回りコースのため、外枠から発走する馬が馬群にもぐり込むことができなければ、コーナーを回るたびに外々を回されることになる。そのコーナーが4つもある以上、外枠を引くことによる距離ロスは少なくない。また、外枠を引いた差し馬にとっては、コーナーを回っているとすぐにその次のコーナーがやってくるので、前の馬との距離を縮めるのが難しい。内枠が良いというよりも、外枠を引いてしまった馬は苦戦を強いられるだろう。

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小倉2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■外枠から走るメリットもあり
過去10年の枠順別の成績を見てみると、内枠(1~4枠)に入った馬が【6・3・6・58】、外枠(5~8枠)が【4・7・4・70】と、勝ち馬の多くは内枠から出ているが、外枠の馬もかなり連対していることが分かる。内からすんなりと先行できればベストだが、外枠を走るメリットも多くある。これには大きく2つの理由が考えられる。

1) 開催最終週となるため馬場の内側が荒れている
2) キャリアが浅いため、馬群の外の方がスムーズにレースができる

1)に関しては説明するまでもないだろう。2ヶ月近くにわたる開催期間だけに、さすがの小倉競馬場の野芝も相当に荒れてきているということだ。特に3~4コーナーにかけての内側の芝は、見た目以上に痛んでいるはずである。

2)については、多くても3戦、少なければたった1戦のキャリアの出走馬が多いレースである。いきなりレベルの高いレースにおいて、馬群の中で揉まれてしまうと、最後まで自分の走りが出来ずに終わってしまう馬が多いということである。キャリアが浅い馬にとっては、多少の距離ロスがあったとしても、外枠からスムーズに自分のリズムで走られるメリットの方が大きい。

■2■牝馬の活躍
過去10年の性別の成績を見てみると、牡馬のわずか4勝に対し、牝馬が6勝と牝馬の方が優っていることが分かる。この時期の牡馬と牝馬では、同斤量であってもほとんど走る力に差はなく、完成度の高い牝馬に軍配が上がることが多い。とにかく前に行って押し切るスピードが問われるので、最後まで集中して前向きに走り切る牝馬の方が、この時期は信頼が高い。

■3■ハイペース必至だが先行馬有利
過去10年の前半後半のタイムを比べてみたい。

        前半   後半
平成19年 33.5-35.8 ハイペース
平成20年 33.2-35.9 ハイペース
平成21年 33.8-35.2 ハイペース
平成22年 33.1-35.6 ハイペース
平成23年 33.4-35.4 ハイペース
平成24年 32.7-35.2 ハイペース
平成25年 33.1-35.7 ハイペース
平成26年 33.0-35.4 ハイペース
平成27年 33.3-34.7 ハイペース
平成28年 33.3-35.8 ハイペース

いずれの年も、前半後半の落差が2秒以上もしくは近くあるように、ハイペース必至であることが分かる。スピードを武器に行きたい馬が揃うため、スローはもとより、ミドルペースでさえ望めない。これだけ前半が速いと、差し馬にとって有利なレースになりやすいのだが、意外にも先行馬が活躍している。これは小倉1200mというコース形態ゆえであり、さすがに逃げ馬にとっては厳しいが、直線の短さを考慮すると、ハイペースを追走できてバテない先行馬を狙うべき。

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馬体は上部構造、血統は下部構造

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先週、札幌競馬場に行ってきました。サマープレミアムセールに行くついでに、前泊して札幌記念を観るために足を運びました。札幌競馬場を訪れるのは15年以上ぶりで、今の札幌競馬場は僕が知っている札幌競馬場とは全く違いました。ただの地方の競馬場でしたが、今は中央競馬(JRA)の競馬場になっていて驚きました。

エントランスには大きな写真が飾ってあり、競馬やサラブレッドの美しさを演出しています。パドックや馬の花道には華があり、かつシンプルなつくりです。赤レンガの外壁やスタンドの中に入っているお店も豪華でおしゃれでした。この日は肌寒いぐらいで、絶好の競馬日和でした。

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メインの馬券は外してしまったのですが、札幌記念は見応えのあるレースでした。距離不安があったにもかかわらず、ハイペースの中、福永祐一騎手はサングレーザーを駆って、中団を攻めて勝ちに行きました。直線は前が開かずに苦労しましたが、何とか抜け出して、ハナ差で勝利を飾りました。サングレーザーも強い勝ち方でしたし、福永騎手も見事な騎乗でした。

翌日はサマープレミアムセールに参加して、生産者や競馬関係者から話を聞いて楽しみました。これは競馬のフェスみたいなものですね。たくさんの馬を見ることで、馬体を見る目を養いつつ、生産に近いところにいる人たちから情報を得る絶好の機会です。

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サマーセールのようなセリ市に来る人たちは、基本的にはたくさんの馬を実際に観て、歩かせてみて、比べて、購買するタイプです。どういうことかというと、血統ありきではなく、まずは馬体そのものを重視するということです。「馬体や動きをまずじっくりと見る。血統はあとから確認する程度かな」と語るタイプの関係者が圧倒的に多い印象を受けます。

それはサラブレッドにとっての身体がいかに大切かを物語っているのですが、その反面、馬体は良いのに走らないという馬もごまんといることも確かです。僕も馬券を買うときには馬体を見て決める馬体派ですが、一口馬主などで1歳馬に出資するにあたっては、実は血統もかなり重要なのではないかと考えています。

どちらが上部構造で、どちらが下部構造かというと、血統の方が下部構造なのではないでしょうか。なぜならば、馬体だけが良くて、血統は良くないのに走る馬よりも、馬体はあまり良くないけれど、血統が良いので走る馬の方が多いのではないかと考えているからです。もちろん、どちらも良ければそれに越したことはありません。馬体とはつまり、血統の積み重ねのある部分が表に現れたものなのです。

キーンランドカップに出走するトゥラヴェスーラは、父はオルフェ―ヴルの全弟であるドリームジャーニー、母はスプリンターズSを逃げ切ったアストンマーチャンの全妹です。血統的にはオルフェーヴル×アストンマーチャンと同じ構成になります。そう考えると、距離はマイルぐらいまでは持ちそうですが、父系のオルフェ―ヴルとドリームジャーニーには馬体において大きな違いがありました。オルフェーヴルはかなりバランスが良く伸びのある馬体に生まれましたが、ドリームジャーニーはやや腰高で胴が詰まっていました。ドリームジャーニー自身も有馬記念を勝った馬でしたが、オルフェーヴルとは違って、馬体はマイラーっぽかったのです。これは産駒にも遺伝するはずです。

ドリームジャーニーの仔はマイラーであり、しかも母系がスプリンターであれば、その産駒は短距離馬になるのです。トゥラヴェスーラも胴部がギュッと詰まって、コロンと映る馬体ですし、やはりマイル戦よりも1200m戦の方が力を発揮しやすいはずです。馬体と血統はかくにもつながっており、馬体は表に現れたものに過ぎないのです。トゥラヴェスーラの前走は、前残りの展開を2着に差して来ました。乗り方が難しい面はありますが、日本ダービーを勝って、ひとつ上のステージに立った福永騎手に手綱を委ねてみたいと思います。

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新潟2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■早熟のマイラーを狙え
マイル戦で行われるようになってからの勝ち馬をみると、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬が2頭(マイネルレコルト、セイウンワンダー)と阪神牝馬Sや桜花賞を勝ったハープスターが出ていることが分かる。G1馬を3頭も出しているのだから、新潟2歳Sも十分な出世レースといえるのだが、ハープスターを例外として、どうにもスケールの小ささは否めない。ジャングルポケット、アドマイヤムーン、ロジユニヴァースを出した札幌2歳Sと比べ、わずか200mの距離の違いにもかかわらず、この隔たりはなんだろうか。

気候などの環境が良い札幌には、素質馬やトップジョッキーが集まりやすいという事情はさておき、新潟2歳Sに出走する馬はマイルがドンピシャであることが多い。野芝がびっしりと生え揃った新潟の馬場は、札幌競馬場の洋芝に比べると、圧倒的に軽くて走りやすい。驚くべき好タイムが出るのはそれゆえである。同じ距離を走ったとしても、野芝と洋芝の馬場では要求されるスタミナが違ってくるのだ。

そうは言っても、新潟競馬場の1600mコースは外回りで最後の直線が659mと長く、単なるスピード馬では乗り切れない。ゴールまでスピードを持続させるスタミナが必要とされるのだ。さらに、この時期の完成度も高くなければならない。つまり、簡単に言うと、新潟2歳Sは早熟のマイラーを狙えということである。

■2■牡馬と牝馬は互角
前述したとおり、新潟競馬場1600mコースは外回りで最後の直線が長く、ごまかしの利かないフェアなコースである。コーナーリングの器用さや一瞬の脚だけでは勝ち切れない。最後は激しい叩き合いと追い比べになることだろう。そういった意味でも、牝馬よりも牡馬にやや分があると言ってよいが、過去10年の勝ち馬を見てみても、牡馬の6勝に対し牝馬は4勝と、案外、牝馬も牡馬と互角に戦っている。タフなレースにはなるが、直線が平坦であることからも、非力な牝馬でもパワー不足に泣くことはない。

■3■直線は外に出す
スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、コーナーも2つしかないコース形態のため、枠順による有利不利はほとんどないと考えてよい。コーナーの回りがきついことを考慮すると、外枠で外を回されるよりも内の方が良いことは確かだが絶対条件でもない。ジョッキーの腕でいくらでもカバーできる部分である。

しかし、直線では外に出した馬の方が伸びる。いくら絶好の野芝とはいえ、最終週であることは確かなので、使い込まれて傷んだ内よりも外の方が走りやすい。また、直線を走る距離が長いので、その分、良いところを走られる馬とそうでない馬との差が出てしまうのである。まとめると、道中は内を走りながら、直線では外に出して走られる馬が狙い目である。


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